
「動きたい!」を爆発させる90分間のフットサル指導と、僕がこの町の放課後を救いたい理由
「子どもは、とにかく動きたくて動きたくて仕方がない生き物だ」
放課後のキッズスポーツ(フットサル)の講師として、
小学校1〜3年生、特にピカピカの1年生を中心とした総勢20人弱の子どもたちを相手に90分間の指導をしてきました。
先に、今回の実践から得た僕の結論をお伝えします。
「運動とは、スキルを磨くものではない。人と人の関係を繋ぐものだ」
子どもたちは動くから楽しい。
楽しいから「もっとやりたい!」
「もっと先生やお友達と関わりたい!」となる。
さらに運動を通して僕と繋がり、たくさん褒められることで、
子どもたちの自己肯定感が爆発的に育っていく。
1年生でも、
最初から最後まで誰一人取り残さず、
笑顔で走り続けられた「のスモールステップ指導法」を公開。
記事の後半では、僕がこの自治体でどうしても実現したい「子どもたちの放課後の未来」についての熱い想いも書きました。
1. 【前半45分】2人組はまだ早い!「先生vs全員」でカオスを熱狂に変える体作り
1年生が多く、しかも「初めてスポーツを習う」という子が集まる現場。ここで絶対にやってはいけない禁忌(タブー)があります。
それは、最初の段階で
「はい、じゃあ2人組を作って!」
と言ってしまうこと。
まだ関係性ができていない1年生にとって、
「誰かと組む」というのは実はものすごくハードルが高いのです。
そこでモジモジしてしまい、心が離れてしまう子が必ずいる。
だからこそ、最初の45分は徹底的に「全体vs先生」の構図。
余計なストレスを省き、体を動かす楽しさだけに没入させます。
① 心理的負荷をコントロールする「体じゃんけん&壁タッチ」
僕:「よーし、みんな集まって!最初は先生と『体じゃんけん』勝負だ!勝ったらその場でド派手にガッツポーズ。
でも、もし負けたら……あそこに見える体育館の壁までダッシュでタッチして戻ってくること!」
子どもたち:「ええーーっ!あの壁、めっちゃ遠いよーー!」「絶対に負けないぞー!」
僕:「いくぞー!最初はグー、じゃんけん……ポン!(僕はチョキを出す)」
子どもたち:「あ、パー出しちゃった!負けたーー!走れーーー!!」
子どもたちがハァハァと息を切らしながら、笑顔で戻ってきます。ここから、じわじわとルール(負荷)を変えて飽きさせない工夫を凝らします。
僕:「おっ、全員無事に戻ってきたな!次はレベルアップだ。負けたらその場で、お空に届くくらいのジャンプ10回!
② 太鼓の音で世界が変わる「リズム太鼓」
じゃんけんで完全に心がこちらを向いたところで、
次は「リズム太鼓」を導入します。僕が叩く太鼓のテンポやリズムに合わせて、子どもたちが体育館を自由に動き回る。
単に走るだけでなく、ここでもスモールステップで動きに変化をつけていきます。
ドン……ドン……(遅いテンポ): しっかり前を向いて歩く。
トントントントン(速いテンポ): 全力で走る!
ドンドンドンドン(変則リズム):まさかの「後ろ走り」に挑戦!
タッ、タッ、タッ、タ(軽快なリズム):スキップ、そして「後ろスキップ」へ!
僕:みんな上手だね!じゃあ最後は一番難しいミッション。リズムに合わせて『スキップ』で動き回りながら……お友達の背中を絶対に触らないように上手に逃げ回って!
子どもたち:「キャーー!〇〇くんが近くにきたー!」「ぶつからないようにスキップ、むずかしい〜!」
これ、実はものすごい空間認識能力のトレーニングになってるんだよね。お友達との距離感を測りながら、自分の体をコントロールする。
しかもゲーム感覚だから、子どもたちは必死に、でも笑顔で逃げ回ってる。
③ リズムと楽しさを刻む「ラダー運動」
空間を使い切った後は、ラダー(縄ばしご状の器具)を使った
ステップ運動です。ここでも一気に難しいステップはさせません。
ステップ1:前向きに両足ジャンプで「トントン」と進む。
ステップ2:駆け足(1つのマスに1歩ずつ)で「イチ、ニ、イチ、ニ」と進む。
ステップ3:2段階の駆け足(1つのマスに2歩ずつ)「トントン、トントン」とリズムを刻む。
子どもたち:「先生、これダンスみたい!おもしろい!」
僕:「おっ、〇〇くん、ステップのリズムが最高にカッコいいぞ!まるでプロのダンサーだ!」
子どもたち:「やったあ!もっと速くやってみる!」
2. 【後半45分】手から足へ!「できた!」を量産するボールプログラム
後半45分は、いよいよフットサルボールの登場です。
しかし、相手は1年生。
最初から「足でボールを扱え」というのは、
大人が目隠しをして箸で豆を掴むくらい難しいこと。
① 手を使うことから始める「リフティング」
まずはボールと友達になるところから。最初から足は使いません。
ステップ1:自分でボールを投げて、ノーバウンドでキャッチする。
ステップ2:手から投げて ➔ 「頭」で一瞬触って ➔ キャッチ。
ステップ3:手から投げて ➔ 「腿(もも)」で触って ➔ キャッチ。
ステップ4:手から投げて ➔ 「背中」で受けて ➔ キャッチ。
子どもたち:「先生!背中でキャッチできたよ!見て見て!」
僕: 「うおー!すごいな!背中に磁石でもついてるのか!?天才じゃん!」
子どもたち:「へへへ、じゃあ次は足でもやってみる!」
子どもたちの「やりたい」が最高潮に達したところで、いよいよ足の登場です。
ステップ5:手から投げて ➔ 「足の甲」で触って ➔ キャッチ。
ステップ6:頭 ➔ 腿 ➔ 足で触って ➔ キャッチ!
子どもたち:「ええ〜!そんなの無理だよ〜!……あ、できた!できたよ先生!」
### ② 体育館を縦横無尽に駆け巡る「おもしろドリブル」
次はドリブルです。体育館の床に、できるだけ多くのマーカーを「街の通過点」のようにランダムに置いておきます。
僕: 「みんな、このマーカーを通り抜けながら、ぶつからないように優しくドリブルしてね!でも、先生の笛が鳴ったら動きをストップだ。笛が1回鳴ったら、足の裏でボールをピタッと止めるよ!」
(ピピッ!)
子どもたち: 「ピタッ!!(一斉に足の裏で止める)」
僕: 「素晴らしい!反応速度100点!じゃあ次は、笛が2回鳴ったら『お尻』でボールに座る!3回鳴ったら『背中』をボールにつける!」
(ピピピッ!)
子どもたち: 「ぎゃははは!お尻が先だ!」
「背中ついたー!カメさんみたい!」
「胸」や「頭」でボールを止めるアレンジも加えながら、
体育館中はじけるような笑い声で包まれました。
ただドリブルの練習をするだけでは退屈ですが、ゲーム性を持たせることで、子どもたちは無意識のうちにボールをコントロールする技術を身につけていきます。
③ 命がけ(?)のミニゲームと徹底した安全管理
90分間の締めくくりは、
子どもたちが待ちに待ったミニゲーム(試合)です。
アドレナリンが出まくった1年生の試合は、ボールに全員が集まる「お団子サッカー」状態。突っ込みすぎて危ない場面も出てきます。ここだけは、僕もプロの指導者として厳しく目を光らせます。
僕: 「はい、そこ無理に突っ込まない!手を使ったら危ないよ!」
(ピピーッ!と鋭く笛を吹く)
僕: 「怪我をしたら楽しくなくなっちゃうからね。お互いに優しい気持ちでボールを取り合おう」
子どもたち: 「はーい!……あ、先生!僕いまゴール決めたよ!見てた!?」
僕:「ばっちり見てたぞ!あの狭い隙間をすり抜けていくドリブルからのシュート、まるで見えないロケットみたいだった!」
子どもたち: 「やったあああ!(ガッツポーズ)
3. 【本音の考察】僕がこの自治体で「キッズスポーツ塾」を立ち上げたい本当の理由
90分間の指導が終わり、
子どもたちが「あ〜楽しかった!」「先生、次はいつあるの!?」と言いながら笑顔で帰っていく後ろ姿を見送っていたとき、僕の胸の中に、ある熱い感情がフツフツと湧き上がってきました。
(💬心の声:僕自身、やっていて心の底から楽しかった。
でも、それと同時に、この活動をもっともっと広げなきゃいけないっていう、強い使命感を感じている。
この町の子どもたちの放課後を、僕が救いたい)
現代の子どもたちを取り巻く環境は、僕たちの想像以上に深刻です。
スマホやゲームの普及、空き地や公園でのボール遊び禁止、そして何より親御さんの共働きによる「放課後の居場所不足」。
子どもたちが「ただ純粋に、体を使って全力で遊ぶ」という機会が、今の社会では圧倒的に奪われています。
特に僕が暮らすこの自治体でも、放課後に安心して子どもを預けられ、
かつ健全に体作りができる環境への「保護者からの需要」は間違いなく存在します。
保護者の方々は、
単に「サッカーの技術」を身につけさせたいわけではないはずです
「放課後、スマホばかり見ずに、お友達と元気に体を動かしてほしい」
「失敗しても優しく認めてもらえる環境で、自信をつけてほしい」
「運動を通して、お友達との関わり方やルールを学んでほしい」
こういった切実な願い(需要)に対し、僕たちが提供できる価値(供給)は無限にあります。
小さな頃にたくさんのステップを踏み、多様な運動を経験することは、運動能力の向上だけでなく、脳の発達や心の安定に直結しているからです。
この自治体の子どもたちを、そして放課後の居場所を守るために、
誰もが気軽に、でも本気で楽しめる「キッズスポーツの塾」のような仕組みを立ち上げたい。
ぼくは、のんびり先生と夢をかなえたい。
実現したい‼️
今の時代、運動不足や孤立の危機に瀕している子どもたちがたくさんいます。大人の都合で作られた制限の中で、
窮屈そうに生きている子どもたちを、僕はスポーツの力で救いたい。
「運動は、関係を繋ぐツールだ」
子どもと僕を繋ぎ、子ども同士を繋ぎ、そして地域の大人たちと未来を繋ぐ。そんな温かい場所を、僕は我が町に作りたい。
僕一人の力は小さいかもしれないけれど、
あの体育館で見せてくれた子どもたちの20通りの笑顔が、
僕の背中を強く押してくれています。
おわりに
今回の90分間は、僕にとっても大きな一歩でした。
子どもたちの「動きたい!」というエネルギーを目の当たりにして、僕自身が一番パワーをもらった気がします。
この街の子どもたちの未来のために、僕はこれからも走り続けます。
もし、この僕の挑戦や、
子どもたちへの想いに少しでも共感していただけたら、
ぜひ「スキ(いいね)」やシェアで応援していただけると嬉しいです!
みなさんの応援が、
僕が次のステップへ進むための大きな原動力になります。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
