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【簡単あらすじ】逆ソクラテス(微ネタバレ)【伊坂幸太郎/集英社文庫】


    『 最終的には、真面目で約束を守る人間が勝つ 』



    伊坂では作品では珍しい「子供」をテーマにした短編集です。

    ですので、意外さや新鮮さを感じる短編ばかりです。

    伊坂さんが、「唯一と言っていいくらい、子供とかに読んで欲しい」
    と語った本作を、皆さんも是非ご一読ください。





    ―

    『はじめに』
    東北南部もついに梅雨入りし、雨が降り・湿度が高い日が多くなっており、私だけでなく多くの方の不快指数が高まっている日々が続きます。
    しかし、エアコンを起動すると、自室で飲み物を片手に読書をするという、絶好のシチュエーションを得られる時期でもありますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
    この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

    ーー

    本作は、伊坂さん本人が「苦手」と語っている、「少年がテーマの短篇アンソロジー」集です。

    1.逆ソクラテス

    『 僕はそうは思わない 』

    小学校教師・久留米は、「色々なことを決めつける」性質がある。

    クラスメイトの安斎・加賀・佐久間らは、そんな久留米の「先入観を崩す」ことを目的に、テストのカンニング・美術館の絵画すり替え・不審者から同級生を守ったという噂作戦、など様々な行動を起こす。

    ー

    2.スロウではない

    『 うむ、では 』『 はい 』『 消せ 』

    運動会のリレー競技。

    普通であれば足の速い生徒が選ばれるが、ある生徒の提案で、くじ引きで選手が選ばれることになった。

    足が遅いのに選ばれた司と悠太らは、放課後に集まり練習を開始した。

    ー

    3.非オプティマス

    『 相手によって態度を変えることほど、格好悪いことはない 』

    頼りない先生と、生徒にも保護者にも思われていた久保先生には、人には言えない過去があった。

    ー

    4.アンスポーツマンライク

    『 俺、バスケのプロチームに行ってみるよ 』

    小学生時代にミニバスのチームメイトだった五人が大人になり、
    久しぶりに母校の体育館で会うことになった。

    そこで五人はとんでもない事件に巻き込まれる。

    「バスケの世界では、残り一分を何というか知ってるか?」
    「永遠だよ、永遠」

    ー

    5.逆ワシントン

    『 最終的には、真面目で約束を守る人間が勝つ 』

    同級生が家で虐待されているかもしれないと感じた僕たち。

    どうにかして本人に事実を確認しようと考えた僕たち。

    そんな僕たちは、悩んだ末にゲームセンターに向かった。


    ーー

    個人的には、「スロウではない」が好きです。

    子ども時代だからこそ起こり得る様々な出来事と、それに伴う関係性の変化。

    子どもだからと言って、全てが許されるという訳ではもちろんありませんが、本人が後悔してやり直そうと一所懸命毎日を過ごしていると知ったとき、周りの正しい反応とはどんなものか。

    私の子ども時代はどちら側でもありませんでしたが、もし立場が違ったならばと考えさせられる話でした。

    小学生が中心ということで、通常の青春ものとはまた違った物語。

    伊坂作品ではあまりないテーマの本作。

    是非ご一読ください。


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