
EAって、そもそもどうやって動いてるの?【自動売買・超入門】
にかけです。
前回、「2年間EA(自動売買プログラム)作りに没頭していた」という話をしました。でも、そもそもこう思った人も多いんじゃないでしょうか。
「そのEAってやつ、中で何が起きてるの?」
たしかに「寝てる間に勝手にトレードしてくれる」って、知らない人からすると魔法かインチキのどちらかに聞こえますよね。今日はこれを、専門用語ゼロから説明します。読み終わる頃には「なんだ、そういうことか」となるはずです。
EAの正体は「ルールの塊」
まず結論から。EAの中身は、突き詰めるとこれだけです。
「もし◯◯になったら、買う(売る)。もし△△になったら、決済する」
たとえばこんな感じ。
もし「価格が過去40本のローソク足の最高値を超えたら」→ 買う
もし「価格が直近の安値まで戻ってきたら」→ 損切りする
もし「利益が伸びてきたら」→ 決済ラインを少しずつ追いかけて上げる
…どうでしょう。裁量トレードで普段やっていることと、何も変わらないですよね。
そう、EAは魔法ではありません。「トレードルールを、人間の代わりに一字一句守り続けるプログラム」。それだけです。すごいのはEAではなく、ルールを24時間365日、一度もサボらず、一度もビビらず守れるという実行力のほうです。
どこで動いてるの?
EAは「MT5(メタトレーダー5)」という無料のチャートソフトの上で動きます。FX業者の口座を作るとタダで使えます。世界中のトレーダーが使っている、いわばチャートソフトの世界標準です。
動き方はシンプルで、
チャートにEAをセットする(ドラッグ&ドロップするだけ)
価格が動くたびに、EAがルールと照合する(「買う条件、揃った?」を1日に何万回も確認している)
条件が揃った瞬間、注文を出す
人間が画面を見ていなくても、パソコンの中でこれがずっと回り続けています。
ただしそのためには、MT5を開いたパソコンをつけっぱなしにしておく必要があります。
EA開発の「最強の武器」の話
ここからが、僕がEAに没頭している理由の核心です。
EAはルールがプログラムになっているので、「このルールで過去10年トレードしていたら、いくら勝てたか?」を数分で計算できます。 これをバックテストと言います。
これ、冷静に考えるととんでもないことです。裁量トレーダーが「自分の手法は本当に優位性があるのか?」を確かめようとしたら、過去チャートを何ヶ月もかけて目視検証するしかありません。それがEAなら数分。ルールを少し変えて再テスト、も数分。
「思いつき → 検証 → 結果」のサイクルを1日に何十回も回せる。 トレード手法の実験室を手に入れたようなものです。僕が2年で10本以上もEAを作れたのは(そして9本捨てる判断ができたのは)、すべてこのバックテストのおかげです。
ただし、最強の武器には罠がある
…と、ここまで聞くと「バックテストで勝てるルールを見つければ終わりじゃん」と思いますよね。
僕もそう思っていました。そして、その考えのままEAを8本捨てました。
実は、バックテストには初心者が100%ハマる巨大な落とし穴があります。「過去に勝てた」と「未来に勝てる」はまったく別物なんです。僕はバックテストで+55%を叩き出したEAが、検証のやり方を少し変えただけで利益がほぼ消滅する瞬間を見ました。
この話は長くなるので、回を改めてじっくり解剖します。「右肩上がりの綺麗なグラフ」を見たときに罠を見抜けるかどうかは、EAを自作する人にも、EAを買おうか迷っている人にも、死活問題なので。
今日のまとめ
EAの正体は「トレードルールを忠実に実行し続けるプログラム」。魔法ではない
MT5という無料ソフトの上で、価格が動くたびにルールを照合している
真の武器はバックテスト=「自分のルールが過去10年通用したか」を数分で検証できること
ただしバックテストには巨大な罠がある(次回以降で解剖します)
「ルールの塊なら、自分の手法もEAにできるんじゃ…?」と思った方。その通りです。僕も、自分のトレードのルールを少しずつEAにしてきました。
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(※この記事は投資の勧誘を目的としたものではありません。自動売買を含む証拠金取引には損失リスクがあります)