
探していた神社は数百年前の神社の姿
起きる直前
数百年前の自分なのか、
薄暗く
古い石の祠の前に
一人立っていた
はっきり覚えているのが
右手に小さくて細長い巾着を持っていた
オフホワイトのような袋に
持つ紐は赤だった
オフホワイトはたぶん白が汚れていたのだろう
そして目が覚めた
同じ日うたた寝した時、
また起きる直前、
同じ場所の祠が見えた
祠の後ろ側には小川が流れていた
そして目が覚めた
以前夢で見た
古い鳥居をくぐり、
石が積み重なった祠の場所なのか
探しても探しても見つからない神社
その夢を見てから、
石でできた鳥居
立派な鳥居ではなく
小さくて細い柱の鳥居
石が積み重なったような祠
岩戸
そんな古い写真を見るたび懐かしさを感じる
そして、私は過去世の自分を夢で見ていると気付かされた
服は白衣のように見えた
何度も同じ時代の過去世の夢を見ると言う事は
今生きていく中で、何かに気付いて生かさなければ
ならないのか
頭の中は答え探しが始まった
山に建つ、柱の高さが左右で違う鳥居
その鳥居をくぐると石が積み重なっている祠
色々調べていくうちに
ついに答えに辿り着いた
不思議な奇跡に放心状態になった
どれだけ長い年月を経て、また私はその地に惹かれ、その地に出向いていたのか
その神社が今の立派な姿でお祀りされる前、
山道の巨石群へと続く険しい傾斜地には、地盤の歪みに合わせて左右の石柱の長さを変えて建てられていた古い石の鳥居が立っていた
神の体を傷つけないよう山を平らに削ることはせず、地形に寄り添って建てられた
岩戸巫女や神職だけがくぐることを許された
「禁足地(結界)」
の入り口
その先には、大自然の平らな石を積み重ねて作られた原始的な
「石の祠」
が磐座を背にひっそりと置かれていた
磐座のすぐ側には、今も山深くから清水が湧き出る小川が流れている
その山頂の小川の水が、長い時間をかけて山を流れ落ち、現在私達が目にする本殿の奥の滝へ繋がっていく
私は岩戸巫女だった
写真のない時代、その情景は文章で残されていた
私は今世、本殿ではなく、その滝に惹かれていた
その滝に近付くだけで涙が溢れ、
参拝客が来なければ、ずっとずっと居たい場所
頭のてっぺんから私の体に神様のエネルギーが入り、循環して下さる場所
その場所はずっと何かが違うと感じていた
浄化されるだけではない、
魂が落ち着く場所
家族や友達にも感じで欲しくて、
一緒に行った事もある
滝だけでは無く、山に向かって、日常の悩みを相談したり、その場所に一番心を許し、最大限の癒しを与えて下さる場所
スピリチュアルの仕事をされていた方から
「あの滝知ってる?」
と聞かれたり、スピリチュアル好きの人にとっては秘密の大切な場所だったが、
雑誌にパワースポットとして取り上げられてからは、ツアーで来られたり、ただ単にここなん?
と言いながら写真だけを撮って行く人が多くなった
今までは貸し切りのように過ごせた大切な場所が、今は有名だから行くみたいな場所になってしまった
参拝しに行っても、次から次へと写真を撮りに来る人ばかりで、数分間一人の時間が過ごせたらいいところ
後ろで待たれ、その場所でゆっくり神様とお話ができなくなってしまった
それが嫌で行きたいのに行けてない今の自分
最後に行ったのは、去年の年末の早朝
数百年前、真っ白な白衣を着て、何も持たずに、そこにおられる龍神様に手を合わせ祈り続けていた巫女の場所と同じ山
その時の自分の姿と祠の前に立っていた自分は、まさに同じ時代の私
巾着の中身は何か気になるが、岩戸巫女の自分の姿を見ることができた
よくうたた寝してしまう私
起きる直前、次に言われた事は
「中秋の名月」までに思い出す必要がある
だった
これで全部思い出せたのか?
同じ日、龍神様の絵にご挨拶したら、
「風立ちぬ」
と言われた
新しい人生の風が吹き始める
その風に乗って力強く生きなさい
私の一番大切な
一番好きな場所が、
過去世からの導きで辿り着いた事に
感謝したい