
シアトル近郊にある世界遺産のオリンピック国立公園は大自然の宝庫だった
今回は,留学中のシアトルから車で3時間ほどの場所にあるオリンピック国立公園へと行ってきた。
シアトル周辺は5月までは気温が低く雨も多いが,5月も後半になり暖かくなってきたので,満を持してシアトル近郊のドライブ旅である。
そんなドライブ旅の最初の目的地として訪れたオリンピック国立公園は,温帯雨林や高山,海岸など様々な自然が楽しめる場所である。その広さから1日ではまわりきれないと思い2日間かけてまわったが,それでも足りないくらいであった。
Olympia
初日はオリンピック国立公園へ南側からアプローチした。その通り道に,ワシントン州の州都であるオリンピアがある。ワシントン州に留学しているものの州都にはまだ行っていなかったので,国立公園に行く前に州会議事堂に立ち寄った。



ワシントン州には旧州会議事堂の建物も残されている。こちらは典型的なドーム型の現州会議事堂と異なり,城のようなおしゃれな建物であった。この建物は現在は教育支援等を行う機関のオフィスになっている。

Olympic National Park

Hoh Rain Forest
オリンピック国立公園で最初に向かったのは Hoh Rain Forest という温帯雨林である。この場所は大雨で道路が崩壊して通行止めとなっていて今年の夏は行けないかもというニュース記事を先月見かけていたが,5月8日より復旧したそうで行くことができた。オリンピック国立公園といえば温帯雨林のイメージがあり,ここが一番大きな温帯雨林のエリアであるので,行くことができて良かった。

ここには2つのループトレイルがある。最初に歩いたのは Hall of Mosses というトレイルで,名前の通り苔むした温帯雨林の中の散策を楽しめた。


まさに Hall of Mosses である


もう一方のループトレイルである Spruce Nature Trail では,途中で Hoh River という川沿いに出て,森だけでなく川の眺めも愉しめた。





Kalaloch
Hoh Rain Forest から西に進み太平洋に出ると美しい海岸線が広がる。その海岸沿いも国立公園に指定されており,Kalaloch と呼ばれるこの地区には北に Ruby Beach と,その南に Beach 6 から Beach 1 までの海岸が続く。
晴れていたこの日は穏やかな海が見られたが,海岸に連なる流木や削られた土台からは荒波の立つ厳しい海が想像できる。





大きさよりも不思議な形状が魅力的であった






Quinault Rain Forest
国立公園の南西端辺りには Quinault Rain Forest という温帯雨林が広がる。こちらは Hoh よりも小規模であるが,混雑していた Hoh と異なり人も全然居らず美しい温帯雨林の中をゆったりと散策できた。


Quinault は湖が近くにあるため Hoh とは植生が少し異なるそう。Hoh より人は少ないが,木の密度は Hoh より高い気がするので,こちらのほうが好みである。
Hurricane Ridge

2日目は国立公園に北側からアプローチした。温帯雨林や海岸と,美しい自然のあるオリンピック国立公園だが,ここにはさらに山まであり,国立公園の北側にある港街 Port Angeles から一気に山を登った先の Hurricane Ridge では雪を冠った美しい山々の広がる景色を愉しめる。
Hurricane Ridge に近づくと車窓からは想像以上に美しい景色が広がり感銘を受けた。苔に囲まれた森が広がるのと同じ国立公園に,空気の澄んだ山も連なるとは,その大自然に驚きである。

雪を冠った美しい山々が連なる

道路の終端からは Hurricane Hill という山の頂上に向かうトレイルがあり,頂上からはカナダまで見渡せるとの事で行こうと思っていた。しかし,ビジターセンターから道路の終端までは雪で車両通行止めの為,歩く距離が2倍になる上に雪の上を歩くことになるので,登山の格好では無かったのもあり少しだけ歩いて引き返した。


Hurricane Ridge を下りる際には途中の展望所にも立ち寄ったが,上からの景色を見てからだと感動が薄れてしまう。


ノースカスケード国立公園と Mt. Baker まで見えた


Hurricane Ridge には朝イチで来たが,来た時は1台も並んでいなかった入口ゲートが昼前には1km程の列になっており驚きであった。
Hurricane Ridge を下りた先にはビジターセンターがあるので,そこに寄ってから次の目的地に向かった。

Elwha
次に向かったのは Elwha という地区である。Elwha River という川沿いに進み,その川の横にある Madison Falls という滝へ行く短いトレイルを歩いた。

上高地の梓川のような美しい川であった



「マイナスイオンを感じる」という表現がぴったりな美しい滝であった
Lake Crescent
Elwha から西に進むと道は Lake Crescent という湖畔に出る。途中の展望所に寄ってみると,湖は信じられないほど青く透き通っており,その美しさに感銘を受けた。日本では綺麗な湖の青に「摩周湖ブルー」のような名を付けるように,こちらも「クレセントブルー」と名付けて良いだろう。

青く透き通っていて美しい
Sol Duc
さらに西へ行き Sol Duc River という川沿いの道を進む。その道の終端からはトレイルが続いているので,途中にある Sol Duc Falls という滝までトレイルを歩いた。本日2つ目の滝であるが,こちらは Madison とは異なり迫力のある滝であった。




轟音が轟く大迫力の滝であった

Sol Duc から戻る道の途中には Salmon Cascades という小さな滝がある。こちらは salmon と名が付くように,9月から10月にかけて coho salmon という鮭が滝を登る,北海道のさくらの滝みたいな光景が見られるそう。今はまだ5月なので,その姿が見られないのが残念である。


そして最後に Ancient Groves というトレイルを散策して帰った。Sol Duc River の横にあるこのトレイルでは,前日の rain forest ほどの規模ではないものの,美しい温帯雨林の中を歩けて最後に良いリフレッシュとなった。



留学先であるワシントン州にあるオリンピック国立公園は,有名な温帯雨林や高山だけでなく,海や湖,滝など様々な自然の集う大自然の宝庫であった。これまでにアメリカで17の国立公園を訪れた私だが,その中ではオリンピック国立公園が一番であると思う。