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【簡単あらすじ】invertⅡ覗き窓の死角(微ネタバレ)【相沢沙呼/講談社文庫】


    『 姉弟で同じものを読むなんて、素敵ね 』


    カフェで城塚翡翠が偶然出会った女性は、
    互いの趣味を語り合えるほどの友人となった。

    しかしその友人は、ある殺人事件のアリバイに翡翠を利用していた。

    爽快な解決を導くミステリだけでなく、翡翠の葛藤も感じられる一作。





    ―

    『はじめに』
    日に日に夏日となる日が多くなっています。しかし、全国的に梅雨入り宣言がされたように、梅雨の時期にも近づいているからか、突然の雨と涼しくなり激しい気温差によって体調を崩している方も多いです。
    そうすると、部屋で過ごすことが多くなり、現在は読書が捗る時期とも言えます。
    このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    本作は、以下の二編により構成されています。

    1.生者の言伝

    「蒼汰くんは、二階で人を刺し殺したんですか?」

    夏木蒼汰は血にまみれた包丁を握りしめていた。

    今更ながらそれに気づき、呆然としていたが、ある計画を実行するためにはここでつかまる訳にはいかないと、証拠の隠滅をはかろうとする。

    その時、玄関のチャイムが鳴ったためドアモニターを確認すると、
    女子大生と思われる二人組の女性が雨宿りをたのみに来ていた。

    2.覗き窓の死角

    「人が人を殺す理由」「人が人に殺される理由」

    名高いチェーンの喫茶店で偶然出会い、共通の趣味である「本格ミステリ」について語り合うほど仲良くなった探偵・城塚翡翠とフォトグラファー・江刺詢子。

    二人は本格ミステリの話で盛り上がり、その席で、詢子から写真のモデルになってもらえないかと頼まれた翡翠。

    それを了承し、ある公園で一日中写真会を行った翡翠と詢子。

    そんな翡翠の自宅に、警視庁刑事部捜査第一課殺人犯捜査の刑事、槙野と蛯名が訪ねてくる。

    二人の刑事の目的は、詢子が容疑者になっている殺人事件のアリバイ確認のためだった。


    ーー

    「生者の言伝」では、

    友人の別荘に侵入&友人の母親を殺してしまった高校生。
    そこに、偶然立ち寄った翡翠と助手の千和崎真。
    相手は高校生なので、翡翠が手のひらで転がしていたのだが…

    「覗き窓の死角」では、

    事件以外で心を許せそうな友人が出来た翡翠。
    共通の趣味である本格ミステリの話で盛り上がったり、
    写真のモデルになりながら深い話をしたり、楽しんでいたのだが、
    その友人は翡翠をアリバイトリックに利用していた…

    どちらも、今までのシリーズとは違ったシチュエーションを味わうことが出来、本作も楽しむことが出来ました。

    ちょっとした部分に、物語のキモとなる文章や伏線が描かれているので、個人的にかなり好きなシリーズですが、本シリーズと、剣持麗子シリーズ

    は、表紙デザインや主人公キャラの第一印象で損をしていると思います。

    しかしどちらのシリーズも、読み進めると、始めとは違った主人公感を味わえると思いますので、おススメです。

    爽やかなミステリと城塚翡翠の葛藤も描かれた一作。

    是非ご一読ください。


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