
FXのスプレッドとは?広がりやすい3つの時間帯と、損切りが早くかかる理由
こんにちは、にかけです。会社員をしながらFXを続けて、今年で11年目になります。
先週(10月14日)は、日銀の政策金利の見通しについての報道をきっかけに、ドル円が円高方向へ動き、158円台前半まで下がる場面がありました。こうした大きなニュースが出る前後は、値動きだけでなく「スプレッド」も変わりやすくなります。
今回は、相場の予想ではなく、初心者のうちに知っておきたい「スプレッド」の基本をまとめます。
「チャートでは届いていないのに損切りされた」
チャートを見ると、損切りの位置まで値段が届いていないのに、ポジションが決済されていた
朝起きたら、なぜか損切りにかかっていた
指標発表の直後に入ったら、いきなりマイナスから始まった
多くの場合、原因の一つが「スプレッド」です。
スプレッドとは
FXには「買う値段(Ask)」と「売る値段(Bid)」の2つの値段があります。この差がスプレッドです。
たとえばドル円で、買値が150.003円、売値が150.000円なら、差は0.003円=0.3pips(ピップス:値動きの単位。ドル円なら1pips=0.01円)です。
ポジションを持った瞬間、この差の分だけマイナスから始まります。つまりスプレッドは、取引ごとにかかる「実質的な手数料」のようなものです。
計算の例(数字は説明用です)
スプレッド1pips、1万通貨の取引なら、0.01円×1万=100円が実質のコスト
同じ取引でスプレッドが5pipsに広がっていたら、500円
pipsの数え方は、こちらの記事に詳しく書きました。
https://note.com/nikake_fx/n/na8827169aec7
スプレッドが広がりやすい3つの時間帯
スプレッドは一定ではありません。取引する人が少ないときや、値段が急に動くときに広がりやすくなります。
① 日本時間の早朝
ニューヨーク市場が閉まる前後(日本時間の朝6〜7時ごろ。夏時間・冬時間で1時間ずれます)は、取引する人が少なくなり、スプレッドが広がりやすい時間帯です。
② 重要な経済指標・政策発表の前後
アメリカの雇用統計、各国の中央銀行の政策発表、要人の発言などの前後は、値段が一気に動くため、スプレッドも広がりやすくなります。冒頭の日銀の話のように、金利に関わるニュースは特に注意が必要です。
③ 週明け・年末年始・祝日など
週明けの最初の時間帯や、年末年始のように市場に参加する人が少ない時期も、スプレッドが広がりやすくなります。
どのくらい広がるかは、業者や銘柄、その時の相場によって違います。また、ゴールドのように値動きが大きい銘柄は、ドル円より普段からスプレッドが広めのことが多いです。

損切りが「早く」かかる理由
ここが一番伝えたいところです。
MT5のチャートは、ふつう売値(Bid)で表示されています。一方で、決済の値段はポジションの向きによって変わります。
買いポジションの決済(損切り)→ 売値(Bid)で判断される
売りポジションの決済(損切り)→ 買値(Ask)で判断される
つまり、売りポジションの損切りは、チャートに表示されていない「買値」で判断されます。スプレッドが広がると、買値だけがぐっと上にずれるので、チャート上は損切りの位置に届いていなくても、決済されることがあります。
早朝や指標発表のときに「届いていないのに損切りされた」となるのは、このしくみが原因のことが多いです。業者がずるをしているとは限りません。
損切りの置き方そのものについては、こちらにまとめています。
https://note.com/nikake_fx/n/n9c48963f9418
初心者がやりがちな失敗
損切りをギリギリに置きすぎて、スプレッドが少し広がっただけで決済される
指標発表の直後に飛び乗って、広がったスプレッドのまま約定する
寝る前に売りポジションを持ったまま、早朝のスプレッド拡大で損切りされる
僕も勝てなかった時期は、値段の動きばかり見て、スプレッドというコストをほとんど意識していませんでした。
EAでも同じことが起きる
自動売買(EA)でも、スプレッドの問題はそのまま起きます。
バックテスト(過去のデータでの検証)は、実際よりスプレッドが狭い条件で計算されていることがある。その場合、本番では成績が落ちる
取引回数が多いEAほど、スプレッドのコストが積み重なる
僕が作っているEAにも、スプレッドが広いときは新しく入らない安全装置を付けています。ただ、これで損失が防げると決まっているわけではありません。EAを選ぶときは、「どんなスプレッドの条件でバックテストしたか」を確認するのがおすすめです。
今日からできる3つのこと
取引の前に、今のスプレッドを見る:MT5の「気配値表示」の上で右クリック →「列」→「スプレッド」で、銘柄ごとの今のスプレッドを表示できます
指標カレンダーを確認する:大きな発表の前後は、新しく入らないだけでも余計なコストを避けやすくなります
損切りはスプレッドの分も考えて置く:特に売りポジションは、チャートの値段より買値が上にあることを忘れない
スプレッドは毎回の取引で必ずかかるコストです。勝ち負けの前に、「どのくらいのコストを払っているか」を知っておくだけで、防げる損はあります。
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https://note.com/nikake_fx/n/na8827169aec7
https://note.com/nikake_fx/n/n9c48963f9418
https://note.com/nikake_fx/n/nefe62e89d8b4
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※この記事は、FXの仕組みについての一般的な説明です。特定の業者・商品の勧誘や、売買の推奨ではありません。スプレッドの広がり方は業者・銘柄・相場の状況によって異なります。投資の判断はご自身でお願いします。