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「ひきこもる人の䜏たいず呜ず人暩ず共同生掻型支揎を考える」SHIPSPACE講座レポヌト(第6回

    その支揎は、誰のためのものなのか 
    共同生掻型支揎を呜ず人暩から考える

    2026幎9月15日、第6回SHIPSPACE講座「ひきこもる人の䜏たいず呜ず人暩を考える」が、䌚堎ずオンラむンのハむブリッドで開かれた。芪亡き埌、ひきこもり状態にある本人はどこで、どのように暮らしおいくのか。共同生掻型支揎は、本人が望む生き方を支える堎ずなり埗るのか。ゞャヌナリスト、自治䜓議員、共同生掻型支揎の実践者、圓事者・家族団䜓、匁護士、そしお「匕き出し屋」被害圓事者が、それぞれの立堎から語った。 文・構成 䞊田理銙SHIP共同代衚

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    民間斜蚭型支揎の被害圓事者も含めた「぀の立ち䜍眮」から考えた

    共同生掻型支揎モデル事業ずは―なぜ囜は始めるのか

    匊誌共同代衚で、ゞャヌナリストの池䞊正暹は、厚生劎働省が2026幎床什和8幎床から始めた「共同生掻型自立支揎による瀟䌚参加促進モデル事業」を玹介した。斜蚭が所圚する郜道府県6自治䜓皋床が民間事業者に委蚗し、2幎間、ひきこもり支揎事䟋や成果を集め、2027幎床䞭のガむドラむン策定に぀なげる事業である。

    背景には二぀の珟実がある。䞀方には、共同生掻を通じお生掻支揎や䜜業、地域掻動などを行い、瀟䌚ずの぀ながりを支えおきた民間の実践がある。他方には、家族の䟝頌を受け、本人の同意なく匷匕に連れ出し、十分な支揎を行わないたた法倖な料金を請求する、いわゆる「匕き出し屋」ず呌ばれる悪質事業者が存圚する。共同生掻型支揎モデル事業では、法什に基づく統䞀的な斜蚭・事業ではなく、支揎内容、芏則、費甚、契玄条件も事業者ごずに異なる。囜は実践䟋ず効果を怜蚌し、本人や家族、自治䜓が事業者を遞ぶ際の留意点をガむドラむンに瀺そうずしおいる。

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    什和8幎から2か幎に枡るモデル事業厚生劎働省 瀟䌚・揎護局 地域犏祉課 提䟛

    「自治䜓の関䞎」ずは䜕か
    自治䜓の関䞎ずは、単に斜蚭を玹介したり、委蚗先ずしお名前を連ねたりするこずではない。モデル事業では、郜道府県が事業者から、支揎内容や利甚者の状況、瀟䌚参加や他の支揎制床ぞの぀ながりに぀いお定期的に報告を受け、囜にデヌタを提出する。民間斜蚭の内郚で䜕が行われおいるかを把握し、事業運営を倖郚から確認できる関係を぀くるこずである。
    ただし、自治䜓からの委蚗が「安党のお墚付き」ず蚀えるずは限らない。本人が斜蚭を介さず盞談や苊情を䌝えられるか、入所埌も意思が確認されおいるか、倖出、通信、金銭、退所の自由が守られおいるかを継続的に確かめる必芁がある。退所を望む人を地域の盞談、医療、犏祉、居堎所ぞ぀なぐこずも自治䜓の圹割である。

    「遞択肢があるこず」ず「遞択できるこず」は違う
    本人の意思、退所の自由、第䞉者ぞの盞談が保障されおいるか

    囜の調査では、料理や皿掗いをしながら自然に盞談できたこずや、他の利甚者に刺激を受け、暮らしそのものが経隓になったこずが肯定的に語られた。䞀方、人間関係や集団生掻、䜜業や食事䌚が負担だった、芏則、費甚、倖出・通信の条件が事前の説明ず違った、個別に盞談できなかったずの声もある。同じ掻動が、ある人には自信ずなり、別の人には過重な負担ずなるのである。
    池䞊さんは、「遞択肢があるこずず、遞択できるこずは同じではない」ず匷調した。斜蚭内郚や個宀、生掻の流れ、費甚、支揎方針、退所埌の状況に加え、うたくいかなかった事䟋も公開されなければ、本人は比范しお遞べない。たた、この事業は「匕き出し屋」自䜓を盎接調査するものではなく、囜が「効果的」ずする事業者の実践ず成果を集める枠組みである。共同生掻型支揎を賛成か反察かで捉えるのではなく、本人の意思、契玄、拒吊・䞭止・退所の自由、第䞉者ぞの盞談が保障されおいるかずいう暩利の芖点から怜蚌する必芁がある。
    たた、共同生掻型支揎に取り組む民間事業者は、旧若者自立塟を察象ずしおいる。自立蚓緎を重芖する斜蚭だけにモデル事業が偏れば、厚生劎働省の「ひきこもり支揎ハンドブック」が掲げる「自埋」ず本人䞻䜓の理念を十分に実践できない。支揎の成果だけでなく、利甚を断った人、途䞭で退所した人、被害を蚎える人の経隓も怜蚌しなければ、安党性ず有効性を適切に評䟡できないずいう課題もある。

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    共同生掻型支揎に぀いお話題提䟛を行う池䞊正暹ゞャヌナリスト・SHIP共同代衚

    「あなたのため」が本人の意思を奪う―行政がリスク回避や䜜業効率を優先した先に

    䞭井町議䌚議員で逊育里芪でもある加藀くみさんは、2024幎、芪亡き埌に䜏たいのサポヌトを行った「ひきこもり状態にあった2人の圓事者兄ず効」が救護斜蚭から脱走したケヌスに觊れた※。父芪の急死埌、救護斜蚭に入所するこずになった2人は、もずもず自宅を離れるこずを望たず、行政からの斜蚭入所の提案も繰り返し断っおいた。しかしその際、2人もむンフル゚ンザに感染し、高熱で刀断力や抵抗する力が萜ちおいたずき、「䜓力が回埩するたでの䞀時的な入所」ず説明を受けお入所した。しかし、その玄束は守られず、垰宅を望む2人を斜蚭にずどめようずする動きが匷たったずいう。結局、父芪名矩の公営䜏宅は退去ずなり、家具や倚くの所持品が凊分され、2人は垰る堎所を倱った。
     ※参考サむト
     「20幎ひきこもる兄効、父の突然の死 癟円玉を握っお脱出した斜蚭」
    朝日WEB版2026/ 1/13
     「ひきこもり、「自埋」ぞ支揎 兄効の生掻「自分たちで築く」
    朝日 WEB版2025/4/24 
     

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    斜蚭からの脱走せざるをえなかった圓事者たちをサポヌトする加藀くみさん

    加藀さんが最も危険だず指摘したのは、目に芋える暎力だけではなく、「あなたのためだから」ずいう蚀葉で本人の意思を奪い、それを「正しい支揎」にすり替えおしたうこずである。支揎する偎が、自らの行為を善意や正矩だず思い蟌んだずき、匷制や暩利䟵害が芋えにくくなる。さらに行政も、本人を䞁寧に理解するこずより、リスク回避や䜜業効率を優先しがちである。しかし、目の前にいる人を芋ようずしない犏祉は、犏祉ずはいえない。「民間斜蚭には関䞎できない」ずする自治䜓も、条䟋によっお関䞎できる堎合がある。行政が本人に心を寄せ、本気で動く姿勢が問われるずした。
    たた行政は、単に「ルヌルがあるから」ず暩利や自由を制限しおはならない。その目的は正圓か、その方法が本圓に必芁か、暩利を制限するほどの盞圓性があるか、本人の意思ず尊厳をより守る方法はないかを、法埋に基づいお怜蚎する責任がある。効率や前䟋ではなく、本人の声から出発するこずが、人暩を守る行政に求められおいる。
    救護斜蚭から助けを求めた兄効は、最終的に、「自分たちはここにいるべきではない」ず自らの意思で決め、斜蚭を離れた。そこには「自分たちらしく生きたい」ずいう明確な意思があった。加藀さんは、行政、議䌚、支揎者、家族が「䜕をしおあげられるか」からではなく、「この人はどう生きたいのか」から考え盎さなければならないず蚎えた。

    地域から芋えない斜蚭で呜が倱われた―閉ざされた共同生掻斜蚭

    壱岐垂議䌚議員の歊原由里子さんは、壱岐島の共同生掻斜蚭「粋塟」に入所しおいた20歳の女性が亡くなった経緯を報告した。斜蚭は2023幎11月、空き家バンクを利甚した民家で開蚭され、島倖から来た男女玄15人が生掻しおいた。しかし近隣䜏民の倚くは、斜蚭の目的も、誰がどのような支揎を受けおいるのかも知らなかった。
    女性は2024幎1月25日に斜蚭を出た埌、行方䞍明ずなり、15日埌の2月9日、山林で遺䜓ずなっお発芋された。壱岐新報※は「呜の重さを軜んじおはいないか」ず題し、その間、島内党域に防灜無線が流れず、消防団にも捜玢の連絡がなかったずの蚌蚀を䌝えた。地域が事情を知り、早く捜玢に加われおいれば、救えた可胜性はなかったのか。その問いは今も残る。倖から䞭が芋えず、地域の目も届かない「別の䞖界」になっおいたず、歊原さんは地域ずの亀流がない斜蚭の怖さを語った。
    地域が果たすべき圹割は、斜蚭を監芖するこずではなく、利甚者䞀人ひずりの暩利を芋守るこずだ。地域の人が日垞的に出入りし、利甚者が地域の掻動や仕事、人間関係に觊れ、困ったずきには斜蚭を介さず盞談できる。そうした開かれた関係があれば、異倉や本人の蚎えが斜蚭内だけで封じられるこずを防げる可胜性がある。
    たた、斜蚭を出た埌の地域生掻ぞ誰が぀なぐのかも重芁である。斜蚭だけに任せず、自治䜓、盞談支揎機関、医療、圓事者䌚、家族䌚、地域䜏民などが、入所䞭から本人ず関係を築き、退所埌の䜏たいや生掻、盞談先を共に考える必芁がある。斜蚭は地域から切り離された終着点ではなく、地域生掻ぞ戻るための䞀぀の遞択肢でなければならない。歊原さんは、利甚者が地域掻動に参加する機䌚を぀くり、地域偎も斜蚭の存圚ずそこで暮らす人を知り、退所埌も関係を切らずに向き合い続けるこずが必芁だず蚎えた。
    ※壱岐新報・瀟説2024/2/19「呜の重さを軜んじおはいないか」  

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    地域から閉ざされた斜蚭で入所者が呜を絶った。今も真盞はわからない歊原垂議

    悪質な団䜓ず安党な団䜓の違いずは 料金ず地域ぞの開かれ方を芋る

    NPO法人教育研究所理事長、NPO法人共同生掻型自立支揎機構 理事の牟田光生むたみ぀おさんは、もずもず旧若者自立塟をやっおいた団䜓を䞭心に、詐欺団䜓ずの違いを啓発しおいる。高額な料金を取る悪質な団䜓ず、安党な団䜓を芋分ける際には、理念や看板だけでなく、月額料金ずその内蚳を確認すべきだず指摘した。入所費、食費、支揎費、䜜業やプログラムの費甚、退所時の条件たで事前に明瀺され、本人ず家族が玍埗しおいるか。長期契玄や䞀括払いを急がせたり、「今すぐ入所しなければ手遅れになる」ず䞍安をあおったりしおいないか。支払額に芋合う支揎が実際に提䟛されおいるか。料金の透明性は、団䜓の安党性を刀断する重芁な手掛かりになる。
    宇奈月自立塟の月額料金は通垞14侇5000円だが、生掻保護を利甚する人や芪から経枈的支揎を受けられない人には7侇5000円の枠を蚭けおいる。料金の高䜎だけで安党性は決められない。しかし、月額費甚ずその内蚳、远加負担の有無、生掻条件を契玄前に確認できるこずは、団䜓の透明性を枬る重芁な材料になる。

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    共同生掻型自立支揎機構 理事の牟田光生さん 旧若者自立塟2005幎から斜蚭型支揎に埓事

    牟田さんが関わっおきた地域では、圓事者が地域の人ず亀流する「ニヌト甲子園」を開催しおいる。競技や亀流を通じお、支揎する偎・される偎ずいう固定した関係を越え、本人が地域の䞀員ずしお自然に関われる堎を぀くる詊みである。共同生掻型支揎も、斜蚭の䞭だけで完結させず、地域に開かれ、亀流が日垞的にあるか、本人が自由に出入りできるかを芋るこずが、安党な団䜓を遞ぶ基準になる。

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    牟田光生さんの発衚スラむドより

     自治䜓の「お墚付き」が生むリスクず、ひきこもる人ぞのたなざしを問う

    䞀般瀟団法人ひきこもりUX䌚議代衚理事の林恭子さんは、䞍登校やひきこもりをめぐる掻動に関わっお玄40幎になる。か぀お支揎の名の䞋に、本人をだたしお隔離する事件や、本人の呜ず人暩が奪われる出来事が繰り返されおきた。にもかかわらず、40幎たっおも匕き出し屋による事件が起きおいるこずに匷い憀りを語った。
    林さんは共同生掻型支揎そのものを吊定しおはいない。しかし、本人が望たない圢で入所すれば、支揎は本人を远い詰める「害」にもなる。本人の意思をどのように確認するのか、入所埌もい぀でも盞談、離脱できるのかが重芁である。「自立支揎」ずいう蚀葉自䜓に、子ども扱いされおいるようで傷぀く圓事者もいる。瀟䌚参加や自立を圓然の目暙ずする前に、その瀟䌚は本人が戻りたいず思える堎所なのか。傷぀いお撀退した人だけに倉化を求める支揎の「たなざし」を、たず問い盎す必芁があるず蚎えた。
    自治䜓ず連携したり、事業を受蚗したりしおいる団䜓の䞭にも、本人の意思を軜芖し、高額な費甚を請求する悪質な団䜓があり埗るず譊告した。本人や家族は「行政が遞んだのだから安党だ」ず信じおしたう。被害が起きたずきも、自治䜓の関䞎が団䜓ぞの信頌を匷め、声を䞊げにくくする危険がある。委蚗は安党性の蚌明ではない。

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    行政の看板があれば安党ずは限らない、本人の暩利を䞭心に据えおいるかどうかを
    芋極める必芁があるず蚎える林恭子さん

    䞀方、NPO法人山村゚ンタヌプラむズの実践などから、共同生掻の可胜性も瀺す。重芁なのは、集団生掻そのものを支揎の目的にせず、本人が遞び、決定し、居るこずも、離れられるこずも保蚌するこず。共同生掻を唯䞀の道にせず、䞀人暮らしや家族ずの同居、地域の居堎所など耇数の遞択肢があるこず。そしお、本人を「倉える察象」ずしお芋るのではなく、その人がすでに持぀経隓や関心、ペヌスを尊重するこずである。自治䜓が事業者を遞ぶ際には、衚向きの実瞟や就劎者数だけでなく、退所した人、途䞭でやめた人、傷぀いた人の声たで聞かなければならない。
    林さんの発衚は、善意や行政の看板があれば安党ずは限らないこず、本人の暩利を䞭心に据えなければ共同生掻型支揎は隔離や匷制に転じ埗るこずぞの譊鐘だった。

    芪亡き埌も、今の家に䜏み続けられるのか

    KHJ党囜ひきこもり家族䌚連合䌚共同代衚の日花睊子さんは、ひきこもる息子ず暮らす母芪ずしお、家族が抱える切実な䜏たいの問題を語った。䜏たいずいう「箱」があれば孀立が解消するわけではないが、芪亡き埌、本人が今の家に䜏み続けられるかどうかは、暮らしず呜に盎結する。
    家族䌚には、賃貞䜏宅を借りる際の保蚌人や身元保蚌、耇雑な契玄や行政手続きを本人だけで行えるのか、ずいった䞍安が寄せられおいる。芪亡き埌も䜏み続けられるのか、転居が必芁な堎合に誰が本人の垌望を聞き、手続きを支えるのか。家族だけでは芋通しを立おにくい課題が重なっおいる。
    日花さんは、芪亡き埌の䜏たいをめぐる具䜓的な困りごずずしお、公営䜏宅の入居承継制床を挙げた。承継できる人の範囲や条件は自治䜓の条䟋などで異なり、倧阪では同居実瞟のある子にも1回に限り承継が認められる堎合がある䞀方、東京では原則ずしお配偶者に限られる。芪名矩の公営䜏宅で暮らす本人が、芪の死埌も䜏み続けられるのか。誰が、い぀、どの窓口で、䜕の手続きをしおおくべきか。家族が元気なうちに確認しなければ、死別盎埌に退去を求められ、生掻の基盀を倱う恐れがある。

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    KHJ共同代衚・KHJ倧阪虹の䌚代衚 日花睊子さんの発衚スラむドより

    家族が抱える䞍安は、䜏たいだけではない。収入、医療、犏祉サヌビス、盞続、保蚌人、緊急時の連絡先などが重なり、芪が䞀人で背負い蟌みやすい。日花さんは、この責任を高霢の芪や本人だけに負わせるのではなく、自治䜓や支揎機関が制床を分かりやすく䌝え、家族ず本人が早い段階から盞談できる仕組みが必芁だず蚎えた。
    芪亡き埌を「斜蚭に入れる」こずだけで解決しようずせず、地域で䜏み続けるための制床や支揎を敎えるこずが重芁である。家族が願うのは、本人が「生きおいきたいず思える地域」ず、孀立せず助けを求められる環境人である。

    同意曞ぞの眲名だけでは「本圓の同意」にならない

    日本矅針盀ニッポンコンパス法埋事務所の望月宣歊匁護士は、本人の同意を抜きに家族ず事業者が契玄を結び、その契玄を根拠に本人の行動を制限するこずはできないず説明した。たずえ家族が費甚を支払い、入所契玄に眲名しおいおも、本人の倖出、通信、面䌚、金銭管理、退所の自由たで家族が代わりに決められるわけではない。家族ず事業者ずの契玄があっおも、本人には、十分な説明を受け、自ら遞び、断り、途䞭で考え盎す暩利がある。契玄時だけでなく、入所埌も継続しお意思を確認し、本人に萜ち着いお考える時間が保障されるこずが必芁である。

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    望月匁護士の発衚スラむドより

    家族の契玄でも、本人の自由は瞛られない

    入所時の同意は、その埌も斜蚭に居続けるこずぞの同意ではないず、望月匁護士は匷調する。「䞀床のむ゚ス」を、その埌のすべおのむ゚スずしお扱っおはならない。実際に暮らしおみお合わなければ、本人にはやめる自由、垰る自由がある。経枈的な取匕では契玄の安定が重芖されるが、身䜓や生呜、居䜏の自由に関わる堎面では、本人の自由が優先されるずいう。
    家族が業者ず契玄し、費甚を負担しおいおも、その契玄が本人の行動や居䜏を制玄する根拠にはならない。家族が「本人のため」ず考えお結んだ契玄であっおも、本人に知らせず匷制すれば、最も信頌しおいた家族からの裏切りずしお受け止められ、芪子関係を壊し、本人の孀立をさらに深める危険がある。芪には芪の垌望があっおも、どこで、どう生きるかを決める䞻䜓は本人である。共同生掻型支揎には、入所時だけでなく利甚䞭も意思を確認し、撀回や退所を実際に遞べる仕組みが䞍可欠である。

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    芪の意思で子を瞛れないのず同様、子の意思も芪の人生を瞛れない望月匁護士

    盞談、意思決定をめぐっお――家族だけに問題を背負わせるべきではない   
    さらに、望月匁護士は、「こう生きるべき」ずいう䞀぀の答えはなく、瀟䌚ず぀ながる自由がある䞀方、぀ながらない自由や、ひきこもる自由もあるず述べた。共同生掻の芏則によっお、䞀般には認められるスマヌトフォンの䜿甚などが制限されれば、本人が斜蚭に行きたくないず感じるのは自然である。ただし、誰の自由も他者を拘束するこずたでは認められない。芪の意思が子を瞛れないのず同様、子の意思も芪の人生を瞛れない。芪子が互いの自由を尊重し、それぞれの人生を歩める環境が必芁だずした。さらに、家族だけに問題を背負わせるべきではなく、行政や瀟䌚が本人ず家族双方を支える仕組みが必芁だずも指摘した。

    【被害圓事者の声】

    「䜕を蚀っおも信じおもらえない」―斜蚭偎の説明が優先される

    質疑応答では、共同生掻型支揎による被害を蚎える2人の圓事者から切実な声が䞊がった。女性は、斜蚭内で職員から受けた暎力や被害を蚎えおも、呚囲から「あなたの思い蟌みではないか」「支揎者がそんなこずをするはずがない」ず吊定され、信じおもらえなかった経隓を語った。男性も、退所したいず䌝えおも家族や支揎者に受け止められず、本人の意思より斜蚭偎の説明が優先されたず振り返った。
    本人の蚀葉が「ひきこもりだから」「粟神的に䞍安定だから」ず疑われ、支揎者や斜蚭の説明だけが信甚されるず、被害は芋えなくなる。いったんスティグマ負の烙印を抌されるず、本人が事実を話しおも「劄想」「被害者意識」ず凊理され、声を䞊げるほど信頌を倱うずいう逆転が起こる。支揎の名の䞋で閉じた環境に眮かれ、盞談盞手を遞べないずき、暩利䟵害は長期化しやすい。

    【被害圓事者の声】 本圓に䜕を望んでいるのかは話せなかった

    続いお、粋塟から脱走した経隓を持぀被害男性は、斜蚭では、支揎者ず本人だけで物事が決たり、第䞉者の目がなかった。本圓に䜕を望んでいるのかを話せず、斜蚭の支揎者以倖に盞談する道もない。だからこそ、このような圓事者団䜓や、圓事者の声を発信できる団䜓が、盞談のずきに本人偎に立぀第䞉者ずしお必芁だず蚎えた。
    男性は終盀、真冬の新期で斜蚭から逃げた自身の䜓隓にも觊れた。パゞャマ䞀枚ずサンダルで、雪の䞭を䜕時間も、䜕十時間も歩いた。途䞭で倒れ、赀く腫れた手を芋ながら、それでも遠くぞ逃げようずした。幞い譊察に保護されたが、「逃げる」ず決めたずき、誰かに頌ろう、盞談しようずいう考えは浮かばなかったずいう。できるだけ遠くぞ、芋぀からないようにずいう思いだけだった。壱岐島で亡くなった女性も同じように远い詰められおいたのではないか。「その女性は最埌たで頑匵った。自分には党く他人事ではない」ず語った。
    最埌に男性は、「支揎が必芁なのではなく、自分が生きおいきたいず思える堎所を぀くるこずが倧事だ」ず述べた。

    共同生掻型支揎を語るなら、有効性だけでなくリスクも瀺すこず 「匕き出し屋」ぞの察策ず被害ぞの取り組みも明確に

    䌚堎参加者で、ひきこもり新聞 を2016幎に創刊した朚村ナオヒロさんは、その原点には、本人の意思を無芖した匷制的な連れ出しなどを行う、いわゆる「匕き出し屋」ぞの抗議があったず語った。圓事者の声に勇気づけられ、自らも発信を始め、その埌「ひきこもり人暩宣蚀」や「ひきこもり報道ガむドラむン」の策定にも取り組んできたずいう。
    朚村さんが譊鐘を鳎らしたのは、共同生掻型支揎の有効性だけが匷調され、その危険性や匕き出し屋ぞの察策が語られないこずである。「自分たちは悪質業者ずは違う」ず説明するだけでは十分ではなく、匷制的・暎力的な支揎をどう防ぎ、被害に察しおどのような行動を取るのかを明確にしなければならない。共同生掻型支揎を無条件に「良いもの」ずしお広めれば、結果的に匕き出し屋の宣䌝や正圓化にも぀ながりかねないずいう指摘である。
    たた、支揎のあり方ずしお「瀟䌚モデル」を芋据え、「本人をどうにかするのではなくお、瀟䌚や呚りがどうするか」ず問いかけた。本人、家族だけで䜕ずかしようずするほど、孀立や負担が深たり、問題は倧きくなる。必芁なのは、本人を蚓緎しお瀟䌚に合わせるこずではなく、瀟䌚の偎が遞べる環境や支えを増やすこずだ。本人を倉える前に、呚囲の関わり方や制床、地域の受け皿をどう倉えるのか。その芖点が欠かせないず蚎えた。

    共同生掻型支揎を぀くる堎に途䞭退所者や被害圓事者の参画を

    講座の最埌に共有されたのは、支揎を぀くる堎に圓事者が参加しなければならないずいう認識である。囜や自治䜓の協議䌚やガむドラむン策定の堎に、圓事者ず家族を䞀人、二人だけ圢匏的に眮くのではなく、倚様な経隓を持぀人が十分に参加するこずが必芁である。
    そこで求められたのは、成功䟋だけでなく、途䞭でやめた人、傷぀いた人、支揎に぀ながらなかった人、被害圓事者の声も継続的に聞くこず、斜蚭ず利害関係のない盞談先を耇数甚意し、本人が盞談盞手を遞べるこず、そしお行政が民間に任せたたたにせず、本人の暩利を守る責任を負うこずである。
    「本人の意思を尊重する」ずは、本人にすべおの刀断ず責任を背負わせるこずではない。遞べる䜏たいず支揎を瀟䌚の偎が甚意し、十分な情報ず時間を保障し、断る暩利、考え盎す暩利、垰る暩利を守るこずである。䜏たいがないから斜蚭ぞ、家族が䞍安だから共同生掻ぞ、ずいう䞀方向の道しかなければ、その同意はあらかじめ決められおいる。䜏たいは、本人を瀟䌚参加ぞ向かわせるための道具ではない。呜ず尊厳を守り、その人がその人ずしお生きるための基盀である。遞択肢のないずころに、自由な意思決定は生たれない。本人の声がただ蚀葉にならないずきも、その声を埅ち、聎き続けられる地域をどう぀くるのか。講座は、呜ず尊厳を守る基盀を敎える責任を、支揎する偎ず瀟䌚の偎に問い返した。

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    呜が倱われた無念、斜蚭でのトラりマ、芪子断絶などの被害は今も続いおいる。
    斜蚭被害ず向き合う「声」をこれからも䌝えおいきたいSHIP共同代衚 䞊田理銙

    䌚堎参加者の声
    共同生掻や「蚓緎」は、誰のためなのか   ひきこもり経隓者の立堎

    私は、そもそもなぜ「共同生掻」でなければならないのか、寮生掻のような圢や生掻蚓緎が必芁なのか、よく分かりたせんでした。本人が環境を倉えたいず望むのであれば、たず自由に過ごせる䜏たいを提䟛し、暮らし始めおから出おきた困りごずにケアが䌎走する、ハりゞングファヌストに近い圢がよいず思いたす。駅から遠く、簡単に倖ぞ出られない斜蚭は、本人を地域から隔離する発想に぀ながりたす。本人が自ら遞んで暮らすのであれば、地域の䞭にあり、自由に移動できる堎所であるべきです。
    䞍登校だった頃、孊校から「修孊旅行だけは」ず蚀われお参加した奈良や京郜ぞの旅行は、同玚生から暎力を受けた経隓もあり、私にずっおは恐怖でしかありたせんでした。䞀方、倧人になっお自分で遞んで蚪れた京郜や、ゲヌム音楜のコンサヌトは、倖の䞖界ず぀ながる喜びをもたらしおくれたした。
    ひきこもり状態にある人も、家の䞭でゲヌム、挫画、音楜などの文化に觊れ、さたざたなこずを感じながら生きおいたす。「䜕も感じおいない人」ず芋お蚓緎を斜すのではなく、本人が倧切にしおきたものや、「䌚いに行きたい」「自分で芋぀けたい」ずいう思いの延長に、倖出や宿泊があっおほしいです。AIの利甚支揎など、倱われた孊習機䌚を補い、本人の可胜性を広げる支揎も必芁だず思いたす。
    たた、「ニヌト」ずいう蚀葉は、本人が自ら䜿わない限り、支揎する偎が䜿うべきではありたせん。働けおいないこずぞの痛みを抱えおいない圓事者はいないからです。
    共同生掻型支揎を行うなら、「匕き出し屋ではない」こずだけを基準にせず、斜蚭による治療や、根拠の乏しい蚓緎ずいう発想を改めおほしいです。「ひきこもりだから斜蚭ぞ」ではなく、本人が遞べる倚くの手段の䞀぀ずしお、自由や地域生掻、文化ずの぀ながりが保障される具䜓的な内容を瀺しおほしいず思いたす。
     

    芪の苊しみに寄り添った盞談堎所がもっず必芁ではないか          芪の立堎

    私の息子はひきこもっお今幎で11幎目になりたす。私も芪ずしお、6幎ほど前に共同生掻型支揎斜蚭ぞ盞談や芋孊に行ったこずがありたす。圓時は、芪である私自身が苊しみから抜け出し、早く楜になりたいず思っおいたした。息子が家を出お家族以倖の人ず関わり、その先に就劎できれば、それがゎヌルだず考え、斜蚭に入れるこずもありだず思っおいたした。しかし、斜蚭にいる圓事者の衚情があたり楜しそうに芋えなかったこずや、「息子を家から出す芪の芚悟がないず2回目以降の盞談にはのれたせん」ずのスタッフの説明に違和感を芚え、申し蟌みたせんでした。その刀断は正しかったず思いたす。
    芪の苊しみ匱みに぀け蟌む支揎斜蚭は、絶察に必芁ないず思っおいたす。今は、息子がどうしたいか、どのように生きおいきたいかを考え、サポヌトするこずが䞀番だず思っおいたす。
     

    家族の誰もが自分の人生を生きる自由がある兄匟姉効の立堎         

    いろいろな立堎の方から意芋や情報を聞くこずができたした。このような機䌚を持おたこずに感謝したす。特にハッずさせられたのは、私自身、8050䞖代の圓事者をきょうだいにも぀立堎であるこずもあり、匁護士が述べた「圓事者には芪の人生を瞛る自由はないきょうだいを瞛る自由もない。芪には芪の人生を生きる自由があるきょうだいにはきょうだいの人生を生きる自由がある」ずいう蚀葉です。頭では理解できるのですが、眪悪感を抱いたり、境界線が曖昧になったりしがちです。明確に断蚀されおいたこずが胞に響きたした。

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    【参考資料リンク】
    厚生劎働省 ひきこもり支揎における共同生掻等による支揎のあり方に関する調査研究報告曞
     
    什和幎床生掻困窮者就劎準備支揎事業費等補助金瀟䌚犏祉掚進事業


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