
MV「布の記憶は あなたが持ってる|DO ANDROIDS WEAR ELECTRIC SHEEP?」の制作記録
はじめに
「AIは布の記憶の夢を見るか」2作品目の紹介です。
「AIは布の記憶の夢を見るか?」の答えにはなっていませんが、応えた形の曲として作成させていただきました。
あらすじ
検品工場で働く検査官は、服のタグに書かれた「素材」「持ち主」「洗った回数」を、すべて読めとれる。
それなのに、「体温」の欄だけは、いつまでも空白のままです。
誰かが寒い朝に袖を通した、そのぬくもりは、データになりません。
最後に、画面の向こう側にいる「あなた」が、その欄を埋めます。
記憶は、夢ではなく、着た人の体温に残る。
どう作ったか
※基本、Claudeで要望を出し作成しています。画像と動画はヒッグスフィールド経由で下記ツールにて作成。
発端
SNSで見かけた下記の作品、作者(anabology)さんの考え方や手法、編集素材を公開しているので機会があれば作成したいと思っていたのがきっかけです。
普段作らない曲や映像を実験的に作成するのともうひとつ大きかったのが、Kling4.0がリリースされたことです。ヒッグスフィールドで期間限定かもしれませんが、1080pで1秒1クレジットの安さに惹かれて作成するしかないと想い取り掛かったのが発端です。
当初案
「AIは ぬのきおく(布の記憶)の夢を見るか?」をテーマとイメージを相談したところ、おすすめの企画で「電気羊毛のアーカイブ・ランウェイ」ということで進めたのですが、曲を作り、画像を作成したもののイメージと違うため中止しました。
現作品案
残されたボツ曲をSUNOで自分好みにしていたところ、おすすめ指定の「ファッションショー系エレクトロクラッシュ・テクノ + ボコーダー」から、「かわいいハイパーポップ」の曲と変貌し、別で作成中のMVの世界観とあうと判断し、主人公とパステルカラーをそのまま作品にしました。一部、ボコーダー(機械音声歌唱)はその名残です。
決まりこと
映像がバラバラにならないよう、先に決まりを作りました。
画面に読める文字は出さない(タグは、無地)。
ピンクは、セーターと「ぬくもり」だけに使う。
体温をHUDで演出する。
体温のバー(HUD)はコードで作った
画面の左下の「体温」の表示は、画像や動画で描かせず、Claudeがコードで作った透明PNGを重ねました。
最初は空で、カーソルが点滅します。最後に、ピンクで満ちて、体温のバーだけが残り、ゆっくり脈打ちます。
ラスト演出のブラウン管のようにプツンと消える
昔のブラウン管テレビの電源が切れるように、画面が潰れて、光の点になって消えます。私の要望を元に、これもClaudeが作成したコードです。
苦労したところ(失敗の話)
当初案ではBridgeでの演出は羊が街であふれかえるで作成し、ここから室内で羊があふれかえるへ変更、このままでも良かったのですが、主人公と羊のコメディにさらに変更。
仮で出来上がった作品から、歌詞の羊の数と合わないことが気になり、最初の1匹、2匹、Bridgeでの3,4,5匹は何回か取り直しを行う。
HUD体温のバーの大きさ、表示方法(演出)を複数回調整して、他の修正含めて仮で出来上がってからバージョン14で完成。とは言っても、つなぎ編集やHUD作成はClaudeが行うのでわたしは要望を伝えるだけでした。
使ったツール
音楽:Suno V6
画像:Nano Banana 2.1 / GPT Image 2.5
動画:Kling 4.0
作業の相談とコード作成、主な編集:Claude
おわりに
ココまで読んでいただき、ありがとうございました。
1作品目は「ひとひらの藍」です。