
長野県の歴史的な建築に魅せられる 日本最長片道きっぷの旅#28
最も経路が長い片道きっぷで日本全国を巡る「日本最長片道きっぷの旅」。今回は、長野県内の歴史的なスポットを巡り、国宝に指定されている建造物も3箇所訪れた、27日目の記録をお届けする。
越後湯沢▷軽井沢
この日は朝から新幹線で移動である。朝風呂を堪能してから越後湯沢温泉の宿をチェックアウトし、上越新幹線でまずは高崎駅へ向かった。

上越新幹線 402C たにがわ402号
E7系 E725-145
高崎駅で北陸新幹線に乗り換えた。改札を出ないすぐの乗継だが、上越新幹線と北陸新幹線は通し料金で乗れないのが痛い。北陸新幹線は高崎駅を出ると前日も見た赤城山を見ながら進むが、その先は碓氷峠を越えるのでトンネルが多く、榛名山や浅間山は殆ど見えなかった。そして碓氷峠を越えた先の軽井沢駅で途中下車した。

北陸新幹線 601E あさま601号
E7系 E726-138


軽井沢
軽井沢駅から歩いて旧軽井沢へ行った。軽井沢で人気の観光スポットのひとつである旧軽井沢では、旧軽井沢銀座商店街沿いに様々な食べ歩きグルメの店が連なるが、朝早かったので営業している店は殆ど無かった。むしろ財布に優しいし、営業開始前の静かな旧軽井沢を散策できて良かった。
旧軽井沢の商店街の先まで進むと、商店街の景色は一変して木々に囲まれた自然豊かな場所に出る。この先に群馬県との県境である碓氷峠がある。旧軽井沢が、碓氷峠を越えた先の最初の宿場町として栄えた場所だったことを実感できる景色だった。








軽井沢▷上田
軽井沢駅に戻ったら、再び北陸新幹線に今度は上田駅まで乗車した。

北陸新幹線 555E はくたか555号
E7系 E726-130
上田
上田駅で途中下車し、上田城跡へ行った。大河ドラマ「真田丸」の影響で人気が出た上田城は真田昌幸が築城した真田氏の本拠地で、徳川の軍勢を二度にわたって撃退した城だそう。
上田城にはそもそも天守閣は無かったので、天守台なども無いが、江戸時代の当時から現存する西櫓や、復元された櫓門を見ることができた。また、城跡内には真田氏や歴代藩主を祀る眞田神社もあり、ここ上田城跡が真田氏の本拠地だったことを実感できた。











上田▷長野
上田駅に戻り、再び北陸新幹線に乗り長野駅へ向かった。

北陸新幹線 557E はくたか557号
E7系 E726-146
長野
長野といえばの観光地である善光寺へ行く前に、長野駅前にあるらぁめんみそ家という店で味噌らぁめんを食べた。信州味噌を使ったラーメンで、長野に来たらいつもここで食べるぐらいには美味しい。

味噌ラーメンで腹ごしらえをした後は善光寺へ行った。「一生に一度は善光寺参り」と語られるこの善光寺は約1400年の歴史を持ち、江戸時代の1707年に再建されたという本堂は国宝に指定されている。善光寺の仁王門と山門の間には食べ歩きの店も連なっていて、さすが「一生に一度は善光寺参り」と言われるだけあり活気があって良かった。




長野▷松本
長野駅からは信越本線・篠ノ井線の列車に松本駅まで乗車した。

信越本線・篠ノ井線 2238M
E127系 クモハE127-103
この列車は途中で日本三大車窓のひとつとして知られる姨捨駅を通る。日本三大車窓といっても、そのうちのひとつである根室本線の狩勝峠は廃止済み、もうひとつの肥薩線の矢岳は豪雨災害の影響で不通なので、実質日本一大車窓である。車窓からは長野盆地の広大な景色を一望でき、またところどころで日本の棚田百選にも認定されている棚田越しにその景色が見られ、確かに素晴らしい眺めだった。

姨捨駅はその眺めが良いだけでなく、駅の構造も特徴的である。姨捨駅のホームは篠ノ井線の本線の横にあり、姨捨駅に停まる列車は駅の少し先まで進んでから退行運転で駅に入る「スイッチバック」をする。
姨捨駅では反対方向から来る特急列車の通過待ちのため3分ほどの停車時間があり、スイッチバックをした先の駅ホームからも長野盆地が広がる絶景を眺めることができた。眼下に広がる広大な盆地の景観は、鉄道から眺める景色の中で日本一と言われても異論のない美しさだった。

駅名標もスイッチバック仕様だった

松本
松本に着いたら最初に松本城へ行った。松本城の天守閣は建造当時から現存するもので、7日目に寄った松江城や9日目に寄った姫路城と同様、国宝に指定されている。特に、松本城の天守閣は安土桃山時代に建てられたとされており、現存する五重の天守としては日本最古だそう。
そんな松本城だが、内部の見学は今回の旅で訪れた3つの国宝の城の中で最もつまらなかった。というのも、天守閣内部にはその構造に関する説明が少なく、また外国人も異常に多く混み合っており、じっくり見る暇もなく並ばされて上にのぼり、また上でも並ばされて下りるだけという、ひどい運営だった。
天守閣の外側にある松本城公園からはお堀の先に立派に佇む天守閣を望むことができたので、中には入らず外観の見学だけでも充分だったかもしれない。







なかなか良い場所に置いてある

通し柱に丸太柱が使われているそう
耐震診断で大地震時に倒壊の虞があるとわかり立ち入りできなくなっている







現存する城郭建築の中で月見櫓を持つのは松本城と岡山城だけで、天守と月見櫓が繋がっているのは松本城だけだそう。

松本城を離れたら旧開智学校へ行った。前日に訪れた日本最古の学校である足利学校に対し、こちらは明治初期の近代学制のもとで誕生した日本最古の小学校のひとつである。
旧開智学校の校舎は松本城と同様に国宝に指定されている。国宝といえば江戸時代以前の建造物が多いイメージだが、こちらは近代の学校建築として初めて国宝に指定されたという珍しいものである。松本城からは歩いて10分かからないので、こんな至近距離に2つの国宝があるなんて驚きである。
そんな旧開智学校の校舎内には、旧開智学校校舎を設計・施工した立石清重に関する資料や、当時の学校教育に関する資料などが展示されていた。前者は建築を学んでいる人にとっては面白いと思うが、私にとっては後者のほうが、昔の学校ではこんなにも厳しい教育が行われていたのかと興味深く印象に残った。


なお、展示資料は撮影禁止だった。
松本城と旧開智学校という2つの国宝を訪れた後は夕食を摂るため松本駅へ戻った。
駅に戻ると、ソフトクリームのポップを見かけて気になったのでひとつ買って食べた。ミルクの味がしっかりしていて美味しかった。


順番が逆な気もするが、ソフトクリームを食べた後は松本からあげセンターという店で長野県のこの地域の名物グルメである山賊焼の定食を食べた。美味しいのだが、少し油っこかったので、美味しく食べられるのも今のうちかなと感じた。

この日はこれで終わりだが、翌日の夜に東京で予定があったため、一度帰宅し翌々日から旅行再開である。東京に戻る列車の中では、長野のご当地パンである牛乳パンとお土産に買った長野銘菓のみすゞ飴をすこし食べた。

27日目のまとめ

列車乗車本数: 5 本
乗車営業キロ: 274.3 km
費用: 16,610 円
訪れた観光スポット
旧軽井沢銀座商店街
上田城跡
らぁめん みそ家
善光寺
姨捨駅
松本城
旧開智学校校舎
松本からあげセンター
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