
オクラはねばねばして、たべられない。
と、タンザニアの人は思っています。
もちろん私のような白い人が、であって、自分たちはおいしく食べます。友人は、市場で「おまえたちはねばねばしたものがおそろしくて食べられないだろう」と挑発されたそうです。

しかし、もちろん友人はオクラを食べることができました。もちろん私も。日本にはオクラもめかぶも納豆もあるのです。
(関西の人が関東の大学に進学して家庭教師に行ったら納豆ご飯を出されて閉口したという話は親戚に聞いたことがありますけど、だいぶ年長の親戚です。)
ヨーロッパムズングは分かりませんけど、ジャパンムズングはねばねばの本家だと言えるでしょう。
と、思っていたのですけど。
じつは、オクラもモロヘイヤもアフリカ原産だそうです。おひたしにしてかつおぶしをかけたりするので、てっきり日本の固有種だと思っていました。
国会図書館のサイトでもスイカや猫と並んで、オクラが紹介されています。
さらにねばねばの代表格でヨーロッパムズングをおそれおののかせると言われている納豆さえ、アフリカにあるそうです。
こちらは西アフリカが中心なのか、私は見たことはありませんけど、大豆も、バオバブやハイビスカスも、東アフリカにもあるのですから、食文化さえ伝われば作ることはできそうです。
アフリカとアジアでタッグを組んで、ヨーロッパをねばねばさせるとよいのではないでしょうか(最近は西洋の人も納豆を食べられるように文明開化しているかもしれませんけど、どうなのでしょう)。
ところで、タッグを組む前に、私にはひとつ、どうしても気になることがあります。
……オクラは野菜に含まれますか?
たくさんのトマトとタマネギをもっていたのに、おばちゃんにつかまって、もっと野菜を食べなさいと説教されたことがあるのです。スープのベースに使うから、トマトやタマネギは野菜ではなくスパイスなのだと。オクラを持っていれば、おばちゃんの教育的指導をまぬかれることができるのかどうかは、私にとって重要なポイントなのです。