
もっとも小さなてつがく対話2 あやこさんのモヤモヤ「私の思い出を使っている、知らない女の子」
--あやこさんのモヤモヤを教えてください。
昔の写真や投稿を入れてた鍵アカウントが乗っ取られてました。
知らない女の子に。
その子がわたしの思い出を全部、消さないで使ってるんですよ。
--え?
乗っ取られてしまうと、自分の過去がですね、他人のものになってしまう。
写真や言葉が全部。
なので、これから私、自分のその画像を見に行くときは、その子のものとして見に行かなきゃいけなくって。
--それ、取り返すことはできないんですか?
問い合わせをしてるんですけど、まだ調査中です。
気づいたのが昨日だったんで。
--昨日?
昨日。今日の対話のために昔の画像を見ようって思ったんですよ。
--あ、じゃあ、この対話が役にたった。
ええ
--それで
最初見た時に、え、そんなことある? 知らない人と思って。
その子は全然、商売っ気もない、本当になんていうの、素朴につぶやいてるわけですよ。
私自身、昔、何をそこでつぶやいたか、投稿したかっていうのもはっきり覚えてないところがあるので。
--そうですか。
「さちえ」になってた。
「ミケ」っていうね、私、猫の名前を使って、自分の猫のアイコンを使ってたんです。
その猫も、私が小さい時に飼ってた猫ちゃん。その思い出が残されている。
大人になってから作ったアイコン、Twitterではありますが、2015年ぐらいから始めてるので。
--えー、すごい。
10年間使ってたんで。
それと、もう1個、今使ってるのアカウントがあって。そっちは仕事として使ってたんです。
でも、こっちは、よりプライベートなこと書いてあるので鍵かけてたんですけど、乗っ取られて。
さちえさん、散歩してアイス食べてるんですよ。勝手に。
--鍵アカを?
鍵かけたアカウントを開放して使ってるんですよ。
とんでもないやつだと思いますよね。
--でも、なんでそんなするんだろう?
その家具付きの家に引っ越してきたみたいな感じじゃないですかね。買い取ったんだけど。
ある程度のフォロワーと、その思い出みたいな証が欲しかったんじゃないですか。
--なり変わりたい、みたいな?
ある意味でも、評価されたと思うんですよ。その女の子に。
「あ、こういう思い出欲しかった」っていう。花火とか、実家の風景とか、猫ちゃんの風景とか、推し活とか、飼いたかったペットとか。
その子がリンクできる部分があって、「あ、この人の人生欲しいな」って思ってもらってた。
初めて乗っ取られたけど面白いですよ。
--なるほど
でも、そんな風に使われるっていう実態を知って、そういう感じなんだと思って。
知らない女の子がね、ひょとんとした顔でつぶやいてるんですよ。手料理がのっていて、自撮りをのっけている
--その子の自撮りがのってるの?相手の顔見れるんだ。
ええ。その子は、承認欲求とかじゃなく、まあ、そういう承認欲求もあまりないタイプの、思い出欲しい人だったんですよ。
鍵をかけて、細々とつぶやいてる人の、ちょっとそういう生っぽさが欲しいみたいな。
全然誰も見ない、10人ぐらいしか……みたいな感じかもしれないんですけど。
その中で信頼されるのに、そこにそういう、人として存在しないといけないから、そこでやってるかもしれない。
--あ、なるほどね。
モヤモヤじゃないですか。気づいたらアカウント乗っ取られてたとか。
何が起きてんのって思って、見れば見るほど「え?」みたいな。
怖いじゃないですか。人になんか、事件性を感じるというか。
Xだからいいんですけど。
--家とかだったらとか?
ああ、そうですね。
自分の土地じゃないですか?怖いですよ。
なり変わって、勝手に人の土地を売って、それをなんか悠々と使うみたいな。詐欺師じゃないですか。
--って、どうしてそうなったんだろ?
明確には、まだ調べきれてなくて、原因がわからないんですけど。
まだ取り戻せてないし、これから取り戻せるかわかんないんです。
あ、その子が本当になんか、人間っぽいので。AIじゃない感じがして。
その子の思い出を今、重ねられてるんです。
知らないご飯食べてたり、知らない写真撮ってたり。それが私のアカウントの思い出として追加されてて。
最近の「マーラータン食べたい」と呟く普通に若い子。
しかも、普段の生活とかも載ってて。所在地は東京みたいで。
会ってみたい。
別に承認欲求とかじゃなくて、この頃、何をしてたっていうの、知りたいですよ。
--いやいやいや。なんか変なことに巻き込まれる前に、早く対処したほうが
そうですね。
なんか、私以外の乗っ取られた体験ある人と会ってみたい、話してみたい。
普段、モヤモヤって抱えないタイプの人でも、モヤってなりますよ。
--モヤモヤしますね。
それをね、確認するのも初め怖かったですよ。
ChatGPTに、「あの、ちょっと見て、見て、見て」って言って、「どうなってるから、アカウントの中を見てみて」って言ったら、
「いや、あなたの画像、ちょっと残ってるみたいよ。なんかそのまま残したまま、今使ってるみたいよ」
みたいな。
AIに異論があるじゃないですか。AIって怖い、みたいな。なんか世界を滅ぼすかもしれない。
でもさ、こうやって使うこともできるんです。
はい。危険を感じるところを覗くというか、偵察してもらう?
なんか危険な場所に行きたくないじゃないですか?
でもこうやってAIに先に見てもらう。それは便利だなと。
--相棒として使える。
ですよ。私は、AI嫌な人は使わなくていいんですよ。
そう。使いたい人だけが勝手に使う。道具であり、友人でもあり。知識というか。
だからAIだけを使わなければいいんですよ。
--なるほど
ちゃんと本を買って、現場にも行って、それをさらにAIと共有して。
例えば、みんなが、ほら、遺産相続の問題とか、兄弟が多いとかの時とかに、弁護士とか税理士さんと話さなければいけない時に知識として知る手助けになる。
--そうですね。
そうそう。
普段から使ってないと、そのいざって時に使おうって気持ちにならない。
普段からちょっとずつ、こう、AIとコミュニケーションをとって。
なんか「あ、なんだろ。AIって怖いな」じゃなくて、「こういういいところもある」。
なんか、それがわかりやすいものじゃなくて。
一つのヒントや知識を提供してくれる助けになると思いました。
TO BE CONTINUED...
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