
「きれいになりたい」の先にあったもの/美しくなることで見つけたほんとうの私
メイクを習いに行ったら思いがけず
「ほんとうの私」に出逢えた
私がこれまで学んだ数々のことは
数年単位(長いものは10年以上)の期間
続けたものがほとんどでしたが
中には講座に3回通って修了したものも
ありました。
けれどもその3回は10年以上続けた
学びと変わらないくらい
私にとってはとても深い意味、気づきが
あるものでした。
OSHO禅タロットを学んでいた頃
タロットの先生から
あるメイク塾のお話を伺いました。
「自分らしさが美しい/自分のままに輝く
ことで自分自身のメイクのプロになる」
そんなコンセプトに私は心惹かれました。
実は私はこれまでずっと
自分の顔(骨格)にフィットする
アイブロウの描き方が見つからず
雑誌を見ていろいろと
研究したりしていましたが
どの方法を試してみても
なかなか「これだ!」と納得する形には
なりませんでした。
そこで自分にほんとうに似合うメイクを
もっと学んで知りたい
そんな気持ちもあって私は
そのメイク塾に通うことにしました。
「私ってこんな人だったの?」
実際に講座を受けてみると
メイクの技術だけではありませんでした。
自分が元々持っている魅力を知り
それを活かしていくこと
そこには
これまで自分では意識していなかった
思ってもみない「私」がいました。
まずそのメイク塾では
自然な美しさを大切にしていました。
(人の顔に無いものは不自然だと捉える)
初めに受けた体験講座では
一番気になっていたアイブロウの技術の
基本を体験しました。
そこではまず初歩的なやり方を学び
自分に似合う技術はまだ先のクラスで
学べるようになっていたので
私は体験も含めて3回
メイク塾に通うことにしました。
ほんとうはその先にも学びがありましたが
タロットに集中したかったので
私が知りたいところまでで修了しました。
その時にメイク塾で取り扱っている
とても使いやすいメイクブラシを購入して
初級講座にのぞみました。
初級ではベースメイク(スキンケア)
に加えて
こちらでもごく一般的な
ポイントメイク(アイブロウ、アイシャドウアイライン、マスカラ、リップ、チーク)
などを学びました。
スキンケアでは
いつも同じ工程を繰り返すのではなく
天気やいろいろな条件で違ってくる
自分の肌の質感がどうなったかを大切に
基礎化粧品の量を調整すること
肌自体をどうするか、ではなく
その肌からどうしていくか?
という視点で優しく顔に塗っていくこと
ファンデーションにおいては
驚くほど少量で最大限に美しさを目指すこと
ポイントだけ数ヶ所にのせて
塗っているところといないところが
繋がっているように丁寧にのばすこと
フェイスパウダーは基本的には塗らず
どうしても必要な時のみ最小限使うこと
なぜならば「粉」は本来
顔や肌には無い質のものであるから。
その繋がりでコンシーラー、
コントロールカラーも基本的には使わない
それは
本来自分がもつ顔色を生かすという
ベースメイクを心がける考え方によるから
その捉え方では
しみやソバカスも隠すことはないとされ
ポイントメイクにおいても
何もかもこれまで雑誌などで知る
メイクのやり方、捉え方とはまるで違う
既成概念に囚われない
ただ本来のありのままの自分を
美しくすることに集中する
というメイク術だったので
初回からかなりの衝撃を受けました。
もう少し自分を知ってみたくなった
そんな驚きのメイク理論だったので
もっと自分に似合うメイクを知りたい
もっと自分の魅力を知りたい
と、自分自身についても
もっと知りたくなったのだと思います。
そして中級講座ではじめて
自分自身の魅力を知る学びになりました。
それは6つの質問の答えの
それぞれのカテゴリーの数により
自分がどの魅力のタイプに入るか?
それによって似合うメイクも変わってきます。
判断は幾つかの注意事項に沿って
客観的にされるものでしたが
そこでも私は
大きな衝撃を受けました。
4つのカテゴリーの中で
私が一番「これはないだろう…」
と思っていたタイプになったからです。
可愛くて愛くるしい愛されキャラ
誰のことだ!?
わかりやすくするためか
著名人の方々の名前が例にでていて
宮崎あおいさん 優香さん 中川翔子さん
高島彩さん 小泉今日子さん 松田聖子さん
などなど
いわゆる「童顔」のくくりに入る方々で
カテゴリーの説明には
☆放っておけない、かまいたくなる魅力
☆年を重ねても生活感がないかわいらしさ
☆ニックネームで呼ばれることも非常に多い
確かに私はこれまで生活感がないと
人から言われたことは多く
ニックネームで呼ばれることも多かった…
けれども
私には手のかかる双子の姉2人がいて
母はそちらにかかりっきりだったので
家族の誰にも甘えられませんでした。
そして自分のことはいつも1人で
やらなければいけないと思っていましたし
実際にそうしてきたのですが…
講師の方は納得しかねている私に
生き方はそうだったかもしれないけど顔は違ったのよ
と言われてなぜか私は
そのことがずっと心に残っていました。
その日は衝撃でぼんやりと過ごし
1日過ぎてから過去のいろいろなことを
思い出してきました。
ほんとうは私は
そのカテゴリーのように生きたかったこと
そのままありのままの私で
受け入れてほしかったこと
上手に甘えわがままを言える人に
なぜよくわからないモヤモヤを感じたのか
ほんとうはそのように生きたかったけれど
できなかった、禁じていた自分に気づき
メイクを学んで深く腑に落ちました。
それと同時に
どんな時もいつも自分独りだけで
すべてをやってきたわけではないこと
これまで過ごしたいろいろな場所で
いろいろな人たちに優しくしてもらったこと
たくさんの飲食店やショップでも
わりと早い時期に存在を覚えていただき
お仕事上の最低限のマナー対応も
あったかもしれませんが
回を重ねてそこから個人的に
仲良くおつきあいが始まったり
たくさんの場所でニックネームで
呼んでいただけたり
(年齢差があっても遠慮されずに
親しみを感じてもらえた部分がありました)
足りないことには
簡単にフォーカスしてしまえるのに
優しさ温かさを受け取っていたことには
なかなか意識が向いていなかったことに
今さらながら気づくことができました。
そしてメイクの勉強を通して
技術を学ぶことだと思っていたのが
自分の心に寄り添い
そのことが
自分の心の救済になっていたことを
知りました。
「こうしなければ」と肩に力を入れて
無理をして鎧を身につけていたような自分…
疲れてしまうはずだと思いました。
そして本当に望んで生きたいと思うものは
もうすでに持ち合わせていたこと
自分のことを俯瞰してみることが
なかなかできていなかったようです。
講座では実際のメイクも学び実践しました。
それまでしっくりこなかったアイブロウも
自分の顔に合うやり方を教えていただき
それは初めてのとても嬉しい発見でした。
「教わった通り」が私の答えではなかった
ただ講座を終えてから
すべてがそのまま肯定的に
受け入れられたわけではありませんでした。
教えていただいたメイクはとても自然で
美しく見えるものでした。
何よりも自分の欠点を隠すのではなく
ありのままの自分の顔を生かし好きになる
そのためにベースメイクは
極限までそぎ落とされた最小限のものなので
講師の先生も
「ファンデーションが長持ちする。」
と言われていたほどなのですが…
こんなにやらなくていいの?
と思うくらいに引き算のメイクでした。
けれども実際に自分の肌質を考えながら
その方法を忠実に守ってみると
「なんだか私が望んでいる美しさとは違う」と感じることがあったのです。
私は自然に美しく見えるだけではなく
「こんな自分でありたい」
という自分の好きなセルフイメージがあり
それも大切にしたかったのです。
和紙ちぎり絵を創作していて
シンプルな広い面積の部分の表現で
蝉の羽根のように薄い薄い素材の
淡色のグラデーションが広がる和紙を
幾重にも重ねて丁寧に貼りつけていくと
そこには何ともいえない微妙な奥行きと
単調ではない色の深みが生まれました。
和紙と人の肌では違いがありますが
極限まで自分の肌質を生かすよりも
ファンデーションだけではなく
コントロールカラーやパウダーを
ごく薄く薄くほんの少しだけ重ねていくと
自然な自分の肌に
単色では出せない奥行きと深さが生まれ
私の好きな美しさが体現されました。
従来のメイクのように
コンシーラーは使わないので
欠点とされる肌の部分を隠すことにはならず
メイク塾で教えていただいたことを
否定するのではなく
それを土台にして
自分なりのアレンジを加えていきました。
そして今私は自分の魅力が出せるメイクで
納得して外へ出掛けています。
自分を知ったあとに自分で選ぶ
振り返ってみるとメイク塾で学んだことは
メイクの技術だけではありませんでした。
自分には自分では思ってもみなかった
魅力があること
そして人から教えてもらった
「似合うもの」と
自分が心から「好き」と思うものは
必ずしも同じではないこと
その両方を知ったうえで
「私はこれが好き」
「私はこうなりたい」
と自分で選んでいいのだということ
メイク塾で教わったこととは
少し違う方向へ向かったのだと思いますが
それはメイクを超えて
自分自身との向き合い方にも
繋がっていったように思います。
以前の私は「正しい答え」を見つけたら
それに合わせていこうとしていた…
でも本当に大切なのは
誰かが教えてくれた答えを
そのまま自分の答えにすることではなく
知ったうえで自分に合うものを
選び直していくこと
そんなことをメイク塾での経験から
教えてもらった気がしています。
外見の美しさを知りたくて始めたことが
いつの間にか自分の内側にいる
「ほんとうの私」に目を向ける
きっかけになっていました。
そして今鏡を見るとき
自分の顔を好きだと思える自分がいます。
「これが私なんだ」と
誰かと同じでなくてもいい
誰かが決めた「美しさ」に
そのまま自分を合わせなくてもいい
自分の魅力を知り
自分の好きな自分を知り
その両方を大切にしながら
自分らしい美しさを作っていく
メイク塾との出逢いは
私にそんなことを教えてくれました。
そしてそれは後になって振り返ると
「ほんとうの自分を知りたい」
という
私の長い旅の中の
ひとつの出来事だったように思います。
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