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「いつまで続くかわからんけど」から4年半。私が毎朝5分、モーニングページを書き続ける理由

    2022年3月17日。

    「さて、朝ノート活始めてみますか。いつまで続くかわからんけど」

    これは、私が初めてモーニングページを書いた日の、記念すべき一文である。

    それから4年と7か月。

    まだ書いている。

    しかも、ほぼ毎朝。

    どうやら2022年の私は、未来の自分の継続力を少々甘く見ていたらしい。

    今回は、そんな私が4年半以上続けている「モーニングページ」という習慣について書いてみたい。


    そもそも、モーニングページとは?

    モーニングページとは、アメリカの作家ジュリア・キャメロンが著書『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で紹介した、創造性を育むための習慣である。

    基本的な方法は、朝起きてすぐ、頭に浮かんだことを紙に手書きで3ページ書くというもの。

    内容は何でもいい。

    今日の予定でも、昨日の出来事でも、仕事の愚痴でも、意味のない独り言でも。

    文章を整える必要も、誰かに見せる必要もない。ただ、頭の中にあるものを、そのまま紙の上に書き出していく。

    ちなみに、キャメロンが推奨しているのは、A4に近い大きさの用紙に3ページ。

    朝に書くには、なかなかの分量である。

    そして、私のモーニングページはというと。

    ロルバーンLサイズに、たったの1ページ。

    原典とは、ずいぶん違う。

    ただし、これには私なりの事情がある。


    始めた理由は、好奇心とノートの在庫処分

    そもそも、モーニングページを始めようと思ったのは、ジュリア・キャメロンの提唱する方法を知って、面白そうだと感じたからだった。

    私はもともと朝に強い。

    早起きも苦にならないので、朝に何かを書く時間を確保すること自体は難しくなかった。

    それに、頭の中にあるものを書き出すことで思考が整理されるなら、試してみる価値はありそうだ。

    そして、もうひとつ。

    家にたまりにたまっているノートを、なんとか消費したかった。

    文具好きの方なら、わかっていただけるだろうか。

    可愛いノートを見つけると、つい買ってしまう。

    ところが、買ったはいいものの、使い道が決まらず、そのまま眠っているノートが増えていく。

    だったら、毎朝ノートに文字を書けばいいのではないか。

    我ながら、実に合理的な発想である。

    さらに、増え続ける万年筆やインクを使う機会にもなる。

    創造性の育成、思考整理、ノートの在庫処分、万年筆とインクの活用。

    なんとも意識の高い、在庫処分計画である。

    ちなみに、万年筆とインクについては、結局使うものが固定されてしまった。

    その結果、毎朝ひたすら使い込まれ、自分仕様に育った万年筆が2本誕生した。

    万年筆って、使い続けるとどうなるの?

    そんな疑問に、私の愛用万年筆を例にしてお答えしたのが、こちらの記事である。

    そんなわけで、私のモーニングページ生活は始まった。


    初日の私は、めちゃくちゃ形から入っていた

    今回この記事を書くにあたり、最初に使っていたノートを探してみた。

    見つかったのは、ピンク色のハードカバーのノート。

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    大好きなピンク色のノート

    懐かしい。

    ページを開くと、2022年3月17日の日付と、冒頭で紹介した一文が書かれていた。

    さらに読み進めると、当時の私は、いつもより20分早く起きていたらしい。

    しかも、YouTubeで「書くためのクラシック音楽」を流しながら。

    めちゃくちゃ形から入っている。

    早起きして、クラシック音楽をBGMに、優雅にノートを開く。

    これだけ聞けば、さぞかし洗練された朝の習慣に思えるだろう。

    どうやら当時の私は、丁寧な暮らしを実践する意識高い系女子にでもなったつもりだったらしい。

    ところが、4年半経った今、私の朝にクラシック音楽は流れていない。

    無音である。

    静かなほうが、自分の頭の中の声に耳を澄ませられる気がするからだ。

    最初の頃とはずいぶんシンプルになったけれど、今の私には、この静かな時間が心地いい。

    ちなみに、最初のピンクのノートは、最後のページまできっちり使い切った。

    その後は、在庫を減らしたかったロルバーンに移行。

    当初の目的であるノートの消費も、着実に進んでいる。


    毎朝5分間の、脳内垂れ流し

    現在、私が使っているのはロルバーンのLサイズ。

    画像
    デルフォニックス大阪限定ロルバーン

    毎朝、1ページだけ書いている。

    朝起きて、ごはんを食べてからノートに向かう。

    所要時間は、わずか5分ほど。

    朝の忙しい時間でも、このくらいなら無理なく続けられる。

    では、その5分間に何を書いているのか。

    文字どおり、脳内の垂れ流しである。

    「今日はちょっと寝不足やなぁ」

    「そういえば、あれをやらんと」

    「昨日、何を見ながらお酒を飲んでたっけ?何時までやってた?」

    体調、睡眠、気分、その日のタスク。

    前夜にお酒を飲んだ翌朝などは、昨日の自分の行動を思い出すところから始まることもある。

    朝から前夜の自分への事情聴取である。

    もちろん、好きなものについて延々と書いている日もある。

    今回、久しぶりに9月のモーニングページを開いてみたところ、ほぼWEST.のことしか書いていなかった。

    どうやら当時の私の脳内は、推しに占拠されていたらしい。

    そんなふうに、そのとき頭に浮かんだことを、脈絡もなく書いていく。

    誰かに読ませる文章ではないので、話題が突然変わっても構わない。

    きれいな文章にする必要もない。

    ちなみに、私は書いたモーニングページをほとんど読み返さない。

    2017年から続けている日記は、出来事や気持ちを記録として残すもの。
    一方、モーニングページは、そのとき頭の中にあるものを外に出すためのものだ。

    だから、書き終わった時点で、ほぼ役目を果たしている。

    今回、記事を書くために昔のノートを開いたのも、かなり久しぶりだった。


    私にとってモーニングページは、朝の「脳の排水」

    モーニングページを始めたからといって、人生が劇的に変わったわけではない。

    素晴らしいアイデアが次々に生まれるようになった、というわけでもない。

    ただ、朝の5分間、頭の中にあるものを紙の上に流していく。

    それだけで、少し頭がすっきりする。

    私にとってモーニングページは、いわば「脳の排水」なのだ。

    休日も書くし、旅行に出かけるときも、荷物に余裕があれば専用カバーに入れたロルバーンと万年筆を持っていく。

    よほど体調が悪い日でもなければ、ほぼ毎朝書いている。

    なぜ、こんなに続いているのか。

    頭がすっきりするし、5分程度で終わるから、負担にならない。

    でも、結局のところ、私は「書くこと」そのものが好きなのだと思う。

    そして、一度習慣になったことをなかなかやめられない性格でもある。

    真面目なのである。

    自分で言うのもなんだけど。

    ジュリア・キャメロンの提唱する方法とは違う部分もあるけれど、自分の生活に合わせたからこそ、無理なく続けられたのかもしれない。

    最初は、いつまで続くかわからなかった朝のノート習慣。

    今では、朝起きて、ごはんを食べて、ノートを開くことが当たり前になった。

    明日の朝もきっと、いつものロルバーンを開いて、万年筆を走らせるのだろう。

    頭の中にあるものを、紙の上に流しながら。

    そして、すっきりした頭で、一日を始めるために。


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    旅先で出会った景色や人、おいしいお酒。 日々の暮らしで見つけた小さな発見。 気になることは調べたい、好きなものはとことん好き。 そんな好奇心の赴くままに、時々ユーモアを交えながら綴っています。 ひとり旅、日本酒、文房具、そして濵田崇裕くん。

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