
読書管理だけをしたいわけじゃなかった。だから読書好きのためのSNSを作った。

本を読む、本を選ぶこと、本と旅行に行くことが好きだ。
自分が読んだ本を記録するために、読んだ本を記録するサービスもたくさん使ってきた。
読了日を残したり、感想を書いたり、読書量を振り返ったり。どれも便利で、今でも素敵なサービスだった。
でも、使っているうちに、少しずつ違和感を覚えた。
自分が残したいのは、読書記録だけではなかった。

例えば、休日の午後に喫茶店で本を開いたこと。
仕事帰りにふらっと本屋へ寄って、一冊だけ買って帰ったこと。
旅行先で立ち寄った書店で、思いがけない一冊に出会えたこと。
読み終えたあと、主人公のことを考えながら散歩したこと。
そんな「本の周りにある時間」も、私にとっては読書の一部だった。

一方で、一般的なSNSでは少し違う。
「今日はこの本を読んだ」という話をしたい日もあれば、「この装丁が好き」「このカフェで読書している時間が幸せ」といった何気ないことを投稿したい日がある。
けれど、そうした投稿は読書好き以外にはあまり響かないかもしれない、と遠慮してしまうことがある。
逆に、読書管理サービスでは、そういう日常は少し場違いな気がしてしまう。
読書のことを話したいのに、その間にある日常を話す場所がない。
そんな感覚がずっとあった。
私が欲しかったのは、「読書管理サービス」ではない。
本を読む人たちが、
「今日はこの本を持って海へ行った。」
「新刊を買った帰り道。」
「この一文が今日一日ずっと頭から離れない。」
そんな読書のある日常を、気軽に発信できる場所だった。

本の感想だけではなく、本と暮らす毎日そのものを共有できる場所。
だから、読書好きのためのMastodonインスタンス yomy.social を作りました。
ここでは、読書記録も、何気ない日常も、どちらも同じように流れていきます。
本の感想だけを書いてもいい。
今日は読めなかった、とつぶやいてもいい。
本屋で見かけた一冊のことでも、積読が増えた話でもいい。
読書のある生活を、そのまま残せる場所にしたいと思っています。
これからは、読書記録や感想をもっと自然に残せる仕組みも少しずつ作っていく予定です。

SNSと読書管理を分けるのではなく、「読書のある毎日」を一つの流れとして楽しめるような場所に育てていきたい。
読書は、本を読み終えた瞬間だけのものではありません。
本を選ぶ時間も。
次に読む一冊を探す時間も。
お気に入りの喫茶店でページをめくる時間も。
読了後、物語について考え続ける時間も。
きっと全部が読書です。
そんな時間を、一緒に楽しめる人が少しずつ増えてくれたら嬉しいです。