
冬の旧中山道ひとり旅-阿寺ブルーと静かな野尻宿-
年末の木曽路ノープランひとり旅。
朝から妻籠宿・馬籠宿間の峠越え。日が暮れる中歩き暗闇に怯えながら宿に着いて1泊した前回はこちら↓
🕐️9:20宿出発
朝から温泉に入り気持ちのいい朝です。
前日と違い朝から快晴。
湿った空気の木曽もいいですが、快晴もまた良いです。
特に今日行く場所は晴れていた方が良さそうな場所なので良い日になりそうです。

ただ気温は低くて氷点下です。
草木も凍る木曽の冬の日朝から阿寺渓谷を目指します。


といっても渓谷までは宿から徒歩15分ほどでかなり近め。

美しい北アルプスを見ながら歩く朝はとても気持ちよく贅沢な時間です。
一応前日山道含めて26kmほど歩いているので、今日はほどほどに歩こうかなとは思っています。
🕐️9:35阿寺渓谷入口到着
前日真っ暗な中渡った橋の1つ目を渡ったところが渓谷の入口でした。


砂小屋山に源を発する阿寺川が流れる渓谷で、全長が約15キロある清流の両岸には木曽五木が育つ。
四季折々に表情を変える渓谷美の中でも、流れる水の美しさは格別。エメラルドグリーンの清流はここならでは。
川の深みがまるで浅瀬に感じられるほどに抜群の透明度を誇ります。
ここから一本道で進めばいいので分かりやすい。宿でもらったパンフの地図を片手に散策していきます。



ちなみに阿寺渓谷は携帯の電波が入りません。
バスも通ってないので、行ったら自力で帰らなくてはならないので、どこまで行くかはよくよく考える必要があります。
※3~11月はレンタサイクルもあるので、歩く以外の選択肢があります
山の神
渓谷を歩き始めて割とすぐの所にあるのが崖の上にある山の神です。

階段で登ることができるようになっているので、山に入る挨拶とこの後の安全をお願いしました。
江戸時代山で働く人たちにとって月に一度の山の神祭は唯一の慰安だったようです。
基本的に渓谷沿いの道は舗装されていて車が通れるようになっています。
普通の舗装路だと退屈しそうですが、左に川、右に山がありそれぞれに綺麗な景色を見ることができるので退屈しません。



道路の山側は植物や苔が生えている壁といった感じで、滴る水が凍り、氷柱が日の光でキラキラと光っています。
私の写真技術では美しさが伝わらないのが残念ですが、これが見られるのは冬の阿寺渓谷に来た人の特権です。
千畳岩

「この岩の下に立って耳を澄ますと谷川の瀬音が反響しあたかも頭上に渓流がほとばしっているような錯覚を受ける」という場所。
耳を澄ませてみましたが、いまいちわかりませんでした。

旧森林鉄道の橋
切った木を運ぶために使われてた旧林道鉄道の橋が残っていました。
もしかして渡れる?とちょっとビビりながら近づきます。
(高所恐怖症ですが、橋があればチャレンジします)

近づくとやはり老朽化のため立ち入り禁止になっていました。
森林鉄道は1966年まで運行されていて、自動車道開通に伴い廃止されたそうです。

雨現の滝

雨が降った時だけ現れる滝の場所。
この日は出現していませんでした。

綺麗だけど名もなき小さな滝・沢も所々にあります。
狸ヶ淵

狸が淵は木々の間から人ひとり通れるようになっている所があったので降りていきます。
降りた先にはあまりにも美しい阿寺ブルーを近くで見ることができます。
今回は全て歩きで阿寺渓谷の途中まで行き、引き返して約3時間の散策。
— sumire_travel🌸 (@sumirenote) December 28, 2025
歩いている人は皆無。
車は数台いたけど、基本は誰にも邪魔されずに渓谷を楽しめました。 pic.twitter.com/HJiDmUK93S

ちょうどいい石があったので、ここに座って休憩。
前日南木曽で買った栗まんを食べます。


犬帰りの淵


今でこそ橋がありますが、昔は犬を連れて淵に降りて進んでいたところで、あまりにも急なので犬が怖がって進めなくなると言われていた場所だそう。

一部凍る橋を渡るのも怖いですが、橋から犬帰りの淵を見るのも怖かったです。

橋を渡ると先ほどとは少し違った景色になります。
凍る植物も種類が変わり、また新たな美しさを感じることができます。


樽ヶ沢に掛かる橋を渡ります。
樽沢の滝
橋の下には滝が流れていました。
落差約32mあり、かなりの水の勢いがあります。


阿寺渓谷の散策路入口にある駐車場まで来ました。
車両通行止めの時のシャトルバスの停車場所でもあり、トイレも設置されています。


休憩できる東屋もありました。
ここまで車で来て、散策する人がメインのようで、入口から歩いて来る人はあまりいないのかもしれません。
赤彦吊り橋
阿寺渓谷には吊り橋が2つあり、赤彦吊り橋を渡ると遊歩道が整備されていて渓谷散策ができるようになっています。


一応チャレンジはしましたが、高さがあり揺れる吊り橋は無理でした。
渡るのを諦めて、吊り橋の近くを散策します。
阿寺渓谷は大雨が降っても濁らずに常に美しいらしい
— sumire_travel🌸 (@sumirenote) December 28, 2025
基本的には舗装された道路沿いを歩けて、散策道も確保されてるから手軽さの割に得られるものが多い
阿寺ブルーは本当に綺麗だった pic.twitter.com/ueLH3OgflO


誰もいないので美しい植物、美しい渓谷の景色を独り占めです。
川の水が濁ることはないようですが、碧く綺麗に見えるのには条件がいくつかあり、他の日を知りませんが恐らく綺麗な日に当たったと思います。
🕐️11:15六段の滝で折り返し

吊り橋を渡れずに散策路に行けないので、そろそろ帰りのことも考えます。
マップで見た六段の滝の滝まで来ました。
渓谷に来てから1.5時間くらい経っているのでここらで戻ることにしました。
ちなみにこの日渓谷を歩く人とは一人も会わず、渓谷に来たであろう車が3台、渓谷管理の車が1台通っただけでした。
あまりにも人も車も行き合わないので、たまに来る車に必要以上にびっくりしてきましましたが、相手もそうだったと思います。
春夏は緑が綺麗で歩きやすく、紅葉が綺麗だと思いますが、冬の氷柱が輝くや静かな渓谷も素敵でした。

帰りも写真を撮ったりしましたが、基本来た道を戻るのでちょっと駆け足しながら時短できるように心がけ、帰りは1時間かけて渓谷入口に戻りました。

阿寺渓谷お別れのアーチ。
阿寺温泉の案内をしているのもいいですね。
渓谷散策の後の温泉も気持ちいいと思います。
🕐️12:15阿寺渓谷木曽川合流地点
渓谷の入口は川幅が広く近くまで下りられるようになっていたので下りて水の近くへ。

近くで見ても碧くて透明度の高い水です。

川の横に通れそうな道があったので、脇道を進みます。

川と橋と山が綺麗に見られるところに行き着きました。
阿寺ブルー最後の見納めです。
昨日まで知らなかった阿寺渓谷に来て、感嘆の声が出るくらい綺麗な景色が見られて良い旅の2日目の午前でした。
前夜恐恐渡った橋を今日は爽やかな気持ちで渡り、市街地の方に向います。
🕐️12:30手打ちそばおんたけ
年末はどうしても休みのお店が多いので、開いているお店があるのはとてもありがたいです。
そうでなくても野尻は飲食店が少ない印象。
そんな中で阿寺渓谷から歩いていける蕎麦屋が開いていそうなのでそちらへ向います。

木曽川沿いを歩き、坂を登った先にお店の裏側が見えました。
階段を登り正面へ。

営業中の文字とのれんを見て一安心、店内に入ります。
店内は席数が多くなくだいぶ埋まっていましたが、運よく待たずに入れました。

店内は新しく綺麗で、外を見ながら食事ができるカウンター席もありました。(ひとり客にも優しい作り)

お蕎麦は前日に続いて山かけそばにしました。おそらく体が力を求めているのでしょう。
サラサラ目の山かけにたっぷりのお蕎麦。濃いめの出汁が美味しいです。木曽産そば粉100%が当たり前にあるなんて、長野は流石だなと思いました。

蕎麦湯と蕎麦つゆも出してくれたのも嬉しい気遣いです。
🕐️13:10宿場散策
食後は野尻宿を歩きます。
度々の大火で歴史的な建物はほとんどのこっておらず、観光地化されていない宿場ですが、生活の中に溶け込んでいる景色が見られそうな予感です。


木曽にある宿場では前年行った奈良井宿に次ぐ長さを誇った宿場だったようですが、度重なる大火で焼失し宿場自体も縮小した歴史がある場所です。
宿場としての機能を失っても人々の暮らしがあり続けるのはとても貴重なことで、宿場町の近くに鉄道が通ったことが大きかったのかなと思いました。

中央アルプスを見ながら歩くのもなかなか楽しいです。


水の豊かな木曽では、水を汲めるところもよく目にします。
木曽の旅をする時には空のペットボトルも捨てずに持っておくことをお勧めします。


七曲りの名の通り向こうが見えない曲がりくねった道が続きます。
恐らくこの辺りで唯一の商店へ。
店前の注連縄が年末らしいです。

品揃えは良くはありませんが、市田柿が安く売っていたので購入しました。


宿場の端辺りまで来ました。
ここから次の宿場を目指すか、電車で宿泊先の中津川へ戻るか…

ちょうどいい電車があったので歩くのは止めて駅に戻ります。

昔は賑わっていたであろう野尻宿は今はとても静かです。
ただ人の暮らしが続き、綺麗な水が流れる。
それも一つの町の魅力だと思います。
古民家を改装したカフェやゲストハウスもあるので、都会の喧騒や観光地の人混みに疲れた人にも良さそうです。
🕐️14:00野尻駅到着
駅の近くに役場に併設された観光案内所もありましたが、この日はお休み。

前日と同様に駅前にはタクシーが1台止まっています。(阿寺渓谷への行き帰りを使うのもありかな)
野尻駅からこの日の宿泊地中津川に移動します。

