
50代で早期退職する前に、「資産寿命」を計算してみよう
「50代で会社を辞めたい。でも、今の資産で本当に大丈夫だろうか?」
早期退職を考えたとき、多くの人が最初に確認するのは「資産がいくらあるか」ではないでしょうか。
「3,000万円あれば大丈夫」
「5,000万円あれば安心」
そんな目安を見かけることもあります。
でも、早期退職できるかどうかは、資産額だけでは判断できません。
同じ3,000万円でも、年間生活費が300万円なのか450万円なのかで、資産の減り方は大きく違います。
さらに、
・退職後にどのくらい働くのか
・65歳から年金をいくら受け取るのか
・資産をどの程度運用するのか
・インフレによって生活費がどう変わるのか
によっても結果は変わります。
そこで重要になるのが、**「資産寿命」**という考え方です。
「いくらあるか」より「何歳まで持つか」
早期退職を考えるとき、本当に知りたいのは、
「この資産で何歳まで生活できるのか?」
ではないでしょうか。
例えば50歳で3,000万円あったとしても、年間生活費が400万円なら、単純計算では7~8年で使い切ってしまいます。
もちろん、実際には退職後の収入や年金、運用益などがあります。
だからこそ、
資産+収入+支出+年金+運用
をまとめて考える必要があります。
これが「資産寿命」を考えるということです。
「完全リタイア」だけが選択肢ではない
50代の早期退職では、退職後の働き方も重要です。
例えば、
完全リタイア
月10万円だけ働く
月20万円働く
この3つでは、資産の減り方が大きく変わります。
月10万円でも年間120万円。10年間なら1,200万円です。
「会社を辞める=一切働かない」と考える必要はありません。
「どのくらい働けば、自分が望む生活を維持できるのか」
という考え方もできます。
シミュレーションは「未来を当てる」ためのものではない
資産寿命を計算すると、
「80歳で資産が尽きる」
という結果が出ることもあります。
でも、それだけで「失敗」と判断する必要はありません。
大切なのは、
「月10万円働いたらどうなる?」
「生活費を月3万円減らしたら?」
「退職を2年遅らせたら?」
と条件を変えてみることです。
つまりシミュレーションは、未来を予言するものではありません。
自分にとって、どんな働き方・生活費・資産運用なら納得できるのかを考えるための道具です。
早期退職で考えるべきこと
「資産はいくらあれば会社を辞められる?」
この問いだけでは、答えは出ません。
むしろ、
「自分は何歳まで、どんな生活をしたいのか?」
を先に考える。
そのうえで、
「その生活を実現するために、いくら必要なのか?」
を逆算する。
私は、この順番が大切だと考えています。
早期退職を考えている方は、まず現在の資産、年間生活費、退職後の収入、将来の年金を書き出してみてください。
そして、
「自分の資産は何歳まで持つのか?」
を一度計算してみてはいかがでしょうか。
数字にしてみると、漠然とした「お金の不安」が、具体的な「考えるべき課題」に変わるかもしれません。
関連する本
関連するテーマの本です。
『早期退職、辞める前に確かめること』(Kindle本・著者: 金子英司)
早期退職を考えたとき、お金は大枠で確かめれば足りる。決め手は、辞めたあとの時間と労力の使い道。
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※これは一般的な情報提供であり、個別の投資助言ではありません。