
【旅行記】北海道2日目前編 ニッカウヰスキー余市蒸溜所に行ってきた
こんにちわテッラです。
今回は、先日父と初めて二人で北海道旅行に行って参りました。
この記事では、北海道旅行2日目のニッカウヰスキー余市蒸溜所のガイドツアーに参加した内容になります。
北海道旅行1日目の内容は以前noteに投稿しましたので、そちらを見ていただければと思います。
【ニッカウヰスキー余市蒸溜所とは】
NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」の舞台にもなった余市蒸溜所は、大日本果汁株式会社(当時)を興した竹鶴政孝によって1934年に創設しました。
北海道・積丹半島の付け根に位置する余市町は年間の平均気温が約8℃とスコットランドの気候に近く、「ウイスキーは北の大地で造るもの」との信念を持っていた竹鶴にとって、まさに理想の地であった。
蒸留所にポットスチルが導入され、ウイスキー造りが開始されたのが1936年。最初の「ニッカウヰスキー」が売りに出されたのは4年後の1940年のことだった。
なお竹鶴はスコットランドでの留学時代、実習先のロングモーンやヘーゼルバーン蒸留所で学んだ「石炭直火蒸留」を余市にも採用し、この伝統は現在も守り抜かれている。
【余市蒸溜所ガイドツアー】
ニッカウヰスキー余市蒸溜所に訪れるのが2回目だったが、石造りの壁に赤い屋根が特徴的な建物が並ぶ景色や、敷地内の落ち着いた雰囲気に心が落ち着いた。
父も今回の旅行でニッカウヰスキー余市蒸溜所のガイドツアーを楽しみにしていたので、始まるのが待ち遠しかった。


ガイドツアーについては、公式HPから申し込むことが出来るが、申し込みは1カ月前から定員20名の枠を先着で予約が開始されるため、一瞬で予約が埋まります。
私も本来であれば、土曜日の枠で予約しようと思いましたが、9時30分頃に公式HPを見たら、2名枠は全て無くなっていた為、金曜日の枠になんとか予約を取り直すことが出来た次第です。
今後ニッカウヰスキー余市蒸溜所のガイドツアーに申し込む方がいらっしゃいましたら、朝一で先着予約枠を取ることを強くおすすめします!本当に一瞬で予約埋まりますので!
ガイドツアーでは、ニッカウヰスキーが創業した経緯や歴史、ウイスキーの製造工程について、説明して頂いた。
余市蒸溜所の製造工程の大きな特徴は、石炭を使った直火蒸溜とストレートヘッド型のポットスチルです。
現在蒸溜工程をスチームで加熱する蒸溜所が多い中、ここでは創業当初から変わらぬ石炭を使用した直火蒸溜をすることで、重厚でコクのあるモルト原酒が生まれるそうです。
実際に、石炭を中に入れている作業員がいらっしゃり、5mくらい離れた位置からでも、窯を開けた際の熱気はすさまじく、この労力が他のウイスキーにはない個性を引き立たせているのだと感じた。

蒸溜所の景色を見ていると、既存の建物や設備を大切に守りながら、今もウイスキーを造り続けていることが伝わってきた。
また、蒸溜所内は電線が地上を走っておらず、おおよそ地下に埋設されているとの説明がありました。
これは創業者竹鶴政孝がスコットランドの蒸溜所を参考にし、また景観を損なわない為にした措置だそうで、そのため、蒸溜所という工場でありながら、工場らしさを感じない所が余市蒸溜所が高く評価されている点のひとつであります。
以前訪れたときと比べて、変化しているところもあり、それはウイスキーの新たな貯蔵庫の増設されていたことだった。
近年日本のウイスキーが国内外で人気が高まっており、生産量が追いつかず、価格が高騰を現状を変えるため、生産体制を変えようという試みなのだろう。
2度目のガイドツアー参加だからこそ、前回との違いに気づけたのも面白かった。



【ガイドツアー無料試飲】
ガイドツアーの終盤には、おもてなしとしてアルコールの無料試飲を楽しんだ。
準備されたのは、アップルワイン、Super NIKKA、シングルモルト余市の3種類でした。
◯アップルワインは、ニッカウヰスキーが第1号ウイスキーが熟成するまでに販売していた品物で、国産リンゴで作ったワインにリンゴブランデーを加え、ブランデー樽でゆっくりと熟成させた原酒を使用しています。
アルコール度数も22%と高めでありながら、リンゴの熟成させた甘みと香りが際立っており、ジュースのように飲みやすい味わいだった。
◯スーパーニッカは、新樽熟成の宮城峡モルト、余市ライトピートモルト、カフェ式蒸溜機で造られたグレーンの3つの個性を調和させて、作られたウイスキーです。
細やかにブレンドされたウイスキーの為、華やかな香りと柔らかなピート、バランスが良く、まろやかで心地よい味わい、穏やかなピートと熟した果実の甘い余韻があります。
ブレンドウイスキーの中では、非常に口当たりもよく、程よい複雑さもあり、普段ウイスキーを飲まない人にもお勧めできる一品です。
◯シングルモルト余市は、世界でも希少となった石炭直火蒸溜によって生み出される、重厚で力強い味わいのシングルモルトウイスキーです。
その特徴は、やわらかな樽熟成香と豊かな果実香が調和した心地よい香り、
しっかりとしたピート感と香ばしさが生み出す力強い味わい、
穏やかに持続するオークの甘さとスモーキーな余韻があります。
私は普段からバーボンウイスキーを好んで飲んでいるので、パンチのあるピート感とスモーキーな余韻がはっきりしていて、美味しかった。
同じメーカーで造られるお酒でも、それぞれ味わいが違うことを改めて実感できた。 個人的には、シングルモルト余市が一番ウイスキーのピート感が強くて好みに合っていた。


【ミュージアム】
ミュージアムでは、ニッカウヰスキーの主力商品であるウイスキーの製法・出来た経緯の紹介や、時代ごとの発売された製品の展示がされていた。
以前も見た展示だったが、今回は説明を読みながら、ウイスキー造りがどのように広がっていったのかを改めて振り返ることができた。
その歴史を知ってから試飲をすると、一杯の味わいにも背景があるように感じられ、より興味深かった。
ただ、2022年のミュージアムでは、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」に関する展示が多かったが、現在のミュージアムでは、「マッサン」の展示が少ないので、それを目的で行かれる方は注意していただきたいです。



【有料試飲】
ミュージアム内には、有料試飲コーナーがあります。
15mlと少量ではありますが、格安で市場には出回らないウイスキーも多数試飲出来ることもあり、非常に貴重な体験をすることが出来ます。
私達は、シングルカスク余市10年、竹鶴ピュアモルト、余市のウッディ&バニラを選んで、試飲しました。
◯シングルカスク余市10年は、10年以上の歳月をかけて、じっくりと熟成したモルト原酒を使用し、重厚なコクとピートの力強さを高めた特別なシングルモルトウイスキーで、シングルモルト余市と比べて、熟成による樽の香りと味わいが濃く、ゆっくり口に含むほどその複雑さを感じた。
◯竹鶴ピュアモルトは、余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の個性の異なるモルトをブレンドし、華やかでありながらブレンデッドウイスキーをしのぐほどの繊細な飲みやすさを実現した一品です。
甘くやわらかな樽熟成香と果実香、ふくらみのあるモルトのコク、おだやかなピート香を伴う、甘くほろ苦い余韻が特徴で、バランスが良く飲みやすいのに、余市らしいピートの力強さも感じられた。
◯余市限定キーモルトウッディ&バニラは、オーク樽由来の豊かな木の香りと、バニラを思わせる甘いアロマが最大の特徴で、余市らしい力強さを残しながらも、柔らかく親しみやすい味わいに仕上げられています。
ほのかなバニラの香りと樽のウッディな風味が調和していて、ほかの2本よりもまろやかな印象でした。


一方で、以前訪れたときに比べて試飲できる銘柄が少なくなっていたのは、少し残念だった。
以前は竹鶴10年や2000年余市など、普段市場に出回らない銘柄を味わうことが出来た。
ジャパニーズウイスキーの人気に伴い、消費量が生産量を上回り、年代物のウイスキーは市場に出回らないか軒並み値上がりするかの2択をたどっており、直営のテイスティングバーでも同様のことが起こっていると思うと、少し悲しくなった。

【感想】
ニッカウヰスキー余市蒸溜所は、創業者竹鶴政孝のウイスキーに対する熱い情熱が詰まった歴史ある蒸溜所で、製法・歴史等をしっかり心に刻むことができた。
また、4年ぶりに来たことで、前回とは違い知識を得た状態でガイドツアーを聞くことが出来、より理解を深めることが出来た。
特に新しい貯蔵庫が出来ているのは知らなかったので、今後年代物のウイスキーが市場に出回ることを期待できるのはうれしかった。