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Photo by1fujitagourako1

手法を7つ乗り換えた1年、1つも"試して"なかった

    「この手法、ダメかもしれない」
    3回続けて負けると、たいていの人はそう思う。

    昔の俺は、それで1年に7回、手法を変えた。
    そして7個ぜんぶに「勝てない手法」という判定を出した。

    今ならわかる。ダメだったのは手法じゃない。
    どれも、"ダメかどうか分かる前に"捨てていた。

    動画の「勝率8割」を見た次の日

    こんな流れに覚えがないだろうか。

    動画で「この形だけ待てば勝率8割」という手法を見る。
    次の日から試す。最初の2回は勝つ。「これだ」と思う。
    そこから3回負ける。「やっぱり違った」と思う。
    そして夜、また別の動画を探している。

    これを繰り返している人は、勉強不足じゃない。
    むしろ誰よりも勉強している。
    なのに1年たっても「自分の手法」が1つも残らない。

    今週みたいな相場ほど、手法を疑いたくなる

    今週のドル円は、159円の手前まで上がってから、2円近く押し戻された。
    上に乗った人も、下で待った人も、どこかで「思ってたのと違う」負け方をしやすい週だったと思う。

    こういう週の終わりに出てくるのが、「手法を変えよう」という気持ちだ。

    3回続けて負けるのは、"故障"じゃなく"天気"

    先に、ちょっとだけ計算の話をさせてほしい。

    10回やって6回勝てる手法があるとする。初心者から見たら、かなり優秀な手法だ。
    それでも、30回トレードすれば、どこかで3回続けて負ける確率はだいたい7割ある。

    つまり3連敗は、手法が壊れたサインじゃない。
    雨の日みたいに、普通に来るものだ。

    でも負けた本人には、雨じゃなく"故障"に見える。
    財布が減る痛みは、確率の話より強いからだ。

    昔の俺の7つを数え直すと、1つあたり2〜3週間、トレード回数は10〜15回。
    1年で100回くらいはトレードしていたのに、1つの手法としては最大でも15回しか試していない。

    100回分の経験が、15回ずつ7つに割られて、どれも「分からない」のまま終わっていた。

    乗り換えの本当のコストは、"いつも1回目"から始まること

    ここが、昔の俺がいちばん気づかなかったところだ。

    料理で考えるとわかりやすい。
    初めて作るレシピの1回目は失敗することもある。
    火を止めるタイミングも、塩の量も、まだ手がわかってない。
    それで「このレシピはまずい」と捨てる人はいない。1回目は、レシピじゃなく"慣れ"の問題だからだ。

    トレードも同じで、新しい手法の最初の10回は、その人がいちばん下手な期間だ。
    入る形を見間違えるし、迷ってタイミングがずれるし、決めた場所で切れない。

    手法を乗り換えるたびに、この"いちばん下手な10回"をやり直すことになる。
    昔の俺は、それを1年で7回くり返していた。
    勝てないのは当たり前だった。手法の実力じゃなく、「慣れてない俺」の実力を7回測っていただけだから。

    もう1つ、困ることがある。
    負けたとき、それが「手法のせい」なのか「守れなかった俺のせい」なのか、分けられないまま捨ててしまう。
    分けないまま次へ行くと、守れないクセだけが、次の手法にそのまま引っ越してくる。

    今の俺がやっていること

    感覚で「ダメそう」と判断すると、何回やっても同じところで止まる。だから判断のしかたを先に決めてある。

    1つ目:変える前に、回数を先に決める。
    俺は「最低30回は変えない」と決めている。30回たつまでは、何連敗しても"判断しない"。気持ちがどうであれ、回数がくるまで評価はしない。

    2つ目:負けを2つの箱に分けて数える。
    「決めた通りにやって負けた」と「決めた通りにできずに負けた」。
    手法の点数をつけていいのは、1つ目の箱だけ。2つ目の箱が多いなら、変えるべきは手法じゃなく自分のやり方だ。

    3つ目:評価は、まとめて1回だけ。
    負けた直後の夜には決めない。30回たまったら、2つの箱を見比べて、落ち着いて決める。

    こうすると、「この手法は本当に合ってないのか」が、気分じゃなく数字で見えてくる。
    これが、感覚でなく手順で判断するということだ。

    ただ、ここで1つ問題がある。
    「その手法の1回」を数えるには、そもそもどの形なら入るのかが、はっきり決まってないといけない。条件があいまいだと、回数すら数えられない。
    俺がどの形を"1回"として数えているか、入る条件そのものは、手法noteにまとめている。

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    手法を育てるのは、才能じゃなく回数だ。
    次の動画を探す前に、今の手法を何回試したか、一度だけ数えてみてほしい。

    ニュースや新しい手法を追いかける人じゃなく、自分の相場を見ている人になろう。


    乗り換えるたびに、いちばん下手な自分からやり直している。

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    この話が刺さったなら、負けたあとに"入れなくなる"側の話もどうぞ。


    手法の全部はこっちにまとめています。

     
     
    トレードコンテスト上位2回(3,727人中23位/暗号資産 3,386人中4位)。 姪に「私にもわかるように書いてよ」と言われてから、誰でもわかる言葉で書いています。 誰がやっても同じ判断になる"手順"だけを発信中。

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