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代衚䜜『戊争ず平和』などトルストむおすすめ䜜品15遞ロシアの巚人の圧倒的なスケヌルを䜓感


    はじめに

    今回の蚘事ではこれたで圓ブログで玹介しおきた䜜品の䞭から特におすすめの䜜品をご玹介したす。

    おすすめ䜜品遞から挏れおしたった䜜品もトルストむを知る䞊ではどれも倖せない䜜品です。トルストむは意倖ず䜜品が倚く、圓ブログで玹介しおいない䜜品もたくさんありたす。ですので基本的には圓ブログで玹介した䜜品は本圓はすべおおすすめ䜜品ずいう䜍眮づけなのですが、その䞭でも特にずいうこずで遞を遞ばせお頂きたした。

    では早速始めおいきたいず思いたす。それぞれのリンク先ではより詳しい解説もお話ししおいたすのでぜひそちらもご芧䞋さい。


    ⑎『幌幎時代』1852幎

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    この䜜品はトルストむのデビュヌ䜜です。幎、トルストむ歳の幎です。

    歳にしおすでに「自䌝的小説」を曞き発衚したずいうのはすでに倧物感が出おいたすよね。この小説はトルストむ自身の実䜓隓ずフィクションが巧みに融合された䜜品ずなっおいたす。

    そしおこの䜜品が発衚されるずロシア文壇は「この新人は䜕者か」ず隒然ずなったそうです。

    この䜜品はトルストむ文孊の原点であり、トルストむの文孊的手法は埌の䜜品にも貫かれおいたす。

    分量的にも文庫本でペヌゞ匱ず、かなりコンパクトな䜜品です。文豪トルストむずいうず難解なむメヌゞがあるかもしれたせんが、この䜜品の語り口はずおも読みやすいものになっおいたす。

    トルストむの特城がどこにあるのかを知るにはこの䜜品は栌奜の入り口になりたす。

    ぜひぜひおすすめしたい䜜品です。


    ⑵『襲撃䟵入』1852幎

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    この䜜品は幎にカフカヌスに向けお出発し、埓軍経隓をした若きトルストむによる実䜓隓をもずにした小説になりたす。

    カフカヌスはロシア語読みで、コヌカサスずいう英語読みの方が私たちには銎染み深いかもしれたせん。

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    Wikipediaより

    トルストむは雄倧なカフカヌスを蚪れ、埓軍するこずになりたす。

    ロシア軍はカフカヌスに生きる人々の村を襲い埁服しおいきたす。そしおそれはロシアの囜土を攻撃しおくる「山人」をやっ぀けるためだず蚀いたす。぀たり「我々こそ正矩だ」ず蚀い、村々を䟵攻しおいくのです。

    ですがカフカヌスに䜏む人からすれば、いきなり攻めおきお村を焌き払い、倚くの人を殺し、略奪をほしいたたにするロシア人をどう思うでしょうか。

    抵抗しなければ殺される。そうした状況に眮かれたカフカヌスの人々は必死で抵抗したす。

    それに察しロシアの士官たちはどんな理由があっお戊いに来たのかずトルストむはこの䜜品で痛烈に問いかけたす。

    トルストむはこの時のカフカヌス䜓隓に倧きな圱響を受けおいたす。圌は晩幎になるず特に匷く戊争反察、非暎力を䞻匵したす。

    それはこの時に感じた戊争ぞの疑問が残り続けおいたからかもしれたせん。

    トルストむにおけるカフカヌスの意味を考える䞊で、この䜜品は倧きな意味を持っおいるのではないかず私は感じおいたす。

    たた、私自身この時のトルストむのこずを考えるために幎にカフカヌスを蚪れたした。以䞋の連茉蚘事でその時の䜓隓を蚘しおいたすので興味のある方はぜひご芧ください。


    ⑶『吹雪』1856幎

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    『吹雪』はあのツルゲヌネフにも倧絶賛された䜜品でした。ツルゲヌネフはトルストむより歳幎䞊で、この時にはすでにツルゲヌネフはロシア文壇のトップに君臚しおいたした。

    そのツルゲヌネフからここたで絶賛されるずいうのはやはりトルストむは只者ではありたせん。䜜家デビュヌから数幎でここたでの衚珟力を発揮する圌の倩才ぶりには驚くしかありたせん。

    トルストむにずっおカフカヌス䜓隓が圌の生涯を貫く倧きな経隓ずなったこずはこれたでの蚘事でもお話ししおきたした。

    そのカフカヌス䜓隓を「吹雪による遭難」ずしお描くこずで「思想」に昇華させたこの䜜品は匷いメッセヌゞ性を感じさせたす。

    カフカヌスの圧倒的な雄倧さ、そこに䜏む人々の生掻、埓軍生掻を通しお孊んだ人間芳。

    そしお、この雄倧な䞖界は「吹雪」ずいう自然珟象を通しおトルストむの呜を奪いにきたした。

    心を持っおいかれそうになる圧倒的な自然は、同時にいずも簡単に人間の生呜を奪いうる。

    圧倒的なものに察する憧れず恐怖。

    巚倧な自然を前にしお人間が抱く感情。

    カフカヌスでの日々はトルストむの生涯にどれだけ倚くの圱響を䞎えたこずでしょうか。

    ペヌロッパの䜜家の倚くが「アルプス䜓隓」を経おいるずいうのは有名なお話です。ドむツの詩人ゲヌテもそのひずりです。

    ペヌロッパ人にずっおアルプスがいかに倧きなむンスピレヌションを䞎えたのかずいうのは私にずっおも非垞に興味深いものがありたす。

    それず同じように、トルストむにずっおもこのカフカヌス䜓隓が倧きな圱響があった。

    これはトルストむを知る䞊で芋逃せないポむントなのではないかず私は感じたのでありたした。


    ⑷『セノァストヌポリ物語』1855-1856幎

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    トルストむはあのクリミア戊争に埓軍しおいたす。そしおそこでの䜓隓をフィクションず結び぀けお小説化したものが『セノァストヌポリ物語』になりたす。

    クリミア戊争に぀いおはこのオヌランドヌ・ファむゞズ著『クリミア戊争』に詳しく曞かれおいたしたが、この戊争の激しさ、悲惚さはそれたでの歎史䞊皀に芋るほどのものでした。

    その䞭でも最も激戊地だったず蚀われる第四堡塁にもトルストむはいたずいうのですから驚きです。

    よくそんな所にいお生存できたなず心から思いたす。頑健な心身、そしお䜕より匷運があったからこそでしょうが、それにしおも匷烈です。

    䞖界史䞊皀に芋る悲惚な戊争ずなったクリミア戊争。

    その実態を知る䞊でもこの䜜品はおすすめです。


    ⑞『戊争ず平和』1865-1869幎

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    『戊争ず平和』はずにかくスケヌルの倧きな䜜品です。

    この䜜品はできるだけ若いうちにたず読んだ方がよいです。特に孊生のうちにこそ読むべき䜜品です。

    たず読むのに時間がかかり過ぎたす。瀟䌚人になっおからだずずお぀もない芚悟が必芁になりたす。

    さらに蚀えば、若くお頭が柔軟なうちにトルストむ倧先生の説教をが぀んず受けおおいた方がいいずいうこずです。

    この䜜品では「人生ずは䜕か。人間ずしおどうあるべきなのか」ずいう教蚓が山ほど出おきたす。

    これは幎を取っおある皋床自分が固たっおしたっおから聞くより、できるだけ早い方が絶察にその埌に぀ながっおいきたす。トルストむ倧先生の説教に頷くか反発するかは自由です。どちらでもいいのです。ですが、こうした圧倒的なスケヌルで語られる物語や人生の教えをが぀んずぶ぀けられる䜓隓、これはかけがえのないものだず私は思いたす。

    私は歳にしお初めお『戊争ず平和』を読みたした。やはり孊生の時に読めおたらなずも感じたしたが、ドスト゚フスキヌを研究しお様々な文孊や歎史を知った䞊で読んだ今のタむミングも悪くなかったなず思っおいたす。

    ちなみに私はトルストむ倧先生の説教に圧倒はされたものの、反発を感じた掟でありたす。これはきっずドスト゚フスキヌ的な思考を持っおいるずこうなりやすいのではないかず感じおおりたす。

    ドスト゚フスキヌが小さな暗い郚屋で䜕人かが集たりやんややんやず奇怪な蚀葉のやりずりを繰り返す物語を曞くずすれば、トルストむはロシアやカフカヌスの広倧な䞖界や華やかな貎族の倧広間のむメヌゞです。

    ドスト゚フスキヌが人間の内面の奥深く奥深くの深淵に朜っおいく感じだずすれば、トルストむは空高く、はるか圌方たで広がっおいくような空間の広がりを感じたす。

    深く深く朜っおいくドスト゚フスキヌず高く広く䞖界を掎もうずするトルストむ。

    二人の違いがものすごく感じられたのが『戊争ず平和』ずいう䜜品でした。

    䞇人におすすめできる䜜品ではありたせんが、凄たじい䜜品であるこずに間違いはありたせん。䞀床読んだら忘れられない圧倒的なスケヌルです。巚人トルストむを感じるならこの䜜品です。


    ⑹『アンナ・カレヌニナ』1875-1878幎

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    あのドスト゚フスキヌが「文孊䜜品ずしお完璧なものであり、珟代ペヌロッパ文孊のなかに比肩するものを芋ない」ず激賞した䜜品がこの『アンナ・カレヌニナ』になりたす。

    『戊争ず平和』に匕き続き『アンナ・カレヌニナ』を読んだ私ですが、圧倒的なスケヌルの『戊争ず平和』に脳倩盎撃のガツンずした䞀撃を受け、今床は『アンナ・カレヌニナ』の完璧すぎる芞術描写に、私はもうひれ䌏すしかありたせんでした。ただただひれ䌏すしかない。それだけです。もう完敗です。こんな完璧な䜜品を芋せられお、自分の卑小さをたざたざず感じさせられたした。䜕でこんなに完璧な文章を曞けるのかず頭を抱えたくなりたすそれほど圧倒的な䜜品です。

    䜕がそんなにすごいのか。

    うたく蚀い衚すこずは難しいのですが、たず情景描写があたりに巧みで、しかもそれが自然なのです。物語の展開や登堎人物たちの動きや心情に絶劙な効果を䞎えながらも䞻匵しすぎないバランス感。流れるように読めおしたいたす。これは読めばわかりたす。トルストむの倧䜜ずいえば難しいむメヌゞがあるかもしれたせんが、驚くほどすらすら読めおしたいたす。私もこれには驚きたした。

    そしお埮劙な心の動きも芋逃さないトルストむの人間分析力。『戊争ず平和』も恐るべき人間掞察、真理探究が行われおいたしたがこの䜜品でもそんなトルストむの手腕が遺憟なく発揮されおいたす。


    ⑺『人はなんで生きるか』1881幎

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    トルストむはこの䜜品で「人はなんで生きるか」を探究しおいきたす。

    そしおその倧きな柱ずなるのが「愛」です。

    この䜜品は民話を題材にしおいるこずもあり、非垞に玠朎です。ですがこれがずにかく味わい深い

    この䜜品は「民衆自身の蚀葉で、民衆自身の衚珟で、単玔に、簡玠に、わかり易くをモットヌに努力した」ずいうトルストむの枟身の䞀䜜です。

    そしお文庫本でペヌゞほどのコンパクトな䜜品ですので肩肘匵らずに手に取るこずができたす。

    トルストむずいうず難解で長倧なむメヌゞがありたすが、この䜜品は決しおそんなこずはありたせん。

    読むず枩かな気持ちになれたす。ぜひおすすめしたい䜜品です。


    ⑻『わが信仰はいずれにありや』1884幎

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    この䜜品はトルストむの信仰ずはいかなるものかずいうこずを知るのに非垞に重芁なものずなっおいたす。この䜜品はこれたで圓ブログでも玹介しおきた『懺悔』、『教矩神孊の批刀』、『芁玄犏音曞』のトルストむ宗教論文のたずめずも蚀うべき䜜品です。

    トルストむはこの䜜品で教䌚が語るキリスト教を培底的に批刀したす。そしおトルストむが聖曞を読み蟌んで芋出した新たなるキリスト教をこの䜜品で瀺したす。

    その内容に぀いおは想像をはるかに超えおシンプルです。

    ですが私はこの䜜品を読んで、「あるこず」を感じるこずになりたした。

    それが蚘事タむトルにもありたすように、「トルストむにニヌチェを感じる」ずいうこずでした。

    以䞋の蚘事ではトルストむずニヌチェ、そしおドスト゚フスキヌずの比范を通しおこの䜜品を芋おいきたす。


    ⑌『むワンのばかずそのふたりの兄匟』1885幎

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    私がこの䜜品を読んだのは幎の月のこず。

    そうです、ロシアによるりクラむナ䟵攻が始たっおからか月が過ぎ、悲惚な状況が連日報道されおいた䞭での読曞でした。

    そんな䞭でこの本に説かれる非暎力䞻矩に察し、䜕ずも蚀えない思いが浮かんできたのはやはり事実です・・・

    あらすじにもありたすように、むワンの囜は攻め蟌たれおも䜕の抵抗もしたせんでした。家を焌かれたり、略奪されたり、ひどい目にあっおもただ泣くのみでした。

    そうしおいるうちに䞍気味に思った敵兵たちが逃げおいったずこの物語では語られるのですが、はたしおこの䞖界情勢の䞭そのような物語を読んでどう思うか・・・これは難しいずころですよね。ですが、非垞に意味のあるこずではないかずも私は思いたす。

    ロシアによるりクラむナ䟵攻で揺れる今だからこそ重芁な䜜品だず思いたす。


    ⑜『人にはどれほどの土地がいるか』1886幎

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    この䜜品は「ある村の癟姓が、より倧きな土地をもらえるずいう儲け話に乗っかり、次々ず欲望を増倧させおいき、最埌にはその欲望のゆえに呜を萜ずす」ずいう、筋曞きずしおはかなりシンプルな物語です。

    ですがそこは最匷の芞術家トルストむ。圌の手にかかればそうしたシンプルなストヌリヌがずお぀もなく劇的で奥深いものになりたす。

    この物語のポむントは人間の欲望が埐々に埐々に拡倧し、埌戻りできない様をこの䞊なく絶劙に描き出しおいる点にありたす。最初はちょっずの儲け話だったのです。䜕もいきなりずお぀もない倧儲けができるずいうわけではないのです。ですがその「埐々に埐々に」が実に厄介で、これが元で人生が砎滅するずいうのは私達にもよくわかりたすよね。

    トルストむはそんな「埐々に埐々に」埌戻りできない欲望の悲劇を民話に蚗しお語りたす。

    タむトルの『人にはどれだけの土地がいるか』ずいうのはたさに絶劙なネヌミングずなっおいたす。

    「もっず、もっず」ずより倧きな土地を求めお、䞻人公の癟姓は歩き回りたす。自分が歩いただけの土地をもらえるずいう取匕のために圌は必死で歩き回るのです。ですがその結末は・・・

    いやぁ実に芋事。この物語が䞖界でトルストむの代衚䜜ずしお今も愛されおいる理由がよくわかりたした。

    トルストむ民話の䞭で䞀番奜きな䜜品はどれかず蚀われたしたら私はこの䜜品を遞びたす。

    ぜひぜひおすすめしたい䜜品です。


    ⑟『むワン・むリッチの死』1886幎

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    この䜜品ではトルストむにずっおの根本問題のひず぀、「死の問題」に぀いお語られるこずになりたす。

    この䜜品は読んでいおずにかく苊しくなる䜜品です。心理描写の鬌、トルストむによるむワン・むリッチの苊しみの描写は恐るべきものがありたす。

    そしおトルストむらしい思玢の枊。

    幞せだず思っおいた人生があっずいう間にがらがらず厩れおいく悲惚な珟実に「平凡な男」むワン・むリッチは䜕を思うのか。その葛藀や苊しみをトルストむ流の圧倒的な芞術描写で展開しおいきたす。

    そしお、私はこの䜜品を読んでいお、「あるこず」を連想せずにはいられたせんでした。

    それがチェヌホフの存圚です。

    チェヌホフは幎生たれのロシアの䜜家です。トルストむからはなんず歳も幎䞋です。

    そんなチェヌホフは若い頃トルストむに傟倒しおいた時期がありたした。

    チェヌホフずトルストむを比范するずいう点でも『むワン・むリッチの死』ずいう䜜品は非垞に興味深いように私には思えたした。

    文庫本でペヌゞ少々ずいう、トルストむ䜜品の䞭でも手に取りやすい分量ずなっおいたすのでぜひぜひおすすめしたい䜜品です。


    ⑿『人生論生呜論』1886-1887幎

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    この䜜品を読んでいお気づいたのですが、この本には仏教的な゚ッセンスがかなり感じられたした。

    トルストむはショヌペンハりアヌに傟倒しおいた時期があり、その関係で仏教や老子の思想も研究しおいたす。

    「死ずは䜕か」「呜ずは䜕か」「生きるずは䜕か」を考える際に、やはり仏教は倧きな問いを私たちに投げかけたす。トルストむも仏教から感じたものが倧きかったのであろうこずがこの䜜品を読んでいおずおも感じられたした。

    この䜜品は文庫本でペヌゞほどずいう分量ですがものすごく骚倪な䜜品です。


    ⒀『芞術ずは䜕か』1889-1897幎

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    この䜜品ではトルストむが思う「芞術ずは䜕か」ず、「芞術ずはいかにあるべきか」が熱く語られたす。

    私たちは「芞術」ずいうず、䜕か絶察的な「矎」ずか「善」を想像しおしたいたすが、トルストむの定矩によればそれは「芞術」そのものずはたた別の問題だず蚀うのです。

    「芞術ずはたず、感情の䌝染である。そしおその䞊で『どんなものを䌝えるのか』ずいう良い芞術、悪い芞術ずいう問題が生じおくる」

    トルストむはこの䜜品でこう述べるのでありたした。

    晩幎のトルストむ思想を知る䞊でもこの䜜品は非垞に重芁なものずなっおいたす。トルストむの過剰なたでのストむックさはこうしたずころに根があるのかずきっず驚くず思いたす。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


    ⒁『埩掻』1899幎

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    この䜜品は富裕な貎族ネフリュヌドフ䟯爵ず、か぀お圌が恋しお捚おた小間䜿いの女性カチュヌシャをめぐる物語です。

    この䜜品はロシアだけでなく䞖界䞭で倧反響を巻き起こし、トルストむの名を䞍朜のものにしたした。

    『埩掻』はずにかく宗教的で道埳的です。そしお瀟䌚改良のための批刀を培底的に繰り返したす。

    そうした高朔な宗教的な信念が劇的な物語ず絡み合いながら語られるずころに『埩掻』の偉倧さがあるように感じたした。


    ⒂『シェむクスピア論および挔劇論』1903-1904幎

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    この論文はシェむクスピア嫌いずしお有名なトルストむがその理由を䞊䞋二段組でペヌゞほどかけお延々ず述べおいくずいう、ある意味驚異の䜜品ずなっおいたす。

    私はトルストむず反察にシェむクスピアが倧奜きですので、これは逆に気になる問題でもありたした。「シェむクスピアの䜕が気に入らないんだろう。こんなに面癜いのに」ず思わずにはおれたせん。

    ずいうわけで興味接々で私はこの䜜品を読み始めたのでありたした。以䞋の蚘事ではトルストむがなぜシェむクスピアを嫌うのかずいうこずをじっくりず芋おいきたす。

    トルストむのおすすめ参考曞

    ここからはトルストむ䜜品を読むうえで圹に立぀おすすめの解説曞もご玹介したす。

    これらを読めばもっずトルストむ䜜品を深く味わえるこず間違いなしです。

    では早速始めおいきたしょう。

    ⑎藀沌貎『トルストむ』

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    この本ではトルストむの生涯や䜜品の解説がかなり詳しく語られたす。

    しかも著者の語りも非垞に読みやすく、たるで小説を読んでいるかのように読み進めるこずができたす。

    文字も倧きめですので読んでいお目が痛くなるようなストレスもありたせん。

    この本を読めばトルストむの圧倒的なスケヌルをたざたざず感じるこずになりたす。これは非垞に面癜いです。

    私はこの䌝蚘をトルストむ䜜品を読む時の解説曞ずしおも利甚しおいたす。

    トルストむの生涯だけでなく、䜜品の背景や解説たで語っおくれるこの䌝蚘は本圓にありがたいです。

    トルストむを読むならこの䌝蚘は必読です。非垞におすすめな䜜品です。


    ⑵朚村厇、鈎朚董、篠野志郎、早坂眞理線『カフカヌス 二぀の文明が亀差する境界』

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    私がこの本を手に取ったのは藀沌貎著『トルストむ』でこの䜜品が玹介されおいたからでした。

    この䜜品はそれぞれの分野の専門家による共著になりたす。この本では文孊だけでなく様々な芳点からカフカヌスを芋おいくこずができたす。

    私はトルストむずの関係性からカフカヌスに関心を持぀ようになりたしたが、入り口は人それぞれだず思いたす。そんな䞭倚様な芖点からカフカヌスを芋おいくこの本の詊みは非垞に面癜いです。


    ⑶川端銙男里『100分de名著 トルストむ『戊争ず平和』』

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    「この本は奇跡の冊です」

    私はこの本を読んで感動したした。

    『戊争ず平和』は誰もが知るトルストむの代衚䜜です。そしおこの䜜品の長倧さたるや䞖界文孊でも屈指のものです。私が読んだ新朮瀟版で党巻ペヌゞ超ずいう恐るべきボリュヌムです。

    その長倧か぀深遠なるこの䜜品をここたでコンパクトにわかりやすく解説するこの本に私は驚愕しおしたいたした。

    この『100分de名著』では、人物の関係性だけではなく、時代背景もしっかりず解説しおくれたす。『戊争ず平和』で語られる物語にはどんな背景があり、䜕がそこで衚珟されようずしおいるのかずいうこずたでずおもわかりやすく説かれたす。

    いわばこの䜜品の「読みどころ」をピンポむントで瀺しおくれたす。

    ただ挠然ず読んでも芋えおこないであろう「トルストむのすごさ」をこの解説曞で知るこずができたす。

    もしこの解説曞を読んでいなかったら私は『戊争ず平和』に挫折しおいたかもしれたせん。

    この解説曞があったからこそ『戊争ず平和』の面癜さやすごさを䜓感するこずができたず思いたす。

    この本は『戊争ず平和』を読む際の必読曞ず蚀っおいいのではないでしょうか


    ⑷バヌリン『ハリネズミず狐』

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    トルストむを孊んでいお぀くづく思うのですが、ドスト゚フスキヌず比べおトルストむの参考曞は明らかに数が少ないです。しかもそれぞれ個々の䜜品に特化したものずなればほずんどなくなっおしたいたす。

    そんな䞭今回ご玹介する『ハリネズミず狐』は非垞に貎重なトルストむ䜜品の参考曞ずなっおいたす。

    この䜜品ではトルストむの特城ず『戊争ず平和』を題材にした圌の歎史哲孊を孊ぶこずができたす。刺激的で面癜い本ですのでぜひぜひおすすめしたい参考曞です。


    ⑾G・ステむナヌ『トルストむかドスト゚フスキヌか』

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    「トルストむかドスト゚フスキヌか」。䞡方はありえない。 このこずはこれたでトルストむ䜜品を読んできお匷く感じたこずでしたがこの䜜品はそのメカニズムを芋事に解明しおくれる名著です。

    いやぁ、ずにかく面癜いこの本はものすごいですこれはぜひずもおすすめしたい䜜品です

    トルストむずドスト゚フスキヌの特城が非垞に鮮明に芋えおきたす。ぜひぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。ドスト゚フスキヌが奜きな人はドスト゚フスキヌを、トルストむが奜きな人はもっずトルストむを奜きになるこずでしょう。


    ⑹ O・ファむゞズ『ナタヌシャの螊り ロシア文化史』

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    「この本は玠晎らしいですびっくりするほど面癜いです」

    この本は間違いなく名著です。これだけの本にお目にかかれるのはめったにありたせん。

    ロシアの文化、ロシアの粟神性を孊ぶのに最高の本です。

    私個人ずしおは、この本を読んで特に印象に残ったのはオプチナ修道院に぀いおの蚘述です。

    以前圓ブログでもオプチナ修道院のこずは玹介したしたが、この修道院は晩幎のドスト゚フスキヌが蚪れたロシアのずおも名高い修道院で、トルストむも䜕床も足を運んでいたす。

    今䜜の『ナタヌシャの螊り』ではチェトノェヌリコフの本よりもさらに俯瞰的にオプチナ修道院のこずが解説され、この修道院がいかにロシア人のメンタリティヌに圱響を䞎えたのかが語られたす。

    単にオプチナ修道院の歎史だけを芋おいくのではなく、ゎヌゎリ、ドスト゚フスキヌ、トルストむらずの繋がりからロシア人のメンタリティヌを探っおいくずいうのが非垞に興味深かったです。これはトルストむのキリスト教理解を孊ぶ䞊でも非垞に重芁な芖点を䞎えおくれるず思いたす。

    他にもこの本では興味深い内容がどんどん出おきたす。正盎、この蚘事では玹介しきれたせんこの本はすごすぎたす

    文化はいかにしお生たれおくるのか。それは自然発生的なものなのか、人為的なものなのか、はたたた盞互䜜甚的なものなのか・・・

    こうしたこずを幅広い芖点からじっくりず考えおいくのがこの本の最倧の特城です。ものすごく面癜いです。

    ロシアの文化、粟神性を孊ぶのに最高の冊です



    ⑺ドスト゚フスキヌのすごさはどこにあるその魅力を味わうためのおすすめ解説曞15冊を厳遞しおご玹介

    この蚘事ではドスト゚フスキヌ䜜品をより楜しむためのおすすめ参考曞を玹介しおいたす。

    䞊の『トルストむかドスト゚フスキヌ』かでも語られおいたすが、この二人は察極の存圚です。あたりにも違う二人ではありたすが、逆に蚀えば䞀方を知ればもう片方をも知るこずにもなりたす。

    そしお䞡者の違いを感じながら読んでいくず刺激的な発芋がどんどん出おきたす。私自身、この二人を比范しながら読んでいくのはずおも興味深い時間でした。

    ぜひこちらのドスト゚フスキヌ解説曞も参考にしお頂けたしたら幞いです。

    おわりに

    以䞊、トルストむのおすすめ小説䜜品ず解説曞をご玹介したした。

    今回の蚘事は以前圓ブログで玹介した以䞋の蚘事を再構成したものになりたす。

    こちらの蚘事ではさらにマニアックなおすすめ䜜品も倚数玹介しおいたす。トルストむ䜜品を読むにあたりお圹に立おる蚘事ずなっおいたすのでぜひご芧ください。

    さお、最埌にもう䞀蚀。

    幎トルストむ䜜品を䞀気に読みこむこずになりたしたが、正盎かなり苊しい読曞ずなりたした。

    ずいうのも、文孊界隈でよく蚀われるこずに「ドスト゚フスキヌかトルストむか」ずいう問題がありたす。

    どちらかを奜きになっおしたったら、䞡方を奜きになるこずはありえないずいうこずがこの問題に蟌められおいるのですが、たさにその通りであるこずを匷く実感したした。

    ドスト゚フスキヌずトルストむではその思想も人生ぞの考え方もたるで正反察です。

    私はドスト゚フスキヌのものの考え方や人生芳にずおも惹かれたした。しかしそうなるずトルストむの人生芳にはどうしおも生理的に぀いおいけなくなっおしたうのです。これは読んでびっくりでした。本圓に無理なんです。

    「䞡者のいいずころをバランスよく取り蟌めばいいではないか」ずいう折衷案すら蚱さない厳然たる溝があるのです。

    私はトルストむを読み蟌んでいた時、特に宗教的著䜜に取り組んでいた時期にあたりに蟛くお胞の蟺りが痛くなっおしたいたした。おそらくストレスです。䜓調もかなり悪くなっおしたいたした。

    トルストむは恐ろしいほど厳密にものごずを考えおいくので、その圧にやられおしたったのだず思いたす。それにやはり、怒涛のように説教を繰り返すトルストむに耐えられず、身䜓がSOSを出しおいたのではないかず想像しおいたす。トルストむの蚀うこずを受け入れられない自分にはやはりき぀いものがありたした。

    たさに「ドスト゚フスキヌかトルストむか」ずいう問題を身䜓で䜓感したトルストむ䜓隓になりたした。

    他にもトルストむに関しお思うこずは山ほどあるのですが、そのこずに぀いおはい぀か機䌚があればお話しするかもしれたせん。

    巚人トルストむはやはり巚人でした。いや、倧巚人です。いや、怪物です。いや、・・・・

    ずにかくすさたじいスケヌルの人物ずしか蚀いようがありたせん。䜕もかも芏栌倖。私生掻も思想も䜜品も䞊のものさしで枬れるような人物ではありたせん。こうした倧人物ず本を通しお察話できたのは本圓にありがたい経隓ずなりたした。身䜓に少なからぬダメヌゞはありたしたが悔いはありたせん。

    トルストむはやはり苊手なこずがわかりたしたが、その分ドスト゚フスキヌぞの思いが深たったように感じたす。やはり比べおみるこずは倧事ですね。改めおそれぞれの特城が芋えおくるような日々でした。

    私自身、こうした読曞をしたからこそトルストむの原点ずなったカフカヌスを蚪れたいずいう思いを匷くしたした。トルストむが実際に芋たであろう景色を私も芋おみたいず思ったのです。そしおその䜓隓を基に曞いたのが『秋に蚘す倏の印象 パリ・ゞョヌゞアの旅』になりたす。ぜひこちらもおすすめしたい連茉蚘事ずなっおいたす。

    以䞊、「代衚䜜『戊争ず平和』などトルストむおすすめ䜜品15遞ロシアの巚人の圧倒的なスケヌルを䜓感」でした。

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