
ネットコミュニティで、身に覚えのないことで犯人扱いされた話―10日間の記録〈3〉
< Day 1 >
-突然のBAN-
その晩、ひのきは投資の友達とSNSの公開スペースでグループ通話をしていた。参加メンバーは主に、ユウさんのYouTubeをきっかけで仲良くなった人たちだ。
参加者たちは、各々好きなタイミングで次々と入れ替わる。
3年くらい前からこうやって、誰かの元に集まっては投資ネタを交えつつ、おふざけ半分で楽しくおしゃべりをしている。その日集まるメンバーによって、会話の内容も空気感も異なる。
日本中のコミュニティの仲間と、自宅にいながら気軽におしゃべりできるのが楽しい。YouTuberのユウさんを先生に見立てると、私たちはまるで、クラスメイトのような関係性だ。
グループ通話はネットを利用する関係で、時々不調になりがちだ。その日も、途中で話し声が聞こえづらくなったのと、ひとしきり笑ったので、ひのきは途中でそっと抜けた。
ひのき「そろそろ寝ようかな。」
寝る支度を済ませ、お布団に入ってLINEを開いた。
あれ……何か違和感? 心がざわざわする。

「背番号が、ひのきを このグループから退会させました」
なにこれ? どういうこと?
いったい何があった……? そうだ、共通のメンバーが在籍するヨルBのチャットグループにヒントがあるかもしれない。
背番号さんのチャットグループもヨルBのチャットグループも、私はいわゆる幽霊部員だった。メンションされたときや、自分から必要があって確認するとき以外は、ほとんど見ていなかった。
あまり見ていなかったことが原因で、知らないうちに何らかの苦情を受けてしまったのだろうか……。
その瞬間、血の気が引いた。
ヨルBのチャットグループからも、ひのきは追い出されている。
何かが起きている……。
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