メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bymegenai2020

【療育探偵02】訪問支援の始まりと一文字の言葉の扉の鍵

    はじめまして、emcOmi_in_progress です。

    ​このページに立ち寄っていただき、ありがとうございます。

    このnoteでは、私の実体験に基づいた
    「家族の再生」と「働き方の変革」についての
    気づきを綴っています。

    ​前回の記事では、
    児童発達支援(療育)最初の3ヶ月、
    モニタリング期間のお話を綴りました。

    今回は、モニタリング期間を経て、
    最初の支援計画書ができてからのお話です。
    (4ヶ月目〜6ヶ月目)

    ​
    療育という名の「息子の個性調査」は、
    4ヶ月目からさらに深いフェーズへと突入しました。

    最初のモニタリング期間を終え、
    示された「個別支援計画書」。

    それは、息子が「自分の世界」と「社会」に
    はしごを架けるための、
    具体的なロードマップでした。

    ​この時期の私の探偵ファイルには、
    地味ながらも人を成長させる「仕組み」が
    いくつも記録されています。



    ​1. 「訪問支援」:現場の環境を整える

    ​この時期の大きな転換点は
    「訪問支援」の開始でした。

    療育の先生が幼稚園へ足を運び、
    息子の日常を観察する。
    そして園の先生と「どう支えるか」の方針を
    共有する。

    ​「家や療育先で頑張る」だけでなく、
    「息子を取り巻く環境(仕組み)を最適化する」
    チームが組成されたのです。




    ​2. 療育レッスンで見つけた「言葉のスイッチ」

    ​支援計画に基づいた個別レッスンでは、
    彼の「言葉の扉」を開くための
    緻密な仕掛けが繰り返されていました。

    ​「か」という一文字の鍵

    ハサミが欲しいとき、自分からは言えなくても、
    先生が「か」と
    最初の一文字をヒントを出すと、

    「かして」

    と言葉がこぼれる。


    彼の中に言葉はたしかにある。ただ、
    出口の扉を開けるための「きっかけ」が
    必要なだけでした。

    ​「役割」に響く驚き。

    先生から
    「テープ係」という役割を与えられたときのこと。

    もちろん名前を呼ばれても返事はできますが、
    「テープ係さん!」と呼ばれた後の、
    「はい!」という返事に驚かされました。

    名前ではなく
    その場の「役割」を彼は認識できていたのです。

    ​「自分にできること」が増えていく安心感の中、
    療育の教室内で、
    彼の口から不意に言葉が溢れ出しました。

    ​「ボール、おっきい、いっぱい」

    ​ただ単語を並べただけかもしれません。
    でも、彼の中にある意思が、
    他人が想像できる具体的な形となって
    世界に放たれたことに、
    私は震えるような喜びを感じました。





    ​3. 「移送」からの脱却:園で見せた自発性

    ​こうして療育の「ラボ(実験室)」で
    積み上げた成功体験は、少しずつ
    幼稚園という「フィールド(実地)」へ
    波及していきます。

    ​当時、園生活での難所は、
    活動の「切り替え」でした。

    休み時間、
    大好きな砂場遊びが終わる時間、
    まだ遊びたい彼は動きません。

    最後には先生に抱きかかえられ、
    教室へ移送される……。

    そんな「移送」が日常茶飯事でした。

    ​しかし、療育で繰り返した
    「課題を頑張ったら、好きな遊びができる」
    というサイクルが、ついに園の現場で
    芽を吹きました。

    ​ある日、課題活動が終わったあと、
    息子は自分から「読みたい絵本」を探し、
    加配の先生に差し出したのです。

    抱きかかえられて戻っていた砂場からの道のりが、
    仕組みの信頼によって、
    「自分の意志」で歩く道に変わり始めていました。





    ​4. 当時を振り返って

    ​この3ヶ月間で起きたことは魔法ではありません。

    「課題」と「ご褒美」のサイクルを
    繰り返しただけ。

    ​でも、その地味な反復こそが、彼の中に
    「見通し」という名の安心感を育てていました。

    ​もし今、お子さんの行動を
    「わがまま」や「能力不足」と
    感じてしまうタイミングがあるなら。

    一度、子どもの頭の中にある
    「スイッチ」や「情報の整理のクセ」を
    探す探偵になってみるのはいかがでしょうか。

    ​次回は、療育7ヶ月目以降のお話です。



    ​私の言葉が、
     日々、大切な人を支えるため
      不安と闘っている誰かの、
       足下を照らす小さな灯火になりますように。


    emcOmi_in_progress


    ✔あわせて読んでいただきたい記事
    🔍️【療育探偵】シリーズを追う
    ・小学校進学に向け、この先どんな成長があったのか、療育探偵シリーズをまとめてご覧になれます

    ・【01】療育最初の3ヶ月∶モニタリング期間

    ・【03】療育7ヶ月目以降∶社会の中で「助けて」と手を挙げるための小さな一歩。


    🖊️筆者の歩み
    ・パパの心の拠り所

    ・パパの願い


     
     
    ​家族を守る防波堤。発達凸凹長男、癇癪次男、鬱と依存を抱える妻。戦場からの帰還を目指し、育児の悩みを偵察する【探偵】、負の感情と戦う【兵士】となる。親の物差しを捨て【愛を仕組みに、日常を自伝に】家族の世界を彩る。いつか大人になった息子たちが誇れる足跡を残す。固定記事・マガジンへ⇩

    あなたへのおすすめ