メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【簡単あらすじ】死体埋め部の悔恨と青春(微ネタバレ)【斜線堂有紀/創元推理文庫】


    『 ・・・・・・助けてください、織賀先輩 』


    東京にある英知大学に合格し入学した、新入生の祝部。

    東北の小さな町に生まれ育った祝部は、大学入学とともに上京・小さなアパートに入居し、初めての登校日を迎える。

    初日ということで、学部の面々や教授との顔合わせ等の説明会が行われ、説明会の終わりには簡単な宴会が開催される。

    それなりに楽しみ、解散した頃には夜更けになっていた。

    祝部は自宅へ帰ろうとアパート近くの公園を通ると、ナイフを持った見知らぬ男に襲われた。

    当然、死に物狂いで逃げようと必死に抵抗し・・・

    気づいたら、襲ってきた男は死んでいた。

    格闘で散らばった持ち物を拾い集めていると、そこへ赤ジャージの男が声をかけてきた。



    ―

    『はじめに』
    東北南部でも水不足が心配されるような、真夏日どころか猛暑日が毎日続いています。
    当然、エアコンを起動しながら自室で過ごすことが多くなりますが、そうなると読書をするための絶好のシチュエーションを得られ、読書が捗る時期がやってきましたので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
    この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    大学入学初日に不可抗力で人を殺してしまった祝部浩也が、大学の先輩・織部善一と行う、死体埋め部の活動を描写した作品です。

    織部が持ってきた?死体について、
    祝部が「どのような背景のある死体か」ということを推理します。

    第一話 死体埋め部と指折りフェティシズム

    自宅への帰り道、不可抗力で人を殺してしまった祝部。

    その死体の処理を手伝ってくれると話す、織部に従い車に乗ると、
    既に車の中には、

    「左手の指のみが全部折られている女性」の死体があった。

    ―

    第二話 死体埋め部と悪夢のディレッタンティズム

    成り行きで、織部とともに「死体埋め部」に入部した祝部。

    難解過ぎる履修登録を完璧に肩代わりしてくれるなど、理想的な先輩像を持つ織部を見直しつつあったが、週末には第二回目の部活動が行われた。

    今回は、
    「英語辞典が四冊・ページが抜き取られている広辞苑が一冊」
    が入っているカバンを所持していた死体だった。

    ―

    第三話 死体埋め部と恋するエウへメリズム

    大学入学してから半年、祝部は、大学生活も死体埋め部の活動も充実し・それなりに楽しんでしまっていた。

    そのツケが巡り巡ってきたのか、今回の死体は、祝部が好ましく思っていた同級生・移川加奈だった。

    加奈の死体は「ワンピースの下に、スクール水着を着ている」という状態だった。

    ―

    幕間 死体埋め部と合法アジャストメント

    ある日、織部から「ちょっと買い物いこうぜ」と誘われた祝部は、新宿で書店・スポーツ用品店・楽器店など様々な店を連れまわされる。

    ―

    第四話 死体埋め部の栄光と崩壊

    移川加奈を埋めた二週間後、祝部は織部に

    「週末、一緒にドライブに行きましょう」

    とお願いした。


    ーー


    斜線堂有紀さん。


    昨年に初読みし、

    魅力的な題名
    読みやすく・丁寧な文章の紡ぎ方
    ミステリー部分の秀逸さ

    などから、お気に入りの作家さんになり、以前から多くのレビューをしているのですが、

    本作については、上記の(以前までの)イメージが全く違う・正反対の体験が出来ました。

    乱暴な言い方ですが、「もし、内容や文体を苦手・嫌いに感じた読者がいるのであれば、その方には無理に読んでもらうことは無い」と言っているような荒々しさまで感じる作品です。

    今まで私が読了してきた作品(最近の作品)が、

    読みやすく・丁寧な内容からストーリーに没入させ、一気読みさせる

    のであれば、

    本作は、

    細部には違和感があるかもしれないが、ストーリーの魅力で、力づくでも・無理やりにでも先を読ませる

    と分類されます。

    私は、本作のようなテイストも大好きなので、斜線堂さんの新たな魅力を感じることが出来、さらに好きな作家さんになりました。

    既に続編も購入していますので、とても楽しみです!

    現在刊行している作品からは想像しにくいテイストの本作、斜線堂さんの別の一面を体験することが出来ますので、是非ご一読ください。


    ーー
    ☆同作者の他作品レビュー☆



    ☆他の小説レビュー☆



    あなたへのおすすめ