
3連敗のあと、一番きれいな形を見送った
3回続けて損切りした、次の日。
チャートには、教科書に載せたいくらいきれいな形が出てた。なのに、指は1ミリも動かない。。
FXを始めて数か月の人なら、たぶん一度は通る道だと思う。
「次こそ完璧な形で入る」と決めた人ほど、実は一番入れなくなる。
負けが続いたあと、人は2種類に分かれる。
1つは、取り返そうとして雑に入りまくる人。これは有名だし、本人も「やばい」と気づきやすい。
もう1つは、逆に固まる人。
こっちは気づきにくい。本人は「慎重になった」「成長した」と思ってるからだ。
でも、中身を見るとちょっと違う。
「もう少し確認してから」「あと1本、ローソク足(値動きを表す棒)が出てから」。
そうやって待ってる間に、値段は目の前を通り過ぎていく。
見送った理由を聞かれても、形の話は出てこない。出てくるのは「なんか怖かった」だけだ。
ここ2週間くらい、ドル円は154円台から159円手前まで、じわじわ上がり続けてる(9月24日までの日足で確認)。
こういう"一方向に進む相場"は、一度乗り遅れると、押し目(上げの途中でいったん下がる一休み)が来るたびに「本当に今でいいのか」と迷いが増えやすい。
固まるタイプの人には、けっこうキツい環境だ。
昔の俺は、3連敗で-12pips、-15pips、-10pips(pips=値動きの幅の単位)。
金額にすれば、大したことはない。
でも頭の中では「3回も続けて間違えた自分」が、ずっと再生されてた。
次の日、上げの途中の一休みから、また上がり始める形が出た。
前の3回より、ずっときれいだった。
俺は「もう1本、確認してから」と言って見送った。
そのあと値段は+40pips進んだ。
それを見て我慢できなくなり、上がりきったところで飛び乗って-18pips。
慎重になったつもりが、一番悪い場所で入ってた。
あとで振り返って、やっと分かったことがある。
取り返そうと雑に入る人と、固まって入れない人。
正反対に見えるけど、中身は同じだった。
どっちも、"さっきの負け"がルールを書き換えてる。
雑に入る人は、ルールを勝手にゆるめてる。
固まる人は、ルールを勝手に厳しくしてる。
向きが逆なだけで、入るかどうかを決めてるのはチャートじゃない。直前の痛みだ。
しかも固まる方は、この書き換えがバレにくい。
「厳しくする」は、いいことに見えるから。
入る条件は3つだったはずなのに、負けるたびに心の中で4つ目、5つ目が足されていく。
「念のため」「もう少しだけ」。
気づいたら、どんな形が来ても"まだ足りない"状態になってる。
これはもう慎重さじゃなくて、「二度と負けない形」を探してるだけだ。そんな形は、相場のどこにもない。
これ、あなたにも覚えがないだろうか。
最近見送ったトレード。その理由を「形の言葉」で言えるか、一度思い出してみてほしい。
今の俺は、負けたあとでも、条件の数を変えない。
変えていいのはロット(注文の量)だけ。不安なら量を小さくする。
でも、入る・入らないの線は、昨日と同じ高さに置いておく。
やってることは3つだけ。
1つ目。入る条件を、先に紙に書いておく。
頭の中に置いておくと、負けるたびに勝手に増えるから。
2つ目。条件がそろったら、「入るかどうか」はもう考えない。
考えるのは「条件がそろってるかどうか」だけ。そろってたら押す。
判断じゃなくて、作業にする。
3つ目。見送ったときは、その理由を1行だけメモする。
「条件が1つ欠けてた」ならOK。
「なんか怖かった」と書いた日は、ルールじゃなくて気分で決めた日だ。
こうすると、連敗のあとでも、やることは昨日と同じになる。
怖さは消えない。でも、怖さに"入る・入らない"を決めさせずに済む。
手順が決まっていれば、同じ場面で、同じ判断に辿り着ける。
感覚でやってる限り、同じ形を見ても、昨日の勝ち負けで答えが変わってしまう。
前の3回じゃなく、いま目の前のチャートを見る。
それが、ニュースや結果に振り回される人じゃなく、相場を見ている人だと俺は思ってる。
俺が「勝った日も負けた日も同じ高さ」に置いてる入る条件。その具体的な中身は、手法noteにまとめてある。
見送った回数は、慎重さの証明にならない。
この話が刺さったなら、これも。
手法の全部はこっち。