
就活の軸って聞かれるけど、全部大事じゃない?笑
「就活の軸は何ですか?」
就職活動をしていると、たぶん結構聞かれる質問だと思う。
大学3年生の夏、インターンシップに参加し始める頃。
この時点で、
「私の就活の軸はこれです」
って、はっきり決まっている人ってどのくらいいるんだろう。
もちろん、決まっている人はそれでいい。
やりたい仕事があって、働きたい場所があって、大事にしたいことも分かっている。
それはすごいことだと思う。
でも、分からない人もたくさんいるんじゃないかな。
だから、いろんな会社を見に行く。
いろいろ見たら、余計に分からなくなった
夏にインターンシップへ行って。
秋、冬といろんな会社を見て。
年が明けて春になって、大学4年生になって。
たくさんの会社を見ていくうちに、最初に持っていたイメージが変わることもあると思う。
思っていたより、この仕事面白そう。
この業界、勝手に堅そうだと思ってたけど全然違った。
社員さん、みんないい人だったな。
こっちの会社も楽しそう。
知らなかった仕事を知って、偏見がなくなって、選択肢が増えていく。
それはすごくいいことなんだけど。
増えた結果、
「で、私は何が向いてるんだ?笑」
ってならない?笑
しかも、会社を選ぶときに大事なことって、一つじゃない。
お給料は、生活していくうえで大事。
休みも大事。
福利厚生も気になる。
どこで働くのかも大事。
地元で働きたいのか、全国いろんなところへ行ってみたいのか。
仕事内容ももちろん大事だし、一緒に働く人がどんな人なのかも気になる。
……全部大事じゃん笑
そこに優劣をつけて「これが私の軸です」と決めろと言われても、そりゃ迷子にもなるよなあと思う。
「やりたい」と「向いている」は、ちょっと違う
やりたいことなら、あるかもしれない。
でも、それが自分に向いている仕事なのかは、実際に働いたことがなければなかなか分からない。
私自身、何度か転職しているけれど、働いて何年も経った今だからこそ、
「私はこういう仕事が好きなんだな」
「こういうことをしているときは楽しいな」
「これはあんまり得意じゃないな」
と分かることがたくさんある。
同じ仕事でも、一緒に働く人によって、成長の仕方もモチベーションも全然違ったりする。
だから学生の時点で、
「自分に一番向いている仕事を見つけなきゃ」
と考えすぎなくてもいいんじゃないかな、と私は思っている。
じゃあ、私が今、
「あなたの仕事選びの軸は何ですか?」
と聞かれたら、何と答えるか。
たぶん、これ。

私が私らしくいられる場所
私にとっては、一緒に働く「人」がすごく大事。
もう少しちゃんと言うなら、
「私が私らしく働ける人たちがいる場所」
なのかもしれない。
私は結構、何でも口に出す。
明るいと言えば聞こえはいいけど、まあまあうるさい笑
わいわいするのも好きだし、上の人にも下の子にも比較的フレンドリーにいく。
もちろん相手によって変えるし、TPOはわきまえている……つもり笑
それでも、たまに変なことを言う。
そんなときに、ものすごく詰められたり責められたりするんじゃなくて、
「またなんか言ってるよ笑」
くらいで笑ってくれる人がいる。
必要ならちゃんと注意してくれるけど、私そのものまで否定しない。
「莉子さんだからね笑」
なんて笑いながら、ちょっとカバーしてくれる人もいる。
そういう人たちの中にいると、
「私が私のままでいてもいいんだな」
と思える。
私は、そういう場所がすごく好きだ。
苦手な人はどこにでも必ずいる
もちろん、会社にいる全員と気が合うなんてことはない。
どこの会社に行ったって、苦手な人はいると思う。
でも、例えば苦手な人が1割いても、残りの9割が話しやすい人だったら。
その1割の人との間で何かあって、嫌なことを言われたり、悲しい気持ちになったりしても、残りの人たちに話せる。
「それは嫌だったね」と聞いてくれる人もいれば、
「でも、それは莉子さんのここも良くなかったんじゃない?」
と言ってくれる人もいる。
気にかけてくれる人もいる。
そういう場所だと、ちゃんとリカバリーができる。


でも、居場所は誰かにつくってもらうだけじゃない
ここまで書くと、
「じゃあ、人間関係がいい会社を探せばいいってこと?」
となりそうだけど、少し違う。
私は、自分の居場所は自分でもつくるものだと思っている。
自分を受け入れてほしいなら、まず自分が相手を受け入れる。
私はこれをすごく大事にしている。
相手が自分とは全然違うことを言っても、最初から否定しない。
「この人は、そう考えるんだな」
と、まずその人の価値観として受け止める。
そのうえで、私は私の考えを持っている。
相手に合わせて自分をなくすわけでもないし、自分の考えを相手に押しつけるわけでもない。
自分から声をかけに行く。
誰かが困っていたら、自分に何かできないかなと考える。
少しずつ相手の世界に入っていって、「この人なら話しても大丈夫かな」と思ってもらう。
そうやって関係をつくっていく。
就活の軸は、途中で見つけたらいい
だから、もし今就活をしていて、
「就活の軸は何ですか?」
と聞かれるたびに、
「いや、それが分からないからいろんな会社見てるんですけど……」
と思っている人がいたら。
私は、それでいいと思う。
いろんな会社を見て、
「給料だと思ってたけど、私、意外と休みを気にしてるな」
とか。
「仕事内容ばっかり見てたけど、社員さんたちの雰囲気すごく良かったな」
とか。
「大きい会社がいいと思ってたけど、会社の規模ってそんなに気にならないかも」
とか。
見ていく中で、自分が何を気にしているのかが少しずつ分かってくることもある。
私だったら、一緒に働く人。
そして、
「この人たちの中で、私は私らしく働けそうか」
を大事にする。
でも、それはあくまで私の軸。
給料でもいい。
休みでもいい。
仕事内容でも、勤務地でも、成長できる環境でもいい。
たぶん就活の軸って、人事に聞かれたときに立派に答えるためにつくるものじゃない。
会社を見ながら、
「私は、こういうことを大事にする人なんだな」
って、自分のことを知っていくためのものなんじゃないかな。
最初から決まっていなくてもいい。
いろんな会社を見て迷っているうちに、少しずつ見えてくるものなのかもしれない。
迷子になってるようで、ちゃんと探してる途中なんだと思う。