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【簡単あらすじ】録音された誘拐(微ネタバレ)【阿津川辰海/光文社文庫】


    『 お前のところの息子を預かった 』



    所長で探偵の大野糺、助手の山口美々香、職員の望田公彦の三人が所属している大野探偵事務所は、どんな事件においても、

    美々香が自慢の耳で掴んだヒントから、
    糺が自慢の頭脳で推理を組み上げ、解決につなげている。

    糺と美々香は役割分担がはっきりしている二人であり、このゴールデンコンビは、警察にも捜査協力するほど大活躍している。

    しかしそんな日常は、糺の姉・早紀の誕生日会、兼、フィアンセ・熊谷太一の親族へのお披露目会で賑やかだった大野家にかかってきた一本の電話から崩れていく…





    『はじめに』
    酷かった花粉の飛散もようやく収まり、窓を開けると爽やかな風を感じ、周りがポカポカ陽気になっていると私自身も何となく幸せも感じるという、絶好の読書シチュエーションを得られる時期が到来しました。ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
    この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    『透明人間は密室に潜む』に収録されている「盗聴された殺人」と同じ世界線(続編)作品です。



    本作は「どんでん返し系」というよりも、「様々な・連続した逆転(反転)系」作品と言えます。

    誘拐がテーマですので、大きく・簡単に二分すると、「誘拐した側」と「誘拐された側」に分けられるのですが、誘拐した側でも誘拐された側でも、どちらのシーンに関しても様々なことが逆転します。

    糺が誘拐された理由や、十五年前にも発生していた誘拐、黒幕の狙いや隠された真実。

    様々なことが明らかになり、明らかになることで状況が逆転していく最終盤は、テンポの良さで一気読み間違い無しです。


    ―

    「大野探偵事務所の構成員」は以下の三人であり、

    所長・大野糺
    助手・山口美々香
    職員・望田公彦

    この三人の関係性がとても心地よかったですし、また、本作で新登場したある登場人物も中々魅力的でしたので、是非とも次作の執筆をお願いしたいと思います。

    また、本の題名や表紙デザイン・帯が「作品内容に綺麗に関連している」素晴らしい作品(それらだけで一つの見どころになっている作品)が私は大好き・大好物なのですが、

    (例1)名探偵のままでいて

    (例2)全員犯人、だけど被害者、しかも探偵


    本作もその仲間入りをするくらい、デザインと帯の文言が秀逸です。

    (個人的意見ですが、○○さんが絶賛!のようなものでなく、これらのような考えられた・作り込まれたデザインや題名・帯の作品が増えて欲しいです!)

    読了後に帯を読むと、また違った驚きが生まれる本作、
    是非ご一読ください。


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