
【音声配信】エールの贈り物ー賢者の贈り物より
朝の数分で、心の向きが変わる日があります。
贈り物って、モノじゃなくてもいい。
「エールの贈り物」を、声で置いておきたくて——今朝、ラジオを配信しました。
今日のラジオ配信のテーマは、「エールの贈り物」。
オー・ヘンリーの『賢者の贈り物』を紹介しつつ、わたしが灯火杯に応募した短編小説『ことばの贈り物、クリスマスの夜に』も紹介・抜粋して朗読しました。
エールの贈り物、ってなんだろう
「がんばって」と言うこともエール。
でも、今日のわたしが話したかったのは、もう少し生活寄りのエールです。
たとえば、相手の“これから”が少し楽になるように。
未来がほんの少し、軽くなるように。
エールって、言葉のかたちをしていなくてもいい。
贈り物のかたちをしていなくてもいい。
——そういう話を、朝のラジオにしました。
オー・ヘンリー『賢者の贈り物』を、朝に読む理由
『賢者の贈り物』は、クリスマス前夜の物語。
主人公デラの手元には、たったの「1ドル87セント」。それでも、夫ジムに贈り物をしたい。
ふたりには、それぞれ誇るべき宝物があって、
相手のために、それを手放す決断をする。
この物語がすごいのは、
「贈り物=モノ」という考えを、静かに裏返してくれるところだと思います。
贈り物の中心に残るのは、金額じゃなくて、
“相手の人生を大切に思う”という気持ち。
だからきっと、朝に読んでもちゃんと沁みる。
忙しい一日が始まる前に、「大切にしたいもの」を思い出させてくれるから。
(※ラジオ内では、原作:オー・ヘンリー/翻訳:結城浩 で紹介・抜粋して朗読しました。)
灯火杯応募作『ことばの贈り物、クリスマスの夜に』は、“返事”として書きました
今回、灯火杯に応募した短編小説のタイトルは、
『ことばの贈り物、クリスマスの夜に』。
舞台は、夜更けの団地。
洗濯機の音だけが低く鳴って、スタンドライトひとつが“書斎”になる夜。
学生のころに読んだ『賢者の贈り物』を思い出しながら、
いまの生活の中で、もう一度「贈り物」について考えていく話です。
わたしの物語では、“贈り物”が少しだけ違う形で出てきます。
それは、モノではなくて——応援のかたち。
相手の未来に、時間が生まれるように。
「続けたい」を続けられるように。
そんな“エールを渡す”物語を、クリスマスの夜に置いてみました。
今朝のラジオで朗読した一節(聴きどころ)
今回の配信では、『賢者の贈り物』の雰囲気が伝わる部分を抜粋で。
そして、応募作『ことばの贈り物、クリスマスの夜に』も、短く朗読しています。
耳で聴くと、物語って「体温」が出るんですよね。
文字のときは静かな行も、声にすると少しだけ震えたり、間が生まれたりする。
もしよかったら、家事の合間や移動中に、耳だけ寄せてください。
さいごに:あなたの「エールの贈り物」は、何ですか
今日、この記事に置いていきたい問いは一つだけ。
あなたにとっての「エールの贈り物」って、どんな形ですか。
言葉でも、時間でも、行動でも。
あるいは、誰かに渡すものじゃなくて、自分に渡したいものでも。
コメントで一言でも聞かせてもらえたら、とてもうれしいです。
喜木 拝