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朝、起きてすぐ歩いていませんか?|親が“二歩目”で崩れる理由

    朝、親がトイレに行こうとして、布団の横でフラッとした。

    本人は「まだ寝ぼけてるだけ」と笑うけれど、
    見ている方は心臓が止まる思いがする。
    そんな経験がある方に読んでほしい記事です。

    あのふらつきは、寝不足でも寝ぼけでもありません。体がまだ「動ける状態」に切り替わっていないサインです。


    結論|朝の体は「動ける状態」に切り替わっていない

    横になっている状態から急に立ち上がると、脳への血流が一時的に低下します。

    そのまま歩き出せば、意識がふっと遠のきます。
    支える間もなく崩れ落ちる。
    これが朝の転倒の正体です。

    特に危ないのは、一歩目ではありません。

    「もう動ける」と思った“二歩目”です。

    日中には起きにくい。朝一番だから起きる転倒です。


    なぜ朝はふらつきやすいのか

    加齢とともに、血圧を一定に保つ反応は緩やかになります。

    横になっていた頭を急に高い位置へ持ち上げると、血圧の調整が追いつきません。その一瞬の遅れが、ふらつきになって出てきます。

    担当していた方が、冬の早朝に電話の音で目が覚めました。慌ててベッドから飛び出し、受話器を取ろうとした二歩目で激しいめまいに。支えを掴む間もなく横に倒れ、大腿骨を骨折しました。

    リハビリでその方は
    「いつも通りに立っただけなのに、自分の体じゃないみたいに崩れた」
    と話してくれました。現場でこういうケースは珍しくありません。


    解決策|立つ前に「3秒だけ座って待つ」

    まずはこれだけやってください。

    布団から足を下ろしたら、すぐに立たず「1、2、3」と声に出してから立ち上がる。

    足の裏が床にしっかりついている感覚を確かめてから、ゆっくり重心を上げてください。

    たったこれだけで、血圧の調整が追いつく時間が生まれます。

    「朝、暗い中で一人で立ち上がるのが不安」という場合は、ベッド横に“最初に掴む場所”を固定しておくと安心です。

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    ※介護保険で対応できるケースもあるため、すでに利用中の方は一度確認してみてください。


    まとめ

    親御さんに、まずはこれだけ伝えてください。

    「起きてすぐ歩かないで。3秒だけ座ってから立って」

    そのわずかな時間が、朝の転倒を防ぐきっかけになります。


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    老健の副主任を務める30代の酒好き作業療法士(OT)です。自立した生活や介助が楽になる福祉用具の選び方、生活の「なぜ」を専門視点で解説します。私生活では現在、痛風のため絶賛禁酒中(笑)。皆さんと共に、心も体も「楽に生きる」ための知恵を仕組み化して発信していきます!

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