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【毎週ショートショートnote裏】タコパ体操

    タコパ体操に誘われた。
    終わると、奥の部屋から湯気を上げたたこ焼きが運ばれてくる。
    ひと口でその香ばしさととろける食感に夢中になった。
    にこにこ、うねうね、みんなでツボに入る動きが心地いい。
    にこにこ、うねうね、うねうね、うねうね。
    気づけば、毎日のように通っていた。

    ある日、体操のあとに肩を軽く叩かれた。
    「次は君の番だよ」
    そのまま奥の部屋へ連れて行かれた。
    真ん中にある鉄板の上からは、嗅ぎ慣れた湯気が立っている。
    ふと違和感を感じて腕を見ると、両方とも吸盤の並んだ立派な脚になっていた。

    背後から静かな視線を感じた。
    振り向けば、扉の隙間からこちらを見つめる目玉、目玉、目玉。
    みな、ギョロつかせた目で訴えてくる。おなかが空いたよ、と。

    ここでなにが行われてきたのか、これからなにが起こるのか、ようやく理解した。
    鉄板の上で油が跳ねる音が、やけに近くに聞こえた。

    (371文字)

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    *この記事は下記企画に参加しています*

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