
郷土玩具にこめられた「祈り」と「願い」を形にしてみた
郷土玩具をテーマにしたデザインで、
SUZURI店を新しくオープンしました!
商品のお知らせだけでなく、
私はなぜ「郷土玩具に惹かれるのか?」
について書いてみようと思います。
1:郷土玩具が好きになったきっかけ
20代の頃、
好きなイラストレーターさんのエッセイに
郷土玩具のことが書かれていました。
色々な土地の郷土玩具がイラストで紹介されていて
かわいいなぁ…!と思ったのがはじまりです。
その後、図書館で、畑野栄三さんの
「全国郷土玩具ガイド」という本に出会いました。
こけし、張り子、土人形、赤べこ、だるまなど、
工業製品にはない素朴な顔、手作り感満載のつくり。
少しゆがんでいたり、表情がとぼけていたり、
同じものがひとつとして、なかったりする。
そこに
人の手で作られたもののあたたかさを感じ
当時、かばん職人をしていた私は
ズキューンと、きてしまいました。
またその本には、
全国各地の郷土玩具が地方ごとに掲載されており
その玩具の「成り立ち」や「いわれ」の説明がついていました。
2:郷土玩具は「かわいい」だけじゃない

郷土玩具は
江戸時代から明治時代にかけて作られ
子どもの健やかな成長を願い、旅のおみやげとして
また、その土地の風土や信仰に根付いた形になっています。
この玩具には、
子どもの成長を願うもの
厄除け、招福、五穀豊穣などの願い
などの「祈り」や「願い」が込められていました。
「子どもは7歳までは神のうち」という言葉があり、
当時は7歳までに病気や栄養不足などで
亡くなることが多かったようです。
郷土玩具は、ただの飾りものではなく、
むかしの人たちの願いや暮らしが形になったもの
小さいけれど、地域の記憶が詰まっているもの…!
なのです。
それを知った私は、
ますます、郷土玩具に惹かれてしまいました。
3:その魅力を、デザインにしてみた

オープンデータで「商品を作ってみよう」と
デジタルアーカイブを見ていた時、
明治末から昭和初めにかけて活躍した大阪の画家
川崎巨泉の愛らしい「おもちゃ絵」に、
心をうばわれてしまいました。
こんなにカワイイ、
郷土玩具の絵が残ってるんだ!
資料にだけとどめておくのは、もったいない
それからデジタルアーカイブで
郷土玩具としてかわいく、二次利用可能な資料を使い
試行錯誤が始まりました。
郷土玩具の素朴さ、色、形、表情の絵柄
そのまんまの絵柄を使うのではなく、少しポップに
Tシャツや雑貨にしたときに日常で楽しめるデザイン

トラには邪気を払う強い霊力があると信じられており「災厄を除けるお守り」として、全国各地でさまざまな種類のトラ玩具が作られています。
郷土玩具の素朴さや、
ちょっととぼけたかわいらしさを残しながら、
日常で使いやすいデザインにしてみました。
伝統的なものをそのまま飾るのではなく、
Tシャツや雑貨として日常で楽しんでもらえたり
郷土玩具に込められた「祈り」や「願い」も
一緒に感じてもらえたら………!
こんな嬉しいことはありません。
4:SUZURI店で販売している商品紹介
今回オープンしたSUZURI店では、
日常で使えるアイテムを中心に販売しています。
縁起のいい、
トラ・鯛・トリなどをモチーフに
これからの季節「夏」に合いそうな
Tシャツ、グラス、ボトルなどをアップしています。

全国各地には、干支(酉年)や縁起物として作られた「にわとり」の郷土玩具が数多く存在します。 子孫繁栄や魔除けの意味が込められ、素朴で愛らしいところが魅力です。
郷土玩具モチーフのデザインを、普段使いのアイテムとして。
また、郷土玩具が好きな方へのプレゼントや、
お子さま用のアイテムとしても楽しんでもらえたら嬉しいです。
5:BOOTH店との使い分け
今後は、Tシャツや生活雑貨はSUZURI店で、
紙モノや小さなアイテム、デジタル素材などは
BOOTH店で展開していこうかなと考えています。
同じデザインでも、使い方によって
楽しみ方が変わるのが面白いところです。
ちなみに、BOOTH店でも新作を追加しています。
6:おわりに
郷土玩具は、小さなものだけれど、
土地の記憶や人の願いが詰まっています。
一方、現在は作り手も少なくなり、
消えていく郷土玩具もたくさんあります。
この小さな土地の記録や人の願いを
今の暮らしの中で、楽しめる形にできたらいいなぁ…!
と、思いながら作りました。
よかったら、SUZURI店ものぞいてみてください。