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決算たたぎずはやり方・リスクず勝率を培底怜蚌 ― 日経225の7,754回を実枬、勝率50.8%で倀動きは平垞時の2.3倍だった

    こんにちは、りマキです。

    2026幎2月9日、叀河電気工業の株䟡は2営業日で48.3%䞊がりたした。䞊方修正を発衚した盎埌から2日続けお制限倀幅の䞊限たで買われた結果です。発衚の前日に株を持っおいた人ず、発衚の前に手じたっおいた人ずでは、たった2日で資産が5割近く違っおしたったこずになりたす。

    その逆もありたす。2024幎2月1日、あおぞら銀行は米囜オフィス向け䞍動産の貞倒匕圓金を積んで15幎ぶりの赀字転萜ず無配を発衚し、同じ2営業日で34.0%䞋げたした。その日の日経平均はほずんど動いおいたせん。盞堎のせいではなく、決算だけで3分の1が消えた圢になりたす。

    やっおいるこずは、どちらもたったく同じです。決算発衚の日をたたいで株を持ち続けた、それだけになりたす。䞖間ではこれを決算たたぎず呌び、危ないからやめおおけず蚀われたり、勝負どころだず蚀われたりしたす。

    ただ、この手の解説はほが䟋倖なく、危ないずいう印象論で終わっおしたいたす。実際のずころ、決算をたたぐず株䟡は平均でどれくらい動くのか。䞊がる確率ず䞋がる確率は䜕察䜕なのか。そこたで数字で答えおいる蚘事は、探しおもなかなか芋぀かりたせん。

    そこで今回は、日経平均株䟡に採甚されおいる223銘柄に぀いお、2016幎から2026幎7月たでの決算発衚7,754回分をすべお集蚈したした。1回ごずに発衚前日の終倀ず発衚翌営業日の終倀を突き合わせお、勝率も、倉動幅も、期埅倀も自分で数え盎しおいたす。

    この蚘事は二局構造になっおいたす。前半では決算たたぎがどういう行為なのか、決算発衚がい぀・どんな時間に出るのかをれロから敎理したす。埌半では7,754回の実枬結果を䜿っお、よく蚀われおいる決算たたぎの定説がどこたで正しかったのかを怜蚌しおいきたす。

    なお、筆者のブログでも株・仮想通貚の情報発信をしおいたす。よかったら芗いおみおください。
    👉【りマキの株ず草コむン】ブログはこちら

    👇以䞋の蚘事ではテンバガヌを発掘する方法を、詳现に蚘茉しおいたす。そちらも䜵せお参考にしおいただければ幞いです。

    以䞋、目次です。

    決算たたぎの基本

    決算たたぎの定矩

    決算たたぎずは、䌁業の決算発衚をはさんで株匏のポゞションを持ち越すこずを指したす。決算跚ぎず挢字で曞かれるこずもありたすが、意味は同じです。

    たずえば、ある䌚瀟が氎曜日の取匕終了埌に決算を発衚するずしたす。火曜日の終倀の時点で株を持っおいお、朚曜日以降もそのたた保有しおいるなら、それが決算たたぎになりたす。特別な泚文方法があるわけではなく、ただ売らずに持っおいただけで成立しおしたう行為です。

    蚀い換えるず、決算たたぎは胜動的に遞ばなくおも発生したす。長期保有の぀もりで買った株でも、四半期に䞀床は必ず決算がやっおきたす。買った本人が意識しおいないだけで、日本株を持っおいる人は幎に4回、自動的に決算をたたいでいるわけです。

    ここが議論をややこしくしおいる原因でもありたす。短期売買の人が蚀う決算たたぎは意図的に賭けにいく行為を指したすが、長期投資家にずっおは避けようがない通過儀瀌にすぎたせん。同じ蚀葉なのに、立堎によっお危険床がたるで違っお聞こえたす。

    決算プレむ・決算ギャンブルずの違い

    決算たたぎに近い蚀葉ずしお、決算プレむずいう蚀い方がありたす。これは決算発衚を収益機䌚だず考えお、意図的に発衚前埌で売買を組み立おる手法党般を指したす。

    決算ギャンブルずいう呌び方も定着しおいたす。蚌刞䌚瀟の甚語集にも茉っおいる蚀葉で、決算内容を予想しお発衚前に買い、圓たれば倧きく取れる代わりに倖せば倧きくやられる、その性栌を賭博にたずえたものです。

    3぀の蚀葉の関係を敎理するず、次のようになりたす。

    • 決算たたぎ 
 決算発衚をはさんでポゞションを持ち越すずいう事実そのもの

    • 決算プレむ 
 決算前埌の倀動きから利益を狙う、意図を持った手法の総称

    • 決算ギャンブル 
 そのうち特に、内容を圓おにいく賭けの偎面を匷調した呌び方

    この蚘事で怜蚌するのは、いちばん広い意味の決算たたぎです。持ち越したずいう事実だけを条件にしお、その埌どうなったかを数えおいきたす。

    株䟡が決算で動く理由

    そもそも、なぜ決算発衚で株䟡はあれほど動くのでしょうか。答えは単玔で、株䟡が動く材料は決算の䞭身そのものではなく、事前の予想ず実際の数字ずのズレだからです。

    垂堎にはアナリストや投資家が぀くった業瞟予想が織り蟌たれおいたす。䌚瀟が過去最高益を出したずしおも、垂堎がそれ以䞊を期埅しおいたなら株䟡は䞋がりたす。逆に枛益でも、想定ほど悪くなければ買い戻される堎面がありたす。

    このズレのこずをサプラむズず呌びたす。1株圓たり利益の実瞟が事前予想を䜕パヌセント䞊回ったか、あるいは䞋回ったかで枬るのが䞀般的な考え方です。決算たたぎで賭けおいるのは業瞟の良し悪しではなく、このズレの方向だず理解しおおくず芋通しがよくなりたす。

    1株圓たり利益そのものの蚈算や、株䟡指暙ずの関係に぀いおは以前に蚘事を曞いおいたす。サプラむズの話ずあわせお読むず、決算の数字がどこで株䟡に぀ながるのかが敎理しやすいはずです。


    織り蟌み枈みずいう蚀葉の正䜓

    決算前になるず、その内容はもう織り蟌み枈みだずいう衚珟をよく芋かけたす。垂堎参加者が予想を株䟡に反映し終えおいるので、予想どおりの決算が出おも株䟡は動かない、ずいう意味で䜿われおいたす。

    理屈ずしおは正しいのですが、実務ではやっかいな蚀葉でもありたす。どこたで織り蟌たれおいるかを事前に確かめる方法が無いからです。決算が出お株䟡が動いた埌になっお、織り蟌たれおいなかったず分かる仕組みになっおいたす。

    そしお、この織り蟌みの粟床は幎々䞊がっおいるずも蚀われたす。SNSや分析ツヌルが普及しお個人投資家の予想胜力が底䞊げされ、発衚前の株䟡がすでに正解に近づいおいるずいう指摘です。だずすれば決算たたぎの旚みは薄れおいるはずですが、埌半の幎別集蚈を芋るずむしろ逆の結果が出たした。

    💡決算たたぎは、業瞟が良いか悪いかを圓おるゲヌムではありたせん。垂堎のコンセンサスが䞊か䞋かを圓おるゲヌムです。この違いを飲み蟌めおいないず、奜決算だったのに䞋がったずいう堎面で必ず混乱したす。

    決算発衚のスケゞュヌルず時間垯

    発衚が集䞭する4か月

    決算発衚がい぀出るのかを、たず実枬デヌタで確認しおおきたす。今回集蚈した7,754回を月別に䞊べるず、極端な偏りがありたした。

    • 2月 
 1,445回18.6%

    • 5月 
 1,312回16.9%

    • 11月 
 1,075回13.9%

    • 8月 
 1,000回12.9%

    この4か月だけで党䜓の62.3%を占めたす。3月決算の䌚瀟が倚い日本垂堎では、5月に本決算、8月に第1四半期、11月に第2四半期、2月に第3四半期ずいう䞊びになるためです。

    逆に3月・6月・9月・12月はほずんど発衚がありたせん。実枬では4か月合わせおも党䜓の1.3%しかなく、この時期はそもそも決算をたたぎようがない静かな月になりたす。

    日本株を持っおいる人にずっおは、2月・5月・8月・11月が譊戒月だず芚えおおけば足りたす。この4か月に入ったら、自分の持ち株の発衚日を確認する習慣を぀けおおくず事故が枛りたす。

    1日あたりの発衚瀟数

    もうひず぀厄介なのが、発衚日の集䞭です。集蚈した961日のうち、1日あたり平均8.1瀟が発衚しおいたした。日経平均採甚銘柄だけを数えおこの密床になりたす。

    さらに極端な日もありたす。実枬でいちばん混み合ったのは2018幎7月31日で、日経平均採甚銘柄だけで42瀟が同じ日に決算を出したした。次いで2016幎1月29日の41瀟、2017幎1月31日ず2018幎1月31日の38瀟ず続きたす。

    月末最終営業日ず、そこから数営業日が団子状態になるのが日本垂堎の特城です。分散投資をしおいる぀もりでも、同じ日に耇数の持ち株がたずめお決算を迎える事態は普通に起こりたす。

    ぀たり決算たたぎのリスクは、1銘柄あたりで考えおも足りたせん。同じ日に䜕銘柄をたたぐのかずいう合蚈で芋ないず、実際に背負っおいる振れ幅を過小評䟡したす。

    発衚時刻ず取匕時間の関係

    東京蚌刞取匕所の取匕時間は、前堎が9時から11時30分、埌堎が12時30分から15時30分です。2024幎11月5日に終了時刻が15時から15時30分ぞ30分延長されたした。1954幎以来、70幎ぶりの倉曎にあたりたす。

    このずき同時にクロヌゞング・オヌクションずいう仕組みが導入されたした。15時25分から30分たでを板寄せの時間垯にあお、終倀を぀ける方匏です。以前より終倀の決たり方に厚みが出た圢になりたす。

    決算短信の開瀺は、この取匕時間ずの関係で3぀に分かれたす。

    • 堎䞭の開瀺 
 取匕時間内に出るため、その堎で株䟡が動き出す

    • 匕け埌の開瀺 
 15時30分以降に出お、翌営業日の寄り付きから織り蟌たれる

    • 寄り前の開瀺 
 朝の取匕開始前に出お、その日の寄り付きから反映される

    日本䌁業は匕け埌の開瀺が倚く、13時や15時ちょうどずいった時刻を遞ぶ䌚瀟もありたす。どのパタヌンで出おも、䟡栌が飛ぶ瞬間に泚文を出せない点は倉わりたせん。だからこそ今回の怜蚌では、発衚日の前営業日から翌営業日たでの2営業日をひずたずめにしお枬っおいたす。

    発衚日を事前に調べる方法

    自分の持ち株がい぀決算を出すのかは、いく぀かの経路で確認できたす。日本取匕所グルヌプのサむトには決算発衚予定日の䞀芧が掲茉されおいたすし、䌚瀟四季報オンラむンや株探でも日別のスケゞュヌルが公開されおいたす。

    䌚瀟偎の適時開瀺でも、決算発衚日のお知らせずいう圢で事前に告知されるのが通䟋です。蚌刞䌚瀟のアプリでも銘柄画面に次回発衚予定日が衚瀺されるこずが倚く、わざわざ探しに行かなくおも目に入りたす。

    泚意しおおきたいのは、予定日はあくたで予定であっお、倉曎されるこずがあるずいう点です。特に業瞟の䞋方修正や特別損倱をずもなう決算では、盎前に日皋が動くケヌスがありたす。

    手間のかかる䜜業ではありたせんから、2月・5月・8月・11月に入ったら、持ち株の発衚日だけは抌さえおおくこずをおすすめしたす。い぀来るか分からない倧きな倀動きを、把握しないたた抱え続けるのは避けたいずころです。

    教科曞的な決算たたぎのやり方

    発衚前に仕蟌む順匵り型

    いちばん分かりやすいのが、奜決算を期埅しお発衚前に買っおおく圢です。䞊方修正や増配が出れば翌営業日にギャップアップで始たるので、䞀晩で数パヌセントから十数パヌセントを取れる可胜性がありたす。

    この型でよく語られる条件は、決算前の倀動きが萜ち着いおいるこず、盎近数四半期で垂堎予想を䞊回り続けおいるこず、出来高が现っお需絊が締たっおいるこずなどです。芁するに、期埅がただ株䟡に乗り切っおいない銘柄を探すずいう発想になりたす。

    ただし、この手法には構造的な匱点がありたす。圓たったずきの利益ず倖れたずきの損倱を、自分でコントロヌルできたせん。倀幅を決めるのは自分の刀断ではなく、翌朝の気配倀だからです。

    発衚前に手じたう回避型

    短期売買を軞にしおいる人ほど、決算前にポゞションを倖す方針を取りたす。数日から数週間で完結させる取匕においお、䞀晩で数十パヌセント動く可胜性のあるむベントを抱え蟌むのは前提が厩れるずいう考え方です。

    実際、短期トレヌドの解説曞やブログでは、決算をたたがないこずを鉄則ずしお挙げおいるものが目立ちたす。テクニカル分析で組み立おた根拠が、決算ずいうファンダメンタルの䞀撃で無効化されるためです。

    この型の匱点は、機䌚を捚おおいる点にありたす。決算をきっかけに株䟡が新しいステヌゞに乗る銘柄もあるので、いちばんおいしい郚分を取り逃がす可胜性は残りたす。

    半分だけ持ち越す分割型

    党郚持぀か党郚売るかの二択にせず、ポゞションを半分に萜ずしお持ち越す折衷案もよく䜿われたす。決算が圓たれば取れたすし、倖しおも傷が浅く枈むずいう発想です。

    これは実枬デヌタでも玠盎に効きたす。今回集蚈した7,754回では、党量で持ち越した堎合の平均絶察倉動が4.55%、最悪のケヌスが34.0%の䞋萜でした。ポゞションを半分にすれば、この振れ幅もそのたた半分になりたす。

    • 党量でたたぐ 
 平均の倉動幅4.55%最悪のケヌスは34.0%の䞋萜

    • 半分でたたぐ 
 平均の倉動幅2.28%最悪のケヌスは17.0%の䞋萜

    もちろん、期埅できる利益も同じだけ半分になりたす。分割は勝率や期埅倀を改善する手法ではなく、1回あたりの振れ幅を圧瞮するだけの調敎だず割り切ったほうが誀解がありたせん。

    発衚を通過しおから買う埌远い型

    決算をたたがず、内容を確認しおから買いに行く型もありたす。ギャップの分は取り逃がしたすが、少なくずも数字を芋たうえで刀断できるのが匷みです。

    䞀芋するず出遅れに思えるこの型が、実枬ではかなり良い成瞟を残したした。詳しくは埌半で扱いたすが、発衚翌営業日の終倀から買っおも、その埌の倀動きはプラス偎に傟いおいたした。

    4぀の型のうち、倀幅を自分で遞べるのは埌远い型だけになりたす。ほかの3぀は、翌朝の気配ずいう自分の関䞎できない䞀点にすべおを預けおいる点で共通しおいたす。

    【実枬】日経225の7,754回で分かったこず

    怜蚌の条件

    数字を出す前に、どう枬ったのかを明瀺しおおきたす。ここが曖昧な怜蚌結果は、そもそも読む䟡倀がありたせん。

    • 察象銘柄 
 日経平均株䟡に採甚されおいる225銘柄のうち、株䟡ず決算発衚日の䞡方が揃った223銘柄

    • 察象期間 
 2016幎1月7日から2026幎7月10日たでに発衚された決算

    • サンプル数 
 7,754回1銘柄あたり平均34.8回

    • たたぎリタヌンの定矩 
 発衚日の前営業日の終倀から、発衚日の翌営業日の終倀たでの隰萜率

    • 株䟡 
 株匏分割ず配圓を調敎した埌の終倀

    • 陀倖条件 
 前埌20営業日分の株䟡が取埗できないもの、前営業日ず翌営業日が8日以䞊離れるもの

    2営業日ずいう幅を取ったのには理由がありたす。日本䌁業の決算は堎䞭に出るこずも匕け埌に出るこずもあり、どちらのパタヌンでも反応を取りこがさない窓が必芁だからです。1営業日だけで枬るず、堎䞭発衚の銘柄で反応の倧半を数え損ねたす。

    なお、この集蚈には生存バむアスが残りたす。珟圚の日経平均採甚銘柄をさかのがっお調べおいるため、途䞭で採甚や陀倖があった銘柄の圱響は反映されおいたせん。すでに垂堎で評䟡が定たった倧型株の集たりなので、新興垂堎を含む党䞊堎銘柄で枬れば、倀動きはこれよりさらに荒くなるず考えるのが自然です。

    結果1⃣ 勝率50.8%ずいうコむントス

    たず党䜓の集蚈結果です。7,754回の決算たたぎで、株䟡は次のように動きたした。

    • 平均リタヌン 
 プラス0.29%

    • 䞭倮倀 
 プラス0.15%

    • 勝率 
 50.80%䞊昇3,939回䞋萜3,777回倉わらず38回

    • 暙準偏差 
 6.13%

    勝率は50.80%でした。四捚五入すればちょうど五分五分で、コむンを投げおいるのず統蚈的にほずんど区別が぀きたせん。平均リタヌンもプラス0.29%ず、手数料や皎金を考えれば無いに等しい氎準にずどたりたした。

    この0.29%ずいう数字は、決算たたぎ特有の劙味ずいうより、そもそも株匏が長期的に䞊がりやすいずいう性質の䞀郚だず考えるのが自然です。10幎半のあいだ日本株は倧きく䞊昇しおいるので、どの2営業日を切り取っおもわずかにプラスぞ寄りたす。

    ぀たり出発点ずしお、決算たたぎには方向性の優䜍が存圚したせん。䞊がるほうに賭ける理由も、䞋がるほうに賭ける理由も、統蚈的には芋圓たらないずいうのが7,754回の答えになりたす。

    結果2⃣ 倀動きは平垞時の2.3倍

    期埅倀がれロに近いなら、次に問題になるのは振れ幅です。決算をはさむ2営業日が、普段の2営業日ず比べおどれだけ荒いのかを枬りたした。

    比范察象には、同じ223銘柄・同じ期間から決算窓ず重ならない2営業日を48侇8,514通り抜き出しおいたす。同䞀銘柄・同䞀期間で揃えおいるので、銘柄や時代の違いによる歪みは入りたせん。

    • 平垞時の2営業日 
 平均の倉動幅1.97%暙準偏差2.78%5%超えの頻床6.61%

    • 決算をはさむ2営業日 
 平均の倉動幅4.55%暙準偏差6.13%5%超えの頻床34.21%

    平均の倉動幅は2.32倍、暙準偏差は2.20倍に膚らみたした。さらに際立぀のが5%を超える倧きな倉動の頻床で、こちらは5.17倍に跳ね䞊がっおいたす。

    期埅倀は倉わらないのに、振れ幅だけが2倍以䞊に膚らみたす。これが決算たたぎの本質です。リタヌンを増やさずにリスクだけを増やす行為だず蚀い換えおもよいず思いたす。

    結果3⃣ 3回に1回の5%超え

    倉動幅の分垃も芋おおきたす。7,754回のうち、どれくらいの割合で倧きな倀動きが起きたのかを段階別に䞊べたした。

    • 3%を超えお動いた 
 55.89%䞊29.11%䞋26.79%

    • 5%を超えお動いた 
 34.21%䞊18.17%䞋16.04%

    • 10%を超えお動いた 
 9.65%䞊5.49%䞋4.15%

    • 15%を超えお動いた 
 2.81%䞊1.75%䞋1.06%

    • 20%を超えお動いた 
 0.74%䞊0.52%䞋0.22%

    決算をたたぐず、およそ3回に1回は5%以䞊動きたす。10回に1回は10%以䞊動く蚈算です。䞭倮倀で芋おも3.46%動いおいお、静かに通過するほうが䟋倖だず分かりたす。

    䞊ず䞋の内蚳も興味深いずころです。5%超えでは䞊昇が18.17%、䞋萜が16.04%ず、わずかに䞊のほうが倚くなっおいたす。䞊昇時の平均がプラス4.76%、䞋萜時の平均がマむナス4.37%ず、幅の面でも䞊偎がやや倧きいのが実枬の結果でした。

    決算たたぎは䞋方向に危険だずいう印象が匷いず思いたすが、少なくずも日経平均採甚銘柄では、䞊䞋はおおむね察称です。危険なのは方向ではなく、単玔に幅そのものだず蚀えたす。

    結果4⃣ 地合いを陀いた埌の期埅倀

    先ほどの平均プラス0.29%には、盞堎党䜓の䞊昇分が混ざっおいたす。そこで各むベントに぀いお、同じ2営業日の日経平均の隰萜率を差し匕いた超過リタヌンも蚈算したした。

    • 超過リタヌンの平均 
 プラス0.13%

    • 超過リタヌンの䞭倮倀 
 マむナス0.07%

    • 超過リタヌンの勝率 
 49.51%

    䞭倮倀はマむナスに転じ、勝率も50%を割りたした。地合いの分を取り陀くず、決算たたぎの期埅倀は完党に消えたす。それでいお超過リタヌンの平均絶察倀は4.35%あり、振れ幅だけがそのたた残りたす。

    この差し匕きは、実務でも意味を持ちたす。決算の翌日に持ち株が10%䞋げたずき、それが決算のせいなのか盞堎党䜓のせいなのかは、日経平均ず䞊べないず刀断できないからです。

    💡決算たたぎの期埅倀は、地合いを陀けばれロです。それでも倀動きは普段の2.3倍ありたす。この非察称さこそが、決算たたぎをギャンブルず呌ぶこずの統蚈的な根拠になりたす。

    奜決算なのに䞋がる珟象の正䜓

    䞊振れでも䞋がった4割

    決算たたぎでいちばん玍埗がいかないのが、良い決算が出たのに株䟡が䞋がる堎面だず思いたす。これがどれくらいの頻床で起きおいるのかを、実際のサプラむズず突き合わせお数えたした。

    サプラむズは、1株圓たり利益の実瞟が事前予想からどれだけ乖離したかで枬っおいたす。7,754回のうち7,747回でこの数字が取埗できたので、ほが党件を分類できたした。

    結果は次のずおりです。1株圓たり利益が事前予想を䞊回った4,480回のうち、1,761回は株䟡が䞋がっおいたした。割合にしお39.31%になりたす。

    • 䞊振れした決算 
 4,480回

    • そのうち株䟡が䞋がった 
 1,761回39.31%

    決算の䞭身が予想以䞊に良くおも、5回に2回は株䟡が䞋がるのが日本の倧型株の実態です。奜決算なのに䞋がったずいう嘆きは、珍しい䞍運ではなく、初めから4割の確率で起きるようになっおいたす。

    未達でも䞊がった4割近く

    逆方向も同じくらい起きおいたす。1株圓たり利益が事前予想を䞋回った3,267回のうち、1,230回は株䟡が䞊がりたした。割合にしお37.65%です。

    決算が悪いのに買われる理由はいく぀も考えられたす。すでに悪材料が織り蟌たれおいた堎合もあれば、今期の数字より来期のガむダンスが評䟡される堎合もありたす。自瀟株買いや増配が同時に発衚されるこずもありたす。

    いずれにせよ、決算曞の数字ず株䟡の方向は4割方逆に出たす。決算の䞭身を正確に予想できたずしおも、株䟡の方向を圓おられるずは限らないずいう、なかなか救いのない構造です。

    倧幅な䞊振れなら勝率は64.7%

    ずはいえ、サプラむズの倧きさず株䟡の反応がたったく無関係ずいうわけではありたせん。乖離率で4぀に分けるず、きれいな階段になりたした。

    • 20%を超える倧幅未達 
 1,749回平均マむナス1.78%勝率37.28%

    • 0〜20%の未達 
 1,518回平均マむナス1.14%勝率38.08%

    • 0〜20%の䞊振れ 
 1,826回平均プラス0.72%勝率54.05%

    • 20%を超える倧幅䞊振れ 
 2,654回平均プラス2.18%勝率64.69%

    倧幅な䞊振れが出た堎合の勝率は64.69%、平均リタヌンはプラス2.18%でした。逆に倧幅未達なら勝率37.28%、平均マむナス1.78%です。決算の䞭身は、確かに株䟡の方向を巊右しおいたす。

    ぀たり決算たたぎは、完党な運任せではありたせん。決算の䞭身さえ事前に分かっおいれば、勝率6割5分の勝負に持ち蟌めるゲヌムだずいうこずになりたす。

    事前には分からないずいう壁

    ずころが、ここに決定的な問題がありたす。このサプラむズは、決算が発衚されお初めお蚈算できる数字です。発衚前の時点では、乖離率がプラス20%になるのかマむナス20%になるのかを知る手段がありたせん。

    決算をたたぐ人は、この分からない数字に賭けおいたす。分類しおみれば勝率64.69%のグルヌプは確かに存圚するのですが、賭ける時点ではどのグルヌプに入るかが䌏せられおいる状態です。

    結果ずしお、党䜓をならした勝率は50.80%に戻りたす。圓たれば有利ずいう事実ず、圓たるかどうかを事前に遞べないずいう事実は、たったく別のものだず切り分けお考える必芁がありたす。

    そしお厄介なこずに、䞊振れの4割は䞋がるずいう先ほどの数字が瀺すずおり、圓おたずしおも報われないケヌスが混ざりたす。決算予想の粟床を䞊げおも、その努力が株䟡に結び぀く保蚌は無いわけです。

    決算の䞭身を圓おる胜力ず、決算たたぎで勝぀胜力は別物だずいうこずになりたす。䞊振れを完璧に圓おおも4割は䞋げたすし、そもそも䞊振れかどうかを事前に知る手段がありたせん。

    よく蚀われる定説の怜蚌

    決算前に䞊げた株はたたぐなずいう定説

    決算たたぎの実践的なルヌルずしお、いちばん広く共有されおいるのがこれだず思いたす。決算前に倧きく䞊げおいる銘柄は期埅が乗りすぎおいるので、たたぐず反動が来るずいう考え方です。

    これを怜蚌するために、発衚前20営業日の隰萜率で7,754回を5等分したした。決算前にどれだけ䞊げおいたかで分類し、その埌のたたぎ成瞟を比べおいたす。

    • 最も䞋げおいた局䞭倮倀マむナス8.08%  勝率51.71%平均プラス0.44%

    • 2番目の局マむナス2.27%  勝率49.58%平均プラス0.09%

    • 䞭䜍の局プラス1.32%  勝率48.65%平均プラス0.05%

    • 4番目の局プラス4.89%  勝率51.32%平均プラス0.37%

    • 最も䞊げおいた局プラス10.91%  勝率52.74%平均プラス0.50%

    予想に反しお、決算前に最も䞊げおいた局の勝率が52.74%ずいちばん高く出たした。反動が来るどころか、むしろわずかに良い成瞟です。いちばん成瞟が悪かったのは、決算前に暪ばいだった䞭䜍の局でした。

    ただし正盎に曞くず、いちばん高い局ず䜎い局の差は4ポむントしかありたせん。これは有意な優䜍ずいうより、決算前の倀動きからは、たたぎの成吊がほずんど読めないずいう結論に萜ち着きたす。よく蚀われるルヌルを支持する蚌拠は芋圓たりたせんでした。

    なお、倀動きの荒さに぀いおは傟向が出おいたす。最も䞊げおいた局の平均倉動幅は4.80%、最も䞋げおいた局は5.27%で、どちらも䞭䜍の局の4.07%より倧きくなりたした。方向は読めないものの、盎前に倧きく動いおいた銘柄は決算でも倧きく動きたす。

    倀動きの荒い銘柄ほど危険ずいう定説

    こちらの定説は、はっきりず正しいこずが確認できたした。発衚前60営業日のヒストリカル・ボラティリティで4等分しお比べおいたす。

    • 䜎ボラ局幎率18.57%  決算たたぎの平均倉動幅3.42%

    • 2番目の局24.78%  4.11%

    • 3番目の局30.93%  4.74%

    • 高ボラ局幎率43.49%  5.93%

    普段から荒い銘柄は、決算でも荒く動きたす。䜎ボラ局ず高ボラ局では平均倉動幅が1.7倍以䞊違いたした。普段の倀動きから、決算時のリスク量はある皋床芋積もれるずいうこずになりたす。

    方向に぀いおも、わずかながら差が出たした。䜎ボラ局の勝率が48.97%、高ボラ局が52.37%です。倀動きの倧きい銘柄は成長期埅の高い銘柄が倚いため、その分だけ䞊方向に振れやすかったず解釈できたす。

    実務的にはシンプルな瀺唆になりたす。どうしおもたたぐなら、普段のボラティリティが䜎い銘柄のほうが傷は浅く枈みたす。逆に盎近で株䟡が乱高䞋しおいる銘柄は、決算をたたいだずきの振れ幅も倧きくなるず考えおください。

    決算に匷い銘柄は次も匷いずいう定説

    決算に匷い銘柄ずいうものが存圚するのか、これも数字で確かめたした。同じ銘柄に぀いお、前回のたたぎ結果ず今回の結果を䞊べおいたす。

    • 前回プラスだった埌 
 3,829回今回の勝率50.43%

    • 前回マむナスだった埌 
 3,664回今回の勝率51.17%

    わずかに、前回負けた埌のほうが勝率が高いずいう結果でした。前回ず今回のリタヌンの盞関係数は0.0128で、実質的にれロです。

    ぀たり、決算に匷い銘柄ずいう抂念は統蚈的に支持されたせん。前回の決算で買われた銘柄が次も買われるずいう再珟性は、少なくずも日経平均採甚銘柄の10幎半では芋぀かりたせんでした。

    この結果は感芚に反するず思いたす。決算で毎回跳ねる銘柄が実圚するように芋えるのは、埌から振り返っお遞んでいるからだず考えるのが劥圓です。

    銘柄を遞べば勝おるずいう定説

    最埌に、銘柄遞択で勝率を䞊げられるのかを怜蚌したす。25回以䞊の決算をたたいだ187銘柄に぀いお、銘柄ごずのたたぎ勝率を出したした。

    • 勝率の䞭倮倀 
 ちょうど50.00%

    • 最も高かった銘柄 
 68.97%29回䞭20回

    • 最も䜎かった銘柄 
 30.95%42回䞭13回

    勝率60%以䞊の銘柄は22瀟ありたした。ここだけ芋るず、遞べば勝おそうに思えたす。

    ずころが、187銘柄それぞれに぀いお同じ回数のコむン投げをした堎合、勝率60%以䞊が偶然出おくる期埅件数は20.4瀟です。実際の22瀟は、この偶然の範囲にほが収たっおいたす。勝率40%以䞋の銘柄も実際は15瀟で、偶然の期埅倀である20.4瀟を䞋回りたした。

    芁するに、銘柄ごずの勝率のばら぀きは、コむンを投げたずきに生じるばら぀きず区別が぀きたせん。過去にたたぎで勝っおきた銘柄を遞んでも、次に勝おる根拠にはならないずいうのが実枬の答えになりたす。

    💡決算たたぎに関する定説は、倀動きの荒さを陀いおほずんど成立したせんでした。読めるのはどれくらい動くかだけで、どちらに動くかは読めたせん。この非察称さを螏たえるず、取るべき察策は予想の粟床を䞊げるこずではなく、量を調敎するこずのほうだず分かりたす。

    たたぎリスクの構造

    寄り付きギャップが占める7割

    決算たたぎがなぜ避けにくいのかは、倀動きの内蚳を芋るずはっきりしたす。発衚翌営業日の寄り付きギャップず、その日の終倀たでの動きを分解したした。

    翌営業日の寄り付きギャップは、平均で3.10%ありたした。2営業日党䜓の倉動が平均4.55%ですから、ギャップだけで動きの倧半が終わっおいるこずになりたす。むベントごずに比率を取るず、その䞭倮倀は68.0%でした。

    • 発衚翌営業日の寄りギャップ 
 平均3.10%

    • 決算をはさむ2営業日の倉動 
 平均4.55%

    • ギャップが倉動党䜓に占める割合 
 䞭倮倀で68.0%

    ぀たり、決算の結果はザラ堎が始たる前に䟡栌ぞ織り蟌たれたす。板が開いた瞬間には勝負が぀いおいお、投資家が操䜜できるのは残り3割の郚分だけずいう構造です。

    損切り泚文が機胜しない理由

    ここから、決算たたぎ特有の萜ずし穎が出おきたす。倚くの人はリスク管理ずしお損切り泚文を眮きたすが、決算埌のギャップに察しおは、この防埡がほずんど働きたせん。

    たずえば5%䞋で逆指倀を入れおいたずしたす。翌朝の寄り付きが15%安で始たれば、逆指倀は5%で執行されるのではなく、寄り付きの15%安で成行ずしお玄定したす。想定の3倍やられお終わりです。

    倀幅制限に達しおストップ安で匵り付いた堎合はもっず深刻で、売りたくおも売れない状態が続きたす。翌日も売り気配のたた䞋げれば、損倱は2日、3日ず積み䞊がっおいきたす。

    損切りの目安やルヌルの決め方に぀いおは以前にたずめたした。通垞の盞堎では有効な損切りルヌルが、決算ギャップの前では前提から厩れるずいう点だけは、あわせお頭に入れおおいおほしいずころです。


    12回続けたずきの被匟確率

    1回あたりの確率は小さく芋えおも、繰り返せば話が倉わりたす。決算たたぎで10%を超える䞋萜を食らう確率は、実枬で1回あたり4.15%でした。

    この確率で、四半期ごずに3幎間たたぎ続けた堎合を蚈算したす。12回連続で䞀床も食らわない確率は60.11%なので、逆に蚀えば39.89%の確率で、3幎のうちに䞀床は10%超の䞋萜を受けたす。

    • 1回あたり10%超の䞋萜を受ける確率 
 4.15%

    • 12回たたいで䞀床は受ける確率 
 39.89%

    • 1回あたり15%超の䞋萜を受ける確率 
 1.06%

    • 12回たたいで䞀床は受ける確率 
 11.98%

    たった1銘柄を3幎持぀だけでこの数字です。10銘柄を保有しおいれば同じ期間に120回の決算をたたぐこずになるので、倧きくやられる堎面に遭遇するのは事実䞊の確定事項になりたす。

    盞堎の暎萜ず決算の区別

    実枬しおいお印象的だったのが、䞋萜幅の倧きいむベント䞊䜍に同じ日付が䞊んだこずです。2024幎8月2日に発衚した銘柄が、䞋䜍12件のうち4件を占めおいたした。

    この日を含む2営業日で、日経平均自䜓が17.49%䞋げおいたす。いわゆる什和のブラックマンデヌず呌ばれた急萜局面にあたりたす。千葉銀行の32.47%安、䞉井䜏友フィナンシャルグルヌプの24.98%安、むビデンの24.18%安はいずれもこの日の発衚分でした。

    決算が悪かったから䞋げたように芋えお、実際には盞堎党䜓が厩れおいただけずいうケヌスです。日経平均の動きを差し匕いた超過リタヌンで䞊べ盎すず、これらの銘柄は䞋䜍から消えたす。

    逆に、地合いを陀いおも残るものもありたす。あおぞら銀行の2024幎2月1日は、日経平均がほが暪ばいのなかで33.63%の超過䞋萜でした。トクダマの2016幎1月29日は、日経平均が同じ2営業日で4.83%䞊げるなか、25.00%䞋げおいたした。

    💡決算の翌日に持ち株が急萜したずき、たず日経平均を確認しおください。盞堎党䜓の䞋萜なら時間が解決する可胜性がありたすが、地合いを陀いおも䞋げおいるなら、それは䌚瀟の䞭身に察する評䟡が倉わったずいう意味になりたす。

    たたぎ続けた10幎ず、避け続けた10幎

    決算を倖した堎合ずの差

    ここたでの数字を螏たえお、いちばん実践的な問いに答えたす。決算をたたいだ堎合ず、決算のずきだけ珟金にしおいた堎合で、10幎半の成瞟はどれだけ違ったのでしょうか。

    223銘柄それぞれに぀いお、期間䞭の日々のリタヌンをすべお掛け合わせお最終的な倍率を出したした。そのうえで、決算をはさむ2営業日だけリタヌンをれロに眮き換えた堎合を蚈算しおいたす。

    • ずっず保有した堎合 
 䞭倮倀3.007倍

    • 決算の2営業日だけ倖した堎合 
 䞭倮倀3.033倍

    ほずんど差が぀きたせんでした。1銘柄あたり平均34.8回の決算をすべお回避しおも、最終的な成瞟は誀差の範囲でしか倉わらなかったこずになりたす。

    しかも、倖したほうが良かった銘柄の割合は45.29%でした。およそ半分の銘柄では、決算を避けたほうが結果的に成瞟が良かったずいう蚈算になりたす。

    決算窓だけ持ち続けた堎合の成瞟

    もう䞀方から芋るず、この構図はさらにはっきりしたす。決算をはさむ2営業日だけ株を持ち、それ以倖の日は珟金でいた堎合の成瞟を蚈算したした。

    結果は䞭倮倀で1.045倍です。10幎半にわたっお平均34.8回の決算を党郚たたいで、埗られたのは4.5%にずどたりたした。幎率に盎すず0.4%皋床で、預金金利ず倧差ない氎準です。

    • 決算窓だけ持ち続けた堎合 
 䞭倮倀1.045倍平均1.109倍

    • 环積がプラスで終わった銘柄の割合 
 54.71%

    この4.5%を取るために、1回あたり平均4.55%、最悪で34%の倉動を34回匕き受けたこずになりたす。リスクずリタヌンの釣り合いずいう点で、これほど分の悪い取匕もそうありたせん。

    裏を返せば、株匏の長期リタヌンは決算の2営業日から生たれおいるわけではないずいうこずでもありたす。残りの膚倧な営業日、぀たり䜕も起きおいない日々の積み重ねが3倍ずいう数字を䜜っおいたした。

    数字が瀺しおいる構図

    3぀の結果を䞊べるず、決算たたぎの正䜓が芋えおきたす。

    • 決算窓は期埅倀をほずんど生たない10幎半で4.5%

    • 決算窓は振れ幅だけ普段の2.3倍ある

    • 決算窓を倖しおも長期の成瞟は倉わらない

    利益は生たないのに、リスクは倍以䞊ありたす。しかも避けたずころでコストは発生したせん。この3぀が同時に成り立っおいるのが、7,754回を数えた結論になりたす。

    決算たたぎずの珟実的な付き合い方

    長期投資家にずっおの最適解

    ここたでの数字を読むず、決算は党郚避けるべきだず思われるかもしれたせん。ただ、実際にはそこたで単玔ではありたせん。

    長期保有を前提にしおいる人にずっお、決算の2営業日を倖す行為には売買コストず皎金がかかりたす。幎4回の売買を10幎続ければ40埀埩になり、そのたびに手数料ず譲枡益課皎が発生したす。

    先ほどの怜蚌では、これらのコストをいっさい考慮せずに䞭倮倀3.007倍ず3.033倍ずいう結果でした。コストを織り蟌めば、埋儀に避け続けたほうが䞍利になる可胜性が高いずいうこずになりたす。

    さらに、決算を倖すず売買のたびに買い戻しの刀断が必芁になり、そこで別の倱敗を招きたす。長期投資家にずっおの最適解は、決算を意識しないこずです。幎4回やっおくる4.5%の揺れは、保有期間党䜓で芋れば単なるノむズにすぎたせん。

    短期売買ず信甚取匕での刀断

    䞀方で、短期売買をしおいる人の答えは正反察になりたす。数日から数週間の倀幅を狙う手法では、平垞時の2.3倍ずいう倉動は前提を壊す倧きさだからです。

    信甚取匕を䜿っおいる堎合はさらに切実です。レバレッゞがかかっおいる分、10%の䞋萜が委蚗保蚌金率に䞎える圱響は珟物の比ではありたせん。远蚌が発生すれば、刀断する䜙裕すら残らないたた匷制的に決枈されたす。

    • 保有期間が数日から数週間 
 たたがないほうが敎合的

    • 信甚取匕でレバレッゞをかけおいる 
 たたがない

    • 保有期間が数幎単䜍 
 気にしなくおよい

    • どうしおもたたぎたい 
 量を半分に萜ずす

    刀断の分かれ目は、決算の内容を予想できるかどうかではありたせん。その倀動きに自分の資金が耐えられるかどうかずいう䞀点だけです。

    決算埌に買うずいう遞択肢

    たたぎたくないが決算をきっかけにした倀動きは取りたい、ずいう堎合には埌远いずいう手がありたす。発衚翌営業日の終倀を起点にしお、その埌の株䟡がどう動いたかを枬りたした。

    • 5営業日埌 
 平均プラス0.37%勝率53.55%

    • 20営業日埌 
 平均プラス1.33%勝率55.67%

    たたぎのリタヌン0.29%より、たたいだ埌に買ったほうが成瞟が良いずいう結果でした。20営業日で平均1.33%、勝率55.67%は、コむントスだった決算たたぎず比べればはっきりした偏りです。

    これは決算発衚埌のドリフトず呌ばれる珟象で、内容が完党に織り蟌たれるたでに時間がかかるこずを瀺しおいたす。ギャップずいう最も危険な郚分を回避しながら、方向性の出た局面に乗る圢になりたす。

    サプラむズ別に芋おも、倧幅な䞊振れが出た銘柄の20営業日埌は平均プラス1.74%、勝率56.93%でした。発衚を芋おから動いおも遅くないずいうのは、実枬に裏づけられた遞択肢だず蚀えたす。

    過去10幎で最も荒れた2026幎

    最埌に、時系列の倉化を芋おおきたす。冒頭で觊れた、決算たたぎの旚みは薄れおいるずいう指摘の怜蚌にあたりたす。

    • 2017幎 
 平均倉動幅3.65%5%超えの頻床27.30%

    • 2021幎 
 4.04%29.91%

    • 2024幎 
 5.58%41.18%

    • 2025幎 
 4.95%37.67%

    • 2026幎 
 6.54%53.89%

    結論から蚀えば、旚みが薄れおいるどころか、決算たたぎの振れ幅は過去10幎で最倧に膚らんでいたす。2026幎の集蚈では平均倉動幅が6.54%、5%を超える倉動が53.89%ず、半分以䞊の決算が5%超で動いおいたした。2017幎の27.30%ず比べるず倍近い氎準です。

    背景には、半導䜓やAI関連を䞭心に業瞟の倉化率そのものが倧きくなっおいるこずがありたす。冒頭で挙げた叀河電気工業の48.3%高は2026幎2月の出来事で、この幎の荒さを象城する事䟋でした。

    💡個人投資家の予想粟床が䞊がっお決算たたぎは無颚になった、ずいう説は実枬では吊定されたした。むしろ䌁業業瞟の振れ幅が拡倧しおいお、たたぎのリスクは10幎前より確実に倧きくなっおいたす。昔の感芚のたたポゞションを取るず、想定より深く傷を負いたす。

    たずめ

    日経平均採甚223銘柄の決算7,754回を数えた結果を、芁点だけ䞊べおおきたす。

    • 決算たたぎの勝率は50.80%、平均リタヌンはプラス0.29%で、実質的にコむントスず倉わらない

    • 日経平均の動きを差し匕くず、䞭倮倀はマむナス0.07%・勝率49.51%たで萜ち、期埅倀は消える

    • 䞀方で倀動きは平垞時の2.32倍、5%超えの頻床は5.17倍に膚らむ

    • 3回に1回は5%超、10回に1回は10%超動き、倉動の68%は寄り付きのギャップで完了する

    • 1株圓たり利益が予想を䞊回っおも39.31%は䞋がり、䞋回っおも37.65%は䞊がる

    • 決算前の倀動き・過去の実瞟・銘柄の盞性から、方向を予枬できる材料は芋぀からなかった

    • 決算の2営業日を10幎半すべお倖しおも、最終成瞟は䞭倮倀3.007倍から3.033倍ぞ動く皋床でほずんど倉わらない

    期埅倀は生たないのに、振れ幅だけが倍以䞊ありたす。しかも避けたずころで長期の成瞟は倉わりたせん。この3点がそろっおいるので、決算たたぎを積極的に遞ぶ理由は、少なくずも数字の䞊では芋圓たりたせんでした。

    ずはいえ、長期で持぀人が決算のたびに売買するのも埗策ではありたせん。やるべきは決算を避けるこずではなく、決算日にどれだけの金額をさらしおいるかを把握しおおくこずだず思いたす。

    2026幎8月17日の日経平均株䟡は6侇9,220円で、5営業日続けお䞊昇したした。ちょうど第1四半期決算の発衚シヌズンが䞀巡した時期にあたりたす。次にたずたった決算が出るのは11月で、実枬でも11月は党䜓の13.9%を占める集䞭月です。それたでに、自分の持ち株の発衚日ず保有金額を䞊べお確認しおおくず、心構えがずいぶん倉わるはずです。

    本テヌマに関するおすすめ曞籍

    最埌に、決算の数字を自分で読めるようになるための曞籍を2冊玹介したす。決算たたぎの成吊は予想では動かせたせんが、決算そのものを読む力は投資刀断の土台になりたす。

    決算曞 本圓の有望株がわかる 無敵の先読み術

    決算曞から䌁業の先行きを読み取る芖点をたずめた1冊です。本蚘事で扱ったサプラむズずいう抂念は、垂堎予想ず実瞟のズレを指したすが、そのズレを事前に感じ取るには決算曞のどこを芋るべきかずいう話に぀ながりたす。

    過去の数字をなぞるだけでなく、次の四半期に䜕が起こりそうかを読む姿勢が䞀貫しおいるのが特城です。決算たたぎで圓おにいくのではなく、決算埌に萜ち着いお刀断したい人に向いおいたす。

    決算曞3分速読から芋぀ける10倍株ずきどき50倍株 2幎で資産を17.5倍に増やした元蚌刞マンの投資術

    決算短信を短時間で読み解く手順に的を絞った実践曞です。決算発衚シヌズンには同じ日に䜕十瀟もの短信が出たすから、1瀟ず぀粟読しおいおは到底远い぀きたせん。

    本蚘事の実枬でも、日経平均採甚銘柄だけで1日42瀟が発衚した日がありたした。速く読む技術は、単なる効率化ではなく、集䞭日を乗り切るための必須スキルだず考えたほうが実態に合っおいたす。


     

    【免責事項】 本蚘事は情報提䟛のみを目的ずしおおり、特定の銘柄の売買や投資を勧誘するものではありたせん。蚘茉した数倀・事実は執筆時点の情報に基づいおいたすが、正確性・完党性を保蚌するものではありたせん。株䟡や業瞟は今埌倉動する可胜性がありたす。投資に関する最終的な刀断は、必ずご自身の責任ず䜙裕資金の範囲で行っおください。

     

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