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【喫茶店|地図にない灯り】 『深夜三時の爆音禁止令』

    雪綴ゆきさんのショートショート企画『地図にない灯り』に参加します。
    (約2,000文字)第2回お題:喫茶店

    今回も、わかモンさんの
    『地図にない灯り』ショートショート・メーカー!!
    を使って作成しました。

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    大食いのジュリと音楽には情熱的なマリが登場します。

    🎼⬇️BGMにどうぞ。ちょっとうるさいです🎶

    深夜三時の爆音禁止令

    ショート・ショート|ギャグ・コメディー × SF


     駅裏の雑居ビル。その地下に、怪しい漫画喫茶があった。

     看板には『漫画喫茶・異次元』。

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     ネオンは半分消え、入口には「午前三時以降、爆音厳禁」と書かれた貼り紙がある。

    「ねえ、マリ。ここ、絶対なんか出るよ」

    「だったら入らなきゃいいじゃん」

    「でも、カレー食べ放題だって!」

    「……入る理由、それ?」

     金髪ウェーブのジュリは、すでに階段を駆け下りていた。

     午前二時五十分。

     二人は奥の防音個室に案内された。

     ジュリは山盛りカレーを三皿平らげ、四皿目を持って戻ってきた。

    「ねえ、マリ。この漫画、面白そう!」

     ジュリが手にしたのは『爆音少女伝説』という古びた音楽漫画だった。

     表紙には、ギターを構えた少女たち。

    「グランジロックの漫画じゃん!」

    「へえ、珍しいね」

     ジュリはページをめくった。

     主人公がステージで叫んでいる。

    『音楽は魂だ! 鳴らせ、世界が壊れるまで!』

    「うおお! 燃える!」

     ジュリはスプーンを置き、両手を宙に浮かせた。

    「ジャジャーン! ズガガガーン!」

     エアキーボードである。

    「ちょっと、ジュリ。ここ漫画喫茶だから」

    「わかってるって!」

     その瞬間。

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     ジャジャジャジャーン!!

     本物のキーボードの音が鳴った。

    「……え?」

     ジュリが指を止める。

     音も止まった。

     もう一度、鍵盤を弾く真似をする。

     ジャーン!!

    「マリ! あたい、天才になった!」

    「いや、もともと弾けるでしょ!」

     壁の時計が午前三時を指した。

     突然、漫画のページが青白く光り始める。

    『演奏者、二名確認。異次元セッションを開始します』

    「……何これ?」

     マリが漫画を覗き込む。

     ページの中から、歪んだギターの音が響いた。

     ズギャアアアーン!!

    「うわっ! グランジじゃん!」

     ジュリは大興奮。

    「マリ! あんたも吹いて!」

    「サックス持ってないって!」

    「エアでいいから!」

    「そんな馬鹿な……」

     マリは仕方なく、両手でサックスを構える真似をした。

     プァアアアーーン!!

    「……鳴った」

     マリの目が丸くなる。

     もう一度、指を動かす。

     パパパパッ! プァーーン!!

    「……ちょっと待って」

     マリの表情が変わった。

    「この音……めちゃくちゃいい!」

     次の瞬間。

     マリのエアサックスが爆発した。

     高速フレーズ!

     強烈なベンド!

     腹の底から突き上げるような、荒々しいソロ!

    「うおおおおお!!」

    「マリ!? あんた、キャラ変わってる!」

    「ジュリ! もっと歪ませて!」

    「あたい、キーボードなんだけど!」

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    「関係ない! ロックだあああ!!」

     漫画のページから、ギター、ベース、ドラムの音が次々と飛び出す。

     防音個室は、完全にライブハウスと化した。

     壁が震える。

     天井の蛍光灯が点滅する。

     カレーの皿が踊り始めた。

     そして。

     ドンドンドン!

     ドアを叩く音。

    「お客様! 爆音は禁止です!」

     店員だった。

    「すみませーん!」

     ジュリが謝る。

     しかし、マリは止まらない。

    「まだソロの途中だあああ!!」

    「マリ! 店員さん来てる!」

    「アンコールは!?」

    「誰も頼んでない!」

     ジュリが慌てて漫画を閉じた。

     ピタッ。

     すべての音が消えた。

     静寂。

     マリは両手を宙に浮かせたまま、荒い息をついている。

    「……最高だった」

    「いや、あんた怖かったよ」

     そのとき、閉じた漫画が再び光った。

     表紙が変わっている。

    『爆音少女伝説・新章』

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     そこには、巨大なステージでサックスを吹くマリの姿が描かれていた。

     観客は十万人。

     巨大スクリーンには、

    『伝説のサックス奏者・マリ!』

    「えええ!? あたし!?」

     マリがページをめくる。

     漫画の中では、彼女が世界的ロックスターになっていた。

    「すごいじゃん、マリ!」

    「いや、これどういう仕組み!?」

     ジュリも興奮してページを覗き込む。

    「ねえ! あたいは!? あたいも出てるでしょ!」

     次のページ。

     そこには、巨大なカレー皿を抱えたジュリが描かれていた。

    『世界的大食いクイーン・ジュリ!』

     さらに、その下には、

    『伝説のサックス奏者マリ専属・楽屋弁当処理係』

    「なんでだよおおお!!」

     ジュリの絶叫が地下室に響いた。

     再びドンドンドン!

    「お客様! 爆音禁止です!」

     マリは漫画を閉じながら、ぽつりと言った。

    「……でも、ジュリ」

    「何よ!」

    「あんた、カレーのおかわり世界記録、更新してるよ」

    「……マジ?」

     ジュリは漫画を開き直した。

     そして、満面の笑み。

    「よっしゃ! あたいも世界デビューだ!」

     その瞬間、漫画の最後のページに新しい文字が浮かび上がった。

    『次回予告! 世界的大食いクイーン、カレーの惑星を征服する!』

     マリは天井を見上げた。

    「……お願いだから、音楽の漫画に戻って。」

     地下の漫画喫茶に、ジュリの笑い声が響いた。

     午前三時四十五分。

     壁の貼り紙が、いつの間にか変わっていた。

    『爆音厳禁。ただし、大食いは無制限』

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    #地図にない灯り 第2回お題|喫茶店

    「あとがき」

    雪綴ゆきさんの素敵な企画、【地図のない灯り|喫茶店】に参加させていただきます。
    自分が現在連載している、四コマまんが「ミキジュリマリ」のラノベ版閑話としても作らせていただきました。

    今回のショートショートも、わかモンさんの応援企画で用意されている無料配布のプロンプト、
    ✨『地図にない灯り』ショートショート・メーカー!!✨
    を使用させていただいてます。登場人物や内容の方向性を入力できるので自分の世界観も作り込むことができます。おまかせでも出来るようなので自分でも想像していない物語もできるようです。誰でも気軽に参加できるように考えられてます。スゴイ⁉️


    ミキジュリマリの四コマ漫画です⬇️

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    高齢者バンドのBass 担当。 AIバンド"BOOGIE LUNCH"名義で自作曲のAIカヴァーや "WOOGIE LUNCH"名義でAI楽曲などを演奏させてます。 ミキジュリマリの「AI 四コマ付楽曲」、 魔王軍音楽革命隊 AIラノベも始めました。

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