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人生が切れたあと、とりあえず足湯に行った。

    ショックなことが起きた。
    動画編集の分割みたいに、その瞬間からぱつんと切れた。これまで途切れなく続いてた話が、急に別の作品になった。

    なのに私の後ろでは、洗濯機が回ってる。
    食事の用意も洗濯も、やっぱり私の役目らしい。

    まずは私の心より、冷蔵庫を満たすこと。
    お腹が空いた家族ほど、めんどくさいものはない。

    天気が良い日に車に乗ると、どんなことでもチャラにした。でも今日は、灰色の道路ばかりが目に入る。

    別作品の私はもう、ドライブでは気が晴れない。

    それなら足湯はどうなんだ。

    車を停めてマップを開いた。

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    さほどあてにはしていなかった。
    でも、足湯が見えてきただけで、肺の奥に詰まったものが、少しずつ抜けていく。

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    靴下を脱いで足を入れると、思ったよりずっと熱くて声が出た。お隣さんがこっちを見たけど、そんなことはどうでもいい。

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    脚のスネまで真っ赤にしながら、こんな景色を眺めていると、さすがにもう強がれない。

    たいして期待はしていなかったけど。
    またも信州に救われた。


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    ヨガ・ピラティスインストラクター。 体幹は強くても心は普通に揺れてる52歳。 そんな日常を書いています。

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