
AnimeJapanのNetflixセミナーレポートを読んだ所感
Anime Japan 2025のNetflixビジネスセミナーのレポートがあがっていたので、これについて書いていきたい。
登壇者は
・株式会社トムス・エンタテインメント取締役 吉川広太郎氏
・株式会社MAPPA代表取締役社長 大塚学氏
・Netflix コンテンツ部門 バイス・プレジデント 坂本和隆氏
・モデレーター 徳力基彦氏
詳細は記事の方を読んでほしいのだが要約すると
・"独占配信"がすべてではない
・Netflixが海外にアニメを届ける存在となった
・原作の力を活かした作品作り
と言った話。
ビジネスセミナーには参加してない、いちNetflix利用者の声としてセミナーレポートを読んだ所感を書いていきます。
・"独占配信"が全てではない
Netflix側からこの発言が出るようになったのは驚きでした。
多分、昔はこんなスタンスではなかった。
まさに"今のNetflix"から出た発言って感じがする。
Netflixはコロナ禍に突入する前くらいまでは長期独占配信を主軸としていました。
日本の会員数も今の半分程度でしたから「独占配信やめろ」と現在のDisney+のような扱いを受けていました。
DMMがアニメに参入した際のインタビューでも外資プラットフォームが7年間の長期独占配信契約を結んでいた(ほぼNetflixでしょう…)と話されています。
実際、2016年からNetflixで配信していた亜人は2024年元旦に独占配信解除、2017年の賭ケグルイも2025年元旦に独占配信解除となっています。
DMMの方が言われているようにいずれも7年間独占配信して、その後解除して多くのプラットフォームで配信したのでほぼ事実であったと言えます。
しかし、昨年独占配信していたらんま1/2やキン肉マン、チ。(ABEMAと2社独占)などは1クール分の放送が終わるとその直後~3か月後くらいには他のプラットフォームでも見れるようになりました。
DMMが参入の際に独占配信のサイクルを短くする取り組みを行っていたがこれが業界全体に広がっているように思えます。
まさに今の独占配信の在り方だと思う。
全体的に独占配信→独占解除のサイクルは短くなっているが、ただヴァイオレットエヴァーガーデン(2018年)やゴジラS.P.(2021年)あたりは、今も独占配信のままの所を見ると7年の独占契約を途中で解除して配信出来ないのかもしれない。
順当に行けばヴァイオレットは来年元旦に独占解除されて配信かな。
・Netflixが海外にアニメを届ける存在となった
近年『クランチロールが凄い』『GKIDSが凄い』と言われてきてましたが、個人的にずっと『一番すげぇのは、Netflixなんだよ!』と思ってました。
前者2つを貶すつもりは全くないです。全部凄いです。
ただやはり視聴できる人の絶対数に差があるし、視聴ジャンルの壁を越えるためにはNetflixは必要であったと思うし、もはや必須であったとすら思う。
クランチロールやGKIDSは日本のアニメを届けるに特化した存在であり、Netflixはオールジャンルのプラットフォームでありアニメをアニメファン以外に届けれる存在と言う絶対的な違いがあると思ってます。
日本で例えれば前者はdアニメストアみたいな存在です。
ドラマやバラエティを見たい人は別にdアニメストアに入らないじゃないですか。NetflixやHuluなどオールジャンルのプラットフォームを使うはずです。
でもHuluやNetflix入ってもアニメは見れますよね。
これが何とも不思議なことでドラマ特化、バラエティ特化のサブクスがほぼ無く逆の現象は起きないですよね。
オールジャンルからアニメのみが外だし、抽出された状態ともいえますが。
特化型プラットフォームとオールジャンルのプラットフォーム、両方でアプローチ出来るならやった方が良いって話です。
ちなみに日本における会員数はdアニメストア250万人、Netflix1000万人です。約4倍の差があります。
地面師たちは社会現象になりましたが、dアニメストア単体でで社会現象を生むのは難しいはずです。
世界規模で見た時はアニメ特化のクランチロールの有料会員は1500万人、オールジャンルのNetflixの会員数は3億人です。
ここには約20倍の差があります。特にアメリカ、カナダでは60%以上が視聴可能な状態と言われています。
スポーツのライブ配信にも力を入れてますし、本格的にTVに並ぶ存在になってます。
来年からF1の配信権も取るのではないかと言われたり、2026年のワールドカップ、2028年のオリンピックとアメリカ開催が続くので恐らくもっと会員を伸ばすでしょう。
Netflixで配信する=より多くの層に届けられると言う訳です。
ただ全てが上手くいくかと言うと多分そうでもない。
ある程度のクオリティコントロールと、余裕あるスケジュールが要求される。
世界配信するにはローカライズが必要になる。
多言語の音声や字幕が必須となるためローカライズ版を制作するにはそれなりの期間を確保して納品する必要がある。
日本のNetflixで見れるアニメの全てがアメリカなどから視聴可能なわけでは無い。現在放送中のアニメの大半は日本を始め数か国でしか視聴できない。
SAKAMOTO DAYSなどは特別枠って感じです。
ローカライズが済んでいても呪術廻戦はヨーロッパからだと1期しか視聴出来なかったり、鬼滅の刃の柱稽古編も数か月遅れでアメリカでの配信が始まったりする。
クランチロールがリアルタイムでローカライズ版を配信出来ている範囲なら、ほぼタイムラグ無しで配信できそうだがそこには至ってないところをみるとまだまだNetflixとアニメには伸びしろはあると思う。
・原作の力を活かした作品作り
売れてる漫画や小説をフックアップしてアニメ化するのは全く問題ないと思う。そればかりになるのは少々気が乗らない部分もある。

Anime Japanのフォトスポットを見てもわかるが現時点で推し作品はSAKAMOTO DAYS、BEASTARS、炎炎ノ消防隊である。
これらは全て人気漫画が原作であり、ファンベースの整った作品になる。
4/10に配信が始まるムーンライズは予告1本とキャスト発表程度に留まった。
こういったオリジナル作品で配信予定にあるのはムーンライズ以外にはレディナポレオンくらいになった。

レディナポレオンが配信されれば2020年にクリエイターと締結したパートナーシップも一応全てが出そろうのだが、このような試みはもうないのだろうか。
人、金、時間すべてのコストが段違いなのは分かるがオリジナル作品は作り続けてほしいんだよ。
MAPPAの大塚さんはオリジナルをやりたいと言っていたようなのでまだ希望はあるかと思う。
・まとめ
最新のNetflixの事情がわかる良いレポートでした。
オリジナル作品は絶やさないでほしいな…と言うのが正直な気持ちです。
世界の届けるのもそうではあるけど、作るのもNetflixにしか出来ないことでもあるので本当にお願いします。
あと、宣伝もおねがいしますよ!!!
以上!!!
Amazonアソシエイトに参加しています。何か購入予定の方は下記リンクから購入して頂けるとありがたいです。
メンバーシップを始めました。
noteを始めて11年、ノウハウやアニメの感想、エッセイ的なのを上げて行く予定です。今までの有料記事が全て無料で読めて、初月無料です。
よろしくお願いします。
4月からメンバーシップ限定記事としてNetflixとアニメの10年間を振り返る連載を始めようと思ってますので、是非よろしくお願いします。