
カード明細にある。でも何を買ったか分からない。ひとり社長の経理はどうする?
月末にカード明細を見ていると、たまにありませんか。
「これ、何だっけ?」
金額は載っている。
カードを使ったこともたぶん間違いない。
でも、店名を見ても何を買ったのか思い出せない。
Amazon、Apple、Googleのように、明細だけでは中身が分からないこともあります。海外サービスだと、カード明細に表示される名前と実際に使ったサービス名が違うこともあります。
こういう取引が1件あるだけで、
「これが分かるまで月次を締められない」
となってしまうと、経理が止まります。
前回の記事では、領収書が見つからないときも、経理全体を止めないという話を書きました。
カード明細の「これ何だっけ?」も、基本的な考え方は同じです。
1.まず、カード明細から分かることを整理する
最初から勘定科目を決めようとする必要はありません。
まず確認するのは、
利用日
金額
カード明細に表示されている店名
自分のカードか家族カードか
など、いま分かっている事実です。
ここで大切なのは、
「たぶん○○だろう」で処理しないこと。
思い出せないなら、思い出せない状態のまま次の確認に進みます。
2.メールや注文履歴を探す
次に、カードを使った痕跡を探します。
たとえばAmazonなら注文履歴、サブスクなら管理画面、ネットサービスならメールの領収書や注文確認などです。
カードの利用日と実際の購入日が少しずれることもあるので、前後の日付も確認します。
私なら、こんな順番で確認します。
カード明細
↓
メール
↓
ECサイト・サービスの注文履歴
↓
領収書・請求書
ここまで確認すれば、何の支払いだったのか分かるものも多いはずです。
3.それでも分からなければ、無理に処理しない
問題はここです。
調べても分からない取引が残ったとき、
「たぶん消耗品費かな」
などと、とりあえず処理してしまいたくなります。
でも、内容が分からないまま税務上・会計上の扱いを決めるのは避けたいところです。
必要に応じて税理士・会計担当者などに確認します。
そしてもう一つ大事なのが、
1件分からないからといって、月次全体を止めないこと。
です。
4.「未処理一覧」に残して先へ進む
分からない取引は、頭の中で覚えておくのではなく、
「確認が必要なもの」として残しておく。
例えば、
日付金額明細状況メモ8/155,980円AMAZON.CO.JP確認中注文履歴を確認8/20980円APPLE.COM確認中サブスクの可能性
こんな簡単な一覧でも十分です。
ほかの処理を進めて、あとから資料が見つかったところで確定する。
これなら、「1件分からない」が「今月の経理が終わらない」になりません。
月次決算は「全部分かってから始める」必要はない
ひとり社長の経理で大変なのは、一つひとつの仕訳そのものより、
「あとで確認しよう」が増えていくこと
ではないでしょうか。
請求書がまだ届いていない。
領収書が見つからない。
カード明細を見ても何の支払いか分からない。
こうしたものを全部解決してから月次を進めようとすると、なかなか締まりません。
だから、
分かるものは進める。
分からないものは見えるように残す。
分かったところで確定する。
この流れを作っておく方が、月次の経理を続けやすくなります。
「分からない取引」を放置しない仕組みに
こうした「あとで確認するもの」を頭の中で管理しなくて済むように、取引入力・未処理一覧・月次チェックなどをまとめたGoogleスプレッドシートを作りました。
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「何が終わっている?」
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