
石川投手が心配でしかたない~あのレジェンドたちもこういう時期を乗り越えて~
心配の質が違う
「次の一軍登板はいつだろう」とか、「好投しても打線が沈黙する」とか、「打たれ出したら止まらない」とか、いわば「200勝に向けた次の一勝」について心配してきたのが昨年までのことであった。
しかし今年は違う。「次の一勝がいつになるか」ではなく「次の登板がいつになるか」で心配している。
こんなにもコンディションが整わない石川投手を見たことがない。一軍登板から遠ざかることは珍しくなくなってしまったが、それでも二軍の試合で元気に投げている姿が通常運転だった。しかし今年は二軍での登板すらおぼつかない。
若い選手のコンディション不良とはわけが違う。46歳のコンディション不良。心配だ。心配だ。心配だ。
2026年の歩み
2026年のキャンプはついに二軍スタートとなった石川投手。いることが当たり前だった浦添に石川投手の姿はない。とはいえ二軍スタート自体はベテラン選手にはよくあることだし、実力や期待とは関係なく、二軍でマイペース調整を任されているという点では何の心配もなかった。あえて言えば二軍キャンプのスタートが極寒の神宮だったということに心配はあったけれど。
順調に調整を重ね、実戦初登板は3/4のおいどんリーグ、JR九州戦だった。先発し打者4人での緊急降板。背中から脇腹あたりをナイフで刺されたらしい。
ここからの消息不明により、今シーズンの心配が始まる。そうですよ、石川投手、おっしゃるとおりずっと心配でした。リハビリを経て、以下、今シーズンの二軍での登板成績。
4/22 1回18球 自責点0
4/29 2回34球 自責点0
5/8 4回72球 自責点0
5/15 3回64球 自責点9
6/4 1回17球 自責点1
6/24 1回12球 自責点0
5月上旬までは順調に思えたが、5/15の大炎上以降、一進一退の印象が拭えない。コンディションの問題なのか、メカニックの問題なのか、今のところ一ファンには知る由もない。長谷川さんの次の連載を待つしかない。心配だ。心配だ。心配だ。
そしてよぎる悪い予感。考えたくもないつらい未来。心配ばかり募るとネガティブなイメージが膨らんでしまう。
でも、あのレジェンドたちだってこういう時期を乗り越えて…。
山本昌さんのケース
石川投手の道標。山本昌さん。言わずと知れた50歳登板のレジェンド。
昌さんは2011年、46歳のシーズンにて、ケガの影響で一軍どころか二軍でも登板できず、23年連続勝利が途絶えた。なお前年は8登板で5勝、前々年は6登板で1勝。さすがに厳しいかと思いきや、これで終わらない。
2012年、47歳のシーズンにて13登板で3勝。2013年、48歳のシーズンにて16登板で5勝。見事に選手生命をつないだのである。おそらく石川投手もこれを知らないわけがない。
大丈夫。まだまだいける。
工藤公康さんのケース
もう一人、47歳まで投げたレジェンド、工藤公康さん。2008年、45歳のシーズンにて3登板で0勝に終わり、23年連続勝利が途絶えた。しかし、工藤さんもこれで終わらない。
2009年、46歳のシーズンにて、なんと中継ぎ投手として46登板で2勝10ホールド。そんな復活のしかたある!?
大丈夫。まだまだいける。
キングカズさんのケース
半年前にこんなことを書いた。
畑違いなのは承知の上で、59歳にて今だ現役のキングカズさんに再び登場いただく。カズさんは2014年、47歳のシーズン、J2の横浜FC在籍時に2試合出場0ゴールに終わり、どう考えても厳しいのではないかという状況に追い込まれた。
しかし、カズさんもここで終わらない。2015年、48歳のシーズンにてJ2横浜FC所属のまま16試合で3ゴール。2016年、49歳のシーズンにて21試合で2ゴール。2017年、50歳のシーズンにて12試合で1ゴール。
50歳でJ2のチームで二桁の試合数をこなしゴールを決める。改めて凄いぞカズさん。来年は還暦で現役続行らしい。
大丈夫。まだまだいける。
石川投手だって
もちろん石川投手には今シーズンもまだまだ期待している。積み重ねてきた投打の連続記録が来シーズンにまたつながることを今は信じたい。次の登板を心配しながら待とう。きっと石川投手は一軍のマウンドに帰ってくる。
もしも、万が一、今シーズン連続記録が途絶えることがあっても、もしも一軍でまともに登板できなくても、大丈夫、まだまだいける。
だって先人がそれを証明しているから。昌さんも工藤さんもキング様も、崖っぷちから、いや崖から落ちても、再び蘇る姿を見せてくれたのだから。石川投手だって、もうこの3人に匹敵する領域でしょ?
だから大丈夫。まだまだいける。