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Photo bymomoya2001

月+85pips、なのに2万8千円マイナスの時もある

    成績表は、1か月でプラス85pips。
    同じ月、口座のお金は2万7,500円減っている。

    計算ミスでも、手数料のせいでもありません。
    「pipsで勝って、お金で負ける」。FXを始めたばかりの人が一度はハマる、いちばん気づきにくい負け方です。

    pips(ピップス)は、値動きの大きさを数える単位です。
    ドル円なら、0.01円動くと1pips。「今日は+20pips取れた」みたいに、FXをやっている人はだいたいこれで成績を話します。

    便利な物差しです。
    ただ、この物差しには1つだけ映らないものがあります。

    「どれだけの量で賭けたか」です。

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    今週は金曜の夜に、アメリカの雇用統計(働く人の数がどれだけ増えたかの発表)がありました。
    こういう週は1回の値動きが大きくなりやすくて、pipsの数字も派手に出ます。

    土日で相場が止まっている今は、「今週は何pips取れたか」を数えている人が多い時間だと思います。
    だから今日は、その"数え方"のほうを疑ってみたいと思います。

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    FXを始めて半年くらいの俺の記録では、中身を分けるとこうなっていました。

    勝ち 9回 合計 +205pips
    負け 6回 合計 −120pips

    足すと+85pips。
    勝率は6割、pipsもプラス。ここだけ見ると、ちゃんと勝ち越しています。

    ところが、量を足すと景色が変わります。

    勝った9回は、ほとんど1万通貨(1pips動くと100円の量)でした。
    → +205pips × 100円 = +2万500円

    負けた6回は、平均で4万通貨(1pips動くと400円の量)。
    → −120pips × 400円 = −4万8,000円

    合わせて、約−2万7,500円。
    pipsでは勝っているのに、お金では負けている。理由は手法じゃなく、「負けた回だけ量が大きかった」ことでした。

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    テストで考えると分かりやすいと思います。

    10点満点の小テストで9回正解して、
    40点満点の本番で6回まちがえたら。

    正解の数は多いのに、合計点では負けます。
    FXの量は、この"配点"と同じなんですよね。配点が毎回バラバラだと、正解の数は成績を表さなくなります。

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    じゃあ、なぜ負けた回だけ量が大きくなるのか。

    初心者が量を増やすのは、だいたい2つの場面です。

    「これはいける、きれいな形だ」と思った時。
    「さっきの負け、ここで取り返したい」と思った時。

    どちらも、気持ちが前のめりになっている瞬間です。
    しかも「いける」という自信は、たいてい値段が気持ちよく伸びた"あと"に一番強くなります。つまり、もう伸びきった場所で一番大きく賭けやすい。

    「自信がある」と「当たりやすい」は、まったく別のものなんですよね。

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    ここからが、今日いちばん伝えたいことです。

    この負け方の怖さは、量の決め方そのものより、「pipsで記録していると、それに気づけない」ことにあります。

    成績表には「−20pips」としか残りません。
    1万通貨の−20pipsも、5万通貨の−20pipsも、同じ1行です。

    だから週末に振り返っても、「勝率6割、pipsもプラス。手法は悪くない」で終わってしまう。
    悪くないのは確かに手法で、口座を減らしていたのは量の決め方なのに。

    pipsは"読み"の成績で、お金は"読み×量"の成績です。
    そして初心者がつまずくのは、たいてい読みより量のほう。
    pipsだけで上達を測ると、いちばんクセが出る場所が、成績表からまるごと消えてしまうんです。

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    俺は、量を「気分」ではなく、入る前の"順番"で決めています。

    1. このトレードで負けたら、何円までにするかを先に決める(pipsじゃなく円で)
    2. 次に、まちがいを認める場所(損切りの位置)を決める
    3. 最後に、その2つから量を計算する

    量は「決めるもの」じゃなく、「計算すると出てくるもの」にしています。
    だから自信がある時も、取り返したい時も、量は同じ式から出てくる。気分が入りこむ隙間がないんですよね。

    記録も変えました。
    pipsの横に、必ず「量」と「円」を書く。
    週末に見るのはpipsの合計じゃなく、「1回の負けが、最初に決めた円の中に収まっていたか」の○×だけです。

    これなら、才能もセンスもいりません。
    同じ順番を踏めば、誰でも同じ判断にたどり着けます。

    「負けたら何円まで」を口座のどれくらいにしているか、そしてどこで入るかの具体的な基準は、手法noteのほうにまとめています。

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    週末に成績を数えるなら、今週は一度だけ、pipsの合計を横に置いてみてください。
    勝った回と負けた回で、量はそろっていたか。
    そこが合っていれば、pipsの数字はちゃんと腕前を映してくれるようになります。

    予想を当てる人より、量まで手順で決めている人のほうが、相場には長く残れると思っています。

    同じ−20pipsでも、1行の重さは量で変わる。

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    この話が刺さったなら、記録のつけ方の話もどうぞ。
    FXノートを3か月つけて、読み返したのは0回だった


    俺の手法の全部は、こっちにまとめています。

     
     
    トレードコンテスト上位2回(3,727人中23位/暗号資産 3,386人中4位)。 姪に「私にもわかるように書いてよ」と言われてから、誰でもわかる言葉で書いています。 誰がやっても同じ判断になる"手順"だけを発信中。

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