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Photo byerai_kannabe

字が書けなくなっていった私。その過程で悲しかったこと

    ※本記事には薬害の症状に関する記述が出てきます。症状が体内からの薬の排出によるものだという根拠となる長年の経緯や症状の出方があって、そう判断しています。勝手に別の診断名をつけるのはお控えいただけると幸いです。

    上の記事でも書いたことがありますが、私は字が書けません。薬害で手が不自由だからです。

    書けなくなるまでは、字が綺麗とよく言われていました。高校生の時字を書く練習を頑張ったからです。

    高1の時、薬害で指に力が入らず指が正常に動かないのがひどくなってしまい(小さい時からそういう症状はあったがひどくはなかった)、筆記用具を使うのが難しくなりました。そのままでは学校生活もままならないので、私は、筆記用具を使う時の苦労を最小限に抑える為に手の動かし方の試行錯誤と自己流のリハビリを頑張りました。ちなみに、私の症状は整形外科などの病院で理解してもらえた試しがありません。

    高校生にして、私はひらがなやカタカナの書き方から改めて練習しました。

    ちなみにアルファベットも練習しましたが、こちらは日本語の文字より形がシンプルだし種類も少ないので、割とすぐに書けるようになりました。余談ですが、それで高校時代は英語の勉強に熱中しました。英語をやっている間だけは手のことをあまり考えなくて済んだからです。

    マークシートの塗り方も試行錯誤してやり易いやり方を研究し、スムーズに塗れるよう練習しました。大学受験、模試、英検などで必要だったからです。

    日本語の文字を練習する時は、どうせならとペン習字のお手本を見ながら練習をしていました。そうしたら、お手本そっくりの字になったとまではいかないものの、人から字を褒められるくらいにはなりました。

    それで、大学生~20代後半の途中までの頃は、字が綺麗だねとよく言われていました。

    でも20代後半の頃、手の奥の方からの薬の排出が活発になり、手の症状が再び強く出るようになりました。

    今度は手の動かし方の研究やリハビリで何とかなるレベルではなく、綺麗だった私の字はどんどん崩れていきました。

    それまではよく字を褒められていたのに、そういうことは一切無くなりました。以前の私と同じくらい綺麗な字を書いている他の人が私の目の前で字を褒められているのを見て、勝手ですが内心悲しい気持ちになったりもしました。

    ある日、会社の先輩が笑いながら私に「真帆ちゃん、前はもっと綺麗な字を書いてたよね」と言いました。

    その先輩はその時点では私が手のことで悩んでいるのを知らなかったので、軽くからかうぐらいの気持ちで言っただけだと思います。でも私はとても傷つき、悲しくなってしまいました。

    その更に2~3年後、いつも私とペアで仕事をしていた同僚が、その数年前に私が書いた字を見て「真帆ちゃん字綺麗だね」とびっくりした声で言いました。そして「美しいわ~✨」と私の方を見てニコニコしました。

    その同僚は仕事中頻繁に私の字を見ていた筈です。それなのに、昔の字を見た時だけそういう反応をするということは、「今の字は綺麗ではない」と言っているようなものです。

    その同僚は、私が手の症状のことですごく悩んでいるのを知っていました。でも、私がそういうことを言われてどういう気持ちになるか、きっと想像がつかなかったのでしょう。同僚としては単純に褒めたつもりだったのかもしれません。

    でも私は、内心、泣いて暴れてやりたい気持ちになりました。

    悪口を言われたわけではないので言い返したり怒ったりするわけにもいかず、当時は周りに私の気持ちをわかってくれる人もおらず、私はただただ傷つき悲しかったです。

    今こうしてネットに当時の気持ちを書けていることで、かなり救われています。

    そうやってどんどん字が下手になっていった後、とうとう私は全く字が書けなくなりました。それと同じ頃、体の奥からの薬の激しい排出による吐き気やめまいなどもひどくなって、寝たきりになりました。そしてそのまま十数年経ちました。ちなみに文字の手入力もできないので、この文章は音声入力しています。

    そういうわけで十数年以上、私は字を書いていません。無理に書いてもミミズのような字しか書けず、自分でも読めません。

    公的な書類や病院の問診票などどうしても書かなければならないものは、仕方がないからものすごく頑張って無理やり書いています。すごく頑張れば、人が読める字を書くことは一応できるのです。でも、ちょっと書いただけで腕が痛くなってしまいます。

    字を書くブランクが十数年の私。そのブランクは手さえ治ればあっさり取り返せるものなのか分からず、ちょっぴり不安もあります。どうか、手が昔の綺麗な字の書き方を覚えていてくれますように。

     
     
    虐待サバイバー。外用薬の薬害で幼少期から手が不自由。文章は音声入力。虐待や薬害による体調不良と皮膚症状で人生の3分の1以上寝たきり。中学は海外で環境が悪く英語が身につかず過労で心身完全破壊。帰国後英語を習得。英検1級、TOEIC990点(昔のスコア。その後受けてない)、仏検2級。

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