
各クラブにはそれぞれ名物牝系があると聞いたので、来月入会予定のロードTOにはどんな牝系があるのか調べて、せっかくだから分析もしてみた。
一口馬主クラブには、それぞれ「このクラブといえばこの牝系」という名物牝系があるらしい。
来月、ロードサラブレッドオーナーズへの入会を予定している私としては、ここは当然気になるところ。
ロードTOには、どんな名物牝系があるのだろうか。
少し調べてみると、ロードTOにはクラブ所属馬を何代にもわたって送り出している牝系が複数存在していた。
なかでも大きな存在感を放っていたのが、
ワンフォーローズ牝系
レディバラード牝系
の2大牝系だった。
せっかくなので、単に代表馬や血統表を眺めるだけではなく、実際にロードTOで募集された馬たちの成績を集計し、「名物牝系は本当に走っているのか」まで調べてみることにした。
今回の集計条件
対象は、2016~2023年産のロードTO募集馬263頭。
成績は2026年10月19日時点とし、以下の条件で集計した。
勝ち上がり:中央・地方を合わせた実勝利数が1勝以上
3勝馬:同3勝以上
OP馬:収得賞金1,601万円以上
本賞金1億円超:本賞金が10,000万円を超える馬
募集取消馬は除外
未出走馬と未勝利馬は分母に含む
まだ競走生活の途中にある若い世代も含まれるため、今後数字が上昇する可能性はある。その点は留意しつつ、すべての牝系を同じ条件で比較した。
ロードTOの名物牝系
今回、ロードTOで継続的に募集馬を送り出している代表的な牝系として、次の6系統を抽出した。
ワンフォーローズ牝系
レディバラード牝系
サッカーマム牝系
ワイルドココ牝系
スピニングワイルドキャット牝系
シンコウラブリイ牝系
この6牝系に該当した募集馬は、過去8世代で73頭。全263頭の27.8%だった。
成績面で見ると存在感はさらに大きい。

名物6牝系を合わせた平均値は、勝ち上がり率、3勝馬率、OP馬率、本賞金1億円超率の4指標すべてでクラブ全体の平均値を上回った。
特にOP馬率は、クラブ全体の11.4%に対して19.2%。6牝系以外の8.4%と比べると、2倍以上の差がついている。
名物牝系と呼ばれるのは、単に同じ母系の馬が何度も募集されているからではなかった。
実際に勝ち上がり、その後もクラスを上げる馬を繰り返し送り出しているからこそ、クラブを象徴する牝系になっているようだ。
全体を比較すると、母数の小さい牝系には注意が必要なものの、それぞれ異なる特徴が見えてくる。その中でも、頭数と実績の両方が揃っているのがワンフォーローズ牝系とレディバラード牝系だ。
そこで今回は、この2大牝系を中心に詳しく見ていきたい。
2大牝系の一角、ワンフォーローズ牝系
ロードTO固有の牝系として、最初に名前が挙がるのはワンフォーローズ牝系だろう。
起点となるワンフォーローズは、カナダで古牝馬チャンピオンに3度選ばれた実績を持つ。
その娘からは、レディアルバローザ、キャトルフィーユ、エンジェルフェイスといった重賞馬が誕生。さらに枝分かれした母系から、オールフォーラヴ、ヴィオリーナ、アルジーヌ、クランフォード、ロードレゼルなど、多数のロードTO所属活躍馬が出ている。
今回の8世代では、ワンフォーローズ、レディアルバローザ、キャトルフィーユ、エンジェルフェイス、メイズオブオナー、オールフォーラヴ、アルテラローザ、ベルフィオーレの各枝から出た21頭を集計対象とした。

21頭という比較的大きな母数で、勝ち上がり率71.4%。さらに約4割が3勝以上、約3割がOP水準に到達している。
単に未勝利戦を突破するだけではなく、その後も上のクラスまで進める馬が多い。
また、特定の一頭の繁殖牝馬に実績が集中しているわけでもない。
キャトルフィーユの枝からアルジーヌ、ロードプレジール、サンクフィーユ、メルトユアハートなどが出て、エンジェルフェイスの枝からはロードレゼルやクランフォードが出ている。
規模、枝の広がり、上級馬の頭数を考えると、ワンフォーローズ牝系はロードTO最大の基幹牝系と呼んでよさそうだ。
勝ち上がり率84.6%のレディバラード牝系
もう一つ、予想を超えて驚くほどに優秀だったのがレディバラード牝系だ。
レディバラードはTCK女王盃、クイーン賞などを制したダート重賞馬。その一族からはダノンバラード、ロードアリエスなどが出ており、ロードTOではレディアーティストからデルフィーノへと続く枝がロードデルレイを送り出した。
今回の集計では、レディバラード、デルフィーノ、エンジェリックレイ、ベイコート、ソルファの各枝から募集された13頭が対象となった。

13頭中11頭が勝ち上がり。さらに6頭、ほぼ2頭に1頭が3勝以上に到達している。
本賞金約2億9,000万円を記録しているロードデルレイの存在は大きいが、この牝系の強みはロードデルレイだけではない。
ロードラビリンス、クラヴィコード、ロードブライト、ロードドレイクなども3勝以上を記録している。エンジェリックレイの枝でも複数の勝ち馬が出ており、一頭の大物によって見かけ上の数字が引き上げられただけではない。
勝ち上がりの堅さという点では、ワンフォーローズ牝系以上の結果となった。
2大牝系を合わせるとどうなるか
ワンフォーローズ牝系とレディバラード牝系を合計すると、対象は34頭になる。

2大牝系から募集された34頭のうち、26頭が勝ち上がり、14頭が3勝以上、9頭がOP水準に到達している。
つまり、
4頭に3頭以上が勝ち上がる
約5頭に2頭が3勝以上
約4頭に1頭がOP馬になる
という結果だ。
特にOP馬率は、2大牝系の26.5%に対して、それ以外の募集馬は9.2%。
母数が限られているので将来も同じ率が続くとは断言できないが、少なくとも過去8世代において、2大牝系がロードTOの成績を大きく支えていたことは間違いない。
両者の性格にも少し違いがある。
レディバラード牝系は、勝ち上がり率84.6%、3勝馬率46.2%という安定感が魅力。
一方のワンフォーローズ牝系は、21頭という規模を持ちながら、OP馬を6頭送り出している層の厚さが魅力だ。
「外れにくさ」のレディバラード牝系と、「規模と上級馬の厚み」のワンフォーローズ牝系。
この2つが、現在のロードTOを代表する2大牝系と考えられる。
2026年募集にも2大牝系が多数登場
そして、私が入会を予定している2026年募集にも、この2大牝系から合計7頭がラインナップされている。
2026年募集馬は全34頭なので、2大牝系だけで全体の20.6%を占める。
さらにサッカーマム、ワイルドココ、スピニングワイルドキャット、シンコウラブリイの各牝系まで含めると、名物6牝系に該当する募集馬は13頭。全体の38.2%に達する。
来月ロードTOに入会する私にとっては、単なる過去の血統史ではない。
まさに今年、出資候補として向き合うことになる牝系なのである。
2026年募集馬で名物6牝系に該当する馬
最後に、2026年募集馬のうち、今回取り上げた名物6牝系に該当する馬を整理しておきたい。
ワンフォーローズ牝系
エンジェルフェイス’25
キャトルフィーユ’25
オールフォーラヴ’25
ヴィオリーナ’25
レディバラード牝系
デルフィーノ’25
ベイコート’25
ソルファ’25
サッカーマム牝系
ルアンジュ’25
リラコサージュ’25
ワイルドココ牝系
ヴェルトハイム’25
ファイナライズ’25
スピニングワイルドキャット牝系
フライングバレル’25
シンコウラブリイ牝系
フェリス’25
過去の牝系実績だけで出資馬を決めることはできないが、今年の募集馬を検討するうえで、この13頭は牝系という角度から特に注目しておきたい存在と言える。
まとめ
ロードTOの名物牝系を調べてみたところ、中心となっていたのはワンフォーローズ牝系とレディバラード牝系だった。
過去8世代における2大牝系の成績は、
勝ち上がり率76.5%
3勝馬率41.2%
OP馬率26.5%
本賞金1億円超率5.9%
というものだった。
ロードTO全体と比べても、明らかに高い。
そして2026年募集には、この2大牝系から7頭が登場する。
入会前に「ロードTOにはどんな牝系があるのだろう」と軽い気持ちで調べ始めたが、想像していた以上にくっきりとした結果が出た。
今年の募集馬を検討する際は、個々の馬体や配合だけではなく、その馬が属する牝系がロードTOでどのような結果を残してきたのかも意識してみたい。
果たして、私が初めて出資する馬は、この2大牝系の中にいるのだろうか。
参考資料
ロードサラブレッドオーナーズ「2026年募集馬決定」
ロードサラブレッドオーナーズ募集馬カタログ
ロードサラブレッドオーナーズ歴代所属馬情報
※2026年募集馬は取消・追加・変更となる可能性があります。
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