
Unraveling Economy
いつもどおり、長くなっても知らない人にもわかるように書いていきたい。そんなことは知っているよという箇所がきたら、うまく読みとばしてほしい。
今回は経済系で、男性向けの内容が多くなってしまいそう。意識して、女性が好みそうな話も入れていく。
関心をもたざるを得ないというのもあり、2020年代の先進国で、女性はグローバル経済に興味がないなどとは思っていないが。『プラダを着た悪魔』のブルー・セーター・エピソード的な、男も女も楽しめるものを目指したいというだけ。
(It makes you calm あたりで訳した人の心が垣間見れる。個性が出てる意訳、好きだよ。先のGirlと後のGirlを区別しないくらい、理解してない・センスない人の訳が多いくらいだから)

あなたは「チャラいファッション産業になんて興味ないおりこうな私」を強調するために、無難な服を着ているつもりかもしれないけれど。そのブルーはセルリアン・ブルーと言って、巨大市場と無数の労働の象徴よ。世界は、私たちは、みんなつながっているのよ。あなた高学歴なだけで、歴史や経済に真に興味がないんじゃあないの?そんな精神でジャーナリストになって、どんな価値ある記事を書けるって言うのかしら。笑わせないでちょうだい。
本作を複数回観たことがある人は気づいただろう、ミランダでもここまでは言っていないと😂
誰だって人を傷つけたくなどないが。ここでテコ入れしてあげなかったら、彼女は仕事のできない人間かつ嫌な人間になってしまう。誰かが真剣にやっていることをくだらないと決めつけて鼻で笑った、このタイプに必要なのは、さらなる座学よりも Down-to-earth だ。
この後、ナイジェルが時間をさいて導いてくれるとわかっているなら、言う必要ないのだが。

イントロはこのぐらいにして。では、元気にいってみよう。
『In Defense of Global Capitalism』ヨハン・ノーバーグ(2001年)
『The Capitalist Manifesto: Why the Global Free Market will Save the World』ヨハン・ノーバーグ(2023年)

資本主義がもたらす実際の利益よりも資本主義の幽霊を見ている人たちが、この世には大勢いる。世界の悪い出来事ばかりに目を向けて、良いことがあっても見ようとしないーーという主旨のイントロで語りはじめるノーバーグ氏。彼はスウェーデンの作家だ。
発展途上国の大部分で、貧困・乳幼児の死亡率が低下しこと。栄養状態は改善され・平均寿命が伸び・識字率は上がり・民主主義が拡がったこと。(あと児童労働も全体的には減っている)これらは Capitalism 資本主義のおかげだと、彼は主張している。

はじめに言っておくが。(上にあげた)2冊の彼の著書で提示されている内容のほとんどは、今まで市場原理の支持者たちがしてきた議論を、切り口を変えて……と言うかなんと言うか……表現し直したものだ。
グローバル資本主義は、これまでに数え切れないほどの人々を貧困から救い出した。世界の人々の生活水準を明らかに向上させた。豊かな国にも貧しい国にも自然災害は起こるが、前者の方がその被害をおさえることができる。これらは事実だ。
もう少し具体的に書くと。過去数十年間に、10億人以上が貧困から脱却し数億人が中流階級に加わった。全体的に見て、女性と女児の教育水準がかなり向上した。貿易の拡大によって、世界の資本フローは10倍以上に増加した。新興市場国で生産性と投資が特に促進された。
資本家が環境改善につとめれば、地球環境は悪化するのではなく改善される。当たり前だ。あらゆる環境問題に対応するためにも、技術の進歩は必要とされる。これも当たり前だ。

米大企業の10社に1社は1950年代にはすでに大企業だったが。たしかに、どの時代においても、一部のセクターで市場支配的な地位をしめる企業は出てきて・その地位は揺るぎないものに見えるのだろう。

ノーバーグ氏は、市場経済は環境問題に効果的に対処できる・実際に対処していると言っている。これにも異論はない。
彼やマスク氏が言うとおり。「資本主義が悪い」のではない。

私たちは皆、資本主義の中で生きている。日々さまざまに経済主体として行動している。消費したり貯蓄したり。つまり、好むと好まざるとにかかわらず、その原則を常に体現している。
問題は、その原則を常に体現しながらもそれを信じていないという人々が数多くいることだ。ノーバーグ氏が言うような、ゴーストを見ているおかしな人たちーーという意味あいではなく。私が言っているのは、実際問題、苦しんでいる人の数があまりにも多いということだ。

どんなメタ・データーがあるとか、どんな有名な本に書かれているとか、どんな専門家が言っているとかで、黙る必要はない。あなたに叫びたい内容と理由があるのなら。
エドの『A Team』がどうやってできた曲か、大勢が知っていると思うけれど。一応、貼っておく。


違う表現でもしようか。
あなたは、たとえばドメスティック・バイオレンスを繰り返してくる恋人から「本当は愛しているんだ」と言われて、そうなんだと思う必要はない。あなたは、だ。たとえ相手は本当に愛しているのだとしても、あなたは、実際に体は痛いし心も苦しいと叫んでもいい。
今、今回のタイトルを「Unraveling Economy」にすると決めた。
ルドンは、読書は人間を完成させるものだと言っていた。過去の偉大な人物たちとも対話できるからだと。(この過去回で彼の話を書いた)

同意、とだけ書くのは簡単だ。私は私の感覚を書き表してみる。
文章を書いている間もタイトルを思いつく瞬間も、ずっと自分の脳や心と対話できるため、とてもとても楽しい。脳には、文字や数字や芸術を遺してくれた、遠い昔の異国などの赤の他人たちが棲んでいて。心では、彼ら彼女らの作品と私の経験や体感や意識が、とけてまざりあっている。人間に生まれてきてよかった。

世の中には。すごいねを異常だねの意味で言うくせに、それが財産に結びついていると突如、称賛のすごいねに転じる奴がいる。まぁ、そんな汚れっちまった魂も濁った瞳も、金曜日にでもなれば少しは輝きをとり戻すさ。

心の綾 = 心の機微
Unravel(解明する・解体する)という言葉は、絡まったものを解くと→それはバラバラになるという見方もできることから、崩壊するという意味あいでも使える。


グレイ・ゾーンにおける白から黒へのグラデーションに大いに価値を感じる私としては、この言葉は「実に美しい」。
白カネキの話?

それもいいけれど、ここは湯川先生で。



(ルドンと『悪の華』つながりの)ボードレール曰く、「メランコリーは美の有名な伴侶である。それらはあまりにもお似合いで。私はメランコリーを帯びていない美を想像することができない」

『The Wolf of Wall Street』の主人公が言っていた。
「金があれば、よりよい食事・よりよい車・よりよい女(とのセックス)を得れて人生が豊かになるーーだけじゃあない、人間性だって向上する。気に入った教会や政党に気前よく寄付できるし、ニシアメリカフクロウだかなんだかいう動物だって救えるんだ。金さえあれば」

相変わらずすばらしい役者。
人間性とは、言うまでもなく、人間の心理的性質のことだ。このキャラクターは皮肉をまじえて話しているのだ。善意があったところで貧乏人に何ができる、と。

ここで、喰種10周年記念のMVを観ようよ。神代リゼがイケてるから。カネキくんにべったりとつきまとう彼女は、上のキャラクターになら一瞥をくれて「つまらない男」「あなたとは遊んであげない」と言うよ。
これ系(私もたくさん見てきた)の単騎に、人類の未来を変えていくほどのポテンシャルはない。たわむれにいくつかの教会の修繕費を支払うことはできても、世界中で増加傾向にある教会への放火を止めることなどできない。集合した善意にどれほどの底力があるかーーマリス(悪意)の群れにもすさまじい力があるのと同様にだがーーさえ、理解していないのだから。

世界(環境)にあわせて自分を変形させるかどうか、選ばなければならない時は必ずやってくる。いつかは人による。葛藤し抵抗する。その度合いも人による。結局、既存のどれもに属す気になれず。全く新しいものをクリエイトしようと試み、その過程で苦しむ。そうこうしている間にも、また世界(環境)は変化してゆく。

東京喰種 = 金木研 は僕や私みたいだ。誰それだけが成功者とか立派な人とかでなく、名もなき大勢がそもそもすごくがんばっている。それで世界は今日まで/今日もまわっている。誰になんと言われようと、そのゆるぎない事実だけは忘れないで。
教えて 教えてよ その仕組みを
ほどけない もうほどけないよ 真実さえフリーズ
壊せる 壊せない
狂える 狂えない
あなたを見つけて 揺れた
歪んだ世界にだんだん僕は
透き通って見えなくなって
変えられないことだらけのパラダイス
ノーバーグ氏は、高校生の頃は反産業アナキストだったそう。大学で専攻したのは思想史だと(経済思想史なのかもね)。人生の途中で考え方が変わったのだろう。1990年代に、リバタリアン向けの雑誌の編集者をしている。
彼自身が体現しているように。考え方や価値観ーー人は変わる。環境や状況ーー時代の変化に応じて。それはなんらおかしなことではない。
2010年頃の日本では、いわゆる結婚相談所の女性のプロフィールに、年収を記載する欄自体がなかったそう。私は、無収入でもいいが黒ぬりはおかしいとしか思えない。それから十年と経たずに、業界の状況はかなり変わったという。

(男側の意見のように聞こえるかもだが、私は女だ)

「非公開です。申込みなさいますか」
😂
上にあげた1冊めと2冊めの著書の間(約20年間)には、彼は変わっていない。一部の人々が、以前は彼を右派の狂人あつかいして・最近は彼を左派の狂人あつかいしているのはーーいや、逆かもしれない。私もこんがらがってくるーーそれは世間の方が変わっただけだ。
反資本主義の左派が増え、反自由主義の右派が増えた。現に、新しい著作では、彼はそのどちらにも言及している。同じ主張を展開するのに、話しかけねばなならない相手が多くなった感じだ。前は単純に、「反資本主義者」に向けて語りかければよかったのだろうが。
ノーバーグ氏はぜんぜんイカれてなどいない。自動化と生産性の向上は、製造業における雇用喪失に、自由貿易よりもはるかに大きな影響を与えてきたと記している。そのとおりだ。
だが。雇用喪失は悪いことではない、とも記している。一部の雇用を不要にするのと同じプロセスが消費者物価を下げるからだと。他のセクターにおける新たな雇用を生むからだと。どのくらいの離れ具合を想定して、「他のセクター」と言っているのか。
AがBもCも兼ねていることはあり得るが、DもEもFも……と網羅していたりはしない。業界Aでハイレベルだった人が業界Dへきても、1から育てなければならない。並レベルでいいから、同業種(せめてBまで)から移ってきてほしいわけであって。要するに採用したくない。
ノーバーグ氏曰く。自由貿易は双方に利益をもたらす。他者を搾取することで裕福になるわけではなく、多くの人が喜んで買うものを提供することで裕福になる。
ぜひ、そんな世界になってほしいものだ。なっていないから。あと、「誰が」裕福になるの。
いくつか過去回から文章をもってくる。



彼の理屈を採用すると。それでもゼロよりはマシだろ・うちらより上にいくわけがないだろ(笑)などと、彼ら彼女らに言うことになる。
想像してみて。先月は職につけてさえいなかった。それに比べたら、違法とされている額の給料でも得れるだけマシ。??? そんなのおかしいでしょう。妥当な額を渡せ。いや、欲せ。






さぁ、みなさんご一緒に。世界はそれを白人至上主義と呼ぶんだぜ〜!👉
彼はイカれてなどいない。典型的な白人だ。
富裕層?超富裕層?への課税を強化しても、各国が期待するような効果は得られない可能性がある。
彼ら彼女らは、ただ、収奪されるとわかった財産の生産をやめるかもしれない。自国から立ち去るかもしれない。すると、外国で子どもを産むかもしれない。

ひろ〇きさんが、海外へ出て行ってしまう人などあまりいないのではないかーーと言い終える前に、どなたかが「君がまさに出て行った人だろ!」と叫んでいた。相変わらず大変おもしろい。

本能的にと言うか、誰だって普通に嫌だよな。自分のものをとられるのは。

以前、こういうことを書いたが。これはこれ・それはそれ。



私的に、月山のバランス感が理想なんだよね。
困窮者を見捨ててはならないと本気でスピーチしつつ、自分にもある要求から最も強いものを1つだけ叫ぶ。(現実的に考える時、2つ以上あっていいが)最適解に近いのでは?
16~17世紀のヨーロッパで工場制手工業(マニュファクチュア)の形成で準備され、18世紀の英国の産業革命によって成立した、資本主義経済。
その主たる特徴は、生産手段の私的所有・賃金労働・資本蓄積・自由競争による価格の決定メカニズムだ。

生産手段(資本)を所有しない労働者。
マニュファクチュアは、ラテン語の manu=手 と facere=つくる からきた言葉で。以前はあくまでも手作業中心だったということ・機械化される前の生産形態だったということを確認するのに、ちょうどよいフックとなる言葉だ。
(ちなみに。fact 事実 の語源も facere だ。ちょっとピンとこない?つくられたもの・なされたこと→実際にあったこと的な。factor 要因 はつくるという行為をするもの→結果を生むもので。factory 工場 はつくる場所だ)
でも、一般論はこう↓なんじゃないの?そうだね。言葉の使いわけの結果・日常的に使われている意味あいとか、いろいろあるからね。そこは臨機応変に。

画像をお借りしておいてなんだが、誤字ってるね。
どちらに分類したらいいかわかりづらいものなど、いくらでもあるし。





資本主義経済は好況と不況を繰り返す。時に、急激な不況におちいったりもする。


資本家と労働者という、基本的に利害の相容れない関係。低賃金・長時間労働・児童労働……当初は全てがブラック企業状態だった。
日がのぼる直前から暮れるまで働かされていた中世の農民より、1日の労働時間が長くなった。日が短くなる冬季は必然的に労働時間が短くなる、というのもなくなったわけだし。

また少し過去回の内容を貼る。




私がここで言いたいのは、ブラック企業をつくろう・労働者を苦しめようなどという目標をもってつきすすむ人など、誰もいないということだ。(たとえ詐欺師や犯罪者でも、そうではないだろう)前述した「悪いのは資本主義ではない」というのに似て。
労働組合の誕生やストライキの発生につながり。マルクスやエンゲルスが活動した。
ユニークなクラスメイトが増えた。




労働者が最も時間を搾取されていたのは19世紀半ばで。英国や米国では年間3100時間~3600時間ほどだった。(比較:現代日本の法定労働時間だと2,085時間/年。祝日などのプラス休みは一切なしでも)
1886年5月1日に、シカゴで、8時間労働制を求めるストライキが起きた。後に労働者の日に。

19世紀半ばには、資本主義による商品経済は世界全域にいきわたっていた。工業化した先進国と原料供給の後進地域。
軽工業から重化学工業に移行し(第二次産業革命)、巨額の資金が必要に。独占資本につながりがち。自由な競争は阻害され、巨大資本が国家権力と結びつき。

一部の国々は、軍事力をもってして勢力を拡大したがった(領土に植民地を含む)。いわゆる帝国主義。


資本主義列強間の抗争が激化。第一次世界大戦勃発。
動画をお借りする。



動画をお借りする。



他力本願を続ける。



「世界は開かれてしまった」これ以上ないほど、それなという感じの小見出しだ。
まぁ資本主義ってそういうものだからなと、働き続ける。働けなくなるまでと言うより、ほとんど何もできなくなるまで。


何度も言ってきたが、私はアリのことを考えるのが好きなのだ。
多くの「それどころではない」を抱えて、人生におわれて、人生をおくれずにいる私たち。みんなにとって、仕事(など)が遊びくらい楽しいといいのかもしれないが。

I NEED 〇〇 的な感情は消えようがないが。水が飲みたいとかね。I WANT 〇〇 的な感情は消えていってしまいがち。ぜいたく品みたいなものだからね。
私は、そんな自分に気づく時、急いでおばかなわたしとかイカれたアタシとかを憑依させようとするのだけれど。時すでに遅しだったり無駄な抵抗だったりする。言うて、根がまじめだから。イカれているように気をつけていないと、列に並んでしまうのだ。
話の軸を、一旦、英国から米国に。
過去回の貼り出しが多くて、いつメンはつまらないかもしれない。ごめん。




私たちはこの後どうなるか知っているからだとは思えないほど、バブリーな写真って、どれも切ない雰囲気をかもし出してない?謎にエモくない?体験していないのになつかしさ・ノスタルジーを感じるって、不思議だよ。


ビリー・ホリデーは、黒人としてはじめてメトロポリタン歌劇場の舞台に立った時も、ヘロインづけだったと言われている。「最も稼ぎのいい奴隷の1人になったけれど。私には、バージニアで綿摘みをしている奴隷ほどの自由もなかった」

1929年10月24日「暗黒の木曜日」を境に、ニューヨークの株価が大暴落(1週間でピークの約半分まで下落、3年間で約90%下落)。
バブル崩壊、銀行倒産。強烈な景気の後退。
金融不安が拡大したこと・金融政策において金本位制の足かせによりじゅうぶんな流動性を供給できなかったことなど、さまざまな要因から。
GDPは4年間で半分程度まで縮小(32年にかけて工業生産は50%近く下落、卸売物価は30%以上下落)。
当然、最悪の失業率に。未曾有の低迷だ。
金本位制からの離脱・各種財政政策の実施などで、1934年~1937年にかけて回復に向かったが。インフレ阻止・財政均衡を意識した金融・財政のひきしめで、再び不況入り。
その後、また戦時経済へ。(第二次世界大戦)

集まっても/デモをしてもどうにもならなくとも、とりあえず集まってしまうと言うか。心理的にわかる。
ヨーロッパ諸国・日本・中南米諸国も打撃をこうむった。内務省のHPに考察が載っている。(全部読みたかったら自分で見にいって)
大恐慌の原因を明確にするため、その要因を実質的要因と金融的要因の2つに大別。
実質的要因:①貿易規模の縮小 ②消費・
設備投資・住宅投資の落ちこみ ③政府支出の減少
金融的要因:①株価の暴落 ②マネーサプライの減少
(銀行破綻の増加とFEDの金融政策については、マネーサプライの減少と密接に関係している)
ジョン・メイナード・ケインズについて、基本解説からはじめたら、文字数が倍になってしまう。動画をお借りする。
1928年(ウォール街の大暴落の1年前)のある日、ケインズはキングス・カレッジで講演を開いていた。

大変美しい。
学生らに向けて、彼はこう語ったそうだ。
あなたがたが老人になる頃には、大きな経済問題は解決されているだろう。資本主義体制は持続的かつ着実な生産増加をもたらす能力があり、労働者は最終的には望むだけの物的財を全て手に入れることができるだろう。
また、こうも言ったそうだ。
労働者は週に15時間だけ働き、残りの時間は趣味などを楽しむことができるようになっているだろう。
本当に言ったのだと思う。
『Economic Possibilities for the Grandchildren』ジョン・メイナード・ケインズ(1930年)
ーー人間は真の永遠の課題に直面することになる。それは、切迫した経済的な心配事からの自由をどう活用するかということだ。科学と複利によって勝ちとった余暇をどうすごし、賢く快適に豊かに生きるかということだ。ーー
1930年にマドリードで行われた講演のタイトルもこれだった。つまり、世界恐慌後も言っていたのだから。人類は将来(具体的には2030年頃)、主に余暇を中心としたライフ・スタイルを享受すると。
世界大戦は終わったし、生産性は飛躍的に向上したが。労働者が物質的な所有に満足しきったり・趣味に多くの時間を使ったりする日は、彼の予想に反して、一向におとずれていない。
4年以内におとずれると思う人?誰もいないよね。

という理由を明記しない啄木。😂
笑いやポジティブネスの仲間に、楽観主義がいる。
経済思想に大きな転換をもたらし・マクロ経済学を経済理論における中心的な位置へとおしあげ・その用語の多くを生み出したケインズ革命の基盤となった、彼の有名な著者に書かれているように。ケインズは、根本的に、「楽天主義が揺げば事業は衰え息絶える」と考えていたのだろう。
未来をになう若者らに、幅広いマインドセットを説いたのだと思う。

自分で想像してみた。大先生がきてくれて話をしてくれるとなり、全体像がネガティブだったら。シンプルに嫌だ。明日を信じてみんなでがんばろう!くらい単純な〆でいい。最も先を予見できるとされている人から、未来永劫お先真っ暗と聞かされるより、よほどいい。
「君らが老人になる頃」と言っていたのだから、あと〇年で仕事なんてほとんどしなくて済むようになるんだ・じゃあこの勉強をしなくてもいいや・あの計画にとりかからなくてもいいやなどと、聴衆の人生を壊すようなことにはならなかっただろうし。
ケインズは、技術革新と資本蓄積による利益によって、100年後には生活水準が8倍に上昇すると予測していた。的中している。
そんなの、雑に「百年後は十倍」と言った人だって的中したことになるじゃん?そうだね。
同じ1928年に「イブニング・スタンダード紙」に掲載された、彼の文章を見てみよう。(ケインズ著作集では、金への回帰と産業政策という小カテゴリー?に含められていると思う)
「毎年春になると、冬に停滞していた特定の産業が季節的に回復する。大銀行頭取の年次演説や財務大臣の予算発表に好都合だ。毎年恒例の祝賀行事のたびに、プロの楽観主義者たちは、ついに景気回復が目前にせまっていると私たちに保証する。
夏になると。私たちはいつも、まただまされたと実感する。今年は特にそうだった。全体として景気が悪い、それはたしかだが。前年の同時期と比べ、20万人も多く失業者がいる。過去6年分の7月と同数の失業者がいる」

(楽観主義の時はテキトーという意味ではないが)ガチで語る時のケインズは、やはりこういう感じ・とても現実的で論理的なのだ。
もう少し追記をしてから、3年前に予測していた状況が起こったと記している。以前に同じ情報誌に寄稿した際、警告していたらしい。
「 “合理化” によって利益率を回復させようとする努力が成功すればするほど、失業が増加する可能性は高まるが。現状では、合理化を進める以外に選択肢はない」

人様の悪口はできる限り言いたくないが。私は、この言いまわしで、彼と前半でとりあげた作家とのレベルの差をひしひしと感じるよ……。
「犯されたあやまちの本質が国民に正確に理解されることは、決してないだろうが。その結末は、総選挙とこの国の将来の政権に重大な影響をおよぼすだろう」

ケインズの残した、これらとは別の言葉から、彼がこのような悩みをもっていたことがうかがえる。難しいことを解き明かすより、解き明かせたことを説明して大勢に理解してもらう方がよほど難しい。
懇切丁寧に解説されたところで、一般人にはわからなかっただろう。現代の私たちだって、経済の話なんて難しい。でも、生活が苦しいってことだけは否が応でもわかるわけで。本当、うちらと同じだね。

時系列的には前に戻るが。

戦争継続のために、JPモルガンなどの米国の民間銀行から巨額の借入れをせざる得なくなっていた、英国政府。米国の貸し手を満足させるためには(為替レート安定のためには)、いかなる犠牲をはらってでもポンドを金本位制に維持する必要があった。英国の産業は金と外貨をとりこみ、ポンドの暴落を防ぐためにできる限り輸出を続けなければならなかった。
第一次世界大戦中、ケインズは英財務省の顧問をつとめていた。
「彼らが金本位制を復活させようとした時。その政策は過剰な生産コストと失業をまねくと私が言ったことを、彼らはきれいさっぱり忘れてしまったのだろうか。彼らは、この基本的な事実をつきとめるのに4年もかかった。私は、その4年間、過渡期の解決策を見つけ・その有効性を国民に納得してもらおうとつとめていた」


ケインズは、大恐慌の時でさえ、明るい未来を見出そうとしていたが。私たちのような普通の人間は、平常時でも、経済が自分のために機能していないと感じ。不安や怒りを抱えている。
特殊状況下なら尚さらだ。




ドイツに課された賠償金に関するケインズの見解は正しかったと、後に世界は痛感することになるわけだ。
ベルサイユ条約に対するケインズの批判的な論評は、国際的なベスト・セラーとなった。

『The Economic Consequences of the Peace』ジョン・メイナード・ケインズ(1919年)
ケインズはノーベル平和賞に推薦された。
「自国と戦争状態にあった国々の尊厳を主張する、勇敢で偏見のない記述」「誰よりも、真の平和に必要な条件ーー国家間の相互尊重ーーを認識している」「実践的な経済問題に関する豊富な知識を有し、入手可能な事実を即座に観察する人であるが。同時に、古い学派の経済学者たち以上に、哲学的な基盤を大切にしている人でもある」「超国家的なものと分類できる見解にたどりついている」「世界全体の利益のために闘っている。親仏派でも親独派でも親英派でもない」「聖なる憤りと偉大な勇気」「恐れを知らない真実の騎士」
世界が本著に興味を示していたのに、上に羅列したようにべた褒めされていたのに。受賞せず。
(ノーベル経済学賞は彼の没後にできたのだから、受賞しようがないが)ノーベル平和賞に3度ノミネートされ、1度も受賞していない。
ガンジーはもっと受賞していない。


ちなみに。当時の英首相も、戦闘員をさらに募ることに苦言を呈したケインズにブチギレて、(英国の勲章の)叙勲者リストから彼の名前を削除したらしい。

ノーベル平和賞に足が生えていたら、ダッシュでこの場から逃げ出していただろう。
「私が本当に抱かれたかったのは、素敵なケインズ君やガンジー君よ!」「ドナルド・トランプっていう人のことを嫌いでも、ノーベル平和賞のことは嫌いにならないでください!」
(笑い話をとり入れたくて1人の女性を出したこと、まじめに謝罪したい。一所懸命に何かをがんばってさまざまな想いがあって泣いていたのだろうに。ミームにしていつまでも笑ってごめん)

ダイナマイトの開発で巨万の富を築いたことから、「ダイナマイト王」「可能な限りの最短時間でかつてないほど大勢の人間を殺害する方法を発見し、富を築いた人物」などと呼ばれた、アルフレッド・ノーベル。
父親も兵器で儲けていたクチ。開発中、爆発事故で弟を亡くした。自分もケガをしたが。
彼は、人類に最大の恩恵をもたらした人々への一連の賞を創設するために、財産を使った(総資産の約95%で莫大な額だ)。遺言に、そのようにしてくれと記されていた。
これには本気に幻滅されるかもしれないが、ウソを書くよりはマシだ。
私はこの見解↓に同意だ。

すごい「デモンストレーション」だった。パッとこういう印象をもった後、詳細を調べる気が起きなかった。何を知ろうと、これに、うまい見せ方・魅せ方だと思ってしまうという私は変わらないと。そんな気がしたからかも。

懸念や恐怖とは、全容を把握できないものに対して誘発されやすい思考や感情だからだ。
もし、世界の多くの政治家がケインズの教えに耳を傾けていたら。それぞれの国にとって、必ずしも有利な状況にはなっていなかったかもしれないが。それでよくて。もし、彼ら彼女らがケインズの助言に従っていたら。私たちは今、真の平和の中で暮らしていたのかもしれない。
いや、自分で書いておいてなんだが、戯言だ。
安全保障のジレンマ・克服し得ない無知など、乗り越えるのが困難な問題がぜんぜん残っている。
国家が自国の安全保障上のニーズを満たすために自助努力を試みることは、その意図に関わらず、自国の措置を防衛的なもの・他国の措置を潜在的な脅威と解釈する結果、他国の安全保障上の不安を増大させる傾向があるという構造的な概念ーーーこんなの解決するの難しすぎる。

『Only Yesterday:An Informal History of the Nineteen Twenties』フレデリック・ルイス・アレン(1931年)
アレン氏は雑誌の編集者で、20世紀前半のアメリカ史家としても知られている。簡単な単語なのにいまいち意味がわからない?「つい昨日のこと」という感じだ。『おもひでぽろぽろ』の英題も『Only Yesterday』だよ。

ーーこの輝かしい平和が夢ではなく現実のものに思えはじめても、国民は戦時中の人々の心で考え続けた。彼らは過去19ヶ月の間に、憎むべきものをうち倒すことを学んでいた。議論したり躊躇したりするのではなく、攻撃するのだと。ドイツは打倒されたが、地平線上には別の危険がせまっているように思えた。彼らはそれを、あるいは彼らがそう考えていたものを、攻撃した。ーー
ーー新しい規範は幻滅の中で生まれた。提唱者たちの勇ましい言動や新時代の到来を告げる言葉の裏には、消えない幻滅感があった。古い秩序とともに、人生に豊かさと意味を与えてきた価値観は失われた。それに代わる価値観を容易には見出せなかった。ーー









正しい投資手法とは、その経営内容を理解し経営陣を信頼する企業にまとまった額を投資することーーバフェット氏が好んでするこの言いまわしも、ケインズのアイディアが元だろう。

「投機家は、事業の継続的な流れの中で泡として存在する限り、害をおよぼさないかもしれない。しかし、事業が投機の渦の中で泡と化してしまうと、事態は深刻化する。国の資本開発がカジノ活動の副産物と化してしまうと、その仕事は不完全なものになる可能性が高い」
ケインズは頭を抱えるんじゃあないの。リアルな教訓や説教として、私の言葉が引用される?2030年近くになって!?と。
『The General Theory of Employment, Interest and Money』ジョン・メイナード・ケインズ(1936年)
ーー株式市場は、カルタとり・ババぬき・イスとりのようなゲームになっている。平均的な人が何が平均的な意見になると考えるかを知力を尽くして予想するという形の、コンテストのようなものにもなっている。投資の意義は、私たちの未来をおおう時間と無知という闇の力をうち負かすことに、あるべきだ。ーー
ケインズは、百年後も人類が精神的に成長していないなんてことはさすがにないだろうと、思っていたんじゃあないの。

ここでケインズを腐すなどということは許されない。あまいなとか。「赤信号みんなで渡れば怖くない」か?うちらはクズだ。ケインズはすばらしい。
『How much is enough?Money and the Good Life』ロバート・スキデルスキー、エドワード・スキデルスキー著(2012年)
ーー経済政策はGDPを拡大することにとり憑かれている。極めて貧しい国にとっては、GDPの拡大はたしかに国民の幸福を増やすだろうが。何のための経済成長か。何の成長か。ーー
スデルスキー氏は英国の経済史家で、ケインズ研究者として有名だ。もう1人の著者は彼の息子。彼らは、私たちがもうじゅうぶんだと言うことはないと示した。経済学は欲望と必要性を区別しないせまい焦点をもつ学問であり、袋小路におちいっているとも。

使い道がわからないほどの富をもつ人々と、失業者や不完全雇用の市民とに、分断されている。そのはざまには、住宅ローンの返済に悩む人・あと一歩で貧困におちいる人などがいる。
資本主義経済に、カトリックの教え(喩え)とケインズの教えと社会民主主義を少しずつ加えれば、よりよい社会は手の届くところにあるように思える。なぜなのか永遠にわからないのかもしれないが。私たちはどうしてもそれを実現することができない。
(本書の主旨は、人生にはGDP以上のものがあるということだが。いかなる犠牲をはらってでも「成長」することが経済政策の目標として定着したのは、歴史的に見て最近のことだし。スキデルスキー親子は、「よい人生」とは何かについて、かなり固定観念をもっている。例:オペラ鑑賞やワイン・テイスティングを肯定しているが、テレビ鑑賞や酒びたりを否定している)
『Our KidsーThe American Dream in Crisisー』ロバート・D・パットナム著(2015年)
ーー私の故郷は、1950年代には、アメリカン・ドリームをまずまず体現していた。街のあらゆる子どもたちに、その出自によらず、一定の機会が提供されていた。半世紀後、オハイオ州ポートクリントンでの暮らしは、二分割のアメリカン・ナイトメアとなった。そして、悲しいことに、これはアメリカの典型である。ーー
調査や分析で、子どもたちに何が起こっているのかを知ることはできても。「私たちの子ども」という感覚が薄れていく中では、得られたデーターが語られることは少ないだろう。
『Freefall:America, Free Markets, and the Sinking of the World Economy』ジョセフ・E・スティグリッツ著(2010年)
ーー強欲をエンジンとしたアメリカの金融資本主義は2008年についに破綻し、その衝撃は地球全土に広がった。グローバル経済は急降下(フリーフォール)した。記憶というものは短命で。30年もすれば、過去の問題の発生過程を知らない新しい世代が出現する。負債を土台にしたはかない成長ではなく、堅固な基盤をもつ力強い成長への道が必要だ。成長の実りが世界の多くの人々に行きわたるように。ーー
クリントン政権下の大統領経済諮問委員会委員長で世界銀行副総裁だった、ノーベル経済学者のスティグリッツ氏は、リーマン・ショックをひき起こしたとしてアメリカの新自由主義を批判した。
『Misbehaving: The Making of Behavioral Economics』リチャード・セイラー(2015年)
ーーそのモデルでは、ホモサピエンスの代わりに「ホモ・エコノミカス」と呼ばれる架空の人間が設定されている。経済モデルが誤った予測をたくさんするということを意味する。ーー
従来の経済学には、人間は経済的に合理的な観点から動くという大前提があった。その前提で理論をつみあげてきたのが、経済学だった。
行動経済学者のグループは疑問を抱いた。人間はそんなに合理的な行動をとるのだろうか、と。そして示唆した。人間は明らかに不合理な行動をとることが多々ある、と。
行動経済学者の主張は経済学者に衝撃を与え、両者による論争がはじまった。
ーー従来の手法を擁護する伝統的な経済学者とは、幾度となく衝突した。旅先でのアクシデントと同じで、今となってはよい思い出だ。闘いを通じて、行動経済学はより強くなることができたのだから。ーー
『The world that trade created:Society, Culture, and the World Economy, 1400 to the Present』ケネス・ポメランス、スティーブン・トピック著(1999年)
ーー西洋は、暴力を行使することや運によって、歴史に名を馳せた。ヨーロッパ生まれの病気が「新世界」の社会を荒廃させ、広大な地域を征服することを可能にしたことに、留意せねばならないーー
ストレートに、そうだね。
より身近な話をしつつ、〆に向かおう。
真夜中に霞が関に連なるタクシーの列。官僚がひんぱんに夜中から明け方近くにタクシーで帰宅するのは、彼ら彼女らには労働基準法が適用されていないからだ。

人事院規則にも労働時間の上限の記載はあるのだが。大規模災害への対応・重要な政策に関する法律の立案・他国や国際機関との重要な交渉などについては上限規定を適用しないという例外規定があるため、実質的に上限規制が機能しないのだ。
国家公務員や地方公務員にも、労働基準法は一部適用されていない。(別の法律か適用されている)

公務員は、全体の奉仕者として国や地方自治体の運営に大きくかかわるため、一般の労働者とは異なる立場だとされている。彼ら彼女らに労働基準法を適用させると、彼ら彼女ら以外の国民が、必要な時に必要なサービスを受けられない恐れがあると。そういうことだ。
「上限なく働いている」など改めて文字にしてみると、有難いを通り越して申し訳ないような気持ちになってくるな。
以下は、あなたやわたしの話。


直感に反して、一生というものはあまりにも短い。どのくらい短いかと言うと。心だけ若いまま体だけ老いてしまうくらい、短いのである。
On your marks, Set, 💥(ピストル音)

前々回、こんな話をした。


日本人は、どれだけ好き勝手に生きていいと言われようが、しょせん整列する。米国にもヨーロッパにもいた私には違いがよくわかる。ここでは、バグ個体など大して出やしない。だから重ねて言ってみる。自分の好きに生きるんだ。
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