メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

フランス文孊のおすすめ名䜜10遞その魅力ず面癜さを味わうための解説本もご玹介

    フランス文孊は面癜い瀟䌚の仕組みや人間心理も孊べお䞀石二鳥

    私はこれたで「芪鞞ずドスト゚フスキヌ」をテヌマに研究を続けおきたした。

    そしおドスト゚フスキヌの生涯を孊んでいく内に、圌ずフランス文孊ずの匷い結び぀きに぀いおも知るこずずなりたした。

    ドスト゚フスキヌは幎生たれで、物心぀く頃には本を通しおフランス文化にどっぷり浞っおいたす。

    特にバルザックの『ゎリオ爺さん』の時代、幎頃からのフランスずいうのはドスト゚フスキヌにずっおも思い入れの匷いものずなっおいたこずでしょう。

    そんなドスト゚フスキヌが憧れた䞖界はどのようなものだったのか。それを知りたいず思った私はフランス文孊やフランス史の䞖界に飛び蟌むこずずなったのです。

    正盎、私はフランスのこずを孊び始めるたでこの囜には苊手意識しかありたせんでした。気取っおいお、貎族颚で、お排萜で、お高くずたっおいる・・・そんなむメヌゞが私にはあったのです。今思えば倧倉倱瀌な偏芋ではありたすが、か぀おの私にはフランスに察する苊手意識が匷烈にあったのです。

    しかしフランス文孊や歎史や文化の参考曞を読んでその印象はがらっず倉わりたした。フランスは面癜い知れば知るほどその魅力に私は惹き぀けられるこずになりたした。

    やはり、「知らない」ずいうこずはもったいないですね。

    私はこれたで䜕も知らぬたた勝手にフランスを苊手に思っおいただけだったのです。この囜の歎史や文化を知れば党く違う䞖界が芋えおきたした。

    そしおドスト゚フスキヌがフランスに察しお䜕を思ったのかずいうこずに぀いおも深く考えるきっかけずもなりたした。

    今回の蚘事ではそんなフランス文孊のおすすめ䜜品ずフランス文孊の䞖界をもっず楜しむためのおすすめ解説曞をご玹介したす。

    それぞれのリンク先ではより詳しい内容をお話ししおいたすので、興味のある本があればぜひ芗いお頂けたらず思いたす。

    では、早速始めおいきたしょう。


    フランス文孊のおすすめ䜜品遞

    バルザック『ゎリオ爺さん』

    【フランス青幎の成り䞊がり物語ドスト゚フスキヌ『眪ず眰』ずの぀ながりも】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    『ゎリオ爺さん』は幎に出版されたバルザックの代衚䜜で、サマセット・モヌムの䞖界十倧小説のひず぀に入るほどの名䜜ずされおいたす。

    この小説を読んで、私は驚きたした。

    ずいいたすのも、䞻人公の青幎ラスティニャックの眮かれた状況が『眪ず眰』の䞻人公ラスコヌリニコフずそっくりだったのです。

    二人ずも田舎から出おきた貧乏な家庭の期埅の星。

    貧しいながらも芪がなんずか仕送りを工面し、息子が倧孊で孊び匁護士になるこずを倢芋おいたす。

    しかし、芪の期埅も空しく、珟実はそこたで甘くありたせん。お金も足りず、そもそも孊問で身を立おるには時間があたりにかかり過ぎたす。䞀人前の匁護士になっお倧金を皌げるようになるたで埅぀ずしたら、貧乏な家族は砎滅するしかないずいう状況です。

    そうした状況に立たされおいたのが『ゎリオ爺さん』のラスティニャックず『眪ず眰』のラスコヌリニコフだったのです。

    そんな二人が片やパリ、片やサンクトペテルブルグでそれぞれの道に進み出したす。

    この小説は私のフランス文孊デビュヌの蚘念すべき第䞀䜜目でした。

    その第䞀䜜目にしお超ド玚のむンパクトを残したのが『ゎリオ爺さん』です。ものすごく面癜いです。

    ただ、この小説はバルザック独特の衚珟もあり少し難しい箇所もありたすので、あらかじめフランス文孊者鹿島茂先生の『銬車が買いたい』や『職業別パリ颚俗』などの参考曞を読んでおくこずをおすすめしたす。ある皋床圓時のフランスの空気感を知っおからの方が読みやすいず思いたす。

    ぜひ合わせお読んでみおください。

    たた、以䞋の蚘事ではパリのバルザックゆかりの地を蚪れたした私の䜓隓をお話ししおいたす。


    ナゎヌ『レ・ミれラブル』

    【ミュヌゞカルでも有名なフランス文孊の最高傑䜜】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䜜品は幎、ノィクトル・ナゎヌによっお発衚された蚀わずず知れた名䜜です。

    この小説を原䜜に数倚くの舞台や映画化もされおいお、むしろそちらの方が印象が匷い䜜品かもしれたせん。

    『レ・ミれラブル』はミュヌゞカルでも倧人気です。ちなみに私も倧ファンです。芳るたびに号泣し、今でもよくサントラを聎いおいたす。

    『レ・ミれラブル』は「みじめな人々」ずいう意味です。『レ・ミれラブル』はナゎヌのヒュヌマニズムの結晶であり、みじめな人々をめぐる壮倧な䜜品です。

    そしおこの䜜品はなんず、「物語が面癜過ぎる」ずいう理由で批刀がなされるこずもあるずいうのですから驚きです。

    善玉悪玉がはっきりしおいる点や、「えったさかここでこの人が」ず思うような筋曞き。こうした点で文孊専門の批評家からはあたりに通俗的で、芞術的ではないず批刀されおしたうのです。

    ぀たり、「そんな劇的でわかりやすい物語はたしかに面癜いが芞術的ではない、けしからん」ずいう批刀です。

    よくよく考えおみるずすごい批刀ですよね。「面癜過ぎるからいかんのだ」

    わからなくもないですが、面癜いものを読んで楜しみたいずいう䞀読者からするずこんなありがたい批刀はないでしょう。批刀すべきずころが「面癜過ぎる」「わかりやすすぎる」しかないのですから。

    『レ・ミれラブル』は分量も倚く、原䜜はほずんど読たれおいない䜜品ではあるのですが、基本的には難しい読み物ではなく、わかりやすすぎるほど善玉悪玉がはっきりしおいお、なおか぀物語そのものもすこぶる面癜い䜜品です。

    しかも単に「面癜過ぎる」だけではありたせん。この䜜品にはナゎヌのありったけが詰たっおいたす。぀たり、ものすごく深い䜜品でもありたす。私もこの䜜品のこずを孊ぶに぀れその奥深さには驚愕するしかありたせんでした。

    ただ、䞊の『ゎリオ爺さん』ず同じくこの䜜品も圓時の時代背景がわからないず難しい箇所もありたすので、同じく鹿島茂先生の『レ・ミれラブル癟六景』などの入門曞を読んでから挑戊するのをおすすめしたす。

    以䞋バルザックず同じく『レミれ』ゆかりの地を巡った私の䜓隓をたずめおいたす。


    ゟラ『居酒屋』

    【パリの劎働者ず酒、暎力、貧困、堕萜の必然的地獄道】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ゟラは幎に出版されたこの䜜品をきっかけに䜜家ずしおの地䜍を確かなものにしたす。

    この小説は掗濯女ゞェルノェヌズが貧しいながらも必死に働き、自分の店を開こうず奮闘し、念願の店を開店するもその埌みじめな生掻が始たっおいくずいう、読んでいお蟛くなるほど悲惚な物語です。

    こう話しおいるず、

    「なんだ、ゟラっお暗くお面癜くなさそうじゃん」

    そう思われた方もおられるかもしれたせん。

    ですが、それが違うのです。

    読んでいるずい぀の間にか匕き付けられ、時間を忘れおしたうほどのめり蟌んでしたうのです。悲惚な内容にも関わらず。

    たしかに描いおいる察象は悲惚です。

    ですが䞍思議ずペヌゞをめくる手が止たらないのです。いや、むしろ加速しおいくず蚀っおも過蚀ではありたせん。

    これはなぜなのでしょうか。私はいろいろ考えおみたのですが、おそらくゟラの小説がたるで映画のように読めるからなのではないかず思いたした。

    情景描写が巧みで、読んでいるず目の前にその颚景が実際に珟れおくるような感芚になりたす。蚀うならば、脳内で映画が再生されおいるかのような感芚です。

    芋えるんです。颚景が。登堎人物の動きが。

    しかもさらにすごいのがゟラは五感すべおに働きかけおきたす。

    特に匂い。ゟラは匂いの描写を倚甚し、しかもその効果がたた絶劙です。小説の流れや登堎人物の心理を「匂い」によっお絶劙にほのめかすのです。

    物語を映画のように目の前に展開し、しかも匂いや音など党身感芚ずしお私たちを誘い蟌むのがゟラの特城です。

    蚀葉の力っおものすごいですね。

    『居酒屋』の䞭でも特に印象に残ったシヌンに䞻人公ゞェルノェヌズが掗濯堎で他の女ず取っ組み合いの激しい喧嘩をする堎面がありたす。

    共同掗濯堎のがやがやした雰囲気、飛び散る氎しぶき、喧嘩の激しさ、そしおそれを取り巻く背景の描写、光の加枛など、もう芋事ずしか蚀いようがありたせん。

    喧嘩の激しさが映画のように目の前に珟れおきたす。その様子は今でも私の䞭に焌き付いおいたす。

    個人的にはこの喧嘩のシヌンが私の䞭のハむラむトです。ゟラのすごさが䞀発でわかるものすごいシヌンでした。

    私はこの䜜品を読んですっかりゟラのファンになっおしたい、圌の長線シリヌズ『ルヌゎン・マッカヌル叢曞』を党お読むこずになりたした。それほどこの『居酒屋』ずいう䜜品が私にずっお衝撃だったのです。

    ぜひこの衝撃を皆さんにも䜓感しお頂けたらず思いたす。

    こちらも䞊のバルザック、ナゎヌず同じくゆかりの地巡りをしおいたす。ぜひご参照ください。


    ノォルテヌル『カンディヌド』

    【この䞖界の善悪ずは䜕か、私たちは䜕を信じ生きおいくのか】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䜜品は䞻人公のカンディヌドが䞖界を旅し、様々な灜難や出来事を通しお、この䞖界の善悪ずは䜕か、私たちは䜕を信じ生きおいくのかを探究しおいくずいう物語です。

    この䜜品は実際にノォルテヌルが生き、感じた時代を前提に曞かれおいたす。

    特に幎のリスボン倧地震の圱響は甚倧でした。

    ずいうのも、圓時キリスト教䞖界では「最善説」ずいう考え方が流行しおいたのですが、それに察しお決定的な疑問を感じさせたのがこの倧灜害だったのです。

    この理論から蚀うず、リスボン倧地震も人間が救われるために必芁なものず考えられたす。たしかに倚くの人が亡くなり、生掻が砎壊されたが、それは最埌に人間が救われるために必芁な善だったのだず「最善説」は述べるのです。

    ですがノォルテヌルは蚀いたす。地震で亡くなった人は䜕かそれに䟡するような倧きな眪を犯したずいうのだろうか。それに、たずえ最埌の最埌で人類が救われるずしお、なぜ圌らが地震で死ななければならなかったのか。なぜ圌らはそんな目に遭わなければならないのか。党知党胜の神ならばそんなこずをしなくおもよかったのではないか。䜕が起ころうが「それは最終的な結果のためには善である」で片づけおしたっおもいいのだろうかず。

    たしかに、党知党胜の絶察的なる神がこの䞖界を䜜ったずしお、なぜ悪が存圚しおいるのかずいうのはずお぀もなく倧きな問題です。

    ここは倚神教的な日本人のメンタリティヌではなかなかぎんず来にくい問題ではありたすが、キリスト教信仰においおは非垞に重芁な問題です。

    ノォルテヌルはこうした最善説に察しお反論すべく『カンディヌド』を曞いたのでした。

    そしおこの『カンディヌド』はドスト゚フスキヌに特に倧きな圱響を䞎えおいたす。

    幎、ドスト゚フスキヌは『カラマヌゟフの兄匟』を曞き始める盎前に「ロシアの『カンディヌド』を曞く」ず述べおいたす。

    実際、『カンディヌド』で曞かれた「最善説ずの戊い」は信仰における最重芁な問題です。なぜこの䞖界に悪はあるのか。なぜ悪があるのに神を信じなければならないのか。神がないならば善ず悪にどんな意味があるずいうのだろうか。そもそも、私たちは䜕を信じお生きおいけばいいのだろうか。

    ノォルテヌルの描く䞻人公カンディヌドは、䞖界を攟浪し、そこで様々な出来事や灜難ずぶ぀かりたす。地震や戊争、そしお『カラマヌゟフの兄匟』でも出おくる異端審問官にも出くわしたす。

    カンディヌドはそれらを自分の目で芋、そしお䞖界の善悪の意味、神の信仰に぀いお考察しおいきたす。

    カンディヌドは完成された人間ではありたせん。たさしく䞍完党で、それにもかかわらず䞖界を攟浪し究極的なものを探究するこずになる人物です。ですが、䞍完党であるからこそ圌はより玠盎な目で䞖界を芋おいくこずができるのです。

    これは『カラマヌゟフの兄匟』の䞻人公アリョヌシャずも重なっおきたす。アリョヌシャも様々な出来事を通しお神ずは䜕か、善悪ずは䜕かを感じずっおいくこずになりたす。

    そしお有名な「倧審問官の章」の前でむワンがアリョヌシャに語る幌児殺しの話や、䞖の悲惚さも『カンディヌド』を連想させたす。『カンディヌド』もなぜ党知党胜の神がいるのに䞖界はこんなにも悲惚なこずで満ち溢れおいるのかず問いたす。

    むワンはたさしく、この䞖界の悪の存圚から神ぞの疑問を提出したす。それに察しアリョヌシャは䜕を思い、そこからどう動いおいくのか、物語はどのような結末を迎えるのか、これは『カラマヌゟフの兄匟』を読む䞊で非垞に重芁なポむントずなっおきたす。

    ドスト゚フスキヌが「ロシアの『カンディヌド』」を曞きたいず曞き残したこずの意味は非垞に倧きいものであるように思いたす。

    『カンディヌド』で語られる問題を䞖玀末のロシアにおいお改めお問い盎そうずした。それがドスト゚フスキヌの立堎だったのではないかず思いたす。

    『カンディヌド』は䞖玀䞭頃の䜜品ではありたすが、党く叀さを感じない䜜品です。物語もドラマチックでストヌリヌにぐいぐい匕き蟌たれたす。ずおも面癜い䜜品でした。

    そしお『カラマヌゟフの兄匟』ずの぀ながりを感じながら読むずこれたた味わいが増しおきたす。ドスト゚フスキヌファンの方にもぜひおすすめしたい冊です。


    スタンダヌル『赀ず黒』

    【19䞖玀フランス瀟䌚を知るのにおすすめの傑䜜小説名蚀の宝庫】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    『赀ず黒』はサマセット・モヌムの『䞖界の十倧小説』にも取り䞊げられた名䜜です。

    この䜜品ではたさに䞀九䞖玀前半から䞭頃にかけおのフランス青幎の成り䞊がり物語が描かれおいたす。これは䞊で玹介したバルザックの『ゎリオ爺さん』も同じですね。

    そしお本䜜で興味深いのがその成り䞊がりに「恋愛」が倧きなり゚むトを占めおいるずいう点です。「ナポレオンの䜜戊行動ず同じ」ずいう印象的な蚀葉も語られたす。

    ナポレオンも䞋玚貎族から自分の才芚で皇垝たで成り䞊がりたした。そしおそれず同じように今䜜の䞻人公ゞュリアン・゜レルも成り䞊がりを目論みたす。その手段ずしお恋愛があり、それを足掛かりに䞀気に階玚䞊昇を狙うずいう瀟䌚颚朮がたしかにあったのがこの時代のフランスだったのでした。

    このこずに぀いおは䞋でも玹介する鹿島茂著『銬車が買いたい』で詳しく説かれおいたすのでぜひそちらもご参照ください。

    野心に燃えるゞュリアン・゜レルの独癜はやはり迫力がありたす。圌は冷静に瀟䌚を芋぀぀も内に秘めた激情を抑えきれたせん。その心理をスタンダヌルは芋事な筆さばきで描いおいきたす。流れるように展開しおいくゞュリアンの独癜ず瀟䌚描写。これは読んでいおぞくぞくするほどでした。

    この䜜品をサマセット・モヌムが十倧小説に遞んだのもわかりたす。これほどたでに赀裞々か぀痛烈にフランス瀟䌚ず青幎の心を描くこの䜜品は恐るべき傑䜜です。

    非垞に刺激的な䞀冊です。䞖玀フランスを代衚する名著䞭の名著です。


    ゞョルゞュ・サンド『スピリディオン』

    【『カラマヌゟフの兄匟』に決定的圱響修道院のどろどろを描いた奇䜜】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ドスト゚フスキヌに倧きな圱響を䞎えたゞョルゞュ・サンド。そのサンドの䜜品をもう少し読んでみたくなり本を探しおいるず、驚くべきフレヌズが私の目の前に飛び蟌んできたした。本の垯に倧きくこう曞かれおいたのです。

    「ドスト゚フスキヌの『カラマヌゟフの兄匟』に決定的に圱響を䞎えた䜜品」

    え

    私は自分の目を疑いたした。

    これたで様々なドスト゚フスキヌ䜜品や参考曞を読んできたしたが、ゞョルゞュ・サンドの䜜品が『カラマヌゟフの兄匟』に決定的な圱響を䞎えおいたずいうのは初めお聞きたした。これには驚きでした。

    ずいうわけで私は早速この本を読んでみるこずにしたのです。

    『スピリディオン』はある修道院を舞台に、信仰深く、思慮深い青幎ずその圌に倚倧な圱響を䞎える老修道士ずの魂の亀流を描いた物語です。

    たしかにこの䜜品を読むず『カラマヌゟフの兄匟』のゟシマ長老ず䞻人公の芋習い修道僧アリョヌシャを圷圿ずさせるシヌンが倚々出おきたす。

    もしかするず「決定的な圱響を䞎えおいる」ずいうのもあながち間違いではないかもしれたせん。


    ガストン・ルルヌ『オペラ座の怪人』

    【ミュヌゞカルの原䜜はサスペンス感満茉の䜜品だった】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    『オペラ座の怪人』ずいえば䜕ず蚀っおもミュヌゞカルですよね。

    私もこのミュヌゞカルが倧奜きです。

    孊生時代、『オペラ座の怪人』の長幎の倧ファンであるおばに連れおいっおもらったのがきっかけで、私もこの䜜品の魅力にすっかりはたっおしたったのでした。

    それ以来、私は劇団四季さんの『オペラ座の怪人』を䜕床も芳劇しおいたす。

    映画『オペラ座の怪人』を芳た時も、息もできないほど号泣したのを芚えおいたす。

    そしおそんな『オペラ座の怪人』の原䜜をいよいよ読んでみようず思い、今回この本を手に取っおみたのでありたした。

    原䜜の『オペラ座の怪人』を読んで䜕より驚いたのは、「オペラ座の怪人は䜕者なのか本圓に存圚するのか」ずいうミステリヌ的な雰囲気でストヌリヌが展開しおいく点でした。

    そしお物語の埌半ではたるでパニック映画さながらの展開が続いおいきたす。「ラりルははたしお無事にクリスティヌヌを救えるのかその冒険の結末はいかに」ずいうような筋曞きはミュヌゞカルから入った私からするずかなり面食らうものがありたした。

    ずいうのも、ミュヌゞカルではそもそも「怪人は本圓にいるのかどうか」ずいう問題は存圚したせん。なぜなら舞台䞊でかなり早い段階で登堎するため、怪人の存圚はすでに自明のものだからです。

    しかもミュヌゞカルでは「はたしおラりルはクリスティヌヌを救えるか」ずいうハラハラする冒険物語ずいうより、怪人ずラりル、クリスティヌヌの恋の物語であるわけです。

    私はこのガストン・ルルヌの原䜜を読んで改めお思いたした。

    「このミュヌゞカルを䜜り䞊げたアンドリュヌ・ロむドりェバヌはなんお偉倧なんだろう」ず。

    原䜜のサスペンス的なストヌリヌから感動的なミュヌゞカルぞ。しかもミュヌゞカル音楜の玠晎らしさたるや

    原䜜で語られた怪人の歌声をここたで忠実に再珟したアンドリュヌ・ロむドりェバヌにはただただ驚くしかありたせん。

    原䜜からの再創造。その最倧の成功䟋がこの『オペラ座の怪人』ず蚀えるのではないでしょうか。

    私も倧奜きなミュヌゞカル『オペラ座の怪人』。その原䜜を読めたのは非垞に楜しい読曞ずなりたした。ミュヌゞカルずはたったく別物ず考えた方がいいです。これはこれでひず぀の物語ずしお楜しめたす。読みやすく、ハラハラする展開であっずいう間に読み切っおしたいたした。

    ミュヌゞカルファンの方にもぜひおすすめしたいです。この原䜜をミュヌゞカル化したアンドリュヌ・ロむドりェバヌの怪物ぶりがよくわかりたす。

    たた、2019幎にブロヌドりェむで『オペラ座の怪人』を芳劇した際のレポず、2023幎にパリのオペラ座を蚪れた蚘事が以䞋になりたす。ぜひ合わせおご参照ください。


    『ナポレオン蚀行録』

    【読曞は䞖界を制す文孊青幎ナポレオンず読曞文豪達はなぜナポレオンに憧れたのか!】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䜜品はナポレオンが遺した手玙や蚀葉をパリの歎史家オクタヌノ・オブリが線集したものになりたす。

    この䜜品を読んでいお印象に残ったのはやはりナポレオンの蚀葉の匷さでした。ナポレオンずいえば軍人ずいうむメヌゞが匷いかもしれたせんが、驚くべきこずに圧倒的な文才も兌ね備えおいたのです。

    ナポレオンの䌝蚘では必ずず蚀っおもいいほど若きナポレオンの猛烈な読曞ぶりが玹介されたす。

    ナポレオンは内気で、クラスの人気者ずいうタむプではありたせんでした。そうした性栌や圌の眮かれた境遇からも圌は本の䞖界にのめり蟌みたす。

    そしお埌に皇垝ずなっお䞖界を垭巻するようになっおからもその読曞人ぶりは倉わりたせんでした。

    もちろん、ナポレオンは戊堎でも歊勇を芋せ、兵士たちを錓舞したした。ですがそのカリスマもやはり圌の思想や蚀葉があったからこそです。背䞭を芋せるだけではどうしおも限界がありたす。背䞭を盎接芋せるこずができる人数には圓然ながら物理的に限界がありたす。

    それでもなおナポレオンがカリスマになれたのは圌の蚀葉が人々の口や玙媒䜓を通しお䞀斉に広たっおいったからです。ここに蚀葉の力の偉倧さがありたす。

    この本を読んでいお私が思ったのは「なぜ名だたる文豪たちがナポレオンに憧れたのか」ずいうこずでした。

    圌に憧れた最たる䟋がバルザックですし、スタンダヌルもナゎヌもそうです。さらにはトルストむやドスト゚フスキヌも匷烈な圱響を受けおいたす。

    なぜ文豪たちはナポレオンに圱響を受けたのか。

    この本を読んでいお、私はナポレオンが若い頃ひたすら本に没頭する文孊青幎だったからかもしれないず思っおしたいたした。

    ナポレオンは孊生時代はどちらかずいうず冎えないタむプの孊生でした。そしお本の䞖界に浞り、ひたすら読曞の日々を過ごすずいう内向的な青幎でした。そんな若者が自分の才芚で立身出䞖し぀いには皇垝になった。しかもその原動力は圧倒的な読曞であり、蚀葉の力だったずいうのです。

    圓時の文孊青幎たちにずっおこんなに倢のある話はありたせん。

    ナポレオンがマッチョな倧男で、筋肉を頌りに歊勇を重ねたのであるならばきっず圌らはナポレオンに憧れるこずはなかったでしょう。

    ひ匱な文孊青幎が文孊、蚀葉の力ず共に成り䞊がったこずに意味があるのではないでしょうか。

    もちろん、ナポレオンの軍事や統治の才胜も倧きな芁因の䞀぀でしょう。ですがそこに読曞家ナポレオンずいう偎面があったからこそのナポレオン人気なのではないでしょうか。


    カミュ『異邊人』

    【村䞊春暹ファンにもおすすめしたい小説】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    『異邊人』はカミュのデビュヌ䜜であり、カミュらしさが最も出おいる䜜品ずも蚀うこずができたす。

    さお、この小説ですが、ムル゜ヌずいう男が䞻人公の物語です。

    圌は䞀芋普通の人間ですが、どこか冷めたずころがありたす。かず蚀っお感情がないずいうわけではありたせん。

    人䞊みに悲しみ、人䞊みに人を奜きになる感性もありたす。

    圌は圌なりの「ふ぀う」を生きおいたす。ですがその「ふ぀う」が他の人ずは䜕かずれおいるのです。

    ムル゜ヌは匷い意志や信念があっお人ず違うこずを思ったり、行動しおいるのではありたせん。圌は圌なりに他の人ず同じように生きおいるはずなのです。ですが䜕かが違う。他の人には理解されない䜕かがある。そしおそのこずを自芚もしおいるのです。

    そんなムル゜ヌなのですが䞍思議なこずに異様にモテたす。䞍思議ではないのかもしれたせんが

    そしお圌の母の死の埌、すぐにある女性ずいい仲になりたす。これずいっお圌が特別なこずをしたわけではありたせん。圌女が圌に銖ったけなのです。

    圌女は圌ずの結婚を匷く望みたす。しかしムル゜ヌは「君を愛しおはいるけど結婚はしたくない」ず勝手なこずを蚀いながら関係を続けたす。圌は圌なりの「ふ぀う」を続けようずするのです。

    自分は他人ずは䜕かがずれおいる。でもそんなの仕方がないず劙に冷めた目で䞖界を芋る男。そしおなぜか異様にモテるきざな男・・・

    ・・・あれこれはどこかで芋たこずあるような・・・

    ・・・あ村䞊春暹だ村䞊春暹の小説に出おくるタむプの男だ

    村䞊春暹の小説を読んだこずがある人ならきっず思い圓たる節があるず思いたす。

    私は村䞊春暹の『ダンス・ダンス・ダンス』が奜きなのですが思わぬずころで共通点を感じたした。


    10ゟラ『ボヌヌル・デ・ダム癟貚店』

    【欲望ず倧量消費瀟䌚の秘密デパヌトの起源を知るためにも】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    私たちが日垞生掻でお䞖話になっおいるデパヌトや倧型ショッピングセンタヌ。

    その起源がフランス第二垝政期に珟れ、急成長しおいったデパヌトにありたす。

    その代衚が「ボン・マルシェ」や「ルヌブル」ずいうデパヌトで、ゟラはこうしたデパヌトを実際に取材し、デパヌトの成長過皋やその独創的な販売方法、客を惹き付けおやたない秘蚣などを物語の䞭で明らかにしおいきたす。

    このブログで䜕床もお話ししおきたしたように、この時代は私たちの生きる珟代瀟䌚ず盎結しおいたす。私たちのラむフスタむルはここから始たっおいるのです。

    そのラむフスタむルがどのように生たれ、䜕を意図しお䜜られおきたのか。

    それを知るこずは今を生きる私たちそのものを知るこずでありたす。

    フランスの華やかなファッションの䞖界や、お排萜なフランス界隈の雰囲気もこの䜜品では感じるこずができたす。それらがどのようにしお出来䞊がったかを知るこずはきっず興味深い䜓隓になるこずでしょう。

    このデパヌトに぀いおはフランス文孊者の鹿島茂先生が『デパヌトの誕生』ずいう本を曞いおいたすが、たさにこの本でもこの小説に぀いお蚀及しおいたす。この本ず合わせお読むこずをおすすめしたす。ものすごく面癜いです。

    フランス文孊や歎史、文化を知るのにおすすめの参考曞①フランス革呜頃1850幎頃たで

    鹿島茂『フランス文孊は圹に立぀『赀ず黒』から『異邊人』たで』

    【おすすめのフランス文孊入門曞】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    皆さんはフランス文孊ずいえばどのようなこずが思い浮かぶでしょうか。

    フランス文孊ずいえば「恋愛」を思い浮かべる方が倚いのではないかず思いたす。

    たしかにフランス文孊は恋がものすごく倧きな芁玠を占めおいたす。これは間違いありたせん。

    ですが、単に「恋愛もの」だず䟮るなかれ。フランス文孊は珟代瀟䌚を生きる私たちに恋愛だけでは収たらない倧きな知恵を䞎えおくれる文孊です。

    この本ではフランス文孊者鹿島茂氏が䞖玀から䞖玀たでのフランス文孊の代衚䜜を取り䞊げ、その䜜品の抂芁ずそこから孊べる教蚓を語っおくれたす。これはフランス文孊入門ずしお最高の手匕きずなりたす。

    フランス文孊に興味のある方はぜひおすすめしたい䜜品です。


    鹿島茂『職業別 パリ颚俗』

    【19䞖玀パリの人々の生掻ず職業、時代背景を知るならこの䞀冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本では䞖玀䞭頃のパリの人々の生掻を職業ずいう面から芋おいきたす。

    この本を読めばフランス文孊がものすごくわかりやすくなりたす。

    これを読むこずでフランス文孊を読んだ時の印象がきっず倉わるず思いたす。

    小説が曞かれた圓時に圓たり前だったこずはわざわざ曞かれたりはしたせん。

    ですがその圓たり前は「珟代人たる私達の圓たり前」ずはたるで異なりたす。仮に小説䞭に匁護士ずいう職業の人間が出おきたずしおも、私達の想像する匁護士ずはだいぶ違った仕事や生掻ぶりをしおいたのです。孊生や医者、教垫、グリれット、譊察、ゞャヌナリストなどなど、この本では様々な職業の「圓たり前」を知るこずができたす。

    たた、その職業の内容だけではなく、そうした職業が生たれおきた背景や圓時の人たちがどのような生掻をしおいたのかずいうこずも詳しく語られおいきたす。

    これはフランス文孊ずいう範囲に関わらず、珟代日本に生きる私たちの生掻を違った偎面から芋る玠晎らしいきっかけになりたす。私達の生掻はこの頃のフランスず繋がっおいたす。私達のラむフスタむルのルヌツがここにあるのです。

    フランス文孊に興味のある方だけではなく、フランスそのものに興味のある方、歎史や文化に興味のある方にもぜひ手に取っお頂きたい䜜品です。非垞に興味深い本です。ずおもおすすめです


    鹿島茂『銬車が買いたい』

    【青幎たちのフレンチ・ドリヌムず19䞖玀パリの生掻を知るならこの冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本ではバルザックの『ゎリオ爺さん』や『幻滅』、スタンダヌルの『赀ず黒』の䞻人公たちを手がかりに、地方から華の郜パリに䞊京し成功を望む若者が芋たパリを解説しおいきたす。『レ・ミれラブル』のマリナスもこの本では登堎したす。

    この本は地方からパリに䞊っおくる銬車の解説からスタヌトしたす。地方から郜に出おくるには移動手段が必芁です。圓時は鉄道もありたせんので銬車です。そしお圌らにはお金がないので乗合銬車でやっおくるこずになりたす。䞀蚀で銬車ず蚀っおも様々なランクがありたす。貧乏な青幎である圌らが乗れるのはどんな銬車か。こうした所から鹿島氏は詳しい解説をしおくれたす。ただ単に「こういうものがあっおこうこうこうなのです」ずいう事実の矅列ではなく、そこにある背景や「なぜ」をふんだんに語っおくれるのでものすごく面癜いです。

    この本では移動手段の説明から始たり、パリぞの入堎の手続き、宿探し、毎日の食事をどうするかを物語颚に解説しおいきたす。

    そしおそこからダンディヌになるためにどう圌らが動いおいくのか、たたタむトルのようになぜ「銬車が買いたい」ず圌らが心の底から思うようになるのかずいう話に繋がっおいきたす。

    優雅な「おフランス」の姿だけでなく、普通の人々の生掻を知れる貎重な冊ずなっおいたす。

    成り䞊がりを目指す圓時の若者たちの様子を぀ぶさに知るこずができるこの本はずにかく面癜いです。非垞におすすめです。


    鹿島茂『明日は舞螏䌚』

    【倢の瀟亀界の実態やいかに!?パリの女性たちの恋愛ず結婚暡様を解説】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ひず぀䞊で玹介した『銬車が買いたい』ではパリの若い青幎たちの成り䞊がりストヌリヌに぀いお曞かれおいたしたが今䜜はその女性版になりたす。

    女性にずっお、舞螏䌚は戊堎です。ここでの立ち振る舞いがその埌の生掻に決定的な圱響を䞎えかねたせん。

    華やかな衣装に身を包み、優雅な瀟亀界でダンディヌ達ず倢のようなひず時を ずいう憧れがこの本を読むずもしかしたら壊れおしたうかもしたせん。

    瀟亀界は想像以䞊にシビアで珟実的な戊いの堎だったようです。

    圓時の結婚芳や男女の恋愛事情を知るには打っお぀けの冊です。

    フランス文孊がなぜどろどろの䞍倫や恋愛ものだらけなのかが芋えおきたす。

    フランスずいえば奥手な日本人にはわからない、恋愛䞊手ずいうようなむメヌゞがありたすがその秘密もこの蟺に隠されおいるように思えおきたす。

    むラストもたくさん挿入されおおり、ずおも楜しく読んでいける本なのでフランス瀟亀界に興味のある方には特におすすめの䞀冊です。


    鹿島茂『「レ・ミれラブル」癟六景』

    【時代背景も知れるおすすめの最匷レミれ解説本】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本はずにかく玠晎らしいです。最匷のレミれ解説本です。

    『レ・ミれラブル』の原䜜は文庫本でペヌゞを超える倧䜜です。ミュヌゞカルや映画で倧人気のレミれですがいざ原䜜を読むずなるずなかなか厳しいものがありたす。

    そこでこの本の出番です。

    この本はレミれの物語の重芁なシヌンをタむトルにありたすようにのシヌンに分けお挿絵ず共に解説しおいきたす。

    ひず぀のシヌンに察しお枚の挿絵が付きたすのでかなりたくさんの絵を芋るこずができたす。

    小説だけだず文字だけですべおの状況を想像しなければならないのに察し、挿絵があるずやはりむメヌゞしやすいですよね。

    しかもたたフランス文孊者鹿島氏の解説が抜矀にわかりやすく面癜いのです。

    レミれのストヌリヌの流れだけでなく圓時の時代背景やもっずもっずレミれを楜しむための豆知識が満茉です。

    そしおさらには、この本はミュヌゞカルのレミれの最高の参考曞にもなりたす。

    ミュヌゞカルでは時間の制限䞊、原䜜郚分を泣く泣くカットせざるをえなかった郚分がいく぀もありたす。

    たずえばゞャン・ノァルゞャンはなぜ垂長になれたのかずいうこずやファンチヌヌはなぜあんな悲劇的な状況に萜ち蟌んだのか、マリナスはそもそもどんな生たれでどう育っおきたのかずいうこずも原䜜ではもっず掘り䞋げられおいたす。

    こうしたこずもこの本ではしっかり解説されおいたすのでミュヌゞカルをより楜しむための最匷の参考曞ずもなっおいたす。「えこの人っおこんな背景があったのか」ず驚くこずがたくさんあるず思いたす。

    この本はガむドブックずしお無二の存圚です。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


    抮恵愛『-レ・ミれラブルより- ルヌルブルヌの友らぞ』

    【レミれファン必読のおすすめ挫画】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䜜品は『レ・ミれラブル』ファンにぜひぜひおすすめしたい挫画です。

    私がこの䜜品を手に取ったのはX旧Twitterでのこちらのポストがきっかけでした。ポスト内の動画をぜひご芧ください。

    「レ・ミれラブル」に登堎する
    革呜を志す男の子たちのお話です。

    ⬇詊し読み&コミックス情報、特兞情報などはこちらから⬇https://t.co/UzjKaltp44#グロりルポスト#LesMisérables pic.twitter.com/giOUu9Clb5

    — AKI抮恵愛🇫🇷②巻発売䞭⇚ルヌルブルヌの友らぞ (@a_k_i_511) November 15, 2024

    『レ・ミれラブル』ファン、特にミュヌゞカルを愛する方にずっお「ABCの友」の存圚はずお぀もなく倧きなものがありたす。かく蚀う私も劇䞭の「ABCカフェ」の歌が倧奜きで、そこからの「民衆の歌」の流れや「ワン・デむ・モア」はもうたたりたせん。最高です。やはりレミれには圌ら「ABCの友」は欠かせたせん。

    今䜜『-レ・ミれラブルより- ルヌルブルヌの友らぞ』はそんな「ABCの友」を深く掘り䞋げた䜜品になりたす。

    䞊のポスト内の動画にありたすように、この䜜品は「ABCの友」結成の前から物語が始たりたす。レミれ本線では虚しく散る圌ら革呜の孊生たちではありたすが、その圌らがいかにしお集い、結束しおいったのかが物語られたす。本線では圌らはすでに「ABCの友」ずしお完成されおいたしたが、その前哚譚を芋れるのはファンずしおも実に嬉しいものがありたす。

    これは玠晎らしい挫画です。『レ・ミれラブル』のミュヌゞカル開挔たであずわずかになりたしたが、これは嬉しい出䌚いずなりたした。この挫画を読んでレミれぞの熱量がどんどん䞊がっおいくのを感じたす。レミれファン必読です。この挫画を読めばもっずミュヌゞカルが楜しくなるこず間違いなしです。もちろん、原䜜ファンにずっおもこの䜜品が非垞にリスペクトに満ちおいるこずもお䌝えしたいです。実に本栌的な䜜品です。私もこの䜜品には感嘆の念でいっぱいです。

    ※以䞋、著者の抮恵愛氏のnoteペヌゞのリンクになりたす。こちらに䜜品情報等も掲茉されおいたすので興味のある方はぜひこちらもどうぞ。


    ナゎヌ『私の芋聞録』

    【衝撃の実話が聞ける回想録ナゎヌの内面やレミれの裏話を知れる䜜品】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本では幎代から幎代半ばの『レ・ミれラブル』執筆に倧きな圱響を䞎えた時期のナゎヌを知るこずができたす。

    特にこの本にはレミれの重芁人物ファンテヌヌのモデルになった女性が登堎したす。

    ファンテヌヌが無瀌な男に雪を入れられ、それに反撃したが故に連行され牢獄行きを宣告されたシヌンはレミれを芳た人には匷烈なむンパクトがあったず思いたす。そしお䜜䞭でそんなファンテヌヌを救ったのがゞャン・バルゞャンでした。

    実はこの「捕らえられた嚌婊ず圌女を解攟する玳士」ずいう構図はナゎヌ自身が実際に䜓隓した出来事がモデルになっおいるのです。

    ナゎヌはこれずたさに同じ堎面をレミれ執筆に先立぀幎に䜓隓しおいたのです。

    この本では他にもレミれに぀ながるナゎヌの䜓隓がいく぀も出おきたす。

    レミれが生たれおくる背景やナゎヌが圓時䜕に関心を持ち、どのような行動を取っおいたかをこの本では知るこずができたす。


    ディノィッド・ベロス『䞖玀の小説 『レ・ミれラブル』の誕生』

    【レミれファン必芋のおすすめ参考曞】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本もものすごいです。ずにかく面癜い

    倧奜きなレミれがどのようにしお生たれ、そしおどのように広がっおいったのか、そしおミュヌゞカルずの぀ながりや物語に蟌められた意味など、たくさんのこずを知るこずができたす。

    この本は『レ・ミれラブル』の䌝蚘ず蚀うこずができたす。『レ・ミれラブル』がどのように曞き䞊げられたのかがドラマチックに語られおいきたす。ナゎヌがどんな状況でどんな思いでこの傑䜜を曞いおいたのか、それを知るず今たで知っおいたレミれずはたた違ったレミれが芋えおくるこずになるず思いたす。

    レミれをもっず知りたい方の必読曞です。ぜひ手に取っおみお頂きたい逞品ずなっおいたす。


    M・ノァヌメット『『レ・ミれラブル』を぀くった男たち ブヌブリルずシェヌンベルク そのミュヌゞカルの䞖界』

    【ミュヌゞカルのレミれ制䜜珟堎に迫る冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    「感動」を生み出す圌らの仕事。

    驚異的動員数を曎新するミュヌゞカル『レ・ミれラブル』ず『ミス・サむゎン』。䜜詞・䜜曲のブヌブリルずシェヌンベルクの二人ず共に持おる力のすべおを捧げ、単なる゚ンタヌテむンメントを超越した名䜜を䜜り䞊げた者たちの肉声。

    補䜜珟堎を知れば、ミュヌゞカルの芋方が倉わる

    ファンのみならず、ミュヌゞカル制䜜に興味を持぀すべおの人、必携。

    䞉元瀟、マヌガレット・ノァヌメット、高城綟子蚳『レ・ミれラブル』を぀くった男たち ブヌブリルずシェヌンベルク そのミュヌゞカルの䞖界』垯

    この本はミュヌゞカル『レ・ミれラブル』の制䜜に関わった人たちの蚀葉を聞きながらレミれ補䜜の裏偎をたずねおいく䜜品です。

    これはレミれファン必芋です。

    「補䜜珟堎を知れば、ミュヌゞカルの芋方が倉わる」

    この蚀葉はたさにその通り

    この本を読んでレミれのすごさを改めお知るこずになりたした

    私たちは劇堎たで出向き、すでに出来䞊がった䜜品を芳劇したす。

    ですが圓たり前のこずですが、その䜜品も倚くの人が関わっおれロから䜜り䞊げられおいったものです。

    私たちは特に意識するこずなく完成品を享受しおいるわけではありたすが、よくよく考えればその裏で補䜜陣がものすごい力を蟌めおそのミュヌゞカルを䜜り䞊げおくれたからこそ、私達の前に䜜品が届けられおいたす。

    超䞀流の補䜜陣が粟魂蟌めお䜜っおいる過皋をこの本では知るこずができたす。

    この本はミュヌゞカルを楜しむ新たな芖点を授けおくれたす。この本もものすごくおすすめです。

    レミれファンはもちろん、舞台やミュヌゞカル、映画などに興味のある方にもぜひおすすめしたい䞀冊です。


    10B・ナむチンゲヌル、M・ハルマヌ『レ・ミれラブルヌ舞台から映画ぞ』

    【映画レミれがいかにすごい映画かを知れるおすすめガむドブック】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ひず぀䞊で玹介した『『レ・ミれラブル』を぀くった男たち ブヌブリルずシェヌンベルク そのミュヌゞカルの䞖界』はレミれのミュヌゞカル制䜜の裏偎に迫る䜜品でしたが、この『レ・ミれラブルヌ舞台から映画ぞ』はレミれのミュヌゞカル制䜜のスタヌトから幎の映画化たでの過皋を知るこずができたす。

    この本もたたものすごく面癜かったです・・・これはぜひおすすめしたい冊です

    たずありがたいのは倧量の写真やむラストの存圚です。圓時の様子が非垞にむメヌゞしやすいです。

    そしお解説の文章の読みやすさ。たるで小説を読んでいるかのような物語性を感じたす。この本は党章に分けおレミれの映画化たでの歎史が語られたす。解説曞ずいうよりドキュメンタリヌ小説ず蚀った方がぎったりかもしれたせん。ぐいぐい匕き蟌たれたす。

    出挔者や補䜜陣ぞのむンタビュヌも絶劙に織り蟌たれ、圌らの声を生で聎いおいる感芚になりたす。

    こちらの映像で語られたすように、この映画はミュヌゞカル映画史䞊、前代未聞の䜜品でした。

    それたでは歌はスタゞオで先に録音し、撮圱は口パクで行っおいたした。

    しかしレミれは新しく開発された高性胜マむクを駆䜿し、実際に歌いながらの撮圱ずなりたした。それによっお圹者さんたちがより感情を蟌めお挔技するこずができるようになったのでした。

    他にも画期的な挔出が倚々出おきたす。

    この本ではこの映像では語られない撮圱の裏偎がどんどん出おきたす。この本を読めば映画を芳る時の印象ががらっず倉わるず思いたす。この映画がいかにすごいのか、そしおレミれの玠晎らしさをもっずもっず知るこずができたす。

    この本はずにかく面癜いです。

    レミれファン必芋の䞀冊です。ぜひぜひおすすめしたい䞀冊です。これを読めばもっずもっずレミれを奜きになるこず請け合いです。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


    11西氞良成『『レ・ミれラブル』の䞖界』

    【レミれずナポレオン、革呜の関係を解説した冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本の特城はなかなか通読されるこずの少ない『レ・ミれラブル』の原䜜に蟌められたナゎヌの思いを明らかにしおいくずころにありたす。

    たた、著者の西氞良成氏はメむンストヌリヌずは䞀芋無関係な文章が延々ず続く箇所にこそレミれの面癜さがあり、これらの蚘述の背景を知るこずでレミれがもっず面癜くなるずいうこずを教えおくれたす。

    そしおこの本の前半ではレミれの簡朔なあらすじが語られおいきたす。原䜜の゚ッセンスがコンパクトか぀絶劙にたずめられおいおずおもわかりやすいです。このあらすじは非垞にありがたいです。

    こうしおレミれの党䜓像をたず掎んだ䞊で著者はナゎヌの思想やレミれに蟌められた背景に぀いお解説しおいきたす。

    幎のフランス革呜からナポレオンの台頭、そこから幎䞃月革呜などフランスの歎史ずレミれが繋がっおいきたす。こうした背景を知るずレミれがこれたでずは違っお芋えおきたす。

    特にナポレオンの存圚はレミれにずっお非垞に倧きな意味を持ちたす。この本ではその点が非垞にわかりやすく解説されおいたすのでずおもおすすめです。

    レミれを孊ぶ参考曞ずしおぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


    12アンドレ・モロワ『ノィクトヌル・ナゎヌ《詩ず愛ず革呜》』

    【ナゎヌの圧倒的なスケヌルを䜓感できるおすすめ䌝蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ナゎヌは䞊々ならぬ人物です。正盎、私達の垞識で枬れるスケヌルの人間ではありたせん。この䌝蚘を読むず驚くような事実がどんどん出おきたす。

    画像
    ノィクトル・ナゎヌ1802-1885Wikipediaより

    この䌝蚘の特城は過床にナゎヌを讃矎するのでもなく、逆に欠点ばかりを誇匵するのでもない、「人間ナゎヌ」の生涯を描いおいる点にありたす。

    そしおただ客芳的に歎史的事実を远っおいくのではなく、小説のように面癜く読めるずいうのも倧きな特城ずなっおいたす。

    ナゎヌず蚀えば「レ・ミれラブル』を生み出したフランスの偉倧な䜜家ずいうむメ―ゞが匷かったのですが、この䌝蚘を読んでその芋方がだいぶ倉わりたした。

    ナゎヌはあくたで「詩人」なのです。

    圌は詩人ずしお文孊者ずしおの人生をスタヌトし、最晩幎たで詩人ずしお生きおいたした。

    圌の溢れんばかりの感受性やそれを衚珟する圧倒的な蚀語的才胜。

    それがあっおこそ舞台䜜品やレミれをはじめずした散文䜜品が生たれたずいうこずがよくわかりたした。

    そしお䜕より、圌の圧倒的なスケヌルの倧きさ

    垞軌を逞したスケヌルず蚀わざるをえたせん。人に圱響を䞎えずにはいれない圧倒的な倧人物。

    「われこそはナゎヌなり」

    ナゎヌを衚す蚀葉ずしおこの蚀葉は䜕床もこの本に出おきたす。

    「䜕事もほどほどに、平穏な日々を過ごしたい」

    そんな人生ずは真逆の䞖界がこの本では展開されおいきたす。

    ものすごく刺激的な䞀冊です。普通の小説を読むよりはるかに波乱䞇䞈で刺激的な物語がここにありたす。

    この本を読めば「圧倒的な倧人物」ずはいかなる存圚かずいうこずをこれでもかず感じるこずになるでしょう。

    ずおもおすすめな䌝蚘です。


    13鹿島茂『パリの王様たち ナゎヌ・デュマ・バルザック 䞉倧文豪倧物くらべ』

    【ナゎヌ、デュマ、バルザック、パリの文豪達の圧倒的スケヌルを語る䞀冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    『レ・ミれラブル』のナゎヌ、『モンテ・クリスト䌯』のデュマ、『ゎリオ爺さん』のバルザック。

    この本では䞖玀䞭頃にパリで倧掻躍した文豪達の尋垞ならざる゚ネルギヌに぀いおフランス文孊者鹿島茂氏が解説をしおいきたす。

    私がこの本を読んだのは『レ・ミれラブル』を曞いたナゎヌの生涯や人ずなりに぀いおもっず知りたいず思ったのがきっかけでした。

    ひず぀䞊の蚘事ではナゎヌのおすすめ䌝蚘を玹介したしたが、鹿島氏のこの本もナゎヌを知る䞊でずおも興味深い発芋がいっぱいでした。二぀合わせお読むこずでよりナゎヌの人ずなりに぀いお考えるこずができたした。

    倩才ずはどういうこずなのか。

    カリスマずは䜕なのか。

    圌らは䜕を求め、どう突き進んでいくのか。

    そしお、そんな圌らを生み出した時代背景ずは。

    ナゎヌ、デュマ、バルザックずいう䞉人の怪物を比范しながら、圓時の偉人の原動力を暡玢しおいくこの䜜品は非垞に面癜かったです。ぜひおすすめしたい䞀冊です。


    14鹿島茂『パリ時間旅行』

    【19䞖玀パリを䜓感する珠玉の゚ッセむ集。目から鱗の発芋満茉です】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本はフランス文孊者鹿島茂氏が䞖玀のパリを時間旅行するずいう䜓で圓時の様子や文化を臚堎感たっぷりにお話ししおくれたす。

    この本の魅力は䜕ず蚀っおも鹿島氏の語り口にありたす。

    巻末解説で「堅苊しい孊問だの理論だのを振りかざすようなこずはしない。魅惑的でロマンティックな仕掛けによっお、パリずいう䞍思議にアプロヌチしおゆく」ず語られるようにずにかく読みやすくお面癜いです。

    この本では「パサヌゞュ、音、匂い、光、銬車、写真、スポヌツ」などをキヌワヌドに様々なパリ情景を芋おいきたすが、その䞭で特に私が興味深く読んだのは「匂い」の箇所でした。

    パリずいえば高玚なブランド銙氎が有名ですよね。「匂い」に察しお匷いこだわりがあるようなむメヌゞが挠然ずありたすが、こうした銙氎がパリで人気になっおいく過皋がこの本で語られたす。

    「悪臭を隠すために銙氎が発達した」ず巷でよく蚀われたすが、鹿島氏の解説を読んでびっくり、単玔にはそう蚀い切れない歎史があったのでした。パリはそもそも信じられないほどの悪臭の街でした。街䞭に汚物が溢れ、さらにそもそも身䜓を掗う習慣もなかったので匷烈な匂いが圓たり前の䞖界だったのです。しかも、人々はそのこずをあたり気にしおいなかったようなのです。

    むしろその匷烈な䜓臭が性的に魅力があるずすら思われおいたのだそう。

    ですから匂いを隠すために銙氎ができたずいうのは正確な理由ではなかったのです。

    ではなぜ銙氎ができおいったのか。

    これがたたものすごく面癜いんです。ぜひこの本を読んでその答えを確かめおみおください。

    そしおレミれファンにずっおこの本が重芁なのは、ミリ゚ル叞教に぀いおの興味深い解説が掲茉されおいる点です。

    詳现に぀いおは「レミれのミリ゚ル叞教の燭台ず蝋燭の倧きな意味暗闇を照らす光のはたらきヌ鹿島茂『パリ時間旅行』より」の蚘事でお話ししおいたすのでこちらを参照しお頂きたいのですが、ぜひおすすめしたい䞀冊ずなっおいたす。


    15神野正史『䞖界史劇堎 フランス革呜の激流』

    【フランス革呜のなぜず流れを知るならこの入門曞】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本はフランス革呜の入門曞ずしお最適です。

    著者は河合塟の䞖界史講垫で、歎史が苊手な人でもい぀の間にかのめり蟌んでしたうような絶劙な語り口で物語を語っおくれたす。

    肩肘匵らずに、たるで映画を芋おいるかのように読み進めるこずが出来おしたいたす。え次はどうなるのずペヌゞをめくる手が止たらなくなりたす。

    耇雑なフランス革呜の抂芁をたずは知りたいずいう方にずおもおすすめな入門曞です。

    たた、この続線ずしお『䞖界史劇堎 駆け抜けるナポレオン』もあるので続けお読たれるこずをおすすめしたす。


    16G・ルフェヌノル『幎―フランス革呜序論』

    【なぜフランス革呜が起こったのかを詳しく孊べる名著】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本の画期的な点は、フランス革呜の過皋を単玔化せず、様々な芁因が重なり合っお革呜が起きおいったこずをデヌタを駆䜿しお詳现に解説しおいくずころにありたす。

    フランス革呜は、知れば知るほど面癜いです。ずんでもなく背景が入り乱れおいたす。そしおその䞀぀䞀぀を玐解くこずで歎史の流れがたた違った姿を芋せおきたす。

    䞊でご玹介したした神野正史『䞖界史劇堎 フランス革呜の激流』は革呜そのもの流れを知るのに最適な入門曞でしたが、今回のルフェヌブルの䜜品はそもそもこの革呜が起こる背景は䜕だったのかをさらに詳しく知るこずができたす。

    この冊の盞乗効果は玠晎らしいものがあるず私は思いたす。


    17ピヌタヌ・マクフィヌ『フランス革呜史 自由か死か』

    【フランス革呜の背景を倧きな芖点で捉えるおすすめ解説曞】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    フランス革呜はミラボヌ、アベ・シェむ゚ス、ロベスピ゚ヌル、ダントンなど、有名人がどんどん出おきたす。

    フランス革呜ずいえば銖郜パリを舞台に政治家たちず囜王偎が繰り広げた闘いがフォヌカスされがちですが、事はそんなに単玔な話ではありたせんでした。

    この䜜品ではそんなフランス革呜の耇雑さにスポットが圓おられおいたす。

    この本はかなり骚倪な本です。䞖界のあたりの耇雑さに頭がくらくらするほどです。ですが読みにくいずかそういうわけではありたせんのでご安心ください。

    ただ、フランス革呜の入門曞ずしおは正盎厳しいず思いたす。ですのでこれたで圓ブログでもフランス革呜の入門曞ずしお玹介した神野正史著『䞖界史劇堎 フランス革呜の激流』やルフェヌノルの『幎―フランス革呜序論』などを先に読んでからこの本に取り掛かるこずをおすすめしたす。

    フランス革呜の耇雑さ、革呜ずは䜕なのかを考えるこずができるこの本は玠晎らしいものがありたす。


    18ピヌタヌ・マクフィヌ『ロベスピ゚ヌル』

    【フランス革呜恐怖政治の独裁者は本圓はどんな人物だったのか】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    今䜜の䞻人公ロベスピ゚ヌルはフランス革呜の䞭でも最も有名な人物のひずりです。

    ですが圌のむメヌゞは暗く血にたみれたものばかりです。ずいうのもフランス革呜の暗黒郚分、恐怖政治の独裁者ずしおこの人物は知られおいるからです。幎に公安委員䌚に任呜されおから圌は次々ず反察勢力を断頭台に送りたした。疑わしければ即刻凊刑ずいう恐るべき状態が続きたす。最埌にはあたりの匷行ぶりに逆に自分も断頭台に送られるずいう凄たじい政治人生を送ったのでした。

    そんなロベスピ゚ヌルに぀いお曞かれたのが本曞なのですが、この䜜品を読んで私は驚くこずばかりでした。

    ロベスピ゚ヌルはあたりに劇的な最期を遂げたため、死埌様々な立堎から倚皮倚様に語られおきたした。ずなるずそこに「語る者」の意図がどうしおも色濃く反映されおしたいたす。

    ですが著者のマクフィヌは歎史家ずしおそこからなるべく距離を眮こうずしたす。その姿勢こそ本曞の最も特城的なポむントであり、私が感銘を受けた点でした。

    フランス革呜の流れをざっくりず頭に入れた䞊でそれらず比べながら本曞を読むずより楜しめるこず間違いなしです。


    19安達正勝『死刑執行人サン゜ン』

    【ゞョゞョ第郚ゞャむロ・ツェペリのモデルムッシュ・ド・パリの生涯を知れるおすすめ䜜品】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䜜品はたさしく凊刑人䞀族ずいう運呜を背負ったサン゜ン家の人間ドラマが描かれおいたす。

    凊刑人ずいうず、冷酷で血も涙もない野蛮なむメヌゞを持っおしたうかもしれたせんが、この本を読めばそのむメヌゞはがらっず倉わるこずになりたす。

    たさに、サン゜ンほど高朔で人間味あふれる人はいないのではないかず思うほどです。

    凊刑人ずいう人を殺すこずを職業ずしながら、人を生かす医垫ずしおも超䞀流だったサン゜ン。

    圓時、差別され呚囲の人々から蔑みの目で芋られるこの職業においお、それでもなお䞀人の人間ずしおいかに高朔に生きおいくのかを問い続けたサン゜ン。

    フランス革呜の激流に巻き蟌たれながらも懞呜に生き、究極の問題を問い続けたこの人物には驚くしかありたせん。

    この䜜品はフランス革呜を普通ずは違った目線で知るこずができる玠晎らしい䜜品です。

    これはぜひおすすめしたい名著です。ものすごく面癜いですこんな人物がいたのかず驚くこず間違いなしです。


    20新人物埀来瀟『ビゞュアル遞曞 ナポレオン』

    【ナポレオンの入門曞ずしおおすすめの図版倚数のガむドブック】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ナポレオン・ボナパルト1769-1821は蚀わずず知れたペヌロッパ史に残る倧人物です。

    ナポレオンはペヌロッパの政治経枈、軍事、囜際情勢にずお぀もない圱響を䞎えたしたが、その圱響は文孊にも及んでいたす。

    トルストむの『戊争ず平和』しかり、バルザックの『ゎリオ爺さん』しかり、ナゎヌの『レ・ミれラブル』しかり、そしお䜕ず蚀っおもドスト゚フスキヌの『眪ず眰』にも巚倧な圱響を䞎えおいたす。

    さお、そんなナポレオンずは䞀䜓どんな人物だったのか、どんな生涯を送ったのかを知るのにぜひずもおすすめしたいのが今回ご玹介する『ビゞュアル遞曞 ナポレオン』になりたす。

    この䜜品はナポレオンを知る入門曞ずしお非垞におすすめです。

    分量もペヌゞ匱ず、ずおもコンパクトなものずなっおいたす。

    気軜に手に取れる本でありながらも内容はかなりしっかりしたものずなっおいたすので安心しお読むこずができたす。


    21アリステア・ホヌン『ナポレオン時代 英雄は䜕を遺したか』

    【ナポレオンの生涯ず特城、瀟䌚ぞの圱響をコンパクトに孊べるおすすめ解説曞】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本の特城はナポレオンその人だけでなく、この時代の瀟䌚の様子も知れる点にありたす。ナポレオンの登堎によっお瀟䌚はどのような圱響を受けたのか、人々の暮らしはどのように倉わったのかずいうこずを知るこずができたす。

    軍人ナポレオンの足跡はもちろん、文化面たで幅広く芋おいけるのはずおもありがたいです。

    特に第章の建築や、第章の嚯楜に぀いおは他の参考曞ではなかなか芋るこずがない内容だったのでこれは興味深かったです。

    たた、ナポレオンその人の特城に぀いお語られた箇所もずおも面癜かったです。文章も読みやすくスむスむ読んでいけるのでナポレオン入門ずしおずおも優れた䜜品であるこずは間違いありたせん。


    22コレンクヌル『ナポレオン ロシア倧遠埁軍朰走の蚘』

    【ナポレオンのロシア遠埁を詳しく知るならこの冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    幎のロシア遠埁はナポレオンの運呜を決める決定的な出来事になりたした。

    この本はそのロシア遠埁をナポレオンの偎近䞭の偎近が蚘した蚘録でありたす。

    この本はロシア遠埁においおナポレオンが䜕を考え、どう行動したかを知るのにこの䞊ない蚘録です。特に、曞名にもありたすようにナポレオン軍のモスクワからの無残な敗走の姿をこれでもかず描写しおいたす。

    このロシア遠埁はフランスだけでなくロシア史にずっおも決定的な意味を䞎えた倧事件です。このロシア遠埁はトルストむの『戊争ず平和』やドスト゚フスキヌの『眪ず眰』にも巚倧な圱響を䞎えおいたす。

    この本はナポレオンのロシア遠埁の流れを孊ぶのに最適の曞です。ナポレオンの運呜が倉わったこの戊いは『レ・ミれラブル』にも倧きな圱響を䞎えおいるこずは間違いありたせん。フランス史における倧事件を孊ぶのにぜひおすすめしたい䞀冊です。


    23マむク・ラポヌト『ナポレオン戊争』

    【ナポレオン戊争の特城を様々な芳点から芋おいくおすすめ参考曞】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本は「ナポレオンの倩才的な軍事䜜戊」を解説するタむプの本ではありたせん。それよりもこの戊争が起きた背景や、戊争遂行に必芁な様々なものをじっくりず芋おいく䜜品になりたす。

    ナポレオン䞀人の存圚で戊争が起こったのではなく、すでに十八䞖玀の囜際状況がそれを誘発するものをはらんでいたずいうこず。そしおナポレオンの倩才ぶりばかりが匷調されがちな䞭で、実はその戊勝の背景にある個々の兵士たちの存圚が倧きな意味を持っおいたこず。それらをこの本では孊ぶこずができたす。

    「ナポレオンひずりであの戊争が動いおいたわけではない。広倧な䞖界の動きはそんな䞀人の人間に䜜甚されるものではない」ずいう考え方はあの『戊争ず平和』を連想しおしたいたす。

    ナポレオン戊争を様々な芖点から芋おいけるこの本は非垞に興味深いものがありたした。これは面癜いです


    24ノィクトヌル・デル・リット『スタンダヌルの生涯』

    【ナポレオンのモスクワ遠埁にも埓軍したフランスを代衚する䜜家のおすすめ䌝蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䌝蚘では『赀ず黒』、『パルムの僧院』などで有名な䞖玀フランスの䜜家スタンダヌルこず本名アンリ・ベヌルの波乱䞇䞈な生涯をわかりやすく孊ぶこずができたす。

    スタンダヌルずいうず、バルザックやナゎヌなどず比べるず意倖ず知られおいない䜜家です。『赀ず黒』、『パルムの僧院』などの䜜品は非垞に有名ですが、スタンダヌル自身に぀いおは謎に包たれた存圚です。

    私もこの䌝蚘を読んで驚いたこずがたくさんありたした。

    そもそもスタンダヌルずいう名前がペンネヌムであったこずや、ナポレオンずの぀ながりに぀いおも非垞に興味深いものがありたした。

    特にスタンダヌルがあのモスクワ遠埁に埓軍しおいたずいう事実には仰倩したした。

    あのほが党滅ずも蚀っおもよい悲惚な遠埁から生還し、そこでも芋事な働きをしおいたずいうのは驚きでした。そうした経隓を経お曞かれたのが『赀ず黒』や『パルムの僧院』だず思うず、これたでずはたた違った姿が芋えおくるように思えたした。

    䞖玀フランス文孊を知る䞊でもスタンダヌルは避けおは通れない存圚です。そのスタンダヌルの生涯をわかりやすく知れるこの䌝蚘は非垞におすすめです。


    24小倉孝誠『『パリの秘密』の瀟䌚史』

    【ドスト゚フスキヌ、マルクスにも圱響を䞎えたりヌゞェヌヌ・シュヌの新聞小説ずは】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本は十九䞖玀フランスの出版事情やメディア業界の裏偎も知れるものすごく刺激的な䜜品ずなっおいたす。

    もしりヌゞェヌヌ・シュヌの『パリの秘密』がなければナゎヌの『レ・ミれラブル』もなかったかもしれないずいうのは驚きでした。日本ではりヌゞェヌヌ・シュヌずいう人物はあたり知られおいたせんが、ずお぀もない圱響力を持っおいた人物がフランスにいたした。

    フランス文孊だけでなく、ロシア文孊やむギリス文孊、マルクスを考える䞊でも非垞に興味深い指摘が次々ず出おきたす。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


    25R.J.ゎヌルドスティヌン『政治的怜閲』

    【激動の19䞖玀。出版・音楜・文化はどんな意味を持っおいたのか】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本はフランス革呜を経おナポレオン時代ぞず突入しお始たった激動の䞖玀における怜閲の歎史に぀いお曞かれた䜜品です。

    䞖玀には鉄道網の発達によっお情報䌝達の速床が飛躍的に高たり、それたでの䞖界ずは党く異なる状況が生たれおきた時代でした。

    情報䌝達の速床、そしお人間自身もか぀およりペヌロッパ内の移動が圧倒的に䟿利になったこずで文化の発展も恐るべき速床で進んだのでした。

    こうしたテクノロゞヌの発展や、フランス革呜をきっかけずした瀟䌚倉動があったからこそ䞖玀のペヌロッパは文孊や音楜などの芞術が花を開いたのでありたした。

    ですが、だからこそ支配者偎は神経をずがらせたす。文孊や音楜、芞術は囜の䜓制を揺るがしうる危険な存圚であるこずを圌らは実感しおいたのです。レミれでも孊生たちは街頭挔説やビラ配りなどの政治掻動をしおいたす。圌らの政治掻動に぀いお考える材料にもなる䜜品です。


    26トリストラム・ハント『゚ンゲルス マルクスに将軍ず呌ばれた男』

    【マルクスを支えた倩才の生涯ず思想背景を知れるおすすめ䌝蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本は正確にはフランス革呜やその埌のフランス史に぀いおの本ではありたせん。あくたでマルクスを支えた倩才゚ンゲルスの䌝蚘です。ただ、この本には幎代䞭頃からの政治掻動家の動きが詳しく語られおいたす。レミれの䜜䞭でも「ABCの友」の孊生たちが革呜運動を行っおいたすが、その実態をさらに深堀りしお考えおいく䞊でこの本は非垞に有益です。

    本そのものも刺激的で面癜く、実に読みやすいです。私も貪るように読み蟌みたした。あたりにこの本が面癜かったのでメむンブログでもこの本を参考に「マルクス・゚ンゲルスの生涯ず思想背景に孊ぶ」ずいう連続蚘事を曎新したほどです。

    フランス革呜ずは盎接の繋がりは薄いですが、その時代を経た埌のペヌロッパの動きを知る䞊でこの本はぜひおすすめしたいものずなっおいたす。


    27鹿島茂『新聞王ゞラルダン』

    【メディア・ゞャヌナリズム誕生の流れを知るのにおすすめの䞀冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ゞラルダンは無䞀文から新聞王に䞊り詰めたフランス䞖玀の倧人物です。この本ではそのゞラルダンの偉業やその背景に぀いおじっくりず芋おいくこずになりたす。

    ゞラルダンの新聞『プレス』はたさしく革呜でした。そしおこの新聞ず共に新聞小説党盛の幕が開け、バルザックやゞョルゞュ・サンド、りヌゞェヌヌ・シュヌなど文孊界のスタヌたちが倧掻躍しおいくこずになりたす。

    鹿島茂著『新聞王ゞラルダン』ではそんな革呜児ゞラルダンの生涯を時代背景ず共に芋おいける名著です。ずにかく面癜いです。

    私達は日垞メディア無しではいられないほどテレビや新聞、ネットの情報に囲たれおいたすが、その商業メディアずいうのは䞀䜓い぀から始たったのか、そしおそれは䜕を意味するのだろうかずいうこずをこの本では孊ぶこずができたす。䞀九䞖玀䞭頃のフランスを舞台にしたこの䜜品ですが珟代瀟䌚を生きる私たちにも盎結する内容がこの本で語られたす。

    フランス革呜、ナポレオン時代を経たフランスの歎史を知る䞊でも非垞に貎重な䜜品です。

    鹿島茂『新聞王ゞラルダン』あらすじず感想メディア・ゞャヌナリズム誕生の流れを知るのにおすすめの䞀冊新聞業界を䞀倉させた男の驚異の生涯ずは 鹿島茂『新聞王ゞラルダン』抂芁ず感想新聞業界を䞀倉させた驚異の男メディア・ゞャヌナリズム誕生の流れを知るのにおすすめの shakuryukou.com

    28カラムゞン『ロシア人の芋た十八䞖玀パリ』

    【憧れの郜パリを芋たロシア人文孊者が受けた衝撃ずは】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    䞀䞃九〇幎䞉月二十䞃日、パリ

    パリに近づいおいるのに、「パリはただか」ず、絶えず私は道連れに尋ねるのだった。぀いに広々ずした平原が開け、遠くにパリが芋えた  われわれは貪るようにこの無限の巚倧な建築矀を芋た―そしお目が建物の濃い陰に釘づけになった。心臓がどきどきした。「ほら、パリだ。これこそ䜕䞖玀にもわたっお党ペヌロッパの手本であった郜垂、趣味ず流行の源泉だ。ペヌロッパ、アゞア、アメリカ、アフリカにおいお、孊問のある人もない人も、哲孊者も排萜者も、芞術家も教逊のない人も、うやうやしくその名を蚀う。私はパリの名前を、自分の名前ずほずんど䞀緒に知った。パリに぀いおは小説の䞭でたくさん読んだし、旅行者から聞いたし、倢みたし、考えもした  ほら、パリだ  目に芋える、これからその䞭に入るのだ」―おお、わが友よこの瞬間は、私の旅の䞭で最も楜しい瞬間の䞀぀だったこれほど生き生きした気持ちず奜奇心をもっお、埅ちこがれながら近づいた郜垂はか぀おなかった

    圩流瀟、犏䜏誠蚳、ニコラむ・カラムゞン『ロシア人の芋た十八䞖玀パリ』P

    華の郜、パリ。

    そのパリを初めお芋た時の感動、驚き。

    それを衚す蚀葉でこの文章を超えるものはなかなかありたせん。

    この文章の䜜者はロシアの文孊者カラムゞン1765-1826)。圌はロシアを代衚する文孊者で歎史家ずしおも有名で、䞖玀ロシア文孊の党盛期を導いた偉倧な人物でありたす。ドスト゚フスキヌにも圓然、倧きな圱響を䞎えおいたす。

    フランス革呜の幎埌にパリを蚪れたロシアの文孊者の蚀葉は非垞に貎重です。倖郚の人間から芋たパリの光ず圱をこの本では知るこずができたす。


    30北川晎䞀『十九䞖玀パリの原颚景①おしゃれず暩力』

    【おしゃれずはそもそも䜕なのか】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    フランスずいえばファッション。

    おしゃれなむメヌゞは今でも健圚ですが、フランスがファッションの䞭心地ずしお君臚し出したのは䞖玀になっおから。

    この本ではどのようにしおおしゃれなフランスファッションが発展しおきたのか、そしおそれが暩力、぀たりパワヌず結び぀き䞀぀の文化ずしお成り立っおいったかを解説しおいたす。

    おしゃれずはそもそも䞀䜓䜕なのか。おしゃれであるずいうこずは䜕を意味するのか。

    よくよく考えおみればこれっお意倖ず謎ですよね。

    ですがこの本を読めばその秘密やおしゃれを望む心がどのようにしお生たれおきたかを知るこずができたす。

    ファッションに興味のある人にはたたらない冊なのではないでしょうか。フランス文化を知る䞊でも非垞に興味深い内容が満茉の冊です。


    31北川晎䞀『十九䞖玀パリの原颚景②矎食ず革呜』

    【フランス料理の䌝統はどこから始たった】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    驚くべきこずに、フランス料理も十九䞖玀に入っおから急激に発展したのでありたした。

    フランス料理自䜓の起源は叀くからあったにせよ、それが䞖界に広たるほどの圧倒的な力を持぀ようになったのは最近のこずだったのですね。

    この本の垯には次のように本曞の説明が曞かれおいたす。

    「料理の発芋、食べる人、食べ方、レストランの興亡史を通しお、その恐るべき”矎食ず倧食そしお粗食”の様態に隠された〈欲望〉の制床を望芋する。」

    フランス人の飜くなき食ぞの欲望はどこから来おいるのか、そしおどのようにフランス文化に浞透しおいったのかをこの本では玹介しおいたす。

    面癜いこずにここでもフランス革呜埌の十九䞖玀前半の瀟䌚事情が文化の発展に倧きな圱響を䞎えおいるこずがわかりたす。

    ファッションに匕き続き、この本でも圓時のフランス人の生掻が垣間芋えおずおも興味深いです。


    32鹿島茂『䞖玀パリ時間旅行―倱われた街を求めお―』

    【か぀おのフランスの姿を芋れる貎重な䞀冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本の特城は䜕ず蚀っおもか぀おのフランスの颚景が描かれた膚倧な資料を䞀挙に芋るこずが出来る点にありたす。

    やはりビゞュアルで芋るず、文字でむメヌゞするよりずっずわかりやすいですね。

    䞖玀のフランスにはどのような建物が立っおいたのか、人々の生掻はどのようなものだったのか、それらが䞀目瞭然です。

    それぞれの絵の解説も鹿島氏により懇切䞁寧に曞かれおいたすので、その絵がどのようなものなのかもずおもわかりやすいです。

    芋る資料集ずしおずおもありがたい冊です。


    33シュテファン・ツノァむク『バルザック』

    【桁違いのスケヌルのぶっずび偉人、バルザックの生涯を知れるおすすめ䌝蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    こちらはドスト゚フスキヌに匷い圱響䞎えたフランスの文豪バルザックの䌝蚘です。

    バルザックの生涯は「事実は小説よりも奇なり」ずいう蚀葉では衚せないほど砎倩荒なものでした。

    あたりに豪快過ぎたす。

    フランス瀟亀界で名を成すために莫倧な借金をし、いい商売があるず思い立ったらすぐに莫倧な投資をするもすぐに倱敗。その借金を返すためにひたすら小説を曞き続け、時には睡眠時間もほがないたたにどろどろの特補超濃厚コヌヒヌで頭を匷制的に目芚めさせ、数週間も執筆し続けるずいう狂気の行動を繰り返した䜜家でした。

    この他にも数え切れないほどの゚ピ゜ヌドがあり、どれも床肝を抜かれたす。

    おそらく、ドスト゚フスキヌ以䞊にぶっ飛んだ個性を持った人間なのではないかずこの䌝蚘を読んで思いたした。

    筆䞀本でパリで成り䞊がったバルザックの生涯は圓時の時代颚朮を知る䞊でもずおも興味深い知芋を䞎えおくれたす。

    䞊の小説よりもはるかに波乱䞇䞈なバルザックの生涯を描いた䌝蚘です。なかなかに面癜い冊でした。


    34バルザック『幻滅』

    【華やかな䞖界の裏にどんな事情が隠されおいたのか、圓時のパリ事情に通ずるには最高の時代小説】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    バルザックの『ゎリオ爺さん』の続線にあたる䜜品です。こちらも『ゎリオ爺さん』に負けず劣らずの名䜜です。名䜜遞には入れるこずができたせんでしたが、この䜜品も圓時のフランス瀟䌚の雰囲気をよく知れる玠晎らしい小説です。

    こちらの䞻人公は矎青幎の詩人リュシアン。

    圌もパリでの成功を倢芋お地方から䞊京したすが、瀟亀界の壁にいきなりはじき返されるこずになりたす。

    前䜜『ゎリオ爺さん』の䞻人公ラスティニャックもこの䜜品で瀟亀界のダンディヌずしお再登堎し、リュシアンの前に珟れたす。圌は瀟亀界の戊いに打ち勝ち、瀟亀界に君臚するたでになっおいたした。

    『ゎリオ爺さん』では瀟亀界での戊いはあたり描かれたせんでしたが、今䜜品ではリュシアンがいかにしお瀟亀界でのし䞊がっおいくかが詳现に描かれおいたす。

    たたリュシアンが働くこずになるメディア界の実情や華やかな芞胜界の舞台裏もこれでもかず暎露しおいきたす。

    華やかな䞖界の裏にどんな事情が隠されおいたのか、圓時のパリ事情に通ずるには最高の時代小説なのではないでしょうか。

    ドスト゚フスキヌも青幎時代にこれを読んでいたわけでありたす。ドスト゚フスキヌはこういう䞖界をどう芋おいたのでしょうか、非垞に気になりたす。


    35アラン・コルバン『においの歎史嗅芚ず瀟䌚的想像力』

    【パリの衝撃的な汚さ、臭さに぀いお知れる驚きの䞀冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ここでちょっず違った芖点からの本を䞀冊玹介したす。

    以前メむンブログの「カラムゞン『ロシア人の芋た十八䞖玀パリ』あらすじず感想憧れの郜パリを芋たロシア人文孊者が受けた衝撃ずは」の蚘事の䞭でも少し觊れたしたが、パリは圧倒的な豪華さず圧倒的な汚蟱がそこかしこに同居しおいる街でありたした。

    そのパリがどれだけ汚く、匷烈な悪臭で満たされおいるかを過去の資料から䞹念に研究し、パリがそこからどのような公衆衛生察策を取っおいったか、たた垂民はにおいに぀いおどのような感情を抱いおいたのかをこの本では詳しく知るこずが出来たす。

    この本はかなり匷烈です。パリが䞖界で最も汚く悪臭で満たされた街だったずいう、恐いもの芋たさを刺激されるような内容の本です。

    銙氎の文化が発展しおいくのもこうした背景があり、文化ずにおいが結び぀いおいく過皋がずおも興味深かったです。

    異垞なほどの枅朔奜きである日本人だからこそ、こうした海倖の衛生事情を知るこずも倧切なのかもしれたせん。ずおも興味深い内容でした。江戞時代末期の日本の衛生状況などずも比べおみたいなず思っおしたいたした。


    36保苅瑞穂『ノォルテヌルの䞖玀 粟神の自由の䞖玀』

    【ノォルテヌルの生涯をわかりやすく解説したおすすめ䌝蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䜜品はペヌゞを超える倧䜜です。ですが䞀気に読めおしたうほどの面癜さがこの本にはありたす。著者の劇的な語り口によっお、たるで小説を読んでいるかのような気持ちになりたす。

    そしお䜕より、ノォルテヌルずいう人物の魅力これに尜きたす。

    䞖玀フランスの哲孊者ノォルテヌル。『哲孊曞簡』や『寛容論』、『カンディヌド』などで有名なノォルテヌルですが、名前や䜜品は有名ではあっおもこの人物がどんな時代に生きお、どんな生涯を送ったかずいうずほずんど知られおいないずいうのが実際のずころではないでしょうか。かく蚀う私も圌に぀いおはほずんど知らなかったずいうのが正盎なずころでした。

    ですがこの本を読んで驚きたした。ノォルテヌルずいう人物がどれほど革新的で、埌の䞖にどれだけ倧きな圱響を䞎えたのかずいうのかが明らかになりたす。


    37ノォルテヌル『寛容論』

    【狂信、宗教察立に察するノォルテヌルの告発ずは今こそ読みたい名著】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䜜品は「カラス事件」ずいう、フランスで起きたある事件がきっかけで生たれた䜜品です。

    冀眪であるにも関わらず䜏民や刀事らの狂信によっお父が死刑を執行され、家族共々悲惚な目に遭っおしたったカラス䞀家。その䞀報を知ったノォルテヌルは激しく心を揺さぶられこの事件に介入するこずを決意したす。

    『寛容論』は珟代にも通じる名著です。寛容さが倱われ぀぀ある珟代こそ、この本は非垞に倧きな意味を持぀のではないでしょうか。ぜひおすすめしたい冊です。


    37G.ホルムステン『ル゜ヌ』

    【入門曞に最適なおすすめ䌝蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本のありがたいのは絵や写真などのビゞュアル資料も豊富な点です。圓時の様子などもむメヌゞしやすかったです。

    たた、䌝蚘ずしおも圓時の時代背景などの知識がない人にもわかりやすく䌝えるように曞かれおいたす。非垞に読みやすく、すらすらず進むこずができたす。波乱䞇䞈なル゜ヌの生涯やその思想の特城を楜しく孊ぶこずができたす。

    これたで圓ブログでも玹介しおきたノォルテヌルも同時代人です。そのノォルテヌルずの因瞁もこの本では詳しく知るこずができたす。ペヌロッパ思想を切り開いた䞡者がなぜ犬猿の仲になったのか、それも非垞に興味深かったです。


    フランス文孊や歎史、文化を知るのにおすすめの参考曞②ナポレオン䞉䞖の第二垝政期

    鹿島茂『怪垝ナポレオンⅢ䞖 第二垝政党史』

    【ナポレオン䞉䞖の知られざる治䞖ず実態に迫る䞀冊】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    ナポレオン䞉䞖・・・日本では正盎あたり銎染みがない存圚ではありたすが、フランスの歎史を考える䞊ではものすごく重芁な人物です。このナポレオン䞉䞖の治䞖にあたり、圌に反察しおいたナゎヌは亡呜を䜙儀なくされおいたのでした。

    そんな亡呜期間䞭に曞き䞊げられたのがあの『レ・ミれラブル』なのです。ある意味、亡呜䞭の苊難や䞍満によっお溜め蟌たれた゚ネルギヌが爆発したかのようにあの䜜品は曞き䞊げられたのでした。

    レミれの誕生ずいう意味でもナポレオン䞉䞖ずは䞀䜓䜕者だったのか、そしお幎から幎のナポレオン第二垝政期ずいうのはどういうものだったかを知るこずは倧きな意味がありたす。

    この本もものすごくおすすめです。ずにかく面癜いです読んでいる最䞭思わず声が出おしたうほどの発芋がどんどん出おきたす。

    フランス第二垝政ずいう日本ではあたりメゞャヌではない時代ですが、この時代がどれだけ革新的で重芁な瀟䌚倉革が起きおいたかをこの本では知るこずになりたす。人々の欲望を刺激する消費資本䞻矩が発展したのもたさしくこの時代のパリからです。その過皋を芋おいくのもものすごく興味深いです。

    非垞におすすめな䞀冊です。ぜひ手に取っお頂けたらなず思いたす。


    尟和郎『ゟラ 人ず思想73』

    【ゟラの生涯や特城、ドレフュス事件に぀いおも知れるおすすめ䌝蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本はペヌゞほどのコンパクトな分量の䞭にゟラの生涯ずその特城が非垞にわかりやすく説かれおいたす。

    ゟラの生きおきた境遇や文孊の特城を知るならこの本が最適だず思いたす。この本を読めばゟラが小説を通しお䜕を蚀おうずしおいたか、ゟラは私たちにどんなメッセヌゞを投げかけようずしおいたのかが非垞にクリアになりたす。

    この䌝蚘はそんなゟラの生涯ず特城をわかりやすく解説しおくれる玠晎らしい䞀冊です。ゟラファンずしおこの本は匷く匷く掚したいです。ゟラファンにずっおも倧きな意味のある本ですし、ゟラのこずを知らない方にもぜひこの本はおすすめしたいです。こんな人がいたんだずきっず驚くず思いたす。そしおゟラの䜜品を読みたくなるこずでしょう。


    『〈ゟラ・セレクション〉第巻 文孊論集1865-1896』

    【ゟラはナゎヌの傑䜜に䜕を思うのか】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本は幎から幎にゟラによっお曞かれた文孊論の䞭から線蚳者が重芁なの論文を遞び翻蚳したものになりたす。

    ゟラ1840-1902はフランスの偉倧な䜜家でありたすが、圌は同時にゞャヌナリストずしお掻躍しおいたした。

    特に䜜家ずしおの駆け出しの頃はゞャヌナリストが本業ず蚀っおもいいほどで、日々新聞にたくさんの蚘事を曞いおいたした。

    ゟラはこの本でフランス文孊の歎史を語り、小説や詩、挔劇の倉遷をわかりやすく解説し、その䞊でゟラが考える理想の文孊芳を語っおくれたす。

    ゞャヌナリストずしお掻躍しおいただけあっお、ゟラの文章はものすごく読みやすいです。専門家だけを盞手にするのではなく、䞀般読者にもわかりやすい文章をゟラは綎りたす。ゟラのいいずころは難解な蚀葉を䜿わず、明快な論旚で淡々ず語りかけおくれるずころにありたす。ゞャヌナリストずしおの面目躍劂ですね。

    この本を読めばフランス文孊の歎史も知るこずができたす。

    もちろん、その䞭には『レ・ミれラブル』を曞いたフランス文孊の巚人ノィクトル・ナゎヌも出おきたす。

    䞖界文孊史䞊の頂きに君臚し続けおいるナゎヌの傑䜜『レ・ミれラブル』。

    珟代でもミュヌゞカルで倧人気のこの䜜品ですが、ゟラならばこの䜜品に぀いお䜕ず蚀うのでしょうか。

    私はレミれが倧奜きです。

    でも、ゟラも倧奜きです。

    ゟラの小説はずにかく面癜いです。ゟラの連䜜シリヌズ「ルヌゎン・マッカヌル叢曞」も党お読みたした。

    ただ、ゟラは空想的、ファンタゞヌ的な文孊を嫌いたす。

    自然䞻矩文孊は珟実の人間䞖界を忠実に描くこずをモットヌずしおいたす。

    そうなるず、レミれは「リアルな䞖界」ず蚀えるのか・・・これは䜕ずも蚀えないずころですよね。

    実はナゎヌずゟラは真逆の文孊芳を持぀存圚なのです。

    これは非垞に興味深い察称です。

    ゟラはこの本においおナゎヌに察する意芋を述べおいたす。これがたた頗る゚ッゞの効いた評論になっおいたす。

    この評論が二人の文孊スタむルを知る䞊で非垞にわかりやすいものだったのでぜひ皆さんにご玹介したいず思いたす。これを読めばフランス文孊ずは䜕なのかずいうこずたで考えるこずができる非垞に優れた評論です。

    評論ず蚀っおも小難しい専門甚語が飛び亀うこずもありたせん。そこはゟラです。ものすごくわかりやすく話しおくれたす。ナゎヌやレミれをもっず知る䞊でもずおもおすすめな冊ずなっおいたす。


    鹿島茂『デパヌトの誕生』

    【なぜ私たちは買いたくなるのかパリの老舗癟貚店に孊ぶその極意ずは】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    鹿島氏は、「デパヌトずは玔粋に資本䞻矩的な制床であるばかりか、その究極の発珟」であるず述べたす。

    そしおそれはなぜかずいうず、「必芁によっおではなく、欲望によっおものを買うずいう資本䞻矩固有のプロセスは、たさにデパヌトによっお発動されたものだからである」ず述べるのです。

    ぀たり、珟圚私たちが生きおいる資本䞻矩のシステムはここから始たったず蚀えるほどデパヌトの誕生は倧きな意味を持぀ものだったのです。

    なぜ私たちは「ものを欲しい」ず思っおしたうのか。それを刺激する欲望資本䞻矩の原点をこの本で知るこずができたす。

    そしお本曞内でもたびたび蚀及されおいるのですが、このボン・マルシェを題材に曞かれた『ボヌヌル・デ・ダム癟貚店』ずいう゚ミヌル・ゟラの小説も本曞ず合わせお非垞におすすめです。これは䞊の10遞でも玹介した䜜品です。

    ゟラは珟堎での取材を重芁芖した䜜家で、この小説の執筆に際しおも実際にボン・マルシェやルヌブルなどのデパヌトに取材に出かけ、ほがカ月にわたっお毎日、時間みっちりず取材ず芋孊を重ねたそうです。

    私もこの小説が倧奜きで、ゟラの䜜品䞭ピカむチの䜜品だず思っおいたす。


    朚村泰叞『印象掟ずいう革呜』

    【ゟラずフランス印象掟―セザンヌ、マネ、モネずの関係】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この本は印象掟が生たれおくる過皋やその意矩を印象掟以前のフランス矎術界の動きにたでさかのがっお解説しおくれおいたす。

    フランスが芞術の郜ず呌ばれるようになるたでの流れや、パリ矎術界の仕組みなどなど、実にわかりやすく興味深い話でいっぱいです。

    䜕より時代の流れごずに代衚的な絵をカラヌで玹介しおくれるので、解説を読みながら絵を芋るこずでその特城が䞀目瞭然です。

    印象掟は今では圧倒的な人気を埗おいたすが、圓時はあたりに革新的で、埓来の保守的な矎術界では到底受け入れられるようなものではなかったのです。

    朚村泰叞氏の本では、印象掟の䜕が革新的で、矎術界がなぜそれに拒吊反応を瀺したのがずおもわかりやすく解説されおいたす。

    たた、ゟラず印象掟ずの関係性に぀いおも非垞に興味深いものがありたした。ものすごく刺激的な䞀冊です。


    新関公子『セザンヌずゟラ その芞術ず友情』

    【芪友セザンヌ・ゟラは本圓に絶亀したのかを考察したおすすめ䜜品】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    「ゟラずセザンヌは䞭孊の同玚生で、パリに出おからも芪友のたただった。しかしゟラの小説『制䜜』の䞻人公クロヌドが䜜品を完成できず自殺しおしたうずいう筋曞きがきっかけで人の芪友関係は終わっおしたった」ずいうのが人の友情関係の定説です。

    ですが、ゟラずセザンヌの絶亀はあくたで埌の孊者の掚論であり、絶察的な事実ではなく、あくたでも通説です。ですがその通説があたりに根付いおしたったのでこれが動かしようもない事実のようになっおしたっおいたのでした。

    ずいうわけで、ゟラずセザンヌに造詣の深い著者が、この䜜品で本圓にゟラずセザンヌは絶亀しおいたのかずいうこずを怜蚌しおいくのがこの本の倧きな流れずなりたす。

    この本では様々な驚きの事実が語られたす。私もこの本を読んで仰倩したした。

    印象掟絵画に興味のある方にも、ゟラの小説に興味のある方にもぜひぜひおすすめしたい䜜品です。印象掟ずゟラが぀ながる玠晎らしい䜜品です。


    鹿島茂『絶景、パリ䞇囜博芧䌚 サンシモンの鉄の倢』

    【枋沢栄䞀も蚪れたパリ䞇囜博芧䌚欲望喚起の装眮ずしおのパリ䞇博】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    絶景、奇怪、絢爛。物神【フェティッシュ】の聖堂のスペクタクル!

    珟圚も䞖界各囜が競っお開催する䞇囜博芧䌚。
    それは、サン=シモンずいう男が思い描いた「産業ずいう宗教」を奉ずる者たちが、物神たる機械ず商品の数々によっお荘厳した神殿ずしお創められた。
    䞇博ずいうものを、単なる近代産業技術のひずこたずしおではなく、来たるべきナヌトピアずしお構築され、資本䞻矩文明の展開そのものを懐胎した運動であったこずを掻写する、この著者だからこそ曞けた䞇博論の決定版!

    Amazon商品ペヌゞより

    この本玹介にもありたすように、この本も鹿島節党開の最高に刺激的な䞀冊ずなっおいたす。

    䞇博ずはそもそも䜕なのか、䜕が画期的だったのか、この本を読めば驚きの事実を次々ず知るこずになりたす。

    私達の生きる瀟䌚のベヌスにこの䞇博の粟神が絡んできたす。

    そしお䞊にも曞きたしたがあの枋沢栄䞀もこのパリ䞇博を蚪れおいたす。幕末明治の日本人も目にした驚異の䞖界をぜひ皆さんもこの本で䜓感しおみおください。


    サン・シモン『産業者の教理問答』

    【空想䞻矩的瀟䌚䞻矩者の䞀人サン・シモンの䞻著】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    䞊の『絶景、パリ䞇囜博芧䌚 サンシモンの鉄の倢』でサン・シモンの話が出おきたしたので時代的にはさかのがりたすがここでサン・シモンその人の著䜜に぀いおも玹介したいず思いたす。

    サン・シモン1760-1825は由緒ある貎族の子ずしお生たれ、啓蒙䞻矩思想教育を受け育った人物です。そしお圌はアメリカ独立戊争、フランス革呜、ナポレオン戊争などなど、激動の時代を生きた人物になりたす。

    フランス革呜埌絶察王政はなくなったフランスですが、䟝然階玚瀟䌚はそのたたです。そのような䞭でサン・シモンは「䞖の䞭は生産者、぀たり産業者によっお成り立っおいる。だからこそ産業者の地䜍が認められなければならない。」ず宣蚀したのでありたした。

    巻末解説で述べられおいたしたが、サン・シモンが生きた時代はただフランスで本栌的な産業革呜は始たっおいたせん。ですのでその埌の重工業や金融経枈に぀いおはさすがのサン・シモンも蚀及はしおいたせん。

    ですが、産業者こそ䞖界を担っおいくのだずいう思想は埌の匟子たちに匕き継がれ、幎からのナポレオン䞉䞖第二垝政期ではその思想が花開くこずになりたす。

    そうした意味でも「産業者こそ䞖を䜜るのだ」ず宣蚀したこの著䜜は倧きな意味がありたす。

    サン・シモンの思想に぀いおは以䞋の蚘事でもたずめおいたすので興味のある方はぜひこちらもご参照ください。


    石井掋二郎『科孊から空想ぞ よみがえるフヌリ゚』

    【ナヌトピアを描いた有名な空想的瀟䌚䞻矩者フヌリ゚ずは】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    フヌリ゚1772-1837もサン・シモンず同じく空想䞻矩的瀟䌚䞻矩者の䞀人ずしお有名なフランス人思想家です。

    フヌリ゚はフランス商人の家の生たれで、成人した埌も雇われ店員や行商をしながら著䜜を䜜り続けおいたした。代にしお倧実業家ずしお成功しおいたオり゚ンずはこの点で倧きく異なりたす。圌は資本家偎の人間ではありたせんでした。

    圌は「ファランゞュ」ずいう蟲村共同䜓を提唱するのですがこれがなかなかに奇想倩倖ず蚀いたすか、圓時の垞識から蚀っおもかなり「ぶっ飛んだ」ものだったようです。

    しかし圌の語る共同䜓や瀟䌚理論に惹き付けられる者も続出し、有胜な匟子たちを茩出したす。その匟子たちの尜力によりペヌロッパ䞭にフヌリ゚の思想は広たっおいったのでした。

    実はドスト゚フスキヌもこのフヌリ゚に䞀時期傟倒しおいたした。そしおその埌政治犯ずしおシベリア流刑になっおしたうのですが、その入り口がナヌトピアを語るフヌリ゚だったずいうのは非垞に興味深いです。

    著者は「序章」でそもそも「ナヌトピア」ずは䜕なのかずいうずころから解説を始めおくれたす。

    そこからマルクス、゚ンゲルスによっおどのように空想的瀟䌚䞻矩者ずいう定矩がなされたのか、そしおその代衚ずしお知られるロバヌト・オり゚ン、サン・シモン・シャルル・フヌリ゚ずはいかなる人物かをざっくりず解説しおくれたす。

    これが非垞にわかりやすく、初孊者でもその流れを把握するこずできたす。これはありがたいです。

    そこから実際にフヌリ゚ずは䜕者なのか、どんな思想を持っおいたのかが語られたす。

    フヌリ゚に぀いおの参考曞はほずんどなく、私達が手に取れるものは限られおいたす。ですがその䞭でもたず入門ずしお読むにはこの本はおすすめです。フヌリ゚自身が非垞に難解な人物でありたすので、この本の内容でも難しい郚分があるのですが、それでも党䜓図を知るにはありがたい冊だず思いたす。


    10ゞョナサン・ビヌチャヌ『シャルル・フヌリ゚䌝 幻芖者ずその䞖界』

    【ドスト゚フスキヌがなぜフヌリ゚に傟倒したかがわかるおすすめ本】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    この䜜品は通俗的に曞かれたものではなく、孊問的研究にもたえうるものずなっおいたす。かずいっお孊術的すぎお䞀般読者にはさっぱりわからないずいう類の本でもありたせん。

    私自身、楜しみながら読むこずができたしたし、意倖な事実に驚くこずが䜕床もありたした。特にマルクスを孊ぶためにフヌリ゚を読もうずしおいた私でしたが、ドスト゚フスキヌずの関係性には䜕床も驚かされたした。ドスト゚フスキヌは䞀時期フヌリ゚に傟倒しおいた時期がありたした。そしおその埌圌は政治犯ずしおシベリアに流刑されるこずになっおしたいたす。この本では盎接ドスト゚フスキヌに぀いおの蚀及はありたせんが、読んでいおドスト゚フスキヌがフヌリ゚のどこに惹かれたのかが䜕ずなく芋えおくるような気がしたした。

    このこずに぀いおは「ナヌトピア瀟䌚䞻矩者フヌリ゚ずドスト゚フスキヌなぜドスト゚フスキヌはフヌリ゚に惹かれたのか」の蚘事でたずめおいたすので興味のある方はぜひご参照ください。きっず驚くず思いたす。

    この本は気軜に読める䌝蚘ずいうわけではありたせんが、驚くような事実ず出䌚える刺激的な䞀冊ずなっおいたす。


    11䞭嶋掋平『瀟䌚䞻矩前倜』

    【マルクスによる空想的瀟䌚䞻矩者のレッテルは䞍圓だった】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    栌差によっお分断された瀟䌚を、どのように建お盎しおいくべきなのか。革呜の焌け跡で生たれた、”空想的”でも”瀟䌚䞻矩”でもない䞉者の思想ず行動を描く。

     サン=シモン、オヌりェン、フヌリ゚。この䞉人の名を聞けば、倚くの人が「空想的瀟䌚䞻矩」ずいう蚀葉を連想するだろう。だが、圌らの䞀人ずしお瀟䌚䞻矩を打ち立おようずした人はいないし、地に足の぀かない倢想家でもない。珟圚から芋れば、圌らは瀟䌚䌁業家や瀟䌚プランナヌずも呌べる存圚だった――。䞀九䞖玀初頭、フランス革呜ず産業革呜ずいう二぀の革呜によっお荒廃し、栌差で分断された瀟䌚をどのように建お盎すのか。この課題に取り組んだ䞉者の思想ず行動を描く。

    Amazon商品ペヌゞより

    サン=シモン、オヌりェン、フヌリ゚。

    マルクス・゚ンゲルスによっお「空想的瀟䌚䞻矩者」のレッテルを匵られたこの䞉人。この本はそんな䞉人がはたしお本圓に空想的な瀟䌚䞻矩者だったのかずいうこずを芋おいく䜜品になりたす。

    䞊の本玹介にもありたすように「空想的でも瀟䌚䞻矩でもない」その実態を知るこずができる刺激的な䜜品です。

    この䜜品のありがたい点は圌ら䞉人が生きた時代背景を詳しく知るこずができるずころにありたす。

    マルクス・゚ンゲルスよりも五〇幎ほど前に生たれた䞉人。その時のペヌロッパの時代背景はどのようなものだったのか。その䞊で人々は䜕に苊しみ、䜕を求めおいたのかずいうこずがわかりやすく解説されたす。


    12鹿島茂『枋沢栄䞀』

    【サンシモン䞻矩ず匷い぀ながり日本経枈を支えた偉人のおすすめ䌝蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞはこちら

    枋沢栄䞀は幕末から明治、倧正、昭和を駆け抜けた偉人です。

    幎には倧河ドラマ『青倩を衝け』の䞻人公ずしお描かれるこずになりたした。

    䞊にも曞きたしたように今䜜の䞻人公枋沢栄䞀も幎パリ䞇博を蚪れおいたす。

    枋沢はこのパリ滞圚でナポレオン䞉䞖によるフランス第二垝政の経枈理念、サンシモン䞻矩の姿を芋るこずになりたす。そしおこの時の滞圚は枋沢の経枈理念に倧きな圱響を䞎えるこずになりたした。

    日本人から芋たパリ䞇博を知れるおすすめ䜜品です。


    13ドスト゚フスキヌ『冬に蚘す倏の印象』

    【西欧瀟䌚を厳しく批刀異色のペヌロッパ旅行蚘】

    画像
    Amazon商品ペヌゞ

    この䜜品は幎月に出発したドスト゚フスキヌの初めおのペヌロッパ旅行を基にした旅行蚘です。

    ドスト゚フスキヌはサンクトペテルブルグを出発し、ベルリン、ドレスデン、ノィスバヌデン、バヌデン・バヌデン、ケルン、パリ、ロンドン、ルツェルン、ゞュネヌブ、ゞェノア、フロヌレンス、ミラノ、ノェニス、りィヌンをか月半で回っおいたす。

    圓時は鉄道がペヌロッパ䞭に広がりだした時期だったずはいえ、これだけの行皋をか月半で回るずいうのはかなりの匷行軍です。

    この『冬に蚘す倏の印象』はドスト゚フスキヌのペヌロッパ芳を知る䞊で非垞に重芁な䜜品です。

    たた「奇劙な旅行者」ドスト゚フスキヌの姿を芋るこずができる点もこの䜜品のいいずころです。小説䜜品ずはたた違ったドスト゚フスキヌを楜しむこずができたす。

    文庫化された䜜品ではありたせんが、『冬に蚘す倏の印象』はもっず䞖の䞭に出おもいい䜜品なのではないかず匷く感じたす。

    日本人には特に共感できる内容なのではないかず思いたす。

    たた、幎月、私はドスト゚フスキヌずトルストむを孊ぶためにパリずゞョヌゞアに向かいたした。

    この旅行蚘のタむトルはたさにドスト゚フスキヌの『冬に蚘す秋の印象』をもじっおいたす。


    おわりに

    以䞊、名䜜10遞ずおすすめ参考曞をご玹介したした。

    曞いおいる私もこんな膚倧なものになるずは思っおもいたせんでしたが、それだけフランス文孊やその歎史、文化は面癜いずいうこずです。

    この蚘事が少しでも皆さんのお圹に立おたしたら䜕よりでございたす。

    以䞊、「フランス文孊のおすすめ名䜜10遞その魅力ず面癜さを味わうための解説本もご玹介」でした。

    前の蚘事はこちら

    関連蚘事


    あなたぞのおすすめ