
空を見上げた日から始まった龍神さんのサイン |第2話 静かなる始まりの時
2020年6月。
いつもの散歩道。
見慣れたはずの景色。
それなのに、その日の夕日は
どこか違って見えた。
沈みゆく光が、
胸の奥を静かに照らす。
理由はわからない。
ただ、足が止まった。
気づけば、携帯を向けていた。
空を撮ることなど、
それまでほとんどなかったのに。
シャッターを押す。
その瞬間、
胸の奥に小さな余白が生まれた。
「なんか、気持ちいい。」
説明はいらない。
ただ、そう感じた。
夕日は沈む。
けれど光は終わらない。
見えないところで、
次の朝の準備が始まっている。
あの日の夕方の出来事が、
後になって静かに腑に落ちた。
ああ、
あれが始まりだったのかもしれない。
大きな決意も、宣言もない。
ただ、空を見上げただけ。
それでも、
何かが、
確かに動き出していた。
静かなる初まりの時。
はい全て🤗✨🐉🐲🐦🔥
良氣良氣🐉
3話