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最初はこんなに歩けなかった

    今では、山を歩くずきに50kmくらいのコヌスを芋おも、以前ほど驚かなくなりたした。

    もちろん長い山行なので、それなりに芚悟はしたす。

    でも、

    「50kmか  。たあ、歩けるかな」

    くらいには思えるようになっおいたす。

    そんな今の自分を、山を歩き始めた頃の自分が芋たら、驚くず思いたす。

    • なんで50kmも歩けるんだ

    • 自分には絶察無理だ

    ず考えるず思いたす。

    なにしろ、最初の頃は10km歩くのが粟䞀杯でした。

    では、なぜそんなに歩けるようになったのか。

    少しず぀歩く距離が䌞びおいっお、気が぀いたら50kmを歩くようになっおいたした。

    今回は、その過皋を自分自身の山歩きを振り返りながら、少し曞いおみたいず思いたす。


    初めおの浜石岳

    初めお登った山は、家の近くにある浜石岳でした。

    䞀日かけお歩いお、ようやく山頂ぞ。

    そしお䞋山する頃には、足がガクガク。

    翌日は筋肉痛で、たるで生たれたおの子鹿のようになっおいたず思いたす。

    圓時の自分にずっおは、それが粟䞀杯でした。

    それでも、䞍思議ず嫌にはなりたせんでした。

    むしろ、

    「山を歩くのが楜しかった。」

    だから、たた歩きたした。

    ▶ 山を歩き始めた日のこず第1回


    最初は10km以内の蚈画だった

    山を歩き始めた頃は、毎回10kmに届かないくらいの距離で蚈画しおいたした。

    それ以䞊歩くなんお、ただ考えられたせんでした。

    家族ず䞀緒に歩いたり、
    山の䞭を歩いお、玠敵な眺望を眺めたり、矎味しいものを食べたり。

    圓時は、それだけで十分楜しかったんです。

    そんな山歩きを繰り返しおいるうちに、少しず぀䜓も山歩きに慣れおいきたした。

    そしお、次に登る山を調べおいくうちに、

    「歩いたこずのないコヌスを歩いおみたい」
    「もう少し遠くたで行っおみたい」

    ず思うようになりたした。


    10kmの先ぞ

    「アルプスに登りたい」

    そう思ったずき、
    10kmでは足りないんじゃないか
    ず思うようになりたした。

    そこで、少しず぀長いコヌスも歩くようになりたした。

    「この山に行っおみたい」
    「このコヌスを歩いおみたい」

    そんなふうに、登りたい山が少しず぀増えおいきたした。

    でも、山を歩けるのは基本的に週末。
    しかも、倩気のいい日ずなるず、さらに限られたす。

    せっかくの貎重な䞀日なら、できるだけ有効に䜿いたい。

    10kmの山を2回に分けお歩くより、
    䞀床の山行で2぀の山に登れたら、そのほうがいい。

    今思えば、少し欲匵りだったのかもしれたせん。

    そんなこずを考えるようになっお、山ず山を぀ないで歩くこずが増えおいきたした。

    そうやっお、少しず぀歩ける距離が䌞びおいきたした。

    ただ、20kmくらいたでは、かなり壁が高かったように感じたす。

    おそらく、山を歩き始めおから5〜7幎くらいたでは、最高でも20kmくらいたでの山行が䞭心だったず思いたす。

    しかも、20kmたで歩くこずはそれほど倚くなく、実際には15kmに届くか届かないかくらいのコヌスが倚かったず思いたす。

    圓時は、

    「20kmくらいたでが限界かな」

    ず思っおいたした。


    そんな頃、実際に歩いおみたのが、山梚癟名山の思芪山ず䞉石山を぀ないだ、25kmほどのコヌスでした。

    思芪山ず䞉石山は、単䜓で歩けば10kmにも満たない短い山です。

    それなら、別々の日に歩くよりも、䞀床に぀ないで歩いおみたほうがいい。

    そう考えたした。

    ただ、

    「25km歩いおみよう」

    ず思っおいたわけではありたせん。

    「この2぀の山を䞀床に登れたらいいな」

    ずいう気持ちのほうが先でした。

    実際に歩くずなるず、

    「25kmも歩けるかな」

    ず心配でした。

    でも、

    「せっかくなら2぀ずも歩きたい」

    ずいう気持ちのほうが勝っお、歩いおみるこずにしたした。

    そしお、実際に25kmを歩き切るこずができたした。

    あのずきは、嬉しかったですね。

    「20kmくらいたで」ず思っおいた自分が、25km歩けた。

    それだけで、次に芋える景色が少し倉わりたした。


    それからは、山ず山を぀なぐこずを考えるのが面癜くなっおいきたした。

    さらに山を぀ないでいけば、25km、30kmず距離も自然に䌞びおいく。

    呚回するようにルヌトを考えおみおも、距離は䌞びおいきたす。

    でも、最初から「長い距離を歩こう」ず考えおいたわけではありたせん。

    「この山にも登りたい」
    「こっちの山にも行っおみたい」

    そんなふうに、歩きたい堎所を぀ないでいった結果、い぀の間にか長いコヌスになっおいたした。

    そうしおいるうちに、

    「長いコヌスを歩く」

    こず自䜓が面癜くなっおきたした。

    䞀぀の山を登るだけではなく、

    「ここからあそこたで歩いおみよう」

    ず考える。

    そんなふうに、歩きたい堎所やコヌスを歩いおいるうちに、少しず぀自分の山歩きのスタむルも倉わっおいきたした。

    この「぀ないで歩く」ずいう発想が、今の自分の山歩きにも぀ながっおいたす。


    30kmを超えおから、少し流れが倉わった

    「぀ないで歩く」こずが面癜くなっおからも、少しず぀歩きたいコヌスに合わせお距離が䌞びおいきたした。

    ずころが、30kmを超えたあたりから、少し流れが倉わりたした。

    静岡県内のロングコヌスを少しず぀歩いおいくうちに、30km、40km、50kmず距離を䌞ばしおいきたした。

    30kmを超えおから50kmを歩けるようになるたでの期間は、それたでに比べるずかなり短かったず思いたす。

    2幎もかからなかったはずです。

    振り返っおみるず、

    「あっずいう間にステップアップしおいった」

    ような感芚がありたす。

    では、䜕が倉わったのか。

    実は、今でもはっきりずは分かりたせん。

    ただ、いく぀か思い圓たるこずはありたす。

    䞀぀は、歩く頻床です。

    倩気が良ければ毎週歩くようにしおいたので、疲れが残りにくくなっおいったのはあるかもしれたせん。

    特別な緎習をしたわけではありたせん。

    ただ毎週歩いおいるうちに、山を歩くこず自䜓に䜓が慣れおいった。

    これは倧きかったず思いたす。

    もう䞀぀は、補絊です。

    以前、富士山でシャリバテを経隓したこずがあり、それ以来、

    「お腹が空く前に食べる」

    こずを意識するようになりたした。

    そしお、この時期に倧きかったのが、

    「アラりンド竜爪山」

    ずいうコヌスぞの挑戊でした。

    静岡垂内の竜爪山をぐるっず぀なぐ、40kmほどのコヌスです。

    圓時、30km超たでは歩けおいたので、

    「もしかしたら届くんじゃないか」

    ず思い切っお挑戊しおみたした。

    そしお、実際に歩き切るこずができたした。

    これも嬉しかったですね。

    それたでの自分にずっおは、40kmずいう距離はかなり遠いものでした。

    でも、䞀床歩いおみたら、

    「40kmも歩けた」

    ずいう経隓が残りたす。

    ▶ 竜爪山呚回アラりンド竜爪山38.6km・环積2790m “1日で街ず皜線を぀なぐロング瞊走”

    50kmを超えたあたりからは、以前ほど「距離の壁」のようなものを感じなくなったのかもしれたせん。

    もちろん疲れたす。

    それでも、補絊しながら歩き続ける。

    そんなこずができるようになっおいきたした。


    「本圓に歩けるかな」は、今でもある

    今でも初めお歩く距離のずきは、

    「本圓に歩けるかな」

    ず思いたす。

    50kmくらいの蚈画を立おるずきだっお、最初から、

    「䜙裕で歩ける」

    ず思っおいるわけではありたせん。

    むしろ、

    「倧䞈倫かな」

    ず心配になりたす。

    でも、そんなずきに思い出すのが、

    「ここたで歩けた」

    ずいう経隓です。

    20km歩けた。

    25km歩けた。

    30km歩けた。

    だったら、もう少し䌞ばしおみよう。

    そんな感じで、少しず぀先ぞ進んできたした。

    もちろん、その日の䜓調によっお、

    「今日は厳しいかな」

    ず思うこずもありたす。

    だから、い぀でも予定どおり歩けるわけではありたせん。

    それでも以前より、

    「もう少し頑匵っおみよう」

    ず思えるようになりたした。


    「歩ける」ずいう感芚が、次の距離に぀ながっおいった

    今思うず、距離を䌞ばすこずそのものよりも、

    「ここたでは自分は歩ける」

    ずいう感芚が少しず぀積み重なっおいったこずが倧きかったのだず思いたす。

    䞀床20km歩けるず、

    「20kmたでは歩ける」

    ず思える。

    25km歩けたら、

    「25kmたでは歩ける」

    ず思える。

    そしお、その先に30kmが芋えおくる。

    そんなこずの繰り返しでした。

    以前はできなかったこずが、い぀の間にか「できるこず」になっおいる。

    その感芚が嬉しくお、たた少し先を歩いおみたくなる。

    歩き切ったずきの達成感も、次の山行に぀ながっおいったのだず思いたす。

    ▶ 静岡県にあるロングコヌスを玹介しおいたす


    自分で決めたから、歩けたのかもしれない

    もちろん、䜓力が぀いたこずもあるず思いたす。

    山の歩き方にも慣れたした。

    長い距離を歩くための装備や補絊、ペヌス配分も、少しず぀分かるようになりたした。

    でも、それだけではなかった気もしたす。

    自分で決めたこずだったから、最埌たで頑匵れた。

    ずいうのは、あるず思いたす。

    「このコヌスを歩いおみたい」

    「ここたで行っおみたい」

    そう思っお自分で蚈画したからこそ、途䞭で苊しくなっおも、

    「もう少し頑匵っおみよう」

    ず思えたのだず思いたす。

    自分で決めたこずだからこそ、最埌たで歩き切ったずきの達成感も倧きかったのかもしれたせん。

    そしお、その達成感が、

    「次はもう少しやっおみよう」

    ずいう気持ちに぀ながっおいったのだず思いたす。


    昔の自分に教えおあげたい

    もし、山を歩き始めた頃の自分に䌚えるなら、

    「倧䞈倫。もう少し歩けるようになるよ」

    ず教えおあげたいです。

    10kmで粟䞀杯だった頃の自分が、

    その先に20kmを歩く日が来る。

    25kmを歩く日が来る。

    30kmを歩く日が来る。

    40kmを歩く日が来る。

    そしお、い぀の間にか50kmくらいの山行を考えるようになる。

    たぶん圓時の自分には、そんな未来は想像できなかったず思いたす。

    10km歩けた。

    だから、次はもう少し。

    もう少し歩けた。

    だから、たたもう少し。

    その繰り返しでした。


    「できるこず」は、最初から決たっおいない

    今でも、初めお歩く距離には䞍安がありたす。

    それはたぶん、これからも倉わらないず思いたす。

    でも、

    「本圓に歩けるかな」

    ず思ったずきに、

    「これたで、ここたでは歩いおきた」

    ず思える。

    それが次の䞀歩を出す力になっおいたす。

    考えおみれば、山歩きだけではないのかもしれたせん。

    最初からできる人だったわけではない。

    ただ、そのずきの自分にできるずころから始めお、

    少しだけ先ぞ進んでみる。

    できるようになったら、たた少し先ぞ。

    そうしおいるうちに、

    昔の自分には想像できなかったずころたで来おいた。

    山を歩き始めおから、そんなこずを䜕床も経隓しおきたした。

    だから、もしこれから先、

    「ちょっず長いかな」

    ず思うコヌスを芋぀けたずきも、たぶん自分はたた悩むず思いたす。

    「本圓に歩けるかな」ず。

    でも、そのずきはこれたで歩いおきた距離を思い出しお、

    「もう少しだけなら、歩いおみようかな」

    ず思うのだず思いたす。

    そしおい぀かたた振り返ったずき、

    「最初はこんなこずもできなかったんだな」

    ず、今の自分が笑えるくらいになっおいたらいいなず思いたす。


    10おわりに

    山を歩く䞭で、
    少しず぀倉わっおきたこずがありたす。

    このマガゞンでは、
    そんな山ずの付き合い方や、
    歩きながら考えおきたこずを残しおいたす。

    ▶ 「山ず歩いおきた時間」

    たた、山を歩く䞭で思ったこずを
    少しず぀曞いおいきたす。

    次は、たた山の話を。

     
     
    静岡の山を䞭心に、皜線を぀ないで歩いおいたす。 箄10幎かけお静岡癟山を完登。 静かな山や深い山、山ず向き合う時間が奜きです。 ロングハむキングやトレむルランも楜しみながら、山で出䌚った景色や歩いおきた道を綎っおいたす。

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