
三島で初開催「ものがたり博」 絵本作家や勝俣州和さんが登場、物語の世界を楽しむ一日
絵本や物語をテーマにしたイベント「ものがたり博 in みしま 2026」が10月3日、三島市民文化会館で開催されました。
プラサヴェルデの開館10周年事業として2024年に始まったこの「ものがたり博」。
今年は初めて三島にも会場を広げ、9月26日に沼津会場、10月3日に三島会場で開催しました。三島会場は、三島市制施行85周年記念事業として行われました。
沼津会場のレポートはこちら
今回は、初開催された「ものがたり博 in みしま 2026」についてレポートしていきます!
約4000冊の絵本と出合う「ものがたり広場」

会場では、絵本を自由に手に取って楽しめる「絵本・ものがたり広場」やワークショップ、書籍販売マルシェなどが展開されました。
絵本広場には、世界中の名作絵本約4000冊が集結。読み聞かせを通して物語に親しんだり、気になる絵本を自分で選んで読んだりと、それぞれの楽しみ方ができる空間が広がっていました。

ものづくりやアートに触れる体験ができるワークショップも。
書籍販売マルシェには、絵本専門店などが出店しました。
ステージを観覧するだけでなく、絵本を読んだり、作品を作ったり、気に入った本を購入したりと、さまざまな角度から物語に触れられるのが「ものがたり博」の特徴です。
絵本作家や多彩なゲストが登場
三島会場では、絵本作家のトークショーをはじめ、朗読ステージ、絵本コンサート、紙芝居ライブ、落語など、多彩なプログラムが展開されました。
ステージは「acolele(アコレレ)」のライブパフォーマンスからスタートしました。
acoleleは、浜松市を拠点に活動する絵本作家・前原本光さんと、絵本のお店 「キルヤ」店主・星野紀子さんによる音楽ユニット。
ミニアコーディオンとウクレレが奏でる優しい音色が会場いっぱいに広がりました。

続いて登場したのは声優・俳優の吉田仁美さん。
NHK Eテレ 「おかあさんといっしょ」の人形劇「ガラピコぷ〜」のチョロミー役も務めています。
三島に来るのが初めてだったという吉田さん。
吉田さんが子どもの頃に何度も読み返したという絵本「3じのおちゃにきてください」を読み聞かせしてくれました。

三島の印象について「街や人の空気が優しい」と。
「ものがたり博」の本番が終わったあとは、念願の!!三島の鰻を食べたことなども、ご自身のnoteでご紹介してくれています。

静岡県住みます芸人のさこリッチさんは紙芝居の披露をしてくれました。
「ものがたり博」に毎年出演しているさこリッチさん。
今回は、新作の紙芝居「てんぐのいたずら」を披露してくれましたよ。
そして絵本作家の宮西達也さんとよしながこうたくさんの絵本作家トークショー&読み聞かせもとっても盛り上がりました。

「おまえうまそうだな」などのティラノサウルスシリーズで知られる絵本作家の宮西達也さん。
今や大人気絵本作家の宮西さんも、若い頃はイラストレーターとしてなかなか芽が出ず、出版社が主催する出版記念パーティーなどに勝手に混ざる・・いわゆるパーティー荒らしをしていたというエピソードなどを、楽しくお話ししてくれました。

同じく絵本作家のよしながこうたくさんは、「給食番長」シリーズなどで知られ、独自の作風で子どもたちに親しまれています。
2025年2月から三島市に住んでいる、よしながさん。
三島に住み始めたきっかけは、宮西さんのおすすめがあったからだと教えてくれました。
勢いある博多弁の「給食番長」も、最高でした!!

宮西さんによる「モグラのモーとグーとラーコ」の読み聞かせでは、客席のお客さんをステージに上げてキャスティングが行われました。
アドリブなども交えての読み聞かせは、この時だけの特別な時間。
選ばれた人たちも皆さんとっても上手でした。

「カズーズと仲間たち」による絵本コンサートは、生演奏に合わせて絵本の読み聞かせが行われました。
ごめんねが言えないオオカミの話「ごめんねともだち」と、「ずっとそばに・・・」
2冊とも感動的なストーリーで、思わず涙が溢れてしまいました。
息の合った生演奏と表情豊かな読み聞かせ、圧巻でした!

落語家の笑福亭羽光さんによる落語も行われ、物語をさまざまな表現で楽しめるプログラムがそろいました。

特別ゲストとして登場したのは、タレントの勝俣州和さん。絵本にまつわるトークショーを行い、イベントを盛り上げました。

勝俣さんは、1回目の「ものがたり博」の時にもお話ししてくれましたが、「ないたあかおに」は名作だということや
うさぎの男の子が母親の嫌いなところを次々と挙げていく「ぼく おかあさんのこと…」という絵本も好きだということ、
2人のお子さんに「ぐりとぐら」や「はらぺこあおむし」などの絵本をたくさん読み聞かせしてあげたことなどを紹介してくれました。
読むだけではない、物語との出合い
絵本や物語を「読む」ことに加え、「聞く」「観る」「体験する」ことを通して、その魅力を伝える参加型イベント「ものがたり博」。
子どもたちが新しい本や表現に出合うきっかけだけでなく、大人にとっても、絵本作家の創作の背景や物語の奥深さに触れられる機会となりました。
初めて沼津会場と三島会場で開催した「ものがたり博ぬまづ&みしま」には2日間で計約2700人が訪れました。
絵本をきっかけに、人と人、地域と文化をつなぐイベント。
来年はどんな「ものがたり」を紡がれるのでしょうか。
今から開催が待ち遠しく感じられます。
ライター : 宮川真由美(沼津経済新聞)