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Photo bysatomigoro

神輿とフレネミー

    最近、文章を書くのが楽しい。
    noteを始めたときは、過去の波瀾万丈をまとめようと負の側面ばかりをたどっていたから、重く苦しかった。
    書き終えたら放心して、何を書いたらいいのかわからなくなっていた。
    無職の日々に、書けるような新鮮な話題などないから、内側を掘るばかりではネタが尽きてくる。
    よく見えない相手に、公開で独り言を並べていくのは、羅針盤をなくした闇夜の海原の航海ようだった。

    文学フリマに行ってみて、少し息が抜けた気がする。
    今はなんだか、これから出会う誰かに手紙を書くような、少しだけ弾むような気持ちで書いている。

    「ひとりで生きていく」と肩に力が入りすぎて、力みすぎていたかもしれない。
    実際、あんたたちになにがわかるのよ、と人を遠ざけていた面もある。
    これ以上傷つきたくなくて、殻のバリアで自分を保とうと守ってきた。

    外に出ると、ときどき出会いに恵まれ、担ぎ上げてくれる人に出会うことがある。
    神輿に担がれ、調子に乗り、羽目を外す。
    「あんたはひとりでいられない」と自重を促す声が背中から響いた時もあった。
    私が頑張りたいと踏み出そうとしているときに限って、普段はなんの連絡もよこさない友達が親切そうな顔をする。
    「それはやめたら?」と正しさを振りかざす声に、足を引っ張られそうなときもあった。
    結局、面倒くさくなって縁を断ち切り、やっぱりひとりでいるのが楽だと思ったりもする。

    ひとりで凛として生きる。

    それは決して、もう誰とも関わらないというのでもなく、かといって誰かに依存するというのでもなく。
    自分の好きを見つめて、本当の自分のままで笑っていられるようになることなのかもしれない。

    そろそろ動き出さなきゃと思う。今の自分に、なにができるのかわからないけれど。

    創作大賞用にと、無職になってからの1年の日々をまとめた。1本の記事にするべきだったのかもしれないけれど、18の連載にすることにした。
    その連載が今日で終わる。
    正直、なんだか長かった。
    7月8日の締切りから逆算して、週に3日のペースで出すことにしたものの、最初のうちは新鮮でも、途中から段々とモチベーションが落ちてくる。中盤に差し掛かる頃には、その日の自分と過去の自分が書いた言葉に乖離を感じて、このまま出してもいいのかなぁと迷ったりもした。
    言葉はナマモノだ。
    瞬間を切り取って、閉じ込めて、その時のホンモノが宿る。書いた日から時間が経てば経つほど、その時の自分と距離ができる。
    小説ならばそれが推敲の一助になるけれど、noteという場所ではなんだか鮮度が足りない。

    キャンプ記事では、キャンプ関連の。
    文学フリマの記事では、創作関連の。
    それぞれに類するアカウントの皆さまからたくさんのスキをいただいた。
    そのすべてを追いきれなくて申し訳ないと思いつつ、フォロワーがとうとう100人を超えた。


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    スキも嬉しいです🫶


    飽きっぽい私がここまで続けてこれたのも、スキを押してくれたり、フォローしてくれたり、コメントをしてくれたりした皆さまのおかげだと思っている。本当にありがたい。
    どういうところにひっかかってフォローしてくれているのか、その共通項がいまだ見出せていないので、これからも特にジャンルに拘らずに気ままに更新していこうと思う。
    キャンプしたり、小説を書いたり、本を作ったり、虚空に噛みついたりしながら。

    フレネミーはいらない。
    神輿にも乗り切れない。
    普通のフリもまだできそうにない。


    この連載の期間中に、公募用の小説を一本脱稿した。書き上げるのがだいぶ早くなった。続けられるのかはまだわからない。でも、小説を書くのは今のところ楽しいので、もう少しやってみようと思う。
    いつか、皆さまにお届けできたら。





    ――

    このエッセイは、note創作大賞2026への応募作品として、 無職の一年を18の物語で綴った連載です。


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    静かな繋がりに、感謝。




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    小説を書く人。日々のエッセイ。 文学フリマで上がって下がる。 誰かの本棚に、「お気に入り」として置かれるのが夢。 好きなことはキャンプ、寝る、読書。

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