第2章 #10 神道では人の心の本来善にして神の如く清浄なることを信じ、神託の宣べられるべき至聖所としてこれを崇め貴ぶ
#10 On the contrary, it believes in the innate goodness and Godlike purity of the human soul, adoring it as the adytum from which divine oracles are proclaimed.


私の訳:これとは反対に、人の心の本来善にして神の如く清浄なることを信じ、神託の宣べられるべき至聖所としてこれを崇め貴ぶ。




この英文における from は、「~から」という〈出発点・起源・出所〉を表しています。
結論から言うと、この from は関係代名詞 which とセットになっており、元々は "divine oracles are proclaimed from the adytum"(神託は、その奥の院から宣言される)という形でした。
構造を分かりやすく分解して解説します。
1. 文の構造と from の役割
この部分は、関係代名詞を使って2つのイメージを1つに繋げています。
イメージ1: adoring it as the adytum
(人間の魂を、「奥の院(最も神聖な場所)」として崇拝している)イメージ2: divine oracles are proclaimed from the adytum
(神の神託は、その奥の院から告げ知らされる)
この2つの文を繋げるために、重複する the adytum を関係代名詞 which に変え、直前にあった from を引き連れて文頭に出したのが "from which" です。
つまり、from which 全体で 「そして、その(奥の院)から~」 という意味の塊を作っています。
2. 塊ごとの対訳
On the contrary,(それどころか / 反対に、)
it believes in the innate goodness and Godlike purity of the human soul,(それは人間の魂の、生まれながらの善性と神のような純粋さを信じており、)
adoring it as the adytum(それを奥の院として崇拝している)
[from which] divine oracles are proclaimed.([そこから] 神の神託が宣言されるところの。)
3. 全体のすっきりした訳文
「それどころか、それは人間の魂に備わった善性と神のごとき純粋さを信じており、そこから神託が発せられる聖なる奥の院として、人間の魂を崇拝しているのである。」
💡 納得するためのポイント
英語では from which のように「前置詞 + 関係代名詞」の形になると難しく見えますが、「from the adytum(その場所から)」を綺麗に言い換えたものだと捉えれば大丈夫です。







#10 On the contrary, it believes in the innate goodness and Godlike purity of the human soul, adoring it as the adytum from which divine oracles are proclaimed.