
カツ丼に味噌汁が必要な理由
久しぶりに気づいた日本食の極意のお話。
丼(どんぶり)って日本独特の食文化だと思います。世界には似たようなものはあると思いますが、日本のそれは独特でしょうね。豊富に水分を含んだ甘い香りの白米、立ち上る湯気が米にかけられた出汁を気化させて、食べる者の鼻腔を優しく撫でる。サクサクと音が鳴るカツは柔らかい米の布団で程よく寝かされて食べごろになる。
カツ丼ですな😅。日本食の王道のひとつ。食堂で見かけたら一度は食べてみようと思うもの。
で、そのカツ丼。みなさん単品で食べますか?もしかしたら味噌汁なんぞ頼んだり、もしくは勝手に味噌汁が付いてきたりしないでしょうか。
以前の記事では味噌汁についてもいろいろ書いてきました。ただ、カツ丼と味噌汁ってほとんど書かなかった気がする。でもこの組み合わせ、実は理にかなっていたことを改めて認識しました。
味噌汁は単なる味覚リセットだけではなかった。というか、味覚リセットの裏側をより知ることができたって感じ。その裏側というのが、
①カツの脂分を旨味に変化させる
②カツに足りない塩分を補給する
③カツが持つ肉のアクを中和させる
この3つの作用が相互に働くことによって「味覚リセット」が起きていた。
①は、脂が少ないヒレなどの肉でも味噌汁と一緒に口にすれば脂があるような気になる、そしてそれが旨味に変わっていく(感じがする)。
②は、カツの塩味が薄かった場合、口内で味噌汁が足りない塩味を感覚として補ってくれる。
③は、肉そのものが持つアクの臭いを味噌汁が掻き消し、旨味で上書きしてくれる。
この3つの作用は相互に行われるようなので特定が難しかったけど、ご飯の上に乗ったかなり分厚いカツがのったカツ丼を食べたことで気づけたな。たまにはおおきいやつも食べるもんだ(笑)。薄いカツだったらおそらく気が付かなかったね。
たださ、美味しい味噌汁+美味しいカツ丼、の組み合わせがマッチしたお店に巡り合うことは、至難の技。今の今までかなりの数のカツ丼を食べてきたけれど、後にも先にも指折り数えれるくらい。5つもない。
だから旅先などでそんな店に巡り合えたなら、残日程のご飯はぜんぶカツ丼にしましょう(笑)。また、生活圏にそんな店を見つけたら、足しげく通ってお店を応援しましょう。
明日食は我が身。我が身になるからこそ明日食を大切に。そのためには味噌汁。ただの副菜だけでなく、だいたいにおいて千変万化の働きを持つ。これを傍らに置かない理由はなくて、それが日本食の醍醐味を裏から支えてくれているって、感じられるのは幸せだよ😋
さぁ、今晩、カツ丼はいかがでしょうか。
さぁ、明日は何を試そうか。