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【簡単あらすじ】プリンセス・トヨトミ(微ネタバレ)【万城目学/文春文庫】


    『 さようなら、プリンセス ーー って 』


    「大人と子供」
    「役人と中学生」

    本来なら、全くつながりの無いはずの二つの要素が、
    ある秘密のストーリーを介して濃密に絡みあうとどうなるのか。

    万城目さんの作品らしさ全開のエンターテインメント作品です。




    ―

    『はじめに』
    十月の中旬から、急激に気温が下がってまいりました。また、天気もあまり良くない日が続いておりますので、家や自室で過ごす時間が増えていると思います。また、寝る前のちょっとした時間などでの読書も大変捗ります。
    この時期は「読書の秋」と昔から言われていますが、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    『 board of audit of Japanーーです 』


    日本には会計検査院という役所がある。

    それは国の仕組みである、

    三権分立・「行政権(内閣)」「立法権(国会)」「司法権(裁判所)」のいずれにも属さない機関、

    という性質を持っている。

    大日本帝国憲法時代から、天皇に直属する機関として存在し、現在もあらゆる国家権力の影響から超然としてたたずむ機関。

    そんな会計検査院第六局に所属する副長・松平元、鳥居忠、旭・ゲーンズブール、の三人は、全国各地に分配されている国家予算(補助金)が適正に使われているかどうかを検査することが仕事だ。

    ある出張で、三人は大阪府庁の検査を終え、その後社団法人OJOを検査することになるが・・・


    ーー

    巻頭から会計検査院という特殊な役所の説明がされ、そして、大阪府庁内での検査、という緊迫した展開から始まり、突然大阪府の商店街&中学校という庶民的な場面へと転換します。

    「大人と子供」
    「役人(公務員)と中学生」

    本来でしたら、全くつながりの無いはずの二つの要素が、あるストーリーを介して濃密に絡みあうとどうなるのか。

    こういった物語と「大阪城」「豊臣氏」は、とても相性が良いですよね。
    もちろん、凄い空想の話ではあるのですが、可能性を全否定しにくい話です。

    江戸城や徳川氏では、このような話しの広がりにはなりそうにならないですし、一気に話が空虚・嘘臭くなってしまいます。

    ※私のようなおじさんにしか分からない話題ですが、
     大阪城といえば「ミスター味っ子の味皇リアクション」を思い出してしまいます笑

    また、終盤である人々から話される「大々的な組織運営」についてのネタばらしが、男性目線からと女性目線からのどちらからも話されるところがとても良かったです。

    男性目線からの話だと「ホントにそんなことを長年維持出来るかな?」
    という疑問しかなかったので、上手くまとまったと思います。

    荒唐無稽とも言えるあり得ない話ですが、もしかすると・・・と考えてしまうような万城目さん作品らしさ全開のエンターテインメント作品。

    是非ご一読ください。



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