
醸造家ってなんじゃい?
醸造家ってワインを作るとき、何をしてるの??
こう思いませんか?
皆様こんにちは、ワイン醸造家のMです。
3回目のnote、せっかくなので今回はワインを作る人間ならではの記事を書きたいと思います。
さて、本題に移ります。醸造家って実際何をしてるのか?
ワインを作る工程で一体どんなすごいことをしているんだ!?
というお話をさせていただこうと思います。
単刀直入にいうと、ワインができるのを眺めているだけです。
あれ!?なにかすごいあれやこれやがあるのでは??
いいえ、ありません。
これ、自分も入社して非常に驚きました。
ワインを作るとき、醸造家ができることはたかが知れています。
なにせ、我々がワインを発酵させるのではなく、発酵してくれるのは酵母ですからね。
醸造家は、あくまで酵母が働きやすいようにサポートをするだけです。
やること自体は多いのですが、結局ワインができるまでは眺めるしかありません。
我々の力じゃ、アルコールは生み出せませんからね。
ですがやはり、この”サポート”は非常に重要なのです。
本当にただ丸放置すれば美味しいワインができるだなんて、そんなことはありません。(理想はこれですが…)
例えば、温度管理。最適の温度にしなくては、発酵が一気に進んで、ワインで求めるアルコール度数になる前に発酵が終わってしまいます。
例えば、衛生管理。ちゃんとタンク内を清潔にしないと、雑菌の混入(コンタミネーション)によるオフフレーバー(ワインにおける悪い香り)が発生してしまいます。
他にも、
・突き崩し(ピザージュ:醸し発酵中に、液面に浮かんできた皮や種を棒で突き崩してワインと触れさせる作業)
・循環(ルモンタージュ:液体を循環させて、醸し発酵中の皮や種をワインと触れさせる作業)
・資化性窒素(酵母の栄養源)を足す
・エアレーションする
etc…
酵母は生き物なので、働く環境を整えてあげる必要があります。
これらを怠ると、美味しくないワインができてしまうのです。
これが、醸造家の大切な仕事です。
ただ、また今度お話しするつもりですが、醸造家がどんなに頑張っても、いいブドウがなければいいワインはできません。
ブドウありきの、ブドウのポテンシャルを最大限に生かすための、我々の仕事なわけですね。
いろいろ語りたいことはありますが、今回はとりあえずここまで。
読んでいただき、ありがとうございました!