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【簡単あらすじ】11文字の殺人(微ネタバレ)【東野圭吾/光文社文庫】


    『 無人島より殺意をこめて 』


    フリーライターの彼氏が殺されてしまった理由を追う推理作家の作品です。

    東野圭吾さんの
    「ミステリ要素に人間の心理的要因を組み込んだ作品」
    には、いつも驚嘆します。

    ミステリを堪能するだけでなく、昭和の香りも感じられる一作。

    是非ご一読ください。



    ―

    『はじめに』
    日に日に夏日となる日が多くなっています。しかし、全国的に梅雨入り宣言がされたように、梅雨の時期にも近づいているからか、突然の雨と涼しくなり激しい気温差によって体調を崩している方も多いです。
    そうすると、部屋で過ごすことが多くなり、現在は読書が捗る時期とも言えます。
    このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    「誰かが僕の命を狙っているらしいんだ」

    担当編集者の萩尾冬子からの紹介で、フリーライター・川津雅之と付き合っている推理作家のあたし。

    ある日のデートでレストランで食事をし、
    立ち寄ったバーで突然そう彼が言い出した。

    あたしは冗談だと思い、深刻な話し合いにはならず
    そのまま静かにお酒を呑み・別れた。

    「気が小さいのさ」

    あたしが覚えている、彼の最後の言葉だ。

    交際を始めて二か月。
    川津雅之は海で死んだのだ。


    ―

    生前危険を感じていた彼。

    なぜ彼は死んでしまったのか。

    推理小説家が謎を追いかけていき、少しずつ原因が明らかになっていく。

    作品の途中では「犯人視点のモノローグ」を挟むなど、王道のミステリ作品です。

    そしてミステリ要素も王道の本格ミステリです。

    以前レビューしました、ある閉ざされた雪の山荘でのように、

    シリーズものでなく、そして読みやすい文体なので万人にオススメできる作品だと思います。

    犯人の動機については少々昭和の香りがしますが、私のようなおじさんであれば納得なものです。

    やはり、東野圭吾さんは、本作品のように「ミステリ要素に人間の心理的要因を組み込んだ作品」がとても良いです。

    葉桜の季節に君を思うということ

    のように、昭和から平成にかけての作品も、今だからこそ深く心に沁みることが多いですし、東野圭吾さんの初期作品らしい一作でした。

    是非ご一読ください。


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